「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

最後に褒められること

男は 褒めてほしかった
ただそれだけだった
それ以上何も求めない

男は 褒められたかった
ただ それがうれしかった
それ以上の喜びはなかった

男は いつも褒めらた
なにをしても 褒められた
それ以上に 褒めてもらいたかった

男は手柄を 独り占めにしたかった
コロナ危機対策200兆円
「空前絶後」「世界最大」
何のための予算なのか 
ザルのような中身は 詳しく知らなかった
規模だけただぶち上げて 喝采(かっさい)を浴びたかった
自己自讃の 誇張された言葉の数々
すでに 性根が見え見えだから
誰もこころは 動かされなかった

男は 欧米からすごく褒めてほしかった
男の欧米への対抗意識は 劣等感からだった
G7には 行きたくて行きたくてしかたなかった
ビジョンなく取り組んだ 結果オーライの「日本モデル」を誇りたかった
お友だちから よくやったねと褒めてもらいたかった
外交の評判を取ったのは
「まあまあ」の 中途半端な煮えきらない態度だった
どの国の指導者にも いい顔して憎まれなかった
隣国で悪く言われると 機嫌を損ないつきあいを切った
アジアの国には 金を惜しげもなくばらまいた 
外遊は 施しを与えてくることだった
自前じゃないのに 気分がよかった

男は 褒めてほしかった
でも 褒められる材料が もうなくなっていることに 
気づいていなかった
男は ことのほか世情に疎く鈍感だった
これからは 褒められることもないだろう
ただ たったひとつだけ残っていた
それは 潔くその座から降りることだった

〔2020年5月31日書き下ろし。アベノコンプレックスがこの国を危うくしている。逃げ恥は彼にはない〕

つなげよう

月並みなことだけど
なんにも 構えることなく
元気に 暮らすのがいい
陽気に 暮らすのもいい
浮世のしがらみも ほどほどがいい

さっと 情けをかけるのがいい
さもさもらしくするのは みっともない
偉ぶることは 決してない
明るく振る舞い
いつも笑顔で 暮らすのが一番いい

ただのひとです
素直な気持ちで 正直に生きたい
健気な子どもたちには 尽くしてあげたい
明日を信じる人の ひとりでいたい
いのち尽きる日まで 穏やかに暮らしたい
望みは一つ 平穏無事な日々が来ることです

街に賑わいが戻る 今日6月1日
違うのは マスクで隠れた人の顔
つながりが そこで切れてはなりません
暮らしを立て直すのは 熱くつながるおもいです
凜とした 一人ひとりの自制心と行動力です

〔2020年5月31日書き下ろし。6月1日北海道も非常事態宣言が解除されました。人心がより強く結びつき支え合い助け合いが必要です。〈つながる〉ことが背中を押してくれます〕

休校と学童保育の検証

検証しよう
放課後学童保育クラブに 
クラスターは 起こったのか

鈴木道知事が 唐突に法的根拠も科学的根拠もなく 全道休校を宣言した
安倍首相は 遅れまじと感情的独断で 全国休校を宣言した
これが 英断だとばかり さも自信ありげにふるまう 
これで 政治の底の浅さを知らしめた
これは 支援する者たちの 贔屓(ひいき)の引き倒しになるかもしれない

国会では 子どもの健康が優先され
文科省も 学校教育が重要だと 
科学的根拠のないまま 休校措置が正当化された 
学校を追われて 行き場のない子どもたち
厚労省は 学童保育にその受け皿を強いた

学童保育は ほっておかれた
広い学校は すっからかんだった
狭い学童保育は 朝から夕方まで過密状態
与党も野党も 当たり前のようにほっといた
感染リスクの低い 学童保育の子どもと指導者の実態を
国会で取り上げて 論議することもなかった
検証する時間は 十分あったにも関わらずに…だ

子どものいなくなった学校で 教員たちは忙しかった
学童保育のサポートは 管轄外で業務外
子どもらが どんなことをしていても干渉無用
いまのところ問題が起こらぬ以上 静観します

学童保育の指導員
狭いところで 感染リスクを負いながら
やんちゃな子どもらの 健康管理に神経をすり減らす
宿題どっさり持ってきて 寺子屋になっちゃった

検証しよう
その場しのぎの「日本モデル」と 吹聴されぬよう
次の感染の波が起こる前に 休校措置は適切だったのか
学童保育の指導者たちや親たちが なぜクラスターを防げたのか
その経験値から学ぶべきことを 妨げてはならない
 
