阪野 貢 のすべての投稿

あきた見あきた聞きあきた

あきました
7年も海千山千相手に 踏ん張りました
評価します
でもあきが来ました
子どもらに なぜ続いたのかを尋ねたら
みんなをだますのが うまい人だって

見あきました
代わり映えしない いつもの尊大な態度
代わり映えしない いつものよいしょメンバー
ただ老いだけは確実に 現実を映しています
子どもらに このようすを尋ねたら
みんな 同じ顔に見えてきたって

聞きあきました
オウム返しで済む いつものナメた答弁
オウム返しで乗り切る いつものダレた国会
ただただ貧しい日本語で 国を仕切る
子どもらに 言葉遣いを尋ねたら
みんな 子どもでも答えられるって

あきた見あきた聞きあきた
出処進退 もう潮時です
つまらぬ意地が 国難を招いています
陳腐化したレガシーづくりに しがみつくより
国を担えぬ限界を いまは真摯に受けとめて
スピード感をもって 身を引くタイミング
これ以上 醜態をさらし続ければ
7年間の実績すら 棒に振ります

あきた見あきた聞きあきた
出処進退 いまが潮時です
潔く身を引くことで 体面だけは保てます
諦めと飽きは 態度ににじんできました
大事な税金を 湯水のように使い
後始末ができない 負の遺産
これ以上 醜態をさらし続ければ
歴史上ワーストワンの評価が下ります 

子どもが つぶやきました
嘘をつくって 正しいことだよね
人のせいにするって 正しいことだよね
自分だけいいおもいをするって 正しいことだよね

不正義や不誠実を 
子どもらに正す勇気
ありませんか

〔2020年7月24日書き下ろし。コロナ禍で彼に一任出来ません。まずはリーダー交代して、政治への諦めと飽きから解放されることこそ、社会再生への唯一です〕

付記
世論調査「安倍首相いつまで?」 回答者の45%が辞任求める
社会調査研究センターと毎日新聞が7月18日に実施した全国世論調査では、携帯ショートメール調査の回答者735人を対象に「安倍晋三首相にいつまで首相を続けてもらいたいですか」と尋ね、自由に意見を書いてもらった。
何らかの意見を書き込んだのは556人。その45%(全体の34%)に当たる252人が明確に辞任を求めた。即時辞任を求める意見が目立ったほか、早期、今秋、年内の辞任を求めた人もこの中に含めた。(毎日新聞 2020年7月24日)

風よ吹け

風が吹く
心地よい朝を
木々の葉を揺らし
野草花の薫りを立てて

風が吹く
暑さでよどんだ昼を
吹き流すかのように
汗を冷やして

風が吹く
疲れてだれた夕刻を
家路を急がすように
背中を押して

コロナという風が吹き 
一転した ありふれた日常
コロナという風が吹き
もう二度と 見られない同じ風景
コロナという風が吹き
暴かれた 三流閣僚と官僚たちの政治力

コロナ禍で 不安を吹き飛ばす 風よ吹け
コロナ禍に のさばる者を吹き飛ばす 風よ吹け
コロナ禍を 世直しに変える 風よ吹け

〔2020年7月24日書き下ろし。世直しの風は吹くのだろうか? メディアは朝からコロナ感染拡大の不安を煽り、希望の芽を摘む〕

リスク・コミュニケーションの変質

福祉施設は 置いてきぼりを食った
クラスターが発生する可能性は 最も高かった
施設へウイルスが持ち込まれると
瞬く間に拡がり 多くの犠牲者を出していった

感染症は疾病だから 感染症研究者や医療関係者を招聘
2月14日 専門家会議が設けられた
科学的知見の乏しい閣僚と官僚は
医療崩壊危機を回避するため PCR検査を制限した
専門家会議の見解を都合よく切り取り 国民に告げてゆく
さらに とんでもない事態を招いた
文科省所管の大学病院を排除したのだ
PCR検査も治療も可能 かつ優秀な人材と医療器材を誇る大学病院が外された
大学病院を地域での感染対策拠点として 機能させるべきだった
専門家会議で スルーされたのはなぜなのか?
厚労省がイニシアチブをとったばかりに 文科省は全国休校対策に終始した
縦割り行政の弊害は リスク・コミュニケーションを阻んだ
その場しのぎの馬鹿げた失政を 繰り返す要因となってゆく
メディアは 総出で不安を煽る
世間は 差別と排斥で監視する

