「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

希望という名の花を咲かせよう

他人(ひと)のつながりが 断たれてゆく
他人との距離が 離れてゆく
他人とのこころの距離も 遠のいてゆく
だから希望という名の種を 植えよう

世の中の仕組みが 変わろうとしている
世の中の暮らし方が 変わろうとしている
世の中は もう昨日には戻れない
でも希望という名の芽を 摘んではならない

いのちが 脅かされる
暮らしが 立ちゆかなくなる
仕事を 失う
それでも希望という名の根は 踏まれて強くなる

他人と つながらなければ 生きていけない
他人と 暮らしを立て直さなければ 生きていけない
他人と 力を合わせなければ 世の中が良くならない
みんなが頑張ることで
希望という名の小さな蕾が 育っていく

あきらめず へこたれず
涙も笑いも みんな暮らしの肥やしにすき込んで
希望という名の花を 咲かせよう
きっといつかそうなるように
くじけず生きていこう

希望という名のその花を
一人ひとりのこころに飾る日は きっと来る

〔2020年5月20日書き下ろし。コロナ禍は続く。希望を失ってはならい〕

蟻の一穴

国民が注視した 検察庁法改正見送りも
間の抜けた顛末で ジエンド廃案
さすがに 蟻の一穴の者たちも
開いた口が ふさがらない
蟻の巣をつついたような 大騒ぎ
こんなことにアベノマスク同様 
血税と議員歳費をドブに捨て
コロナ対策ほったらかして 
時間と労力 浪費三昧
内閣の面子と 検察の威信は 地に落ちる
「真摯に受けとめる」だけの 
コメントだけでは乗り切れまい 
どんな始末を つけるやら 
どんな権勢図に 書き換えられるやら

功罪は カジノの危険を知らしめた
ギャンブル依存症の末路なり
これだけ優秀な方も形無し 
軽率な行動をと 言い訳したが
事のはじめは みんな軽はずみ
法を律する検察長№2も ただの人
知的な判断うち捨てて
自らの堕落を実証する
国が進める カジノで国興し
どんなに偉いお方でも 一度はまれば抜け出せぬ
蟻地獄の惨状を 見事に体現されたスキャンダル

パチンコ店の経営者 
窓から眺めて ご満悦
今朝も働き蟻たちが 行列つくって餌運ぶ
コロナ禍で叩かれても 
働き蟻は 借金しても餌運ぶ

遊びを超えた麻雀も 同じギャンブル依存症
治すに治せぬ 伴侶泣かせ 親泣かせ 子泣かせ
この現実に目をつぶり
大阪も横浜も カジノ誘致にしのぎを削る
ギャンブル依存症に対策しますと
餌を運ぶ蟻を集めることに 腐心する
カジノから 上納させて市民を養う
なのに 不平を漏らすのかと 反論する
弱い者への施しとかばうフリをして
病気の者から巻き上げる
害した健康 国民皆保険で賄う悪循環
知っていながら 強引グ・マイウェイ

働き蟻も そろそろ列を乱す時が来た
検事長 よくぞギャンブル依存症問題を 
身をもって啓発されたことに 深く感謝したい

またも文春砲 戦々恐々の議員諸氏
次は 誰に放たれるのか 
どなたかの名言を拝借して
「次はあなたと対立する方に投票します」

※蟻の一穴(ありのいっけつ):日本人は良くも悪くも横並びに同じ方向に向け一斉に走り出す癖がある。一種の民族的特性だとも言う。

〔2020年5月21日書き下ろし。黒川弘務検事長の辞任の報を聞き、自制の効かぬギャンブル依存症が身を滅ぼすことの現実から目を背けてはならぬと、まずは一報〕

とんがることば

ことばがとんがる
ソフトアイスみたいに ドンドンとんがれ
でもなめてるうちに 丸くなる
そっか なめればいいんだ
なめてかかれば 丸くなる?

ことばがとんがる
鉛筆みたいに けずってとんがれ
でも書いてるうちに 丸くなる
そっか 書けばいいんだ
恥をかけば 丸くなる!

