「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

こころと身体のバランスを!

背中を しっかり伸ばしましょう
(ストレッチとリフレッシュの奨励)
いつも笑顔を絶やさずに ケアしましょう
(和顔愛語の実践)
エネルギーは ガッツリ食べて補いましょう
(体力と免疫力の補給)
んと へそに力を入れて踏ん張りましょう
(気力の充填)
本気と根気と負けん気 だしましょう
(仕事への姿勢・態度の表出)
ー(マイナス)思考は ストップさせましょう
(危機的な時を乗り越えるポジティブな思考力)
無理は禁物 ゆっくり休みましょう
(休養・休眠は万全に)

※和顔愛語(わげんあいご):「大無量寿経」の一節で、その意は「うそ、いつわり、こび、へつらいの心を持つことなく、いつも和やかな笑顔、愛情のある言葉をもって人に接し、相手の意志を先んじて知り、その望みを満たすこと」。

〔2020年4月23日書き下ろし。介護施設や養護施設のスタッフの皆さんがケアする姿こそ、希望そのものです。道内では病院での院内感染が広がっています。フランスでは施設の介護崩壊も報道されています。厳しい状況を乗り越えられますよう〕

やってらんないよ

いつも 遊んでくれたのに
いつか おしゃべりできなくなった
コロナ禍で すっかり蚊帳の外に置かれた
知らぬところで いろんなことが 決まっていく
相談受けて 始めたことなら仕方ない
でもこの頃は やつが勝手にしたことの尻拭きばかり
マウスピースがなければ 今ごろ奥歯がうずいてる

やってらんないよ
やつのワイフの行動なんぞ 俺の管轄じゃないだろう
やってらんないよ
内閣の人事配置の適材適所も かばいきれない人材ばかり
能なしそばにはべらかし 自分で決められずに混乱招く
やってらんないよ
30万円から10万円のシフトチェンジ
俺の預かり知らぬことの言い訳できるか
やってらんないよ
世帯主に家族の分を配るだと
DV受けて隠れている妻が 亭主に請求できるかって
そんな無理筋 無理矢理通す言い訳なんぞ よくも俺に言わせるな 
やってらんないよ
466億円のマスクの配布 
受けねらいのその決定も知るはずない
適切だって 苦学してきた俺に言わせるあんたが許せねー
マスクの不良品の言い訳までも ここでお鉢が回ってくるのか…
やってらんないよ
あんたとの腐れ縁は もう終わりにしようぜ
ここらが潮時 漂流し始めた泥船の船頭はごめんだ

だから そっと耳打ちしておいた
休業補償の支援金 本来国がやるべき事だって強く言えって
俺が言い訳しにくいように 
どんどん国を突っついて この内閣を追いつめろ
いくら時間や金をかけても 
もう無駄なことは 俺が一番よく知っている
操り人形も 糸が切れればそれまでのこと
俺の存在って そんなもんさ
国民の命と暮らしを守るのは 
あんたでは 決してない
だから 俺もようやく腹をくくった

〔2020年4月22日書き下ろし。女房役であったと自負していた者がその座を追われ、尻拭いだけをさせられる。もう辛抱しなくてもいいよ、パワーゲームに疲れただろうに〕

付記
菅氏、全世帯配布のマスクに「不良品生じることある」 
菅義偉官房長官は21日午前の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府が全世帯に配布する布マスクに、汚れや虫の混入があったとの報道があることについて、「生産流通の過程において、報道のような一定程度の不良品が生じることはある」と報道の内容を認めた。
その上で「配布を行う前段階において適切に除外されている」と述べた。
全世帯向けのマスクについては、17日から東京都で配布が始まっている。菅氏は、不良品は家庭に届く前に除いているとの認識を示し、配布計画について「変更する予定はないと聞いている」と語った。厚生労働省からメーカーに対して、生産体制の見直しや検品体制の強化などを求めているという。
政府が配布するマスクをめぐっては、妊婦用向けに配布しているマスクで異物の混入や汚れが見つかった不良品が7800枚にのぼり、配布を中断している。
菅氏は、どのメーカーが、いつ製造したかなどの詳細について「調査中だ」とし、「いずれにせよ、マスクの品質に注意を払った上で、国民の皆さんに安心して生活を送っていただけるように配布をしていきたい」と述べた。(朝日新聞 2020年4月22日)