そもそも 危険を感知する想像力が 致命的に欠けていた
7年前「インフルエンザ等対策特別措置法」に基づいて
安倍政権は「行動計画」と「ガイドライン」を決めていた
平時からの医療体制の整備は 医療保険費抑制のために退行した
整備を怠ったことが この期に及んで明らかにされただけだった
全てなおざりにしてきた政治のツケを いま国民が払っている
10万円や感染症対応休業支援金・給付金で口封じとは 笑止千万
後世に 莫大な借金返済のリスクを負わせるだけのことだった
7年かけて感染対策していれば リスクの軽減は目に見えていただろう
対策の予算規模が過去最大で 世界的にも最大規模だと誇ったどや顔
なにをか言わん 
大失政を冒しながら 嘯(うそぶ)く男の開き直りがただただ見苦しかった  

福祉施設への防疫対策は おざなりにされていった
クラスターが起これば 施設内で隔離状態となり
さらなる感染を引き起こしていった
2月のダイアモンド・プリンセス号の教訓は まるで成功経験のようであった
リスク・ゼロではありえない福祉施設は 
3密・ソーシャルディスタンシングとは 真逆の仕事
リスク・コミュニケーションさえとらず
ただ感染防止に努めるだけを要求された
6月専門家会議は リスク・コミュニケーションの政府主導を提言した
それを最後に廃止され「感染症対策分科会」にお色直しされた
18人の委員の中には 福祉関係者は誰一人いない
福祉施設の実態を直接訴え審議する場すら 与えられなかった

分科会で 福祉関係者は蚊帳の外に置かれた
ここに リスク・コミュニケーションは 希薄化された
分科会で 政権の意向に沿った科学的根拠も疑わしい提言がまかり通る
ここで リスク・コミュニケーションは 変質化してゆく
国民生活の混乱と困窮は さらなる第2次流行を引き受けるしかない
ここから リスク・コミュニケーションは 死語化する

※リスク・コミュニケーション (Risk Communication) :社会的リスクに関する正確な情報を、行政、専門家、企業、市民などの利害関係にある関係主体間で共有し、相互に意思疎通を図る合意形成のひとつ。

※専門家会議の見解:2月24日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解」のこと。対策の目標を「感染拡大のスピード抑制」と「重症者の発生と志望者数を減らすこと」に絞った。ここで厚労省が先に国民に示した「相談・受診の目安」は、保健所でのPCR検査の抑制のためであったが、「条件」のようにすり替え正当化する役目を会議は果たすことになる。5月8日見直しを図るが、加藤信厚厚労大臣は混乱の原因は「目安が現場で一つの基準のように受け取られ、われわれからみれば誤解です」と責任を現場に押しつけたのである。

〔2020年7月23日書き下ろし。福祉施設のリスクを丸ごと抱えながら奮闘する。リスク・コミュニケーションの重要性をおろそかにする政権が、懲りずにオリンピック開催をぶつ〕

憂鬱なアメリカ人

アメリカは 新型コロナ感染拡大中
7月1日 260万人を突破した
7月21日 382万人 死者14万人
世界の26%を占める感染者
新規の感染者は 3週間で120万人と激増する

コロナ禍は収まるどころか さらに勢いを増す
資産家は 株のもうけで高笑う
失業を余儀なくされた者たちは 
新たな貧困層にと 組み込まれてゆく
人種差別と貧富格差を 広げてやまない
アメリカの憂鬱は とどまるところを知らない

社会病質人格障害と 臨床心理士の姪に断定された
アメリカの歴史の中で これほどの男はいなかった
その地位を 貶(おちし)める悍(おぞ)ましい男が
アメリカの憂鬱を さらに深める

科学的知見を無視し 横柄に振る舞うことが
コロナに立ち向かう勇敢さだと 懲りずにピエロを演じる
社会を平然と分断しても 悪びれることなく
刃向かう者には容赦なく 恫喝(どうかつ)を加え切り捨てる
経済の回復が遅れれば その地位も風前の灯と化す
アメリカの憂鬱が 終わる日は近い

新型コロナより先に 「ある時点で消える」

〔2020年7月21日書き下ろし。日本の憂鬱はコロナだけではない。展望なきどさくさ紛れの政策に嫌気がさす。だから、ある時点で消えてほしい〕

付記
新型コロナ「ある時点で消える」 トランプ氏、根拠示さずまた主張
トランプ米大統領は19日放送の保守系FOXニュースのインタビューで、新型コロナウイルスについて「ある時点で消える。最後に正しいのは私だ」と述べた。これまでも根拠を示さず「奇跡のように消える」などと繰り返しており、改めて新型コロナの脅威を軽視するような姿勢を示した。
11月の大統領選に向け経済の回復を優先させたい思惑が強く、秋の新年度から学校を再開することも各州に求め「若者は学校に行かなければならない。学校を開けなければ予算を付けない」と迫った。(北海道新聞2020年7月20日)