ことばがとんがる
冷たくあしらい こころがとんがる
でも話しているうちに 丸くなる
そっか 話せばいいだけなんだ
わかってあげれば 丸くなる

とんがることばは
話せば あったかくなり しまいに丸くなる
いつの日か 打ち解け合い 許し合う
だから わかり合うには 時間がかかる

「真摯に 丁寧に」
とんがることばでは ないはずなのに
いつもこころに 突き刺さる
誤りを認めない 答弁拒絶や法案先送りのとんがりことば
とんがる人とわかり合うには 
越すに越せぬ 高い壁がある

とんがることばが 伝搬し
他人(ひと)のこころを突き刺して
とんがる人を 擁護する
とんがることばは 廃れない
他人(ひと)のこころを深くえぐって
とんがる人に 媚(こび)を売る

コロナ禍から 人と世を救う 丸いことばは 
とんがる人が多くなり 衰え始める
コロナ禍後は 人と世が変わる
丸いことばが とんがる人に利用され
だましの甘いことばに 言い換えられる 

〔2020年5月18日書き下ろし。コロナ後は世界中で熾烈な生存競争が起こるかも知れない。丸いことばの果たすべき人を人として生かす救世の力が衰退してゆく〕

いまを描く

限られた 生命(いのち)
限られた 時間(とき)
限られた 思索(おもい)

穏やかに 血を巡らせよう 
静かに 血を滲(にじ)ませよう 
強く 血を滾(たぎ)らせよう

いまを描くということ
広く ことばを思い浮かべよう
深く ことばを吹き込もう
豊かに ことばを手繰(たぐ)らせよう

いまを描くに足りぬということ
己の無能さを 心に留め置こう
己の非力さを 心に思い知らそう
己の無知さを 心に刻もう

いまを描くに足るということ
いのちと暮らしを脅(おびや)かすものの 正体を明かす
世の非情と不条理を許すことを 拒否(こば)み続ける
人の情けの深さを 広く世に知らしめ連帯(つなが)る
人生の喜びと悲しみを感受し 共に甘受する

宇宙の悠久の時(とき)の流れの一瞬に
いまを生きるということ
いままで生きてきたということ
確かに紡いできたと信じる
いのちとこころの営みを 
まだ許されるなら 描き続けたい

〔2020年5月18日書き下ろし。なぜ書くのか、いつも葛藤している〕

現代政治ことわざ誤用集(その2)

〈七転び八起き〉
権力者が 民に要求すること

〈花より団子〉
桜を見る会のこと
どんな団子が与えられたのでしょうね

〈無理が通れば道理が引っ込む〉
国会運営の手法です
無理を通して 道理は消されること
 
〈蛙の面に水〉
スピード感をもった鈍足
真摯に丁寧にと使う枕詞(まくらことば)
慣れると何にも感じない 

〈帯に短し襷に長し〉
適材適所の要職に収まる議員がいないこと

〈転ばぬ先の杖〉
検察庁法の改正そのもの

〈船頭多くして船山に上る〉
コロナ後のどんぐりの背比べ
誰が船頭になるのやら 自民党議員の悩み深し
着く船頭で 大臣の椅子が決まるからね

〈棚からぼた餅〉
公明党の仕掛けた 手柄の横取りみたいなこと

〈蛙の子は蛙〉
だから 2世3世議員がゴロゴロ
ゲロゲロ鳴いて 金集め

〈聞くのは一時の恥 聞かぬは一生の恥〉
専門家の意見を聞いてと たぶらかすこと

〈頭隠して尻隠さず〉
妻の監督不行き届けです

〈仏の顔も三度〉
信仰がないから 三度くらい許されても意味はない
だから何度悪さしても こりないということ

〈瓢箪(ひょうたん)から駒〉
マスクで人気を取りましょう
やってしまった!

〈急いては事をし損じる〉
緊急事態宣言を解除した“いま”だよ!

