「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

憤怒とことば

憤りを口にする
露わな憤怒(いかり)の感情は 
自制の効かぬ己を 貶(おとし)める
憤りを口にする
勢いで発せられたことばで 
暴力的な汚辱(おじょく)に 己が塗(まみ)れる 

憤りを書きとめる
憤怒は ことばに置きかえられ 
生じた理由(わけ)の 感情の整理が始まる
憤りを書きとめる
辛辣(しんらつ)なことばが 次々と吐き出され
憤怒が さらなる勢いを取り戻す

己の世の中への小さき憤り
非力ではあるが 無力ではない
己の小さき存在
ひとりではあるが 決してひとりではない
己から発せられ記(しる)されたことば
腐るかもしれないが 腐らしてはならない

憤怒を 批判力にかえて
人と世のあり方を問い続ける
ひとりではあるが 決してひとりにはならない

〔2020年5月13日書き下ろし。世相への憤(いきどお)りに憤怒(ふんど)のことばを綴り続けることしかできない〕

コロナ禍後の分断

生き残りし者たちは
生き残るに足る環境のなかでいた

生き残りし者たちは
ダメージも小さくストレスだけが大きかった

生き残りし者たちは
社会は以前には戻らないことを知っていた

生き残りし者たちは
すぐに暮らしを取り戻す体力を温存していた

ようやく生き残りし者たちは
いのちあることが唯一だった

ようやく生き残りし者たちは
仕事を失い暮らしの基盤を失った

ようやく生き残りし者たちは
カツカツの暮らしを余儀なくされた

ようやく生き残りし者たちは
高いつけを生涯負わされていくことを知った

生き残りし者たちと
ようやく生き残りし者たちとの
心の深い分断があからさまになった
支配する者と
支配される者との
貧富の確かな分断があからさまになった

コロナ禍後 世界は
新たな権力闘争の絵を描き始めた
新たな支配地図を描き始めた

コロナ禍後 世界は
支配する者たちの欲望が むきだしにされていた
支配される者たちの絶望で 打ちのめされていた 

〔2020年5月12日書き下ろし。コロナ禍後の世界をネガティブに想像することは、そうならないための叡智を求めていくことになる〕

雪隠詰め

男は 美食家だった
口に合うものしか 寄せ付けなかった
一度腹を壊してからというもの
毒味役を置いて 最善の守りを固めた
これは食べさせられぬ 
それは食べてはならぬ
彼らは忠実に 役目を果す
だから 快適な暮らしを 7年もの間続けられた

そんな者たちが いつか三密(密室・密集・密接)化した
雪隠の如く 汚臭が充満してきた
その場にいる者たちは その匂いにマヒして
時には ジャスミン香にも似て 酔った
雪隠で饅頭を食べる者も 後を絶たなかった
金と出世の勘定を 心置きなくできた
この世のものとは思えぬ 至福の味を知ったのだった 
雪隠虫も所贔屓(ところびいき)
男たちには 最上の居場所となった
この汚臭は 所構わず7年かけて 全国に拡散した 
誰もが 空気のように当たり前に吸っていた

コロナ禍が 突然巨大化し襲ってきた
軽く見て油断してたら 
相当ヤバイ事態に直面し 心底慌てた 
嘯(うそぶ)いてきた政(まつりごと)を 
だます甘露を降らせる手立てはないものかと
男たちは 雪隠で考えた
臭いものには 蓋をするのが一番
金のばらまきが得策だと 男たちはニタリとした
民の口に戸は立てられぬと 誰かが言った
口封じのマスクを スピード感をもって配ることにした

