「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

理非曲直の世界

事に当たって考え方を確かめる
言葉の使い方を確かめる
普段の行いを確かめる

道理に合っている根拠は何か
正しいと主張する根拠は何か
善を為すと考える根拠は何か

失言は自分を守る嘘か
失笑は蔑む傲慢さか
失敗は責任転嫁することか

自己本位の価値観が正当だと訴える
自己中心の倫理観が人道だとうそぶく
自己主義の道徳観が教育だとすり替える

自己の覇権統制を万全にする
自己の強権体制を維持する
自己の独裁政治を継続する

征服欲は尽きることはない
支配欲は涸れることはない
自己愛は事を為すモチベーション

自己超克を拒否する者たちが
世界を混沌へと加速させる

※理非曲直(りひきょくちょく):道理にあっていることとはずれていること。道徳的に正しいこととあやまったこと。
※自己超克(じこちょうこく):フリードリヒ・ニーチェによって提唱された言葉である。自己が置かれている現状を超えるような価値を創造したり道徳を形成することから、人間としての本来あるべき自己を形成していくということである。

〔2022年1月31日書き下ろし。ロシアの侵攻、中国の圧政、北朝鮮の挑発、米国の凋落などなど、きな臭い世界の状況はその指導者がしのぎあう結果である〕

転がり落ちるように

まん延防止等重点措置は万全ではない
水際防疫も米軍に簡単に突破された
米軍がまき散らしても米国産とはわからない

感染力が強いオミクロン
症状は風邪程度でおさまらない
弱いウイルスでは決してない

東京は30日1万5895人の感染者
病床使用率48.5%
緊急事態宣言の要請検討の50%の目安に近づく
医療現場のひっ迫は想像以上に早いスピード
国や専門家も判断や対策は追いつかない
第6波に何の準備をしてきたのか
ただ傍観してきた無作為のツケが回る
3回目のワクチン接種も回避するには到底間に合わない
検査キッドも不足しPCR検査も予約待ちで混乱する

早期発見
早期隔離
早期治療

3つの連続した対策は崩壊する
転がり落ちるように重症化し死に至る
医療者の懸命な救命治療がまた命綱となった
緊急事態宣言のカウントダウンが始まる

絶望的な状況の中
能天気な札幌市長は冬季五輪の誘致を心配する

〔2022年1月30日書き下ろし。コロナ対策が後手に回り国民の命を危うくする事態に、いつものように悠長に対策を論じている政治家はすぐにでも転がり落ちてほしい〕

わかった!

子どものこと わかってるってほんとかな
教えること わかってるってほんとかな
学ぶこと わかってるってほんとかな
世の中のこと わかってるってほんとかな
自分のこと わからないってほんとだよ

子どものこと わかったつもりになっている
教えること わかったつもりになっている
学ぶこと わかったつもりになっている
世の中のこと わかったつもりになっている
自分のこと わからないってほんとだよ

わかったつもりの分だけ 子どもの心は離れる
わかったつもりの分だけ 教育は手抜きされる
わかったつもりの分だけ 社会を甘く見る
わかったつもりの分だけの 自分でしかない

子どものこと わかろうとしてるってほんとかな
教えること わかろうとしてるってほんとかな
学ぶこと わかろうとしてるってほんとかな
世の中のこと わかろうとしてるってほんとかな
自分のこと わからないってほんとだよ

子どものこと わかろうとする分だけわかってくる
教えること わかろうとする分だけわかってくる
学ぶこと わかろうとする分だけわかってくる
世の中のこと わかろうとする分だけわかってくる
自分のことも わかろうとする分だけわかってくる
 
子どもをわかるのは 子どもとわかり合うこと
教え学ぶをわかるのは 子どもがわかるということ
世の中がわかるのは 子どもと夢をわかちあうこと
自分がわかるのは きっと共育がわかってくるということ

〔2022年1月30日書き下ろし。今朝の朝日新聞の「折々のことば」(鷲田清一)に触発された。教師のわかったふりの分だけ子どもは不幸になる〕

付記
いちばん必要なのは「わかっている」人ではなくて、現役でやっている人、つまり今でも「わかろうとしている人」です。五味太郎

ステルスオミクロン日本上陸

不気味に変異したウイルスが忍び寄る
防御しても為すすべもなく突破される
当初の目論見は崩れ重症者も死者も出る

爆発的な感染拡大に茫然自失の体を晒す
専門家も行政も2年の経験値は用を為さず
ひたすら現状の対処療法にあたふたする

全国各地で過去最大の感染者数を日々更新する
予防対策の第3回ワクチン接種の実施も心許ない
検査もままならず自宅療養の号令をかけるだけ

保育園や学校で濃厚接触した子は母にすべてを任される
幼子は理解できずに不安とストレスをためて涙する
自宅療養を余儀なくされた感染者は悪化に不安を募らせる
在宅ケアを受ける人も介護者も疲弊するばかり