〈情けは人のためならず〉
人に情けはかけてはならない
すべては自己責任だということ

〈知らぬが仏〉
ヤバいのに不安をあおらぬよう 緊急事態宣言の解除をすること

〈紺屋の白袴〉
議員は 先に自分の袴を染めてます

〈芸は身を助ける〉
議員の多くは 太鼓持ち

〈可愛い子には旅をさせる〉
米国留学は 箔を付けることだっけ

〈親の心子知らず 子の心親知らず〉
親子のコミュニケーション不足だけでなく
政権と国民との関係のこと

〈弘法も筆の誤り〉
間違っても 言い訳だけがうまくなるということ

〈岡目八目〉
政権に 諫言をしてくれる人がいないこと

〈縁の下の力持ち〉
国民のこと

〈能ある鷹は爪を隠す〉
能がない鷹は バッチを爪にすること

〈一寸の虫にも五分の魂〉
壱千万件のツイッターも 一寸の虫扱いにすること

〈後の祭り〉
間に合わなければ 何の役にも立たない
予想される コロナ禍後のドタバタのこと

〈言うは易し行うは難し〉
緊急事態宣言解除後の自粛生活

〈笑う門には福来たる〉
その日が待ち遠しい
だから 笑顔を絶やさすにいよう
えっ マスクでわからない
だから 暗い世間です

〈身から出た錆〉
ボーとしていた議員が 首を洗って待つ日を数えること

〈早起きは三文の得〉
夜の宴会なくなって 資金繰りが難しい早寝の議員 
三文で我慢して

〔2020年5月17日書き下ろし。第2集です。まだまだ続けるつもりです〕

現代政治ことわざ誤用集(その1)