学校のグランドで遊べぬ子らは 近くの公園で元気に遊び回る

〔2020年5月29日書き下ろし。学童保育クラブでなぜクラスターが起こらないのか。今後学校を封鎖する際の科学的根拠が問われる。秋入学論議が沈静化したが、それ以上に検証されなければならない。学童保育の指導員に敬意を払いながら、6月から学校が始まる〕

付記
コロナ休校「感染防止の効果薄」 小児科学会「心身へのデメリット大きい」
 新型コロナウイルス対策として、多くの自治体で続いた学校の休校や保育施設の休園について、日本小児科学会が「感染防止効果は乏しい一方、子どもの心身に及ぼすデメリットが大きい」などとする報告をまとめた。同会の予防接種・感染症対策委員会が、国内外での感染事例や論文などを分析した。
 取りまとめに関わった長崎大学の森内浩幸教授は「情報が少なかった当初の休校措置を否定するものではない」としながらも、今後、再び休校などが検討される場合には「子どもや保護者に及ぼした影響も考慮し、慎重に判断すべきだ」とする。
 報告によると、子どもが感染した場合、多くは経過観察や対症療法で十分な軽症だった。その上で、インフルエンザと異なり、学校や保育施設で子どもが感染源となった集団感染はほとんどなく、子どもの感染例は親から感染したケースが大半だと指摘している。
 例えば、4月に富山県の小学校で教師と児童計5人の感染が判明したが、感染者が校外で私的に交流していたことなどから、校内で広がったとは考えにくかった。子どもはウイルスに感染しにくく、感染してもウイルスの排出が少ないことが考えられるという。
 一方で、休校で教育機会が奪われたり、屋外での活動や社会的な交流が減少したりといった影響が大きいことを強調する。抑うつ傾向の子どもが増えると推測される中国のデータがあるほか、家庭内暴力や虐待リスクの増加も懸念される。「子どもたちにとってはウイルスが直接もたらす影響より、休校措置などによる健康被害が大きくなりかねない」と指摘している。(朝日新聞2020年5月28日)

現代政治ことわざ誤用集(その3)

〈医者の不養生〉
コロナ感染者に向き合うドクターと看護師たち
養生する暇なんてない激務中
本当に感謝しかありません
難しいでしょうが 健康管理をお願いします

〈エビでタイを釣る〉
国会議員の処世術

〈烏合の衆〉
いまの国会議員の有り体
このままではヤバいと 戦々恐々に陥っている
これからの成り行きが 楽しみ

〈百聞は一見にしかず〉
視察です
議員さんご一行のお通りだ~い
道を開けて!  

〈寝る子は育つ〉
国会で居眠りするか 本読むか タブレット見るか
要は暇な国会議員
寝返りも 自由にできるってうらやましい

〈憎まれっ子世にはばかる〉
寝返りして 野党から出た議員さん
嫌なやつほど世渡り上手に成長します

〈山高きがゆえに尊からず〉
地位が高いばかりが 能じゃない
仕事の中身が 人の値打ちを決める
さて 議員さんのお値打ちものは なんですか?

〈三度目の正直〉
なんどやっても ダメなものはダメ
いまの与党に 嘘ごまかしのない正直な結果なんて
望みようもない

〈柔よく剛を制す〉
論議なく多数決押し切ってきたから
やわらかくてしなやかなことなんて できっこない
このギスギスした人間関係を作ったのは
他でもない与党議員だ
えっ 言われるがままそうしてきただけ
はいはいロボちゃん議員の面々 
軍隊もどきの統制ご立派です

〈枯れ葉も山のにぎわい〉
失礼!ロボちゃんじゃなくて 枯れ葉でした
もう朽ちるだけです
せめて 国の肥やしになってください

〈生兵法は大怪我のもと〉
中途半端な知見をひけらかし 危機を呼び込む
取り巻きのなかに いたんですね
それでも まだふっついたまま離れない 
コロナ禍後も 危ないぞ~