コロナは 終息の気配すらなく 
やること全て後手後手で
嫌気と不安と恐怖を 感じて生き暮らす
三密を避け 手洗いマスクの励行は 
普段から衛生管理の意識が高いゆえに 習慣化された
マスクを外して 腐敗臭に 鼻をつまんだ
マスクでは防ぎきれない この悪臭の元を突き止めた
コロナ禍で苦しんでいる最中に
男たちが仕掛けた 御身安泰を約束させる 腐った法案だった
「#検察庁法改正案に抗議します」に680万件 声をあげた
公務員の定年延長と 抱き合わせたこの法案
森迷走法相を外してまでも 
予算委員会を 強引に乗り切るしかなかった
優先順位が コロナ対策より先とは信じがたい
国会で論議すべき貴重な時間が割かれることへの
正しい憤怒なのだ
 
男たちは 雪隠の火事(やけくそ)で
反対の声を 無視することに決めた
雪隠詰めに陥り 逃げ場はなかった
雪隠で饅頭を食べた者たちは
ただ従うほかなく 性根も腐って悪臭を放った

目詰まりではなく 糞詰まりの状態を自ら招いた
だからいま便秘薬が 男たちの常備薬となっていた

※甘露(かんろ):中国で,仁政が敷かれ,天下が太平になると,天が瑞祥 (ずいしょう)として降らせるという甘い露。

〔2020年5月12日書き下ろし。臭いものに蓋をする政治の世界が見事に出現している。検察庁法改正はその象徴である〕

からっぽの教室

卒業式も終業式も なかった
新学期を迎えても
迎える子どもたちの姿は なかった
新1年生の教室の 入学祝の飾りも そのままだった

整然と机が並べられ ただそこにあるだけだった
黒板も汚されることもなく きれいなままだった
からっぽの教室の空気は 乾ききっていた
静まりかえった教室は 刻を止めていた

子どもらの喧騒が 懐かしかった
子どもらの笑顔は いまはなかった
子どもらの甲高い声も 聞こえてはこなかった
子どもらの学ぶ姿も 戯れる姿も そこにはなかった 

子どものぬくもりのない からっぽの教室
子どもの明日を閉ざしたままの からっぽの教室
こどもの不安を閉じ込めたような からっぽの教室

教室から 13億人の子どもが消えた 
世界中に広がった 新型コロナウイルスは
持てる者と持たざる者の
持てる国と持たざる国の
教育の格差を さらに広げた

13億人の子どもの 貧富の格差が
子どもの未来を 小さくしてゆく
からっぽの教室のまま 
取り戻せぬ時間が 冷たく過ぎてゆく   

〔2020年5月11日書き下ろし。ユネスコの発表では177カ国・地域で全世界の72%、約13億人の子どもたちが就学の機会を奪われている。経済的格差の及ぼす影響は日本だけではない。一日も早く学校に子どもたちの歓声が戻ってくることを〕

母の日の朝

日曜の朝一番
ゆうパックで 母の日のプレゼントが届いた
この日郵便局の配達員は 日曜返上で 
今日中に配達を済ませばならぬと 職務に専念奔走する
玄関口で交わされる ご苦労さまと お気を付けて
この言葉がけしか いまの感謝のおもいは伝えられない

物流が滞っていた
札幌から京都に郵便で出したDVDは 1週間もかかった
ネット通販の荷物量が増加し 宅配が急増した
ドライバー不足と 宅配需要の急増で 
配達遅延と サービスの一部停止が 生じていた
日本郵便は 布マスクの配送が業務を過重にし 余剰の人員もおらず
現場は きっと逼迫(ひっぱく)してることだろう
2枚のマスクを配布しますといいながら 
1ヶ月経っても いまだ4%の配布率
郵便局の怠慢では 決してない
政府は アベノマスク配布に固執して 
方針変えぬ意固地さは 凋落の兆しそのもの
費用対効果も疑わしい いまさら配られても
さしてありがたみのないものを
仕事とはいえ 配布する人の心も折れよう
マスクより重要な〈もの〉の物流を 
止めぬようにせねばならぬ
だから 声だかに
STOP! アベノマスク