〈急がば回れ〉
スピード感をもってと言いながら
いつも遅きに失すること

〈二兎を追う者は一兎をも得ず〉
オリンピックと改憲
欲張ったツケは 国民が払うということ

〈柳の下の泥鰌(どじょう)〉
一度上手くいったからと
決めつけて 墓穴を掘ること

〈猿も木から落ちる〉
コロナで 手痛いしっぺ返しを受けること

〈失敗は成功のもと〉
失敗は 周りがみんな尻拭いしたから
彼らにあげた褒美(ほうび)を喜んだということ
“失政は出世のもと”ともいう

〈好きこそものの上手なれ〉
野党をからかうのは大好き
どんどん話術も態度も上達すること

〈人の振り見て我が振り直せ〉
民が政治家の振り見て 考え直すということ

〈楽あれば苦あり〉
次の選挙は 落選の憂き目にあうということ

〈出る杭は打たれる〉
だから官僚は 従順に仕事をするということ

〈逃した魚は大きい〉
ツイッター壱千万件を無視したつけが 議員の首を絞めるということ

〈取らぬ狸の皮算用〉
非常事態宣言を解いて 経済回復を目論んだ途端に挫折するということ

〈暖簾に腕押し〉
マスク配ります 支援金出しますって
頑張ったところで 大した手応えが返ってこないこと

〈鬼に金棒〉
検察庁法の改正 やる気満々
後に続く者への置き土産

〈先んずれば人を制す〉
先を越されて あわてて取り繕い
やってる感を演出するということ

〈火のない所に煙は立たぬ〉
いつも消火器を用意して さっさと消し回ること
広島の夫婦は 消しきれなかったことが悔やまれる

〈類は友を呼ぶ〉
党という看板の下で 友だちごっこすること

〈雨降って地固まる〉
コロナ禍で そう思いたいそうありたいと願う心境のこと

〈塵も積もれば山となる〉
7年もやってれば 掃除しきれない塵は出てくる
いまじゃふんぞり返った政治家が ゴミの山になったということ

〈溺れる者は藁をもつかむ〉
これから始まる党内の政権争い 楽しませてほしい

〈大は小を兼ねる〉
政治家は小ばかりで大がいないから 兼ねられない
でも “山椒は小粒でもピリッと辛い”のは 大歓迎です

〈負けるが勝ち〉
と思った瞬間 その座から滑り落ちるので
決して負けを認めず “真摯に丁寧に”を繰り返すだけのこと

〈下手な考え休むに似たり〉
リタイヤしてほしいと 多くの民は願いを込めている

〈喉元過ぎれば熱さを忘れる〉
“もりかけ”そばにして 喉越し良く飲み込もうとしても
次から次へと問題が起こって 忘れることができず嘆きが続く

〈朱に交われば赤くなる〉
小泉進次郎環境相です

〈口は災いの元〉
森まさこ法相です

〈思う念力岩をも通す〉
壱千万件のツイッターの声が集まった
政治の新しい流れが生まれる可能性を信じたい

〈蒔かぬ種は生えぬ〉
政治家のスキャンダル 
蒔いたから生えてきただけのこと

〈論より証拠〉
これで7年間 逃げおおせた名言

〔2020年5月17日書き下ろし。第1集です。楽しめましたか?〕

嘘つき

女は 可愛いらしく嘘をつく
男は コロリとだまされたフリをする
女は ニコリと笑顔を返す
男は ニヤッとかしずくフリをする

男の嘘は 見苦しい
男の嘘には 笑えない
男の嘘ほど 始末に悪い

男は 嘘つきだった
男が 嘘を嘘と言ったら…
真実に なるのだろうか
男が 嘘を嘘の嘘と言ったら…
真実に 近づけるのだろうか

遠い昔 カルカッタと呼ばれた地に
マザーテレサに 逢いに出かけた
バスの車窓から垣間見た
ヒンズー教徒が群がる聖なる巡礼地 
ガンジス河のほとり

異教徒である男が 
嘘で固めた 言葉の屍(しかばね)を
ガンジスの河原で 荼毘(だび)に伏し
その灰を流したら 
言霊(ことだま)は 転生するのだろうか

〔2020年5月16日書き下ろし。男たちの嘘が世界を覆う。悪夢の終わりはあるのか〕

捨てると捨てられる

捨てる
捨てるだけのものは 持ち合わせてはいない
捨てきれないでいるものは 少なからず持っている

捨てる
捨てるしかないものを 未練たらしく持ち続ける
捨てるところがないものは 仕方なく捨てたフリをする

捨てる
捨てなければならないものは さっさと捨てて身を軽くしたい
捨てても悔いのないものは その価値(あたい)はすでに切れている
捨ててこそ あたい(私)は生き延びる

なになに 捨てたのは「壱千万の民(私たち)の声〕だって
あたい(私)の価値(あたい)を 見せつけた
この思いっきり すごいね えらいね さすがだね

ちょっと 待って!
捨てるのは 思ったほど簡単じゃない
あたいが捨てたつもりでも 
ほんとは 捨てられているってことになってない

お役御免って 周りが言えば
捨てられるって 惨めなことかもしれない
お役御免って 先に言えば 
潔(いさぎよ)しと カッコつくかもしれない

でも ほんとはもう捨てらちまったって
よく聞く 巷(ちまた)の話だよ

〔2020年5月16日書き下ろし。身の引き方の潔さって、政治家にあったっけ?〕

お疲れさん

やればやるほど 空回り
やる事なす事 後手後手で
やる事なす事 不評を買った

やればやるほど 疲れが丸見え
語れば語るほど やる気は失せた
語れば語るほど 支持率落ちた

動けば動くほどに 本気は萎んだ
もがけばもがくほどに 根気も消えた
あせればあせるほどに 仲間が減った

出せば出すほどに 軽く見られた
支援のお金で 立て直し
支援のお金の 出し惜しみ
支援のお金は いまは手切れ金と相成った

休んでもいいですよ
潮時です
次の人に託しても 誰も困りません
あなたがそこにいるので みんな困っています

もう休んでいいですよ
潮時です
あなたなりに 頑張りました
かなり白髪(しらが)が 増えてきましたね

責任? 十分果たしました
これ以上 何も求めません
これ以上 無理をしないでください
これ以上 無駄なことはしないでください
これ以上は 期待してません

あなたが頑張ってきたことは 忘れません
精一杯 仲間のために尽くしました
オリンピックまでは 持ちこたえられないって
みんなわかっています
改憲も キッパリとあきらめてください
これも人生と 割り切るしかないでしょう
これからは 音楽と読書で 喜楽にしてください

ほんとに ご苦労さんでした
心から お疲れさんでした

〔2020年5月15日書き下ろし。昨夜の記者会見を見て、やさしく諭してあげたい。周りは退場のタイミングを計るしかないかと〕

無上なるもの

悄然(しょうぜん)と 立ち尽くす
視界が遮(さえぎ)られ 
鬱蒼(うっそう)とした静寂な森に入るように 
光明の見えぬ不安と恐怖心で 足がすくむ
それでもなお 半歩進まねばならぬ

世界を覆った 残忍な新型コロナウイルス
自然の脅威に 晒され振り回される
誰かまわず無差別に 音なき殺戮を繰り返す 
このまま立ちすくんでいれば 多くの死者を見送る
躊躇(ためら)い 苦悩(なや)みながらも
もどかしさを振り切って
半歩前に踏み出し 闘いに挑む

その勇気は
信頼という名の無比なるもの
その決断は
確信という名の無二なるもの
その行動は
信託という名の無我なるもの

そこで為される施政こそ
共存共生という名の無上なるもの

〔2020年5月14日書き下ろし。いま指導者に求めたい。前に進むための指導力がほしい〕