命を護る介護士たち

過酷な緊張が続く 老人福祉施設の現場
新型コロナウイルスとの 長い戦いが続く
終わりの見えない 長い戦いに挑む
プライベートな生活も 
厳しい自己管理と自己犠牲を強いられる
高齢者施設の 介護士たち
目に見えぬウイルスとの 未知なる戦いに立ち向かう
老若男女の 介護士たち
そこで暮らす老人たちの 当たり前の日常に寄り添う
不撓不屈のやさしき 介護士たち

福祉施設に 決してウイルスが持ち込まれぬよう
介護士だけではなく 職員が一丸となって
一人の感染者も出すことなく 出さぬよう
徹底した水際作戦で 高齢者の命を護る者たち
それぞれの持ち場を 必死に維持する者たち
彼らの心が くじけぬよう
彼らの身体が ウイルスに冒されぬよう 
その奮闘ぶりを想像し 熱くエールを贈りたい
職員一人ひとりのおもいを共有し 支えていきたい
彼らの取り組みこそが いま市井に求められているのである

日々どう戦ってきているのか その一端を紹介し
いまの一人ひとりの働き方と暮らし方を ふりかえってみたい

〔2020年4月21日書き下ろし。関係する高齢者施設の感染症に対応するマニュアルをいただいて1週間、是非紹介したいと思いながら手元で温めていた。どのような対策をとって日々奮闘しているのか、想像してほしい。全国の老人福祉施設職員にエールを贈ってほしい。そして我身のあり方を考えよう〕

付記
「特別養護老人ホームにおける新型コロナウイルス感染症対応における基本方針」

入所のご利用者への対応
■ ご利用者から感染症の症状が出た場合は…
*軽度の場合を含め早急に個室で対応し、隔離による経過観察をしましょう
*インフルエンザ・コロナウイルス等が疑われる場合は、関わるスタッフを限定しましょう
*夜勤を含め、感染症の症状が出た場合の対応を、各フロアで文章化してください
*ご利用者に飛沬感染となる症状がある場合は、布マスクを着用していただきましょう
■ ご利用者の体調不良時における通院について…
*通院時の感染を予防するため、緊急を要しない通院はできる限り避けましょう
*通院時はご’利用者・スタッフ共に必ずマスクを着用
*帰苑時は必ず玄関で手洗い・手指消毒
*帰苑時に必ず玄関で車いす消毒(タイヤ、ひじかけ、グリップ、EV前でも次亜噴霧器使用)
*初期症状には常備薬(葛根湯、麦門冬湯など)を活用してください
■ ご利用者の体調管理について…
*食事前と排泄後のご利用者の手指消毒を徹底しましょう
*こまめな水分補給を心がけてください
*免疫の向上が感染症の発症リスクを軽減します(質の良い睡眠、栄養バランス、甘酒など)
*気温が暖かくなって来たら、屋外での散歩はOKです
■ ご家族の面会について
*緊急を要する状況以外は、ご家族にも面会をお断りしています
*近況の連絡など、ご家族とのつながりも大切にしましょう(写真や動画、オンライン面会)

大切なご利用者を守るためにスタッフのみなさんへのお願い
日頃からの感染症対応、ありがとうございます。おかげさまで、苑内では大きな感染症の発生もなくご利用者の皆さんに安心してサービス受けていただくことが出来ています。しかしながら昨日、近郊の千歳市のグループホームで新型コロナウイルスのクラスター感染(10名)が発生してしまいました。道内でも感染者数が再び増加に転じるなど、二度目の非常事態宣言も現実味を帯びてきています。
スタッフのみなさんには、重度化リスクの高い高齢者が多数利用されている施設・事業所の状況を踏まえ、大切なご利用者を守るための行動として、改めて自身のプライベートを含めた内容についてもご協力をお願いいたします。
以下に記載する内容を、必ず全員が読み込んで行動するようにしてください。