COOPは 救世主
1週間に1度の配達は 高齢者にはありがたい
重たいものもかさばるものも 玄関口まで届けてくれる
3月からの2ヶ月間 注文量も増えたであろう
ドライバーの体力的な負担は 比例する
宅配便も 同様に厳しい業務に堪えて奮闘中
送り主のおもいを届ける その誠意に
仕事とは割り切れない頑張りに
ただただ 頭が下がる

物流の現場を脅かす 新型コロナに晒(さら)されながら
物流を遅延なくするために 頑張る人たちが
24時間 物流システムを稼働させる
感染者が発生すれば 勤務していた事業所は一時閉鎖
川崎市の登戸郵便局では 2度にわたって業務停止に陥った
郵便物が22万通 ゆうパックが1万個 配達できずに滞留した
管轄の国交省は 感染予防策には手を触れず
生活必需品や食料品の 物流維持を唱えるだけで
具体的な方策は 企業任せの傍観行政
物流が崩壊すれば 医療崩壊以上に
直(ちょく)に暮らしは 甚大なダメージを被る
予備対策を講じることも 事態を想像することさえも面倒なのか
非常事態宣言下 国交省のサボタージュは目に余る

いま重要なのは 深刻な事態に陥らぬようにするための
暮らしの根幹に直結する 一歩先行く政策ではないか
民の暮らしとの生活感覚のズレが
さらなる国難への 道を開く

母の慈愛を 思い浮かべながら
コロナ禍で 暮らしを支える方々への
感謝の念を強くした 母の日 
顔を合わせることが できぬいま
宅配人(たくはいびと)は 
大事な母子のおもいをつなぐ

〔2020年5月10日書き下ろし。母の日の朝、妻への娘からのプレゼント。休まず頑張る人たちに感謝〕

コロナ禍とSDGs

ベンチャー(新興企業)が 雨後の竹の子のように増えていた
大学では 産業界との
共同プロジェクト(新しいものを考え出し実用化するための研究や事業)や
インキュベーション(起業支援)を手がける 
学外連携推進を図る 産学協同も進む

その研究や事業は 経済的発展ばかりではなく
サステナブル(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)な
社会の実現に向けられてほしい
17のSDGs(エス・ディー・ジーズ:持続可能な開発目標)が 
2015年9月 193国が参加した国連サミット(主要国首脳会議)全会一致で採択
「持続可能な開発のための2030アジェンダ(国際的な取り組みについての行動計画)」
貧困 飢餓 環境問題 経済成長やジェンダー(歴史的・文化的・社会的に形成される男女の差異、社会的性差)までの 幅広い課題が網羅された
豊かさを追求しながらも 地球環境を守り 
「誰一人取り残さない」ことを強調し 30年までの目標達成に挑む