坂本大輔「一生現役」

あなたは つぶやいた
「もう引退だ」と
あなたは 通った
市民がふくしで動く 故郷へと

あなたは 弱音を吐いた
「もう引退だ」と
あなたは 向かった
ふくし計画づくりに 道内の仲間の元へと

あなたは 言った
「もう引退だ」と
あなたは 飛んだ
ふくしの授業をしに 全国の仲間の元へと

あなたは 伝えた
「もう引退だ」と
あなたは 走った
一人ぼっちの わたしたちの元へと

あなたは 誘(いざな)った
「ふくし教育・ボランティア学習」のみちへと
わたしは 教わった
真剣に学び続けることの喜びを

あなたは 説いた
子どもを粗末にしない「共育」の真理を
わたしは 学んた 
本物の「いのちとこころ」の授業を

あなたは 紡いだ 
地域の「きずな」を
わたしが 大切にしなければならない
市民の「ふくしへのおもい」を

あなたは 繋いだ
次代への「ふくしのバトン」を
わたしは 継がなければならない 
あなたの「ことば(詩)」から溢れる力を

わたしは 思い出した
あなたは昔 故郷での講演会で 確かに語った
「ボランティアの世界に〈引退〉の言葉はありませんよ」

[2020年7月20日、登別市社協坂本大輔氏より贈られた掲載丸一年の祝詩。「今ごろになって、あなたから教わった大切なことを学び直し、これからもご指導いただきたいおもいと、あなたへの尊敬の念と教えを詩にした」という。特別な感謝をもって彼の詩を掲載する]

長州と西郷隆盛

戊辰戦争 
東北の武士は 
最後まで 官軍に抵抗して戦った

山形鶴岡庄内藩に 
官軍薩摩藩兵が攻め込んだ
大将西郷隆盛の前に 降伏した
敗軍を丁寧に扱い 
死者を弔い 経済的な支援もしたという

長州藩は 会津若松城を攻め落とした
死者の埋葬すら許さず 晒(さら)したという
蛤御門の変の 遺恨を晴らすべく 
死者に鞭打つ むごい仕打ちだった

長州の地に生まれし者
長州人であることを自負した
ローカルな郷土心の塊だった

政敵は決して許さず 金で叩く
政敵は立ち向かわぬよう 金で潰す  
政敵は刺客を差し向け 金で落とす

西郷隆盛の慈政を 顧(かえり)みることもなく
コロナ禍で苦しむ者を救う手立ては 迷走しきり
世に混乱と貧困を さらにもたらす
新しい国づくりに 歴史の批判を恐れず戦い抜いた
長州人の志は すでに廃れた
国家の大事に 奔走(ほんそう)する姿なく
姑息と意固地を 身に纏(まと)う

長州人の血を受けし者
天下国家を語るに 敗者の弁は知らず
ただ 黙するだけ
ただ 身を隠すだけ
ただ ガードを堅くするだけ
そして 時の過ぎるを ただ待つだけ

〔2020年7月20日書き下ろし。7月の毎日新聞世論調査での内閣不支持率60%、朝日新聞世論調査での首相の指導力「発揮していない」が66%、なにをか語らん〕  

付記
安倍首相、1カ月間会見なし 委員会も出席せず 感染再燃、GoTo方針転換
安倍晋三首相が通常国会閉会翌日の6月18日を最後に1カ月間、記者会見せず、国会の閉会中審査にも出席していない。この間、首都圏を中心とした新型コロナウイルスの感染再拡大や、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の方針転換など大きな課題が浮上したが、説明責任を果たさない逃げの姿勢が浮き彫りになっている。
首相は「Go To トラベル」で東京発着の旅行を対象外としたことについて、16日に「現下の感染状況を踏まえて判断があった」と述べただけ。追加の質問には答えず、17日も質問を受ける場面はなかった。
首相は国内で新型コロナ感染が拡大した2月以降、9回記者会見したが、国会閉幕を受けて行った6月18日を最後に途絶えている。現在、首相の説明は官邸の出入りなどの際に記者団が質問を投げかけ、応じる場面にほぼ限られる。答えることもあるが、一方的に話して立ち去ることも多い。
通常国会閉会後、東京など首都圏を中心に新型コロナ感染者が増加に転じ、今月17日には東京で過去最多の293人に上った。道内でも札幌・ススキノのキャバクラでクラスター(感染者集団)が発生するなど、政府が進める感染防止策と社会経済活動の両立に不安と関心が高まっている。
だが、首相は記者会見に加え、週1回のペースで開かれている国会の委員会の閉会中審査にも出席していない。政府・与党が拒んでいるためで、さらに首相は周辺に「秋の臨時国会は開きたくない」と漏らす。コロナ対策などを巡って求心力のさらなる低下がささやかれる中、できる限り説明の機会を少なくすることで野党などの追及を避けたい思惑が透ける。(北海道新聞2020年7月19日)

