「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

バイト漬け

高校に入ってから
平日3日 土日もシフトをもらい
月3万円ほどの バイト代を稼いだ
楽しみは バイトが終わってから
友だちと携帯でおしゃべりすること
バイト代は 携帯代で消えた
目的は 携帯で友だちと夜遅くまで
おしゃべりすること?
なんだか可笑しい

高校は バイトが禁止されていた
でも 隠れてやった
帰宅部だから 遊ぶ金がほしかった
親には バイトしてることは内緒だった
適当に遊んで 適当に成績も取る
親には 進学すると言ってあるから
それなりに 金の工面もするはず?
それなりの 大学に入れるだろう
なんだか可笑しい

夜22時までしか 働けなかった
2年間 毎日バイトした
母の稼ぎでは 高校止まりだ
懸命に 進学資金を貯める
母には これ以上負担をかけたくない
下にはまだ幼いきょうだいもいる
中学では 部活はできなかった
母がフルタイムで働いていた
だから 保育所の迎えがあった
高校では バイトの合間に 
仲のいい友だちとだべるのが 唯一の楽しみだった

コロナ禍が 生活を一変した
バイトも ままならなくなった
進学資金を貯める計画も 危うい
無理なら卒業後に バイト漬けになって
死に物狂いで 進学資金を貯めよう
1年延びても 夢はあきらめない
夢がなければ 青春はゼロになる
そう腹をくくる

〔2020年6月9日書き下ろし。困窮した生活の中でも夢を追いかける子どもたち。バイト漬けになりながら、人生を切り開こうとする子どもたち。そんな想像を巡らしながら、コロナでその夢が挫折することのないように祈りたい〕

負けには賭けまい

米MGMリゾーツ・インターナショナル
米ラスベガス・サンズ
香港のギャラクシー・エンターテインメント・グループ
みなみな 業績悪化のせめぎ合い

IRの誘致に乗っかった カジノ(博打)経営会社
事業者の資金調達は厳しい
コロナ禍で 日本を相手の博打から 降りるだろう
負けが見えてる博打は 端っから打つ気はない
あぶく銭を搾(しぼ)り取って なんぼの世界
寺銭の上がらない IRの誘致計画頓挫の気運
横浜からは 
サンズは撤退
ギャラクシーも再考を余儀なくされる

トランプの思惑に乗った日本進出
あきらめてください
業績悪化のIR業界の力を借りて
観光事業で 地域再興とは片腹痛い
安倍政権の この計画は潰れていい
計画の先に見えた 博打でまみれたくそ社会
回避できるだけでも ありがたい
不幸の再生産だけは 未来に禍根を残す

これ以上 日本の未来と人心を汚すことなかれ
政権のなすべきことは
普通の生活を 一刻も早く取り戻すこと
博打で 地方経済を復興させることでは 決してない

問題は 
いまも政治の世界で 
博徒の如く 国の命運を賭けて
サイコロ遊びに 興じている者たちかもしれない

〔2020年6月8日書き下ろし。コロナ禍でIRの誘致計画が頓挫しそうだ。是非チャラにしてほしい。中止を即断せよ〕

バラード「男の子守唄」

母をなくした
この子が不憫(ふびん)
父の背中で
だはんこく(ぐずる)

この子よく泣く
なんとしようもない
母を慕いて
求め泣く

働き疲れて
子を抱しめる
今宵もまたかと
気が滅入る

ようやく寝付いた
かわいい寝顔
鼻水たらして
泣き疲れ

母の残り香
嗅ぐ子に添って
メロディーあやしき
子守唄

〔2020年6月7日書き下ろし。父子で生きなければならない日々が始まった。男もつらい〕

暮らしが崩れる

崩れるのは 一瞬だった
昨日までの暮らしが 一変した

男は ホテルマンだった
コロナ禍で 道内への観光客は一斉にいなくなった
入国規制で インバウンド(訪日客)の需要が激減した
まざまざと 中国人や韓国人の観光客で潤っていた現実を突きつけられた
需要回復には 1~2年かかるという
観光事業者は 先行きの不透明さを切実に訴える

3月末 ホテルは営業を一時クローズした
男は レイオフされた
妻と二人の子との ごくごくありふれた暮らしは
次第に行き詰まっていった
住宅ローン 去年購入した新車のローン
そして税金が 追い打ちをかけ
雇用調整助成金では足りなかった

奈落に落とされた気分だった
世界最大級とぶち上げている 国の緩慢な支援 
四人分の40万円も まだ手元には届いてはいなかった
男には 焼け石に水のように思えた
男は 歯ぎしりするしかなかった