医療機関にもかかれず苦しむ人がドンドン増える
治療薬の量も投与されているのかも情報は皆無だ
感染拡大を煽るよりも実情に報道の基軸を置くべきだ

特に障がい児者やケアを必要とする家庭へのサポートを重視すべきだ
そのためにはエッセンシャルワーカーに頼るしかない
この困難な状況を少しでも改善し解消するには人の手しかない
国会で論じるべき〈いま〉からっぽやみの弁しか聞こえてこない

自治体は多くの業務がコロナ関連で忙殺される
優秀かつ専門的な能力集団とは言い難い自治行政の体制も
コロナ禍で行政手腕を鍛えられていくしかない

まん延防止等重点措置では従来の抑制効果は厳しい
経済活動と感染抑制の両立はいまさらながら難しい
「ステルスオミクロン」が大手を振って〈いま〉拡散する

※べんこふる:お弁チャラを言う。お世辞を言う。
※からっぽやみ:役立たず。怠け者。

〔2022年1月28日書き下ろし。岸田首相とも頻繁に接触する磯崎官房副長官が、新型コロナウイルスに感染した。東京はこの日1万7631人、死者3人を確認した。1日の感染者8万人を超えた〕

付記
▲オミクロン株の派生株の一つはPCR検査で発見しづらく「ステルスオミクロン」と呼ばれているそうだ。欧州やアジアで拡大し、日本にも上陸した。より感染力が強いという分析もある▲新型コロナウイルスの流行が始まって2年。さまざまな変異株が生まれたが、感染急拡大の局面での新顔登場には身構えざるをえない。これまでの対策で十分か。検討が急がれる。(毎日新聞2022年1月28日余録一部抜粋)

乱読はいい

1月12日出版社に2校正を入れた
納品まで3週間待つだけとなった
ただ2月中旬までの外の仕事はコロナ第6波がぶち壊す
自宅に引き籠もる時間が増えてゆく

本は参考文献でなくなった
お堅い本は脇机から手の届かぬ所に移動する
代わりに買い溜めた本が積まれた

楽しい乱読が始まった
文藝春秋も参考文献ではなくなった
好きな話題を拾い読みする
司馬遼太郎の講演集全3巻はやはり面白い
推理小説は長編ものを選んだ
謎解きは無理だがラストのどんでん返しがいい
筋立ても書き手が違えばバラエティーに富む
作家の名前はすぐに忘れた

時々気の利いた言葉をメモ帳に書き留める
何かに使えるといういじましさがつい顔を出す
気になるページに付箋を付けるのは哀しき習性か

まだ2本書かなければならない原稿があった
締め切りまでの猶予が変な余裕になっていた
積まれた本を横目にそろそろ仕事に取りかかろうか
その前にこの一冊は読み終えようと手に取った
「人間の大地」サン・テグジュベリ著

〔2022年1月28日書き下ろし。読んだ先から忘れてゆく。だから次の本に集中できる。たわいない乱読の楽しさを味わっている。27日道内コロナ感染2856人最多更新中〕

そろばん道路とエッセンシャルワーカー

札幌の積雪は90センチ
例年より20センチ多い
国道12号線は片側1.5車線でアスファルトは出ている
ただ両側は2メートル以上の壁が出来て歩道も歩きにくい

脇道に一旦入ると車一台通れるかどうかの狭い道
轍(わだち)が車を左右に揺らす
時にスリップして人手を借りて脱出作業が始まる
緊急車両も乗り入れるのは難しい
排雪は一向に進まず雪の融けるのを待つしかないのか
融けても排水溝が塞がれ溢れた水が悪さをし続ける

繁華街は算盤道路状態で半球状態の氷が道幅いっぱい覆う
毎日零下10度以下では日中融けた氷も再び凍りつく
凸凹の上を車がバウンドしながらゆっくり走る
すれ違うのも至難の業でヒヤヒヤものである

車が敷地から出られないことを嘆く人の声は多い
そんな道を今日も定時でゴミ収集車は回収作業に追われる
そんな道をガスボンベを積んでトラックがやって来る
雪に埋もれたボンベを雪をかいて取り替える
ついでに裏口の雪をかいて道さえ付けてゆく
灯油の配達も厳寒期には欠かせない
大きなタンクに入れていても消費が早い今冬だ
家に閉じ籠もる生活はネット販売や生協の宅配を頼みとする
荷物を配達する人たちも遅配は言い訳にせず雪道を行く