世界を席巻するコロナ禍の勢いは その目標も実績をも 無残にも挫(くじ)く
・あらゆる場所で あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
〈貧しき者弱き者たちには その牙をむくウイルスは非情となる〉
・飢餓に終止符を打ち 食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに持続可能な農業を推進する
〈生産しても消費が滞る悪循環は 食料生産や食品加工そのものにダメージ(痛手)を与え続ける〉
・あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し福祉を推進する
〈その可能性は どんどん後退・低下する一方である〉
・すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し生涯学習の機会を促進する
〈学校すら休校となり 貧しい国では学習機会もどんどん奪われていく現実に、なすすべを持たぬ国が将来へのダメージを被る〉
・ジェンダーの平等を達成し すべての女性と女児のエンパワーメント(力をつけること。女性が力をつけ、連帯して行動することによって自分たちの置かれた不利な状況を変えていこうとする考え方)を図る
〈ジェンダーは改善されるよりも さらなる経済的格差が進み 教育の後退が加速される気配を感じる〉
・すべての人々に水と衛生へのアクセス(接触、接続)と持続可能な管理を確保する
〈コロナによる環境衛生や安全な水へのアクセスは より困難と予想される〉
・すべての人々のための持続的包摂的かつ持続可能な経済成長 生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事。労働条件・やりがい・安全性・公平性など、働きながら生活するときに望まれる状態を全体的にとらえたもの)を推進する
〈米国の失業者2050万人 失業率14.7% 戦後最悪 長期化する雇用の激変は世界に波及し ディーセント・ワークの保障はほぼ不可能に陥る〉
・レジリエント(弾力、復元力、また病気や災害などからの回復力。強靱さ)なインフラ
(インフラストラクチャー:経済活動や社会生活の基盤を形成する構造物。ダム・道路・港湾・発電所・通信施設などの産業基盤、および学校・病院・公園などの公共の福祉にかかわる施設が該当)を整備し 包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに イノベーション(技術革新。新機軸。経済学者シュンペーターの用語では、経済成長の原動力となる革新。生産技術の革新、資源の開発、新消費財の導入、定産業の構造の再組織などをさすきわめて広義な概念)の拡大を図る
〈コロナ禍後の 人間のレジリエンスな生命力と レジリエンスなまちづくり・国づくりに期待するしかない そこにいたる道のりは未知・未定である〉
・国内および国家間の不平等を是正する
〈この不平等・不公平さはより歴然となり 利害闘争の火種となりうる〉
・都市と人間の居住地を包摂的安全 レジリエントかつ持続可能にする
〈国内・国外の経済的貧富の格差は広がり 暮らしをさらに深く分断する〉
・持続可能な消費と生産のパターン(類型、様式)を確保する
〈消費も生産も アウトソーシング(海外で部品を安く調達すること。国際調達。海外部品調達)の再構築を余儀なくされ 新しいパターンも生まれるだろう〉
・気候変動とその影響に立ち向かうため緊急対策を取る
・海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し 持続可能な形で利用する
・陸上生態系の保護 回復および持続可能な利用の推進 森林の持続可能な管理 砂漠化への対処 土地劣化の阻止および逆転 ならびに生物多様性損失の阻止を図る
〈環境悪化は避けられない コロナ禍後その余力が残っているかが 全てである〉
・持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに あらゆるレベル(水準、標準、段階)において効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
〈いまこそメディアリテラシー(新聞・テレビ・ネットのニュースに対する知見、知識だけではなく必要な情報を判断する能力)を発揮して あぶり出された事実を根拠に 人間や世界・国・社会の問題に、向き合うことから始めなければならない〉
・持続可能な開発に向けて実施手段を強化し グローバル・パートナーシップ(世界的問題解決のための提携や協力関係)を活性化する
〈アメリカが中国のウイルス研究所が発症源だと難癖つけて抗議しているようじゃ埒あかず 日本の政府も韓国の検査態勢にケチつけるのもバカげてる これが日米の指導者のレベルだとすれば 悲劇だ〉

SDGsが手元にあるだけでも 世界にとって幸いである
オーバーシュート(感染者の爆発的増加)したコロナ禍を
乗り切るための 共通のエビデンス(根拠・証拠)がここにある
グローバル・パートナーシップの確立こそ 喫緊のなすべき行動である

敵対行為のための 武器の開発に余念のない指導者は 
リスペクト(尊敬、敬意)されることはない
協働よりも 非難を浴びせて保身を図る指導者は 
リスペクトされることはない
本気で伝染病への対応を見せぬ指導者は 
リスペクトされることはない
情報をコントロール(制御、統制、管理すること)し 反論を弾圧する指導者は
決して リスペクトされることはない

コロナ禍が 世界に与えたインパクト(物理的、心理的な衝撃。その影響や印象)は
計り知れないほど 深く強く大きい
心のロックダウン(公共施設などで、外部からの闖入者に対して内部の人間の安全確保のため建物を封鎖すること)を解除するためにも
一人ひとりが 新たなレガシー(本来精神的・物理的遺産の意であるが、近年後世に業績として評価されることを期待する意にも用いられる)を創るために
いま 何をなさねばならないのか

