歯車を動かす

赤ちゃんも子どもも
男も女も
若者も年寄りも
父さんも母さんもそうでない人も
一人ひとりが世の中を動かす歯車です

世の中をよくしたい
それぞれの歯車は目的を持って動きます
それぞれの歯車は役割を担って動きます
たくさんの歯車が複雑に噛み合って動きます

歯車の歯は欠けていきます
一生懸命動いてみんなのために働いたからです
少し休んでもらいましょう
他の歯車たちが挟んで一緒に動きます
動かなくなったらさよならします

世の中や人の為になりたい
それぞれの歯車は持ち味を生かして動きます
それぞれの歯車は生きがいを探して動きます
たくさんの歯車が夢を絡まして動きます

歯車の歯が生まれた時から欠けていました
でも大丈夫です
他の歯車たちが挟んで一緒に動きます
その歯車が欠けてきたら休んでもらいます
代わりに他の歯車が一緒に動きます
だから大丈夫なんです

歯車の大きさはみんな違います
ちっちゃな歯車もでっかい歯車も
集まって上手に噛み合って世の中を動かします
そのとき楽しいとか嬉しいとかって感じます
でも時々辛いとか苦しいとかって感じます
それでも一緒に動いて世の中を明るくします

歯車は少しずつ成長していきます
やりたいと思ったことが出来るようになります
世の中のことが考えられるようになります
人としての心の持ち方が身についていきます

君もひとりの大事な歯車です
君は世の中の大事な歯車になります
君が人として大事な歯車にならなければなりません
君の夢を叶えるためにも大事な歯車になってください

〔2022年2月2日書き下ろし。世の中で歯車としてどんな生き方をしてきたのだろうか。子どもらにその存在の大切さを知らしめたい〕