先生の言葉にはいつもぬくもりがありますか
先生が教えているときはいつもわかりやすいですか
先生が子どもに接するときはいつも公平ですか
先生が諭すときはいつも厳しくそして優しいですか
先生はミスったら間違えをすぐに謝りますか
先生は意見が違うと不機嫌になりますか
先生は依怙贔屓(えこひいいき)してませんか
先生は勉強してますか
なぜ先生というだけで従うの?
信じてもよさそうだから
子どもを守ってくれそうだから
教える人はえらそうだから
良い悪いよりもルールだから
なぜ先生というだけで従うの
信じることができなかったらどうしよう
守ってくれないどころか意地悪されたらどうしよう
勉強もせず適当に教えていたらどうしよう
困った時に相談に乗ってくれなかったらどうしよう
陰で親の悪口言っていたらどうしよう
気に食わない子だって無視されたらもう学校には行けない
子どもを丸ごと抱きしめる
子どもが好きでしょうがない
子どものこころを守ってあげたい
子どもと一緒に成長したい
子どもに信じてもらうのではない
子どもを信じるしかない
信頼の糸はそこから紡がれていく
発する言葉は命令ではなくいたわりとなる
〔2022年2月3日書き下ろし。広瀬爽彩さんが亡くなって1年。ご冥福を祈りたい。彼女のそばにたったひとりでも信じてくれる教師がいれば救われただろう。無念!〕
付記
旭川中2死亡 学校側、本人聴取せず 加害側証言でいじめ否定
旭川市内で昨年3月に凍死して見つかった中学2年広瀬爽彩(さあや)さん=当時(14)=が2019年に複数の生徒らからわいせつ行為の被害を受けてトラブルになった際、学校側は広瀬さんに一度も聞き取りをせずに、いじめの疑いを否定していたことが2日分かった。加害者側への調査だけで判断した学校の対応を道教委も問題視している。
広瀬さんは中1だった19年6月、自身のわいせつな画像をスマートフォンで送らされ、その後、市内の公園で複数の生徒らとトラブルになり、川に入って自殺未遂をした。
広瀬さんの母親や旭川市教委などによると、学校は現場にいた複数の生徒らを調査し、非行(わいせつ)の被害を受けたと市教委に報告した。広瀬さんはトラブル後、短期間入院。学校は本人への聞き取りを申し入れたが「治療の妨げになる」と病院に拒否され、その後も行われなかった。調査結果について学校側は母親に対し、「広瀬さんから話は聞けてないので加害者の証言のみの報告になる」と説明。20年3月の市教委への報告書でもいじめに該当するとの記載はされなかった。この件について学校と市教委は「第三者委員会の調査中でコメントできない」としている。(北海道新聞2022年2月3日)