カオス(混沌・混乱)化した世界に 生き残るために
現実を直視し 正しく理解する力を 身につけなければならない
世界を見る・感じる・考える力を 身につけなければならない 
行動する力を 身につけなければならない
その歴史的変革期に 一人ひとりが生きているのだ
そのことだけは否定できない 確かな事実である
グローバル・パートナーシップは 政治家たちの特権ではない
世界の民が手にするための チェレンジ(課題)である
それこそ 国をあげ世界をあげて 挑むしかない
人類の希望への 道程である

〔2020年5月9日書き下ろし。5月2日付の朝日新聞「近頃のカタカナ語は許容できるか」という記事に触発されカタカナ語を多用し、SDGsをテーマにいまの難局を語ってみた。日本語では訳しきれない言葉の限界を知らされる〕

人はいつでも変わる

朝8時 生ゴミの袋を持って ステーションに行く
ゴミの運ぶ役は 男の甲斐性
バス停に向かう男の後ろ姿に 暮らしの匂いが漂う
年金暮らしには 家事分担で老男ができる唯一の役目か

ゴミステーション
二重にした丈夫なナイロン製のネットが
鋭利な刃物で 見事に 斜め横一文字に 
50センチほど切られていた
いつもネットは 使用後すぐに丸められ その場に立てかけられる
だから ネットが開いた時でなければ 
きれいに一文字には切れない
頃合いを見計らって 切る
ただ あのこすいカラスに 荒らされていない
となると 通勤の人も出てくる時間帯かも知れない
 
すれ違った管理人は 
出勤早々 結束バンドを持って向かっていた
「ストレスが溜まってるんですかね」
渋い顔で そう話した
ポケットにカッターを忍ばせ 周囲を確かめ素早く切る
ただネットを切るだけでは 何の快感もないだろう
周囲を見計らい いたずらに及ぶその一瞬のドキドキ感なのか
鬱憤(うっぷん)晴らしにしても 
なんと なんと
姑息(こそく)でみみっちいことを しでかすのか
誤算は カラスに侵略されなかったこと
迷惑は 限定的だった
管理人に ご足労をかけただけに終わった

勝手に書いた 注意喚起のチラシ
管理人に手渡し 管理組合におもいを託した
「…問題は、昨年12月から今月にかけて、10数回にわたってネットが破損しているという事態が起こっていたということです。ネットの補修の跡が、それを物語っています。
古くなって破損したというのなら劣化ですから、何の問題もありません。
しかし、誠に残念なことですが、故意になされた心ないいたずらとして、このまま放置することはいかがなものかと思い、注意を喚起するしだいです。
お年寄りも、小さな子どもも、多くなりました。安全面も含めて、気持ちよく生活していくための心くばり、目くばり、気くばりを、お願いする次第です。
〈いまは距離だけが、思いやりの表現です〉とドイツのメルケル首相が述べていますが、心の距離だけは疎遠(そえん)にならぬよう、安全・安心な暮らしをつくっていきませんか。
ご協力をお願いいたします」
これで収まりがつけば ありがたい
大切なのは いまの暮らし方に関心を持つこと
安心安全は 集合住宅のソフト面の資産価値にも影響する

コロナ禍のもと いたるところで 小心者が小躍りし出す
人の不幸を 歪(いびつ)な心で弄(もてあそ)ぶ
NETやSNSで 新型コロナに感染した人を暴き出す
それに乗っかり 同調する輩が騒ぎ立て 私的制裁を繰り返す
匿名で 集団化して 弱き者をいたぶりいきがる 負の高揚感
投稿を突き止められ ばれればすいませんと平謝りの狡猾(こす)さ
被害者は 心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ続ける

他人(ひと)を 傷つけることに快感を覚える
小心者は やっかみ者
やっかみ者は 厄介者
厄介者は はみ出し者
はみ出し者は 屈折した者
屈折した者は 卑屈な者
その性格では 誰も仲良くしないだろう
その態度では 誰もが近寄りがたいだろう
その性癖がばれたなら 誰も相手にはしないだろう

