曖昧な空気が流れるいま

おかしな空気が流れている
コロナは原因もわからぬまま急速に感染力を低下させた
札幌は鈍化しながらも減少傾向にある
ただこの曖昧な空気の中で居づらさを感じている

おかしな空気に流れていく
岸田首相が物言えば言うほど焦点がボケる
支持率は高くなくとも党の支持率は上がる
何の期待も湧かぬ政権は動き始めた
なぜかこの曖昧な空気はどんよりと曇りだす

おかしな空気に汚されていく
マスク越しに息苦しさが強まった
善悪を判別できない世界に放り込まれた気分だ
声を上げるにもその矛先が鈍り出鼻をくじかれる
この曖昧な空気は放って置くしかないのか

おかしな空気は静かに心を浸す
考えることが面倒くさくなり投げ出す
動くことがしんどくなり怠け呆ける
為すべきことがどれもつまらなくなる
この曖昧な自分に腹を立てることすらない

いま曖昧な空気が世間に広がってゆく
判然としないつかみどころのない空気
コロナよりも恐ろしい不気味な空気
自己喪失を促す不穏な空気

何という無防備
拒むこともできぬ
逆らう気力すら無となる
漫然と受容するのみか

己の心に風穴を開けて
存在理由を見出すためには
あがきだけは手放してはならぬ

〔2021年10月10日書き下ろし。いま世間に流れるつかみどころのない曖昧な空気に不安をつのらす自分を見ている〕