男は 切羽詰まっていた
知人に社協を紹介された
生活福祉資金の相談をした
社協すら知らなかった男が
福祉の世話になろうとは 想像すらもつかなかった
溺れる者は藁をもつかむおもいで 申請をした

6月1日 道の緊急事態宣言が解除されたが
観光客は まだまだ戻ってはきていない
男は レイオフの解除を いまは辛抱強く待つしかなかった
資金繰りに頭を悩ます日々が 当面続く

〔2020年6月6日書き下ろし。生活福祉資金(緊急小口資金)の相談と申請が激増した。派遣や個人事業者だけではなく、ごく普通の暮らしを営んでいた人たちからの相談も今回の特徴だという。災害時のように、社協の相談対応は続く〕

社協が危ない

社協が危ない
自主財源づくりが 大ピンチ
事業も 延期か 縮小か
はたまた 中止を余儀なくされている
福祉でまちづくりが 行き詰まる

春4月以降
緊急事態宣言の中
社協の会費は お願いできない
いまだ経済が回らず 切迫した事態が続く
今年は無理と あきらめるしかない

夏のビールパーティー中止
コロナの第3波がきたらひとたまりもない
福祉教育の出前授業
学校は休校後の学習の遅れを取り戻すのに精一杯
中止を余儀なくされる

地域福祉の事業は 軒並みダウン
小地域ネットワーク事業
地域住民懇談会
地域サロン
地域会食会
福祉活動体験事業
社会福祉大会 
各種研修会 などなど

10月共同募金 集まるかな
次年度の自主財源の確保は 難しい
12月歳末助け合いも 難しい
おもいがあっても
経済の復興は 未知数だ

手持ちの自主財源を取り崩すことのできる社協は
まだ持ちこたえられるかも知れない
すでに枯渇している社協は
行政に頼るしかない 
事業は頓挫するだろう
職員の処遇すら 不安定になる社協も出てくるだろう

地域住民の近いところで
福祉事業を展開する社協が危ない
社協のセーフティネットが 
破けそうなマチがある

社協が機能不全を起こしてはならない
社協の置かれている実情を そして覚悟を知ってもらおう
社協の踏ん張りが しばらく続く
持ちこたえてほしい
ガンバレ! 社協!

〔2020年6月6日書き下ろし。地方の社協の置かれている実情を把握しなければならない。厳しい運営に直面する社協がこれから増えるのではないかと危惧している〕

国の空約束~横田滋氏を追悼する

父も母も 娘は生きていると
信じて疑わなかった
老いが その苦渋の年輪を刻む

父母の想いは ただ一つ
現世で 子どもと再会することだけだった
北朝鮮から 数人が戻ってきたときには
一途の想いを 大きく膨らませた

同じ境遇でさいなまれる 高齢化した親たちと共に
全国津々浦々 矢面に立って妻を伴い歩いた
問題の解決を訴えた声は 
政治の世界に冷たく響いた

国の北朝鮮との交渉も
幾度も 淡い希望を抱いたが
いつも 非情に断ち切られた
米国のトランプ大統領にも面会した
国は 自力での解決を放棄し託した
人権問題なんぞ 儲けにならぬことには
リップサービスだけの男のこと 
お友だちは くその役にも立たなかった

国会議員たちは 議員バッチと一緒に
いまも胸に青いバッチを 飾っている
拉致家族のおもいを 見事に政治ショー化して
その切実極まるおもいを 踏みにじってきた
象徴のアクセサリー
いつも空約束ばかりで 言い繕うことばかり
なんの成果も上げず ただ無能さを知らしめた
青いバッチだけが 無駄に飾りとなっていた

国に翻弄され続けながらもなお
国に一抹の望みをかけ 
娘の帰国を願い 闘い続けた男の 
87歳の生涯が 
2020年6月5日 静かに幕を閉じた

「これ以上何を訴えればいいのか」
その無念さは いかばかりだったのか
国の白々しい弔辞が 
さらなるやるせなさを かき立てよう

深く哀悼の意を表します

〔2020年6月5日書き下ろし。1時間前横田滋氏の訃報に接し冥福を祈ります。1977年娘めぐみさんを拉致されて以来、人生の半分を妻と共に解決のために奔走した。その姿が焼き付いている。国民を守ることもできぬ国の無能と無策が、悲劇を終わらせぬ〕

つながる つなぐ

あなたとの関係(つながり)が 失われそう
あなたとの距離(あいだ)が 遠のきそう
あなたとの信頼(こころ)が 壊れていきそう
だから 希望という名の種を蒔きました