■ 風邪症状及び味覚障害がある場台は、勤務ができません。早めに所属長へ連絡しましょう
*せき・くしやみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み、37度以上の熱発等の風邪症状
*強い倦怠感・味覚障害等の新型コロナウイルスに似た症状
■ 普段から不要不急な外出を控え、自粛しましょう
*緊急を要しない通院、特に病院は感染リスクが高いため、しないようにしましょう
*外出が必要な場合は、必ずマスクを着用し、人混みを避けましょう
*クラスターが懸念されるライブ会場、イベント等への参加は禁止します
*カラオケは密閉・密集空間で、クラスターの危険性があります
*アルコールの飲みすぎは、免疫力を低下させるので注意しましょう
*プライベートでも、丁寧な手洗いを行ってください
■ 家族に感染症の症状がある場合は…
*食事や寝室など、可能な限り生活空間を分けて生活してください
*家族に新型コロナウイルスのような症状がある場合は、上司に報告してください
■ 家族も含め新型コロナウイルス感染者との濃厚接触があった時は、上司に報告してください
*接触の状況により、お休みをお願いする場合があります
■ 海外や非常事態宣言地域(東京、大阪等)への旅行は自粛してください
*特別な事情がある場合は、上司に相談してください
*今年度に限り、短いリフレッシュ休暇の複数回取得を推奨します

感染症の拡大を防ぐ対応
■ スタッフからご利用者への感染予防の徹底
*感染症の症状(下記のいずれかに該当)があるスタッフの勤務自粛
・飛沫感染の恐れのある症状(せき・くしやみ・鼻水・鼻づまり)
・37度以上の発熱(通常時の体温により応相談)
*のどの痛みや倦怠感、味覚障害等の新型コロナウイルスに似た症状
*出勤時における健康状態の書面報告
*排泄ケア等におけるスタッフの手袋交換は、1ケア1交換を徹底しましょう
*スタッフが直接介護を行った場合は、手指を1ケア1消毒(アルコール・次亜塩素)
*配膳前の消毒、特に食事介助は利用者毎の消毒を必ず実施してください
*出来るだけ会話時の距離をとりましょう(理想は2m)
■ スタッフ間の感染予防の徹底(密集・密接・密閉を避ける取り組み)
*休憩環境を見直しましよう(クラスター発生事例あり)
・食事を含む飲食などマスクを外す場面では2メートル以上離れてください
・飲食時の間隔を空けるため、会議室と喫茶室を開放します(11時〜15時・喫茶水曜除)
・休憩室・場所の窓を少し空け、積極的に換気を行う
・飲食以外は休憩中もマスクを着用しましょう
・職員間での飲食物(お菓子等含む)のシェアはやめてください
*会議・研修体の在り方について
・できるだけ席の間隔が広がるよう、参加人数と会場を工夫してください
・可能な限り30分以内、遅くとも45分以内に終えるようにしましょう
■ 環境への対応について
*定期・随時の消毒の徹底
・使用每の車両消毒(八ンドル、シート、ドアノブ等)
・使用毎の共用物品(PHS、iPad、スマホ、PCのキーボード、カートのグリップ等)
・通院で使用した後の車椅子の消毒(タイヤ、ひじ掛け、グリップ等)
・定期の消毒箇所(職員の動線を中心にドアノブ、ステーション内備品等)
*定期的な室内の換気
・換気扇がある居室・ホールは。24時間換気しましょう
・ホールやユニットのリビングなど、多数が集まる場所は食後必ず1日3回は換気

ものづくりへの冒涜

男は 今までになく神妙な顔つきで 記者会見に臨んだ
いつものように カメラ目線から外れていた
書かれた原稿を さもさもらしく読み上げた
いつものように 誠意はこれっぽっちも伝わらなかった
後手に回ったコロナ禍対策への謝罪も 
いつものように 乾いた言葉だった

質問を受ける時間となった
朝日新聞の記者が アベノマスクについて質問した瞬間
待ってましたとばかりに 語気を強めて反撃した
いままで散々叩かれてきた敵に 一矢を報いる
まるで勝ち誇ったかのように 上気した顔
この瞬間 男は自分の冒した罪過を背負った
宿敵を口撃した途端に ブーメランとなって退陣への致命傷を負う
日本の経済を守り 雇用を護る 
そう主張して 後手後手のコロナ禍対策に終始した男の口は 
日本のクオリティーの高い繊細なものづくりの技術と人を罵倒した