北国の厳冬期で積雪の多い地域で暮らす人たちには
日々の暮らしを支えるエッセンシャルワーカーが頼りだ
コロナやインフルエンザに感染して戦力ダウンするのが怖い
行政はライフラインを維持する人たちへの支援をどれだけしているのか
全国で3回目のワクチン接種率がたった2%と聞いて岸田首相は声を荒げた
年寄りは出歩かず家で嵐の去るのをじっと待つしかない
エッセンシャルワーカーは待つ人の為に動かざるを得ない
その人たちにこそ優先的にワクチンを接種してほしい

有難うの感謝の気持ちを込めて
我欲を抑える日々を送ろう

〔2022年1月26日書き下ろし。久しぶりに12号線を走る。出入りの多い脇道も車一台の幅しかない。さらに枝道はゆうに及ばず。そこでゴミ収集車を見て感謝の念を抱いた。この日道内の感染者は2000人を初めて超えた〕

27日全道にまん延防止等重点措置発令

札幌市の検査数・陽性率・感染確認状況
19日(水) 3562人 18.2% 650人
20日(木) 3778人 21.0% 793人
21日(金) 4072人 22.7% 902人
22日(土) 4177人 21.7% 907人
23日(日) 4344人 20.8% 903人
24日(月) 2369人 37.1% 880人

25日の札幌は620人 直近1週間で最も少ない
検査数は発表されておらず陽性率も不明
問題は子どもたちへの感染拡大だ
24日現在 市立の小・中・高校などでの学級閉鎖措置は
83校(21日まで37校)154学級(21日まで56校)に上る
先週から小学校でも新学期が始まり21日金曜日の3倍近くになった
24日現在 札幌市の患者数は5882人
重症ゼロ 軽症+中等症が5882人 入院患者は99人である

25日政府は北海道にも「まん延防止等措置重点措置」を
適用することを正式に決定した
期間は27日から2月20日までの25日間
北海道は「まん延防止」としては初めて全道を対象とする
米軍基地が感染源になった沖縄・山口・広島は
その効果は上がらず2月20日まで延長となった

PCR検査もおぼつかない事態が起こっている
軽症者は自宅で療養?
3回目のワクチンの供給見通しはついているのか
発症後5日以内に投与する治療薬も不足している
外国頼みではその確保は〈いま〉に間に合わない
去年の二の舞を踏むようでは信用がならない

先行した3県のデータは飲食を提供する店よりも
市中に拡散したウイルスが家庭も学校も病院も施設も職場も浸食する
道内所構わずクラスターが発生し感染者を上乗せする
前例踏襲で果たして乗り切れるのか疑問ばかりが募る
年寄りは自宅に籠もり寝て待つしかない

〔2022年1月25日書き下ろし。全道の感染1536人。医療のひっ迫だけは避けたい。従来の感染予防に徹するしかない〕

付記
まん延防止 都道府県の状況
◆要請/適用へ 18道府県 1/27~2/20
北海道 青森 山形 福島 茨城 栃木 石川 長野 静岡 京都 大阪 兵庫 岡山 島根 福岡 佐賀 大分 鹿児島
◆延長へ 3県 1/9~2/20
広島 山口 沖縄 
◆適用中 13都県 1/21~2/13
群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 岐阜 愛知 三重 香川 長崎 熊本 宮崎

コクワ酒の実を取り出す

コクワ酒を仕込んでから三ヶ月
その実を取り出した
今日から半年酒を熟成させる

コクワの実は仕込んだ時よりも堅かった
2キロ半のコクワの半分は砂糖漬けにした
残りの半分はドライフルーツにトライする

ざるに入れて部屋に置いた
ブランディーの匂いが部屋を満たした
酔いがまわるくらいのアルコール臭だ
暖房を犠牲にロスナイのスイッチを入れた

寝ようとしても匂いは強烈だった
とうてい寝られそうにはなかった
諦めて起き出して机に向かった

果たして思い描いたものになるのか
いっそ寒干しにしたほうがいいかもしれない
干し柿も甘みが増すというから試してみようか

寝不足を覚悟して朝を待つしかない
気楽に考えていた結果に振り回される
己の浅はかさに苦笑いするしかなかった

〔2022年1月24日書き下ろし。2021年11月8日『コクワ酒を造る』をアップした。漬け込んだ日から三ヶ月、コロナの感染が下火になって正月を迎えたが、いまは猛烈な第六波に襲われている。熟成される半年後には美味い酒を飲みたい〕