誰にも構ってもらえぬ
ひがみ根性丸出しの 卑怯者
ほんとは不安で不安で 心配性の弱虫小虫
ストレス太りの 侘(わび)しいひねくれ者
それが人生なら なんて無駄な負のエネルギーを費やすのやら
それも人生なら 仕方がないとあきらめ嘆くのか
そんな人生なら 生きている価値も萎んでしまう

悪意のささやきに 耳を塞いでごらん
素直なささやきに 耳を傾けてごらん
ひとかけらの 良心があれば
人は いつでも 変われる
ひとかけらの 情けがあれば
人は いつでも 変わる

〔2020年5月7日書き下ろし。NETで私的制裁を加える輩の心情を想像しつつ、コロナ禍で人への悪さを屁とも思わない者への説教めいたメッセージの一編、無駄かも…でも〕   

伝説の人となる

こんな機会は 
生きてる限り 二度とない
せっかく ステキな椅子に座っているのだから
伝説に残ること しようよ

こんな機会は
二度とあっては ならない
何をしようとして どうなったのか
後世に語り伝えられる 業績残そうよ

こんな機会は
二度あっては たまらない
同じ苦しみや悲しみを 二度と味わうことのないように
頑張った真実を しっかり記そうよ

こんな機会は
二度とごめんだ
何をして なぜみんなが賞賛したのか 
自慢げに語り合う日が 待ち遠しい

こんな機会だからこそ
お友だちも 一緒にやり抜いたと
誇らしく 胸を張って 
これからも 生き抜くことができる

いまこそ 人生の正念場
こんなに辛い 試練の機会
こんなにやりがいのある 勝負の機会
こんなに期待されない 逆境の機会
生き恥をさらしてはならぬ 覚悟の機会
そこに立ち向かう政治力が
伝説の人とならしめる

〔2020年5月6日書き下ろし。スーパーマンはいない。だから過剰な期待はしない。ただ独り相撲はいけない。独りよがりは勘弁してほしい。たくさんの叡智を集めよう。みんなで力強く踏み出すために出口を示そう。大成する機会だよ〕

大阪人の本気度を示そう

4日 国は5月末までの 緊急事態宣言の継続を決めた
なぜ月末までなのか その根拠を示さずに
出口策もなく 時間延長かけるだけ
専門委員会に諮問して 承認得たと自信げに
新しい生活様式の奨励も いままでのことを繰り返すだけのこと
さして 目新しいものはない いつものフレーズの繰り返し
この男から発せられたその瞬間から 言葉も中身も朽ちていく

医療の財政的破綻も 
経済活動の厳しい制限も
今のままでは 生活自体が成り立たなくなるは目に見える
貧困に陥ることへの民の不安が 恐怖に変わる
うまく乗り切り切ろうと 小手先ばかりの鈍足対処法
見栄えばかりを気にかけた 結果がこの始末
票読みばかりに奔走したその対価は 政治力の劣化と退化
それが この国の政治の悲劇だ

国が本来なすべきことが 言えない理由はただ一つ
失政の責任を取らされること
直接暮らしに響かぬ者たちが さもさもらしく論議する
民は これ以上仕事が出来ねば 干しあがり暮らしていけぬ
たかだか10万の金を施されても これで暮らしは成り立たない
中小や個人の事業者への支援金 
提出書類が煩雑で 長時間並んでチェックを受けて 
不備を指摘され 申請にまた並ぶ
出し渋りのスタンスが さらに経営を圧迫 窮地に追いやる