はたらく人の幸せ・不幸せ

30代だった
ある小学校で 教員をしていた

働くことが幸せであったか
自己成長は 半端なかった
リフレッシュは 子どもらとの何気ない戯れだった
チームワークは 同僚とはほとんど不要だった
役割認識は 常に果たそうと努力していた
他者承認は 同僚には求めることはなかった  
他者貢献は 常に子どもたちがいた
自己裁量は 多くは自己判断し その責任を自らに強いた

では 不幸せだったのか
自己抑圧は ほとんどしなかった
理不尽なことは 中学生の我が子にも及んだ
不快空間は 組合員の集う職員室だった
オーバーワークは 日常茶飯で悔いはなに一つなかった
協働不全は きっと非組の自分だけだった
疎外感は 負けないぞという闘志を生み出す源となった
評価不満は まったくないと断言しよう

孤立無援の職場の中で
弱虫だったから 意地を通した
臆病だったから 虚勢を張った
仕事では 失敗せぬよう心した
授業研究には 自他共に厳しく挑んだ
子どもには いつも助けられ救われた
宴会で 酒は飲まず 無礼講を静観した

同調圧力に屈しない 嫌みなやつだったにちがいない
組織の枠にはまらぬ 異分子だったにちがいない
やることなすこと身勝手で 扱いにくかったにちがいない
異端児然とした試みに 反発と羨望を抱いたにちがいない
 
幸せだったか?
少しでも〈共育〉という実践ができたなら
幸せだったと
子どもと学んだ 福祉とボランティアの世界に生きたから
幸せだったと
それを 共感をもって支える外の仲間がいたから
幸せだったと

〔2020年7月19日書き下ろし。幸せの因子がマイナスでも不幸せの因子を跳ね返すことで、幸せを強く感じていた自分を見つけた。学校という閉鎖社会はいまも続く。その中でこうして生きてこられた幸せを確かめた〕

付記
「幸せな職場」とは?最新研究が示す“七つの要因”
働くことで感じる「幸せ・不幸せ」はどんな要因がもたらしているのか――。慶応大学の前野隆司教授(経営幸福学)の研究室とシンクタンクのパーソル総合研究所の共同プロジェクトが大規模調査からその要因を導き出した。それをもとに働く幸福度を測定できるツールも開発しており、日本の「幸せな職場」作りに役立てられるという。
共同プロジェクトは昨年7月から、予備を含め3回の調査(本調査は有効回答数約5000人)を行い、働く幸せや不幸せをもたらすそれぞれ七つの要因を特定した。
幸せと感じる因子は、自己成長(新たな学びがある)▽リフレッシュ(ほっと一息つく)▽チームワーク(仲間とともに歩む)▽役割認識(自分のこととして仕事ができる)▽他者承認(人に見てもらえる)▽他者貢献(誰かのためになる)▽自己裁量(マイペースでできる)――の七つ。
一方、不幸せの因子は、自己抑圧(自分なんてという感情)▽理不尽(ハラスメントを受ける)▽不快空間(不快な職場環境)▽オーバーワーク(過重労働でヘトヘト)▽協働不全(職場がバラバラ)▽疎外感(ひとりぼっち)▽評価不満(仕事が報われない)――の七つとわかった。(毎日新聞経済プレミア編集部2020年7月19日)