18歳の決断

少年は二月で18歳になる
18歳の壁は時にいとわしく行く手を邪魔した
ようやく待ちわびた社会人となる

同年代の少年たちは受験期を迎えていた
漠然とした将来に親は大枚の教育費を投資する
目標や目的を持つ子は夢の一步を進む
目標を持つ子はそれなりに夢を追う
目的を持つ子はそれなりに夢を描く
目的も目標も持たぬ子はそれなりの夢を見る

少年は夢を現実にする確かな道を探る
中卒後社会を大学にして身をもって生きる知恵を学ぶ
いくつものアルバイトをして社会の仕組みと人間を学ぶ
母親の店に集まる事に秀でた大人たちから人生の価値を学ぶ
多くの人の温情に抱かれ思いやる心を素直に学び育っていく
理解と支援の手に導かれて刺激的な未知なる世界も体験する
恋に縛られることを苦痛に感じて別れの体験もしてきた

世間のものさしの世界から遊離する
世間の学歴偏重の世界から脱離する
世間の同調圧力の世界から乖離する

少年は世間と競うことなく青年となる
自らの夢を叶えるにいま為すべきことがある
少年は世間に怯むことなく青年となる
自分らしく生きるにいま為すべきことがある
少年は世間に抗うことなく青年となる
出る杭に成長するにいま為すべきことがある

〔2022年1月24日書き下ろし。いま為すべき事が明確に分かっていることが、この少年を逞しい青年に変貌させるだろう。2月4日18歳の誕生日を前に末孫に贈る〕

札幌市は3日連続900人上回る

1月23日札幌は新たな感染者が900人台になった」
人口10万人あたりの1週間の新規感染者数は1月22日216.7人
まん延防止等重点措置(まん延防止法)要請の目安となるレベル2を大幅に超えた
1週間あたりの病床使用率は16.2%
21日の使用病床数は確保病床515床のうち101床と約20%
病院以外の宿泊施設や自宅で療養・待機は3819人

道はまん延防止法を国へ要請した
対象は全道域で酒類の提供をする飲食店は「認証店」のみに認め営業は午後9時まで
酒類を提供しない場合や認められない「非認証店」は午後8時までの時短要請となる
旅行助成制度「どうみん割」の新規予約受け付けは停止
まん延防止法の開始1週間後に既存予約分の利用を停止
適用のタイミングで「ぐるっと北海道」も停止
食事券の「GoToイート」も店内飲食を除外しテイクアウトとデリバリーに限定

札幌市は保健所業務を重点化した
濃厚接触者の調査を同居家族やリスクの高い人へ限定する方針を示す
道立保健所も小樽市、函館市も同様の対応をする
今後は知人や友人・職場には陽性と判定された本人から連絡をする
感染の可能性がある人は10日間の健康観察をすることになる
道はオミクロン株の確認に伴いワクチン接種の有無に関わらず
PCR検査は1月8日~2月7日まで「無症状」でも受け付けている

1月21日午後5時現在の検査箇所
「北海道薬剤師会の薬局や新千歳空港、旭川空港、函館空港に加え、札幌市、旭川市、函館市、小樽市、岩見沢市、三笠市、江別市、石狩市、千歳市、恵庭市、北広島市、砂川市、室蘭市、登別市、苫小牧市、名寄市、士別市、富良野市、留萌市、赤平市、稚内市、北見市、網走市、紋別市、帯広市、釧路市、洞爺湖町、倶知安町、島牧村、余市町、由仁町、長沼町、白老町、安平町、厚真町、むかわ町、新ひだか町、浦河町、幕別町、音更町、東神楽町、比布町、羽幌町、苫前町、天塩町、初山別村、猿払村、利尻町、豊富町、置戸町、小清水町、美幌町、遠軽町、滝上町、釧路町、中標津町、別海町、厚岸町、弟子屈町、白糠町、七飯町、森町、木古内町、松前町、鹿部町、八雲町、江差町、せたな町の医療機関や薬局など計269か所に増え、順次拡大している」
ただ予約制としているところが多く発熱などの症状が出ている人や濃厚接触者は対象外
かかりつけ医や健康相談センターへの連絡を呼びかけている

