今日の午後訃報を知った
去年のイブの前の日
心不全で亡くなったという
面識はない
ジャーナリストとしての評価はとても高かった
母親の介護で札幌に戻った
札幌を拠点に道内の様々な人と暮らしを取材した
時に優しいまなざしで
時に厳しい論調で
世界や社会そして人間の問題を訴え続けた
北海道を舞台に生き暮らす人たちへ
道しるべを確かな表現力で書き示した
歴史を見る眼を気負うことなく鍛えてくれた
そこには
豊かな感性とあたたかい人間性がいつも溢れていた
いま掲載された新聞のコラムを読み返す
とても会いたかった人だった
コロナがその機会を奪ってしまった
あっけなく人生の幕をひく
容赦なく人生を寸断する
ためらう間もなく人生のケリをつける
悲しみも悔しさも
残された者たちの悲歎となる
いまは静かに哀悼の意を表したい
〔2022年1月7日書き下ろし。長女の知人であった。彼女は死の前日ラインしていた。妻とふたり訃報を知り絶句した〕