書くことで世を歩く

こんな小さな頭にも
世間の気になる動きが 見えてくる
こんな小さな頭でも
世界の気にかかる動きが 見えてくる

こんな小さな心にも
世間で気になることを 感じてる
こんな小さな心でも
世界で気にかかることを 感じてる

頭にも心にも 
世間や世界を 隔てる壁はない
頭も心も
世間や世界を 自由にかけ巡る

頭や心で感じたこと
頭や心で考えたこと
頭や心が憤ったこと
そんなこんなを 言葉で紡ぐ

書くことは 世を自由に歩くこと
書くことは 世を自在に歩くこと
書くことは 新しい世を創ること
書くことは 新しい世に生きること

ここで 書くという自由意思の世界に 遊び続けよう
ここから 人の世のありようを 描き続けよう
ここにいながらにして いのち溢れる世を 思案続けよう

〔2020年7月18日書き下ろし。書くということの責任を噛みしめて世の中を歩く〕 

骨太方針決定

肝いりの観光支援策「Go To トラベル」
都市圏のコロナ感染拡大で
「Go To トラブル」に巻き込まれました
その場限りの取り繕いを 繰り返し
期待していた方々に さらなる失望与えています
「新Go To トラベル」
新しい国難の旅へのご案内 予約受付中です
旅のご案内は もうおわかりですよね

財政は あれもこれもで 
コロナ禍の下 さらに逼迫(ひっぱく)しています
雪ダルマ式に赤字が膨らんで 
どうにもこうにも
ダルマだけに 手も足も出せません

行政のデジタル化
司令塔の司令官の司令官が 
そもそも問題だと知っていますか?
デジタル化で 行政事務の効率化が 無駄骨にならぬよう
何せ骨粗鬆症で すぐ折れます
財政も人も それを支える骨格(国格)がスカスカ
加えて行政文書の中身は できるだけスカスカに
デジタル化で 心も折れそうです

テレワーク 新しい働き方で副業支援
エッセンシャルワーカーは どうします
ここは 手抜き骨抜きですか
クーラ効かぬ外で 一日中働きます
三密・濃厚接触避けられぬ内で 夜間も働きます
ここは是非 骨太にしてほしい
エッセンシャルワーカーこそは
日本の経済・医療・福祉を 
揺るぎなく支える人たちですから
 
デジタル通貨より
最近疎遠な 福沢諭吉さんにお会いしたい
樋口一葉さんは 借金を返すのにご多忙で
しばらくお顔は見ておりません
感染症の流行のせいか 野口英世さんが心配され
お一人で 長期滞在中です
これで骨太なんて 夢の夢
骨身を削って 生きています

えっ 国土強靱化 防災減災
阪神淡路大震災以降 日本列島大災害の嵐です
でも懲りずに掲げる キャッチフレーズ
今夏の梅雨で 各地の甚大な被害を見るにつけ
中長期の視点 あってこのありさまです
骨折り損のくたびれもうけになりそうな 
国土強靱計画
必要十分な予算って? 
血税が一滴も残さず 搾り取られています
まずは 無駄な防衛費を削ってからにしましょうよ
米国に 骨の髄までしゃぶられぬよう 
経済・防衛外交に 骨身を削ってください
えっ 残っているのは 
折られた骨と乾いた皮だけだって!

ひとつ忘れちゃいませんか
感染症対策
長年ほったらかした ツケと焼きがまわった
大失態の内閣が やらねばならぬ第一の基本方針
デジタル化で 給付金の遅れを改善する前に
国民のいのちと健康を 守ってこその 
経済財政の健全化
順序もピントも 外れたままで
この先も 悪夢は続くのですか

骨太は言葉だけで 浅き夢の如し
骨太は見せかけの 着ぶくれの如し
骨太は言った先から 終わるが如し

なんの期待感も希望も 生まれない
これからの暮らしも 骨身にこたえるだけのことです

〔2020年7月17日書き下ろし。東京が第2次感染拡大の兆候を示しているときのタイミングで期待感もない方針を出す間抜けさ。暮らしと乖離した者たち…どうしましょう)

遺言を綴る

「こんちは。大家さんいらっしゃいましたか?」

「いたよ、上がっておいで」

「遠慮なくもう上がってきました」

「出迎えもしないでごめんなさいよ」

「いえいえこちらこそ、勝手にお邪魔しまして、すみません」

「今日はどうしたの?」

「特に用事ということではなしに、ご機嫌伺いといったところですかね」

「それはありがたいね」

「そう言われると、来た甲斐があるってもんで」

「いやね、何を書こうか思い浮かばなくて、困っていたところなんだ」

「えっ、なにか書き物なんぞされていたんですか?」

「なあにね、認知症の予防ってとこですか。その日その日の記(しるし)は日記でしょう。あいにく隠居生活じゃ、これと言って日々変わったことなんぞ滅多のない。三日坊主どころじゃない。1週間に何かひとつあればいいほうで、そうなるともう書く気は失せますね」