【1月5日以降の北海道の新規感染者数(札幌市分)】
  1月 5日: 34(26):6日ぶり30人台
  1月 6日: 74(28):約3か月半ぶり70人台
  1月 7日: 94(46):約3か月半ぶり90人台 新たに「オミクロン株」11人確認
  1月 8日:132(60):約4か月ぶり100人超 「オミクロン株」札幌で3人確認
  1月 9日:117(48):2日連続100人超 「オミクロン株」札幌で2人確認
沖縄・広島・山口の3県にまん延防止法発令(期間延長検討)
  1月10日:106(51):3日連続100人超(道内各地で成人式が行われる)
  1月11日:117(60):「オミクロン株」旭川市と函館市で初確認 道内計48人に
  1月12日:197(71) 
  1月13日:328(140):約4か月ぶり300人超
  1月14日:467(194):約4か月半ぶり400人超
  1月15日:695(367):約8か月ぶり600人超(過去3番目の数)
  1月16日:692(319):2日連続600人超
  1月17日:643(392):3日連続600人超
  1月18日:698(287):4日連続600人超(過去3番目の数)
  1月19日:1170(650):札幌含め過去最多
  1月20日:1437(793):札幌含め過去最多を更新
  1月21日:1644(902):札幌含め過去最多を更新
東京など首都圏にまん延防止法発令
  1月22日:1605(907):札幌は過去最多更新
(以上23日09:01に配信されたUHB北海道文化放送の報道記事を要約した)

6日にアップした『第六波がやってきた』で感染拡大を予想し書いた
医療体制の整備と確認を市民に周知すべきだろう
医療保健機関の対応が万全なのかは安心の保障である
市民や道民を納得させるだけの手を見せなければならない
いままでの教訓をいかせるのか
政治家のお手並み拝見いたしましよう

無様な結果が露呈する
想定外と言い訳がましい対策は保健所を機能不全とする
重症者が少ないといいながらも医療機関の受診者は増加の一方
PCR検査も検査場所は道内の一部でしかない
予約制で順番待ちが列をなし即応性はない
成人式後のクラスターの発生が多く報道されたが
13日以降の数値の増加は予想の範囲だ
ズルズルと先延ばしして経過観察を続けるのはいつも通り
そもそも打つ手のない対策の結果がまん延防止法の発令を持つ
いままでの教訓を生かすこともできず飲食店だけを規制する
学校や福祉施設ましてや行政機関でのクラスターが頻発している
社会全体に流感のように広めて社会的免疫を付けるしかないのか
道民を納得させる手立てもボロボロで言い訳はもう聞き飽きた
説得力に欠く政治家たちは金を引き出す国頼みにしか存在価値はない

オミクロン株に置き換われば感染の収束は早いという見立てがある
3回目のワクチン接種も医療者や施設介護者へ随時始まっている
治療薬の効果はまだ報道されていない
凄いスピードで感染が拡大していると煽る報道はもういい
正しい情報の提供が感染防止の最大の戦略だ

メディアに露出する評論家気取りの者たちよりも
研究室や臨床の場で不眠不休で究明と救命に頑張る方々を
いまは信じてやり過ごすしかない
科学的根拠に基づいた感染の山場がどこに来るのか
いまその見通しだけでも示してもらえば希望がもてる

〔2022年1月23日書き下ろし。感染拡大はどこまでいくのか。道内の状況を記録する〕

付記
岸田内閣支持率52% 感染拡大局面でも横ばい 毎日新聞世論調査
毎日新聞と社会調査研究センターは22日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は52%で、2021年12月18日の前回調査の54%から横ばいだった。不支持率は36%(前回36%)だった。これまでは新型コロナウイルスの新規感染者数が増加すると、内閣支持率が下落する傾向があった。今回は感染者数が過去最多を連日更新している局面だが、支持率低下にはつながっていない。
政府は東京など16都県に「まん延防止等重点措置」を適用しており、今後も対象地域が広がる見通しだ。新型コロナ対策として、飲食店やイベントなどの経済活動を規制する必要があるかとの質問では、「感染対策をとっていれば規制は必要ない」は55%に上り、「規制が必要だ」の38%を上回った。まん延防止措置が適用されると、都道府県の判断で、飲食店に営業時間短縮を要請したり、大規模イベントの人数制限などを実施したりできる。
政権の新型コロナウイルス対策については、「評価する」が31%で、前回(46%)より15ポイント減少した。「評価しない」は39%で前回(26%)より13ポイント上がった。「どちらとも言えない」は30%(前回27%)だった。感染拡大を受けて、新型コロナ対策への不満は増えているようだ。
新型コロナワクチンの3回目接種に関しては、「早く受けたいと思う」との回答は61%(前回65%)、「早く受けたいとは思わない」21%(同21%)で、「まだ2回の接種を受けていない」も6%(同6%)あった。前回選択肢になかった「もう3回目の接種を受けた」は3%だった。(毎日新聞2022年1月22日)