明日が 変わろうとしています
昨日の今日では ありません
今日も変わってゆく 〈いま〉なのです
でも 希望という名の芽が出てきました

いのちが おびやかされています
暮らしが 崩れそうです
仕事も なくなりました
それでも 希望という名の根を 枯らしてはなりません

あなたとつながること
あなたをつなげること
あなたがひとりぼっちにならぬよう
希望という名の蕾を 一緒に見たいのです

辛い絶望の先に見える 希望という名の花
あなたとあなた そしてあなたも
あきらめず くじけず 信じて
つながって つないで
希望という名の花を 咲かせましょう

生きたいというおもいの先にある 希望という名の花
あなたとあなた そしてあなたも 
明日がどんなに変わろうとも
つながって つないで 
希望という名の花を 咲かせましょう

必ずいつか 一人ひとりの人生(くらし)に
希望という名の花が 咲きほころぶ日がきます

〔2020年6月4日書き下ろし。5月23日「希望という名の花を咲かせましょう」のリメーク版。〈つながる・つなぐ〉をテーマに書き直したもので、初めての試み〕

現代政治ことわざ誤用集(その5)

〈備えあれば憂いなし〉
次の選挙 1億5千万円は誰の手に?
もうもらって ばらまいているって!

〈後悔先に立たず〉
総理は1回でやめときゃよかった

〈火に油を注ぐ〉
「略奪が始まれば銃撃も始まる」
米国は大統領からして怖い国だ
中国習近平も香港国家安全法を制定した
「分裂勢力や外部からの干渉勢力を震え上がさせる」と
中国軍香港駐留部隊の司令官は豪語する
ビッシとおかしいと言えないのは 臆病者か それとも同類か
大国の指導者と民を注視しよう

〈宝の持ち腐れ〉
もう腐って使用不可です
なにがって? 
議員になった 初心です

〈乗りかかった船〉
このままいってまえでは 困ります
いつでも 止めてください
依怙地さが 国を迷走させるのです

〈親孝行したいときに親はなし〉
昔は50代60代でなくなりましたが
長寿社会のいま
親孝行したくもないのに親がいる
嘆かわしい時代にしたのは誰かな?
薄っぺらな道徳教育に期待するって 本心ですか?
議員さん 福祉も教育も滞っているんですよ

〈笛吹けども踊らず〉
踊り飽きました
いや自粛生活の反動ですかね
次は難しいですよ
10兆円の見せ金 使うことになるでしょう

〈隔靴掻痒(かっかそうよう)〉
靴の上から足のかゆいところをかくなんて できっこない
そのくらいもどかしい
いまの内閣のことです

〈看板に偽りなし〉
政党の看板 見直してみて
ただのお飾りになってない

〈好事魔多し(こうじまおおし)〉
オリンピックも流れそう
改憲も潰れそう
折角の花道 コロナで台無し

〈火中に栗を拾う〉
いまの議員にはない気骨です
ドイツのメルケル首相は違います
政治家のモデルは 彼女です

〈地震 雷 火事 親父〉
怖いのは それだけですか?
暴風雪 堤防決壊 地滑り 洪水
新型コロナの罹患と病者への人権侵害 医療崩壊の危機 
交通事故 殺人 虐待 自死
経済格差 教育格差 福祉格差
ジェンダー ネット上の中傷
賭博とご意見番(検察)
内閣支持率崩落
一番恐れるのは 戦争ではなく
議員バッチを 外すことかな

〈渡る世間に鬼は無し〉
だって鬼はそちらでしょ

〈亀の甲より年の功〉
政権のリーダーたちには 老害を感じています

〈三つ子の魂百まで〉
小さいうちの親のしつけが
ボンボン議員には 見事に開花しています
人を見くびりおちょくる性格は 直しようがありません

〈月夜に提灯(ちょうちん)〉
首相にアベノマスク

〈羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)〉
マスクやら10万円の支給やら
失策に懲りて 今度は慎重を期して
鈍足丁寧 いまだ行き渡らず

〈同病相憐れむ〉
トランプさんとは そうならないように
とても恥ずかしくて 自慢できません

〈ぬかに釘〉
この誤用集 議員さんには無駄なことと
笑われておしまいですかね
そこだけ 度量がある議員の不思議さ
要は 面の皮が厚いというだけのことです

〈転んでもただでは起きない〉
それが議員の真骨頂

〈袖振り合うも多生の縁〉
コロナ禍のソーシャルディスタンスでは無理
ましてや偉い議員さんとは 縁など結ぶ縁もない

〈光陰矢の如し〉
政権の座

〈寝耳に水〉
政権交代の速報 待ってます!