男が配布する200円の布マスク 国内生産ではないであろう 
その品質や生産管理の不手際で
髪の毛や虫の混入 黄ばみといった不衛生なマスクがあったと報道された
日本の製品管理ではあり得ない 根本的なミスである
かつ 男は布製だから何度も洗えると強調した
2度でも100度でも 何度のうちだ
いつもの科学的根拠に基づかない まやかしの言葉にまた振り回された
求めてもいないこんなマスクに 466億円をドブに捨てた

1枚1650円(税込)
200円の8倍の値段は すぐには手は出せない価格だ
しかし 品質で勝負していることは確かだ
日本で生産したガーゼ原料 毛羽立ちにくい特別加工 立体加工と耐久性の維持  
150回洗えると いまでも検証を続け 
製品への信頼度を高めようと 努力する
これが 日本のものづくりへ込められた開発者のポリシーだ

そのおもいを 男は全国民の前で 卑屈な顔をして罵倒した
男は 彼らを中傷したことには 頭は及ばなかった
その取り巻きも 男に心地よい情報しか伝えなかった
必死に良質なものをつくろうとする者たちへの 
男の想像力は 保身に駆られ欠如したままだった
日本の世界に誇るものづくりへの 許しがたい冒涜となった
男を中心に 浅はかなバカの集まりが
政治を動かしているという 紛れもない事実を 
自ら暴露した 記者会見となった

男は マスクの開発に尽力した者たちや会社に 公に謝罪すべきだ
しかし 男の謝罪は言い訳めいた乾いた言葉でしかない
だから 即刻その座から取り巻きと共に降りなさい
それが せめてもの誠意となり 国と産業を救う

〔2020年4月21日書き下ろし。17日の記者会見の様子を見てて、唐突な口撃に違和感を抱いた。後日その事実は白日の下に明らかにされる。緊急時に努力して開発したものと人への冒涜は許されない〕

付記
首相の「アサヒノマスク」批判が物議 2枚3300円の製造元、調べてみると…
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、政府が全世帯に2枚ずつ配る布マスク。安倍晋三首相が主導し、国民の人気はいまいちで「アベノマスク」ともやゆされている。記者会見で配布に疑問を呈した朝日新聞の記者に対し、首相が「御社も2枚3300円で販売していた」と“反撃”したことが物議を醸している。一体、何が問題なのか?
「御社のネットでも布マスク、3300円で販売しておられたということを承知しておりますが、つまりそのような需要も十分にある中において、我々もこの2枚の配付をさせていただいた」
「緊急事態宣言」の全国拡大などを巡って首相官邸で開かれた17日の首相記者会見。「最近では布マスクや星野源さんの動画でも批判を浴びているが、この間の一連の新型コロナの対応について、ご自身でどのように評価しているか」と質問した朝日新聞記者に対し、首相は語気を強めて“反撃”した。
事前に保守系の経済評論家が「朝日新聞が2枚で3300円のぼったくりマスクを販売中!買っちゃダメだよ!」とツイートしていた影響もあってか、ネット上には「朝日新聞に特大ブーメラン直撃! ぼったくりかよ」「朝日新聞社は国民のことを何も考えていないぼったくり悪徳商法会社だった」などのツイートが相次いだ。
しかし、実はこのマスク、2枚3300円が定価だ。「繊維の街」として知られる大阪府泉大津市の南出賢一市長と泉大津商工会議所がマスク不足の解消を目指し、3月6日に市内の繊維メーカーに呼びかけて、市内と近隣の計6社(後に7社)がそれぞれに手作りで製造・販売したうちの一つだった。市や商議所のホームページには「必要な人にマスクが届かない状況を改善するため、泉大津ならではの良さが詰まったマスクを揃(そろ)えました」「地元事業者が一つひとつ手作りでつくりました。“泉大津産マスク”は洗ってもまた使えるマスクで、経済的、環境にも優しいマスクです」とある。
朝日新聞の通販サイトで販売していたマスクを製造したのは、1917年創業の泉大津市の老舗繊維メーカー「大津毛織」。同社によると、マスクは計4層構造。綿は医療用レベルの原料を使うなどし、150回洗濯しても使えるという。1日1000~1500セットを社員約15人で手作りしているという。
大津毛織のマスク担当者は「布製でありながら、立体構造で長時間着けていても不快感がない」と胸を張る。だが、首相の発言によって、ネットの一部では「ぼったくり」などと表現されて攻撃対象に。担当者は「すごく残念で悲しい。言われっぱなしで我々にはどうしようもなく、対抗策もない。日々マスクを作って届けるしかない」と声を落とした。
ただ、ネット上ではそうした事実を踏まえた投稿も増え始めている。妊婦向けマスクの袋に虫が混入するなど約1900枚の不良品が見つかり、「サイズが小さく、重い」などと批判される「アベノマスク」と比較し、「アベちゃんも注目、アサヒノマスク! アベノマスクより高品質らしいし」といったツイートも。「どこがぼったくりや? プロの作ったもん、バカにすんな。仕事潰すな!」「安倍政権が打ち出した地方創生をも否定する話」などの指摘も上がっている。
ネット上ではさらに、朝日新聞の通販サイトが首相の指摘を受けて閉鎖したとの誤った情報まで広がった。朝日新聞社によると、受注を停止したのは、首相が東京都などに緊急事態宣言を翌日に出すと「予告」した4月6日。通販サイトでは日付は入っていないものの「新型コロナウイルス感染拡大で政府が緊急事態宣言を出しました。これに伴い、朝日新聞SHOPは、物流に支障が出る恐れがあることから、お客様からの受注を、期間未定で停止いたします」と記載しており、確認をしないまま情報が広がっているようだ。(後略)
(毎日新聞 2020年4月21日)