〈悪事千里を走る〉
内閣の支持率30%を切る
これが証明している
えっ!
喉元過ぎれば熱さを忘れる国民だから
大丈夫!
すごい自信家です

〈前門の虎後門の狼〉
前に世論が大きく動き
後ろに席取り合戦に挑む輩が控えています
ありますか 白旗は

〈馬脚をあらわす〉
正体は とうの昔にバレているのに
いまさら取り繕っても 意味ないじゃん
何さま俺さま安倍さま 地に落ちました

〈過ぎたるは及ばざるが如し〉
公務員法の改正と検察庁法の改正を 一緒くたにしたこと
だから 期待した公務員がバカを見た

〈贔屓(ひいき)の贔屓倒し〉
賭け麻雀 賭博罪に該当しても 
黒川元検事長は かる~い訓告処分
依怙贔屓(えこひいき)の最たるもの
今度はだ~れ~にしようかな?
後任は 「テロ等準備罪」(17年の改正組織犯罪処罰法)で
国会答弁に立った 野武士と称される林真琴氏
広島の河井克行・案里議員夫妻の事案 
依怙贔屓には 目もくれず
きっちりと 検察の威信をかけて
けじめ付けてください

〈短気は損気〉
内閣の終末期に陥った 数々の判断ミスの性格的要因

〈病は気から〉
小さいアベノマスクに 意固地症が見えています
内閣の終末期を迎え 依怙地症も進んでいます
お見舞い申し上げます

〈風前の灯〉
もうだれも相手にしないこと

〈犬も歩けば棒に当たる〉
西村経済再生相が 緊急事態宣言解消後に出歩くと 
自己責任だと 責任転嫁していること
でも出歩かないと 何も始まらない

〈渡りに船〉
幸運は 自分で掴む
すでに船頭を探し始めて 官僚たちは動き出す
どの船頭さんの船に乗るのか
高見の見物と洒落こみましょう
花見の代わりになりそうな 政界官僚が織りなす人間模様
落ちた花びら 土に帰る無情を知るべし

〈遠くの親戚より近くの他人〉
裏で石破詣でが始まった様子
ようやく 出番も近しか

〈千里の道も一歩から〉
政治のスタンスは ビジョンを理解してもらい共有すること
コロナ禍後は 昨日と違う道標を付けることが急務
できるかな?
信頼されぬ方からの お願いコールは聞き飽きた

〈聞いて極楽見て地獄〉
コロナ禍後に始まる 安倍劇場
見る勇気ありますか
怖いから 劇場を封鎖して 役者は追放でいかがですか

〈おかに上がった河童〉
早く見たい!

〈爪に火をともす〉
庶民の その日暮らしを尻目に見て
心配のいらない議員さん 
どんな暮らしっぷりなんでしょうか

〈天災は忘れた頃にやってくる〉
これから始まる今年の天災
鉄砲の弾では 守れぬ国土防衛
大丈夫ですか?
あんたの内閣じゃ頼りにならない
不安より恐怖が先に来る

〈親しき仲にも礼儀あり〉
議員さんの誰とも親しくないので
このような誤用集を書いております

〔2020年5月25日書き下ろし。政権終末期を呈しているようです〕

餅とコロナ禍

餅が 好きだ
炊きたての餅米に 
さっと塩をふって 食べるのも好きだ
歳の暮れには 家族総出で 木臼で餅をついた
薪ストーブの火の番は じさまの仕事
蒸籠(せいろ)の餅米の 蒸され具合を見ては
ストーブからおろし 蒸籠を木臼にひっくり返す 
ばさまがへらで形を整え 
やおら水桶にひたした杵で 親父がこねる 
母子で始まる餅つきショー
はいと合いの手入れながら 餅をひっくり返す
その手を抜いた瞬間に 勢いよく杵が打ち下ろされる
厳寒の土間で繰り広げられる餅つきショーは
家族で喜びを感じる 年の瀬の風物詩だった 

つき上がった餅を 茶の間に運び込んでくる
ばさまの 鏡餅をつくる手さばきに 神業を感じた
母は あんころ餅を上手にくるめる
四人の子どもらも 見よう見まねで餅を手にする
形にならず吹き出しなから ポイと口に頬張る
その軟らかさが 口にやさしい
つきたての餅を できた先から
きなこや砂糖醤油で 味見を続ける

餅つきは 豆餅になった
豆は 遠く離れた山奥の通い畑で作った黒豆
あんころ餅の小豆も みんな汗した収穫物
土日となれば リヤカーを引いて
車輪の幅で土の出た 野良道を通って手伝った
道の真ん中には オオバコがえばって生えてたっけ

