現金支給

アベノマスクに 世界からの失笑止まらず
失態をチャラにするには
恥ずかしさをひた隠し 現金支給に突っ走る
それしか道は すでにない
ここでも狡(こす)くチャラい値切りをして 
大胆なと 思わせぶりをかまし続ける

算数のお勉強の時間です
大きな数は 小学4年で習うんだったかな?
第一問 準備はいいですか?
53000000×100000=5300000000000
ゼロばかり並んで読みにくいから、漢字表記にしましょう
5兆3千億になります
日本の世帯数約5300万世帯、当初1世帯当たり10万円の支給案が頓挫
そのときの現金支給予算が5兆3千億円というわけです

第二問
1000万世帯×30万円=3兆円
狡(こす)いの わかった?
当初は 全世帯に均等にと言いながら 5兆円の腹づもりをしていた
でも 支給対象を「一定の水準まで所得が減少した世帯」と条件つけて
約一千万世帯が対象になると想定した現金給付予算 総額3兆円なり 
差額2兆3千億円を 見事に値切り恩を売る
マスクの200億円の無駄金も こうしてチャラにするのが政治のやりくち
努々(ゆめゆめ)こんなトリックに騙されていては オレオレ詐欺は防げない

問題は いつもらえるのか?
7日に閣議決定後 いろいろ手続きいたしますといいながら
各省庁もコロナの影響もろに受け 手薄の関係部署はきっとない
突貫工事の制度設計は 上級公務員の腕の見せ所
それでも「一定の水準」とは どこにどう置くのか
年1千万円の所得があったものが 300万円になったので…
それだけもらっていて 預貯金がないとは考えられない
母子家庭で年収200万円でギリギリの生活でも生活保護は受けない母親…
それはもらえるの? もらえないの?
「一定の水準」というのは何なのか?
さじ加減一つで 生まれる不公平感は排除できない
基本月給五十万円が二十五万円の大幅減になり その証明書があればもらえるの?
月額二十万円もらっていた人が 十七万円になりました
たった三万円減っただけでも もらえるの?
給料明細もらえぬ人は 当たりません
だからって 風俗業は支援対象者外になるのか 納税者だよ!
納得できない線引きして より厳しい人たちを平気で捨てていくのです
ぐだぐだの不透明な支援策が 見切り発車でいま世に出ていく 

自治体の窓口の判断の違いで 支給の可否の違いがきっと出てくる
だから 不安や不満を訴える窓口も必要となる
自分の金でもないものを くれてやるという高飛車な態度で応じる輩もいる
そこに 従来のお役所仕事と役人の傲慢さが見え隠れすることは否めない

恥ずかしさを忍んで 相談に行く者たちの心に添う対応であってほしい
それでなくても 役所の敷居は高くて おいそれとは行けない場所
そこにお金をもらいに行くという 負い目と心苦しさを感じることのないよう
その身に添った対応を くれぐれも願いたい

自治体には この事務仕事 業務追加で人件費が補填され
そこではじめて 公務員は仕事する
自治体に1兆円のばら撒きも 人件費に喰われるのが落ちかもしれない 
地域の経済振興費は 雀の涙に変わることも否定できない

政府よ 余計なことは即断しても
肝心要の事には ずいぶんと無駄な時間をかけてきた
これからは 物流・販売と食料の生産や補給の課題も当然出てくる
その対策は マスク配布以上の緊急性をもって ことに当たってもらおう
その上で 正しい情報を伝えることが 重要な罹患防止対策ではないのか
社会不安で 銃の販売がアップしている米国との違いを明らかに示そう

今日も新たな感染者数が 1日最高の記録を更新中
政府よ 迅速に動け!
威勢のいいスローガンを叫んだ空言内閣に ようやく端緒が開けた
当初の予算を考えれば ケチらずにいまは惜しまず出すがよい
世帯構成によって 子どもの養育費支援は当然加算せよ! 
さらに 医療崩壊は 国家の重大危機であり
医療機関へは手厚い手立てを施し 絶対避けなければならない
国民のいのちと暮らしを護れぬような 大胆な方策なくば 
政府も政治家も その存在価値は無に等しい

〔2020年4月3日書き下ろし。子どもでもできる四則演算(加減乗除)で為政者の腹のづもりが見えてくる。やることすべてに狡猾さが鼻につく。もっと頭のいい人知恵貸してあげてよ。いまの官僚じゃ望み薄いか…〕