〈衣食足りて礼節を知る〉
欲がないので 足りています
礼節を尽くすに値する 政治家がいません
でも一旦「誤用集」の筆納めをいたします
世相が動けば すぐに復活します
なにせ礼節をわきまえないので ご容赦ください

※ソーシャルディスタンシング(social distancing):公衆衛生戦略を表す用語で、疾病の感染拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つことを意味し、本来は適切か。しかし、ソーシャル・ディスタンス(social distance)をマスコミは使用。 ソーシャルディスタンスは社会学の用語で、パーソナルスペースの距離の長さによって、密接距離、個体距離、社会距離、公共距離と段階的な定義がある。そしてこの中の社会距離を意味する。

〔2020年6月1日書き下ろし。一気呵成に書き上げました。お楽しみください〕

現代政治ことわざ誤用集(その4)

〈杞憂〉(天が崩れ落ちるとひどく憂いた人がいた)
彼の人は 天の怒りに触れ 心配しきりです

〈天災は忘れた頃にやってくる〉
梅雨です 
もうそろそろ備えなくては…
また無駄な金かかるって あっそう(麻生)~

〈親バカ子バカ〉
出来が悪くても しゃあないか
地盤(支援者の多い地域)看板(知名度)鞄(資金)継ぐのは
おまえしかいないから…議員になりました
質問? 文書にしてください
オフレコ? ダメ! 
おつむの程度が すぐ分かります

〈木によって魚をつかむ〉
ユニークな発想も 人による
ただの変な人は 国会にゴロゴロいます

〈絵に描いた餅〉
スローガンと 中身のない計画づくりは
コロナ禍で 底が知れた内閣府の仕事です

〈目は口ほどにものを言う〉
最後にしてほしい記者会見
目が あっちに行ったり こっちに来たり
空前絶後の規模
世界最大の対策
だからどうしたんですか?

〈鉄は熱いうちに打て〉
鍛えようのない人ばかりです
鍛えられたくない人の集団を 与党といいます

〈大山鳴動して鼠一匹〉
ここが肝心
逃げ足の速い人だけに 後始末は人に尻ふかす

〈君子危うきに近寄らず〉
閉会後渡米も流れて 自宅でゆっくり妻と寛(くつろ)ぎます
どっこい 妻はマッタリできません
〈アベノツマ 危うきにすぐ近寄る〉

〈一難去ってまた一難〉
お疲れさま 
次を避けるには お辞めになるのが一番

〈当たるも八卦当たらぬも八卦〉
内閣総理大臣と 任命された大臣各位

〈目の上のこぶ〉
目を離すとどこに飛んでいくのかわからない
あなたの伴侶です

〈李下に冠を正さず〉
疑われるようなことをしでかして
いくらしてないっていっても 信じてもらえない
もりかけ そしてさくらの話
いや 歴史的緊急事態の議事録すら残さない
何をそんなに隠しておきたいのでしょう
後ろめたい人たちです

〈焼け石に水〉
アベノマスクのようにならぬよう
倒産! 
一家離散になる前に 支援せよ!

〈噂をすれば影がさす〉
もう噂どころでなくなった
責任は誰にあるのか はっきりさせよう

〈三人寄れば文殊の知恵〉
内輪の三人だけで決めるから 
コロナ禍失態・失政継続中
文殊さまも呆れておられる

〈自画自賛〉
自分では気づかぬ 意固地なナリシスト
このタイプ 議員の特性かも

〔2020年6月1日書き下ろし。日本モデルというより〈アベノモデル〉の賞賛を受けたいG7が延期になり、意気消沈。秋まで持ちこたえるしかないか〕

バラード「この子よい子だ」

この子泣くなよ
わが身がつらい
この子笑えば
救われる

この子よい子だ
泣きたいときは
涙ためながら
笑(え)み返す

この子のこころよ
ただすこやかに
貧しいながらも
親ごころ

この子と一緒に
歩いて行こう
運命(さだめ)に負けぬと
抱きしめる

この子よい子だ
こころやさしい
つぶらな瞳に
宿る意思

この子見る夢
叶えておくれ
境遇(さだめ)を乗り越え
咲く 明日

〔2020年6月2日書き下ろし。貧しい暮らしの中で母の子への愛とエールを感じたい。不遜ながら名曲〈竹田の子守唄〉のメロディーにのせる〕