豆餅が かまぼこ形にされる手さばきも 見事だった
よもぎ餅は いまでも大好きだ
通い畑のまわりで 遊び半分に初夏に摘んだヨモギの葉も
出番の日を迎えた
伸し餅も 1升分を丸棒で伸ばす
いつく蒸籠を蒸したのか 十は軽く超えていたことだろう

次から次へと出来上がる餅たち
座敷に並べられて 冷まされる
もう二人 出来上がっていたじさまと親父
貧しい子ども時代の 一番嬉しかった年の瀬の風景
みんな笑顔で 仕合わせだった

コロナ禍が去った後
どんな風景を見せてくれるのだろうか
コロナ禍の恐怖と不安を乗り越えたうれしさは 
年を越せるうれしさと きっと同じかも知れない
小さな仕合わせを 実感することが
どれだけ有難いのか 知らされることだろう

季節外れの餅つきは 
きっと疫病を追い払う
庶民の願いが 込められることだろう

〔2020年5月22日書き下ろし。ふと子ども時代の餅つきを思い出した。あの仕合わせ感は本物だったと、コロナ禍をしのいだ祝いに、頑張った子どもらにつきたての餅を食べさせてあげたい〕

壊すことと創ること

あっという間に 暮らしが壊れてゆく
あっさりと 人のつながりが壊れてゆく
あっけなく 仕事が壊れてゆく

立て直しが 始まった
屈服しない熱い人がいる
人のために 命がけで尽くす人がいる
人はこんな時だからこそ 知恵を絞り出す
人の知恵と術(わざ)は 鍛えられ太く強くなってゆく
負けないぞ
負けたくないぞ
その気持ちで ひとつにまとまる

人の世はいつの世も 多くの犠牲を強いられ壊されてきた
だから 人智を集めて 新しい世を懸命に創ってきた
感染病との闘いの長い歴史の中で 学び得た経験を生かしてきた
だから 人智を高めて 闘いに備えてきた

それでも予想を遙かに超えて 自然の猛威は揺るがない
人は弱い生物であることを いつの時代も突きつけられる
明日に生きたいという願望と
明日をより強く創りたいという意思
そこに共生共存の思想が 
共有されてはじめて実現する
新しき世の創造となる

子どもを真ん中にした世こそ 共存の時代が拓かれる
子どもを粗末にしない世こそ 共生の道が開かれる

〔2020年5月22日書き下ろし。米トランプには金しかなく哲学もない。彼を破壊の負のモデルとしたい。創造のモデルはわれわれの手中にある〕

信ずる

信ずる
希望が 生まれることを

信じたい
明日も 朝日を浴びることを

信じよう
共に暮らし 生き抜くことを

〔2020年5月25日書き下ろし。コロナ禍に問われる生きるとは何か〕

こころは人を信じるためにある

信ずる
ここまで 邪険にされて
何を信じれと いうのですか
人間性ですか
信念ですか
権威ですか
それとも お金ですか

どうして 信じられるのですか
もう その証拠(あかし)すら 見せられないでしょう
どうか 人を騙して欺くことは もうやめてください
どうか 嘘で嘘を重ねることは 金輪際勘弁してください

信じ込んだほうが 悪いのですか
仕組んだほうには 罪はないのですか
強欲なだましを見抜けなかったのは 無知だからですか
口上に乗っかったのは 浅はかだったからですか

信じ切り 信じ抜こうと覚悟した
その裏切りは 掛けたおもいの強さに 比例して
怒髪冠を衝く
まだ収まるところを 知らず
気がつくと 身ぐるみ剥がされ 裸にされていた

コロナ禍で 乾いた言葉をタレ流して 世間の心証を害した
コロナ禍の 遅きに失する政策で 内閣支持率27%に下落した
コロナ禍後は 経済のV字回復など夢の夢 倒産続きで身代傾く
コロナ禍後も 貧しい暮らしは 容赦なく責めたてられる 
コロナ禍後 貧富の格差は拡大し 人間不信が蔓延してゆく

小学2年の女の子
こころは? と問われて 
「こころは 人を信じるためにある」と
その答えに 驚愕し震えた
コロナ禍後の 社会の断絶を乗り越えるには 
ここからしか始められない 