コロナの感染者の数は 毎日データで報告される
見れば分かることだから 覚えていなくても構わない
だけど 中小や個人の事業者の申請数と受理した数は
担当が 毎日チェックしてるでしょう
議員よ その推移と実態把握こそ重要なのだ
借入金のご丁寧なご案内だけでいいのかい
見せかけの支援金を出しますポーズ やめようよ
国債発行も 国の借金は民の借金
後々支払うのは 後世の世代って分かりきって執行してる 
防衛予算の武器購入費を 全額削減しても困らない
せいぜい武器商人のトランプが激怒するくらい
自国の経済しか頭にない者に 返す言葉ぐらい用意しとこう
こんなときに ちょっかい出すのは 中国ぐらい
外交で しっかりやるしかないだろう
そもそもそれが仕事でしょ
福祉・教育・医療・経済・外交・防衛 
みんな連動することぐらい 誰でもわかる
それぞれが 乾いた雑巾を絞るくらいの知恵出して
死に物狂いで 国難を乗り切ることしか道はない
その真剣さや本気度が 感じられないのはどうしてか?

問題は 縦割り行政と内閣府の統制機能の不全さにあるのだろう
長期政権の弊害は 能力ある者の登用より 
世渡り上手の者が周りにはびこる 
政策能力を 切磋琢磨して磨き合うことがなかったことに ただ尽きる
だから 旗振っても踊らず
愚策ばかり提案して 恥をかかされっぱなしになるのは必然
いまさら頭をすげ替えても 後に続く者たちも五十歩百歩

お国の御旗を掲げても はいそうですかと 誰も素直にうなずけない
身から出たさび 隠蔽不可
せめて 追加の支援金の算段をしておかなければ
早々に 民の生活費がショートする
だから 大阪がしびれを切らして 〔出口モデル〕を提起した
西村経済再生相の反論「出口は国が考える」
ご立派な発言には もう誰もついていけません

内閣と賢いお役人に 大阪のど根性見したり!
あんたらのやる気と本気が 
ニッポンを変えるモデルとなる
だから 余計なことは お願いだから せんといて!
すぐにアホするやつ お調子こくやつも 
こんかいだけは ほんまに力貸してえな
コロナ禍退治 しっかりたのんまっせ! 
たよりにしてまっせ!

〔2020年5月5日書き下ろし。大阪で飯を食わしてもらっただけに、大阪人の本気の行動力に期待してます〕

付記
西村経済再生相「出口は国が考える」
政府の新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生相は5日の記者会見で「大阪モデル」について質問され、「(休業要請の解除基準が)知事の権限の範囲内で示されるのはいいことだ」と語った。ただ吉村知事の「出口戦略」という言葉については、こうクギを刺した。「言い方は違う。緊急事態宣言からの『出口』ということなら、国が専門家の意見を聞いて考える話だ」
安倍晋三首相は4日の記者会見で、14日をめどに専門家の評価を踏まえつつ緊急事態宣言の前倒し解除を検討する考えを表明。一方で解除要件となる具体的な数値などは「総合的に判断していきたい」(西村氏)としており、固まっていない。それだけに、政府側は大阪府の動きを静観しつつ国の判断とは別だと位置づける。首相周辺も「(大阪は)あくまでも休業要請の話。緊急事態についてはこちらで決める」。大阪府の基準が独り歩きすることへの警戒感をにじませた。
だが、具体的な道筋を描き切れない政府に対しては、経済界からも注文が付く。5日、西村氏とテレビ会議に臨んだ日本商工会議所の三村明夫会頭は「国民にわかりやすい宣言解除の目安を出してほしい」と訴えた。(朝日新聞2020年5月6日「時時刻刻」から一部抜粋)

子どもを粗末にしない共育

ひとつ
子どものいのちを 粗末にしないこと
ふたつ
子どものこころを 粗末にしないこと
みっつ
子どものまなびを 粗末にしないこと

三つの粗末にしないことを 心にとめると きっと 
いま なにを 粗末にしてはならないのかが 見えてくる 
どうして 粗末にできないのかが 分かってくる
いかに 粗末にしないよう 考える
あとは 一人ひとりの子どもに添って 動くだけ

それが 共育

〔2020年5月5日書き下ろし。子どもの日、〈共育〉こそいま社会に必要だと強く感じた。私の学校経営の教育方針でもあった〕