年寄りの反乱

携帯の着信音がした。
「大家さん、いたかい」
「三日とあけずに、どうしたい」
「大家さんの怖い話を、角のご隠居に話してみたら、もっと怖い話を聞きましてね」
「おやおや、わざわざ会いに行ったのかい」
「吉祥寺の駅前に繰り出すようなバカな真似はいたしません」
「ニュースじゃ、アーケード街の混雑ぶりはいつも以上だって。まったく極楽とんぼが、集団発生しているようなもんだね」
「ほんとに、何にも考えていないか、他人様のことより自分は大丈夫って自信なんですかね。今日一緒に歩いていた友だちが高熱出してひっくり返ったら、大変だって騒ぎ出すのが目に見える」
「いまさえよければ明日の事なんぞどうなろうと知ったことかと、まるで尻をまくって啖呵を切るヤクザのようだね。それがいまの安倍さんの支持者だってさ」
「世も末ってよく言ってたけれど、ここんところの世の中見てると、危ねえってあっしでも思いますね」
「ところで、怖い話っての聞かせておくれ」
「はいはい。あっしは、去年の暮れから民生委員を拝命いたしましてね」
「なんだい、初耳だよ」
「コロナのお陰で、ご挨拶にも行けずすみません。訪問すれば、このご時世迷惑をおかけするということで、流行る前から訪問活動は自主的に自重しましょうということで」
「ほう、民生委員とはご苦労なことでありがたいね。昔は地元の名士が名誉でしていたようだったが、いまではあんたでも大事なお役目いただけるとは、嬉しいね」
「ほめてんだか、けなしているんだか、どっちなんです?」
「いやいや、けなすどころか困った人にはあんたみたいに情の深い人がそばにいればどんなに助かるもんだか、そう思うと嬉しいね。私もそろそろお世話になるからよろしく頼みますよ」
「大家さんの言ってることも一理ありかな。あっしは新米のペイペイだから、何十年もしていて偉そうにしている人に逆らうなんてあり得ない。従うことしかできない空気が充満していて、好き勝手いってるあっしでも、借りてきた猫のようにおとなしくしてますよ」
「そうかい、それは世渡りの大事な心がけだ。決して生言っちゃいけませんよ」
「はいはい。文句があっても口には出さず、大家さんに接するように猫かぶります」
「言ってくれるね。爪は出さずに研いときな。ただし私には決して向けちゃいけないよ」
「さすが大家さん。今日も話の道筋をつけていただきました」
「なんだい?」
「研いだ爪をいつ出すか、ってことです」
「それとご隠居の話が絡むのかい?」
「お察しの通り。国のお偉い人がえばっているのは国の金を自由に差配できるからでしょ。麻生のじいさんも、自分の金でもないのに出し渋る。財務大臣やってきて、あのじいさんが何かお国のお役の役に立ってきた? デフレをなんちゃらしますって、結局何一つできずに、いまだ頭の悪さをそのままに居座り続けてるのも、安倍さんと同じでどうでもいい存在だから、若い連中には無視できる。でも無視できない御仁がいらっしゃったというわけ」
「それでどうした?」
「急がせないで、話は序の口。いまの民生委員は心配事の御用聞き。暮らしや身体に不安を抱えている人に少しでも安心してもらいたい。何かあったら助け船を出しますよって、顔を見ながら訪問するんだけれど、いまは電話でどうしていますか、困ってることありますかって、声の御用聞きをしてるんです」