※怒髪冠を衝く(どはつかんむりをつく):激しく怒って髪の毛が逆立ったすさまじい形相。

〔2020年5月24日書き下ろし。狸のだまし合いはもうたくさん。政権を担う政治家と官僚、あなた方はこの子と向き合える人間していますか〕

付記
内閣支持率27%に急落 黒川氏「懲戒免職にすべきだ」52% 毎日新聞世論調査
毎日新聞と社会調査研究センターは23日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は27%で、今月6日に行った前回調査の40%から急落した。不支持率は64%(前回45%)に跳ね上がった。社会調査研究センターとの共同調査は3回目で、最初の4月8日に44%あった支持率が1カ月半で17ポイント落ち込んだ(後略)。(毎日新聞2020年5月23日)

黒川氏処分、首相官邸が実質決定 法務省は懲戒と判断、軽い訓告に
賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく「訓告」となったことが24日、分かった。複数の法務・検察関係者が共同通信の取材に証言した。
安倍首相は国会で「検事総長が事案の内容など、諸般の事情を考慮し、適切に処分を行ったと承知している」と繰り返すのみだった。確かに訓告処分の主体は検事総長だが、実質的には事前に官邸で決めていたといい、その経緯に言及しない首相の姿勢に批判が高まるのは必至だ。(共同通信2020年5月25日)

コロナ禍から暮らしを護る

目が薄くなってきて 字がかすれる
もう読むことは あまりない
耳が遠くなってきて 声が聞き取れない
何度も聞き返すから 怒鳴られているようだ
動作は緩慢(かんまん)になり 外に出るのも億劫(おっくう)になった
食も細くなり 給食が一番のご馳走となった
一日のお相手はテレビ 話しかけても返事はない
一人暮らしも もう十年
いろいろお世話いただいて 感謝しかない
今日まで無事に 暮らしてこられた
誰かの呼ぶ声がする

「こんにちは いたかい!」
今日は 十万円の申請でお邪魔した
案の定 役場の通知は置きっぱだった
きっと困っているだろうと 御用聞きにうかがった
申請のことを教えて 二人で書き込み作業
後は投函して 入金を待つだけ
その時一緒に郵便局に行きましょう
安心した顔を見て ホッとした

コロナ禍のニュースを見ては心配で
じっと家で過ごしていた
買い物も病院も出てはいけないと自重する
それでは 身体を壊してしまう
コロナ禍で人のつながりが希薄になって
不安を抱えて家にいた

コロナ禍でこそ 民生委員の心・意気
正しい情報を伝えることと
少しでも不安を和らげるのが 私の仕事
マスクの下に 笑顔を隠して
明るい声で
「こんにちは 大丈夫!」
今日も大事なお役目果たします

〔2020年5月18日書き下ろし。全国の民生委員の活動にエールを贈りたい。地域で懸命に暮らしを守る人がいて、地域も頑張れるのですね〕

えがおでコロナにうちかとう

みえないものって こわいよね
みえてると よけいにこわいよね
でもこわがっていても しかたない
いまは 
うつらぬように
うつさぬように
みんな がんばっているんだ
きみも がんばるひとりなんだね
えらいぞ

おとなは 子どものいのちをまもるのに
いっしょうけんめいだよ
わがままを いわないこと
やくそくは まもること
かならずしなきゃいけないことは することと
あんまりやくそくごとがおおいと いやだよね
でもきみは きっとそうしてる
えらいね

じぶんかってなことをする おとなもたくさんいるけれど
それをみて いやだなっておもったたら
きっときみは そんなおとなになりたくないって おもうでしょう
いまは おとなのようすをみることが いちばんのべんきょう
がっこうだけじゃなくて 
みぢかなところで まなぶことってたくさんあるよ
一日ひとつ どんなことをみつけたか ノートにかいてみて
きっとたくさんのおもしろいはっけんが あるとおもう

ようやく がっこうにいける子もいるけど
まだまだ いけない子もいるよね
でも えがおをわすれないでね
きみのげんきが みんなをしわせにするんだ
つらくても だいじょうぶ がんばろうって
はげましのえがおを みせてほしい
みえないこわいものをおっぱらう 
それがいちばんの たたかうちからになるんだよ
えがおを たくさんプレゼントしあおうね

〔2020年5月20日書き下ろし。我慢強く頑張る子どもたちの笑顔が、世の中を救う〕