「それで、どうされたんですか?」

「いやね、子どもらが父親のことをあまりにもよくわからないって。どんな仕事をしてきたのか、何を考えて生きてきたのか、そもそも父親という存在自体が危ういって言い出しましてね」

「そりゃ深刻なことで」

「そこで、何か残してみるのも一興かと、冷やかし半分に書き始めた次第です」

「なんですか、その書き物は?」

「新しいスタイルの〈遺言〉」

「えっ、遺言!」

「そう、子どもらにはいまさら残すものもないけど、この歳になって父親が何を考え、どんなことに心動かして、世間の風にあたっていたのかぐらいは、伝えることができそうだと思いましてね。書き始めてかれこれ早いもんで1年にもなります」

「1年! 毎日ですか?」

「そう。書き始めはまずは1ヶ月続けよう。そこで続いたら欲が出て、百日めざそうってくじけそうな心をだましだまし、書くだけは書いてきました」

「日記なら書けないのに、なんで遺言なら書けるんですか、よくわかんないですね」

「自分でもよくわかっていない(笑う)。ただ、〈世の中を見る目は年とらず〉ということだけは確かなようです。死に際に、まだ世間のことが気にかかり、子どものことや世の中の動きに一家言じゃありませんが残しておこうと。子どもらには、それが父親を知る手がかりになるんじゃないかと思いましてね」

「過去の自分をさらけ出して自分史を書くことが流行っていますが、それとは少し趣旨が違う様子で、いまの自分の立ち位置から世の中を見て感じたことを書き留める。それが父親の生き様として子どもさんに感じてもらう。新しい遺言のスタイルというのは、父親として人として職業人として、生きてきた人生訓の集大成みたいなもんですか?」

「そんな重たいもんじゃないですよ(笑う)。もっと気楽に書いているだけ。でも当たらずといえども遠からず。人生訓といった大それたもんじゃありませんが、その時々の世の中の動きに敏感に反応して、言葉に託して考えをまとめてるだけのこと。そこには〈わたし〉というものの考え方や生き方が、書き表されていれば御の字です。生きた時代の証も見えてきます。どうしてそう考えているのかという背景も想像できます。
遺言でそんな楽しい想像を手渡すことができるって、愉快じゃありませんか(笑う)」

「先だって、親の財産の奪い合いする子らの様子を垣間見てきましたが、この遺言には深刻なイメージはありませんね。なんだか、謎解きのような、この人は一体どんな人生を生きてきたのかをもっと知りたくなるような、興味津々になります。あっしも読んでみたいもんです」

「いやいや、これは遺言だから、公開は後悔することになりますんで、ここはひとつ堪えてやってください」

「ついプライベートに立ち入りまして、あいすみません。でも大家さんがあっしの話を聞きながら、世間の道理や道筋を示されるんで大したもんだと、いつも感心しておりました。センスというかその物言いのポイントが鋭くて、なるほどとつい納得してしまいますが、それってこうして書くことで、世の中を歩いていらっしゃるんですね」

「いや、いいですね! 〈書くことで世の中を歩いている〉って。さすがまとめるのがお上手だ。とてもいいヒントをいただきました。こうしてあなたと話していると、いつも世の中の粗末に出来ないことを教えていただき、つい書き出してしまいます。ほんとにありがたい」

「いえいえ、お褒めにあずかり恐縮至極、勘弁してください。こんなあっしの話をいつも真剣に聞いてくださり、アドバイスをいただくばかりで、お役に立っているとはつい知らず、これからもたんと世の中の難題を持ち込むことにいたしましょう」

「いやいや、それこそご勘弁、楽隠居させてください」

「いえいえ、そうすれば筆を折ることにもなりかねません。書くことは尽きることはありませんから、その気力が落ちないように、あっしがお手伝いいたします。
新しい難儀持ち込みボランティア、気力増進ボランティア、筆折らせませんボランティアってのはどうですか?」

「押し売り同然ボランティアは、こちらから御免被ります」(二人笑う)

「あっしにはまだまだ縁のない遺言ですが、新しいスタイルを学びました。有難うございました。これでおいとまします」

「いやいや、こちらこそ助かりました。さっそく書き出してみましょう」

「それでは、ごめんください」

「あなたと話すと何かホッとしますね。お気を付けて」

〔2020年7月16日書き下ろし。ブログ「鳥居一頼の世語り」が1年を迎える。新しい遺言スタイルをこれからもお楽しみに!〕