「ほう、それはいいね。皆さんさぞ心細い思いで暮らしていなさる。大事なことだね」
「ご隠居さんも、数年前に奥さんに先立たれ、その後軽くあたって外出が不自由だから、ときどき用足しのお手伝してあげてるところ」
「うん、なかなかできることじゃない。私も気にはかかっていたんだが、そこまで手は出せなくてね。ありがたいね」
「褒められて恐縮しますが、こないだの大家さんとの話を世間話のかわりにしましたら、電話口で堰を切ったようにしゃべくるんです。もともと口数の少ない人が、バンバン怒りをぶつけてくるので閉口しました」
「そりゃよっぽど腹にすえかねたことがあったんだろうね」
「あっしも黙って聞くしかなかったんですがね。そもそもリーマンショックのときに、麻生のじいさんが首相をしてたそのときに、会社が倒産。そこを追い出されて、近所に越してきたといういきさつを話しながら、今度の30万円がなんで幻になったのかって、語ってくれたという次第」
「あれは不評をかこって、安倍さんも外堀埋められ引っ込めざるを得なくなった。全国一斉に非常事態宣言したので、その迷惑料だと10万円に差し替えたって、この間の話だね」
「そこで、是非この話を大家さんにもしておくれって頼まれましてね。嘘か誠かはともかく俺の推察ではと語り始めたんです。俺も小さな会社を経営してきたから裏の経理の抜け道くらい知っておかないと、日銭を稼ぐ仕事は難しい。それに百人もの従業員の生活がかかっている以上、自分だけなんとかなるって考えるのは愚の骨頂。それでもリーマンショックで体力持たず、従業員とも泣く泣く別れてきたっていうんだね。そこで、30万円の最初の提案では、ここ数ヶ月の内収入が半減した給与の明細書を持ってきたら支給するって言ったでしょ」
「そうそう。それでその給与の年収だの月収だの額に応じて出すだの出さないだの、手続きがめんどちいって言うんで批判が起こって、今度の10万円という流れだろう」
「そこで、30万円がそのまま支給されることになったとしたら、このコロナ不況に乗じてあくどい経営者は、どうするかというのが、ご隠居の怒りの元なんです」
「どうするんだね?」
「あっしらみたいに額面通りに、はいそうですかって、偉い人に言われたら素直に従いますが、ここで大事なのが〈半減した給与の明細書〉。それを会社が偽って発行し、従業員が申請して受け取る。給料は正規に払われるから実質の損害は全くない。もらった30万円を山分けする。給与の半額が30万円なんてことはないから、お互い損はない。会社の経理をごまかすことができれば、この非常事態時、事は暴かれることはない」
「おいおい、それも怖い話だね」
「問題はこれから。30万円の件は回避できても、次の10万円。これも考えようでは、悪知恵を働かせて、銀行振り込み詐欺の要領でもらえない人が出てくることもあながち否定できないって」
「う~ん。金がつきまとうとろくでもないことを考える輩が必ず出てくる。これも世の習いか。そこで怒りの矛先は、その悪い奴らなのかい」
「それもそうだけど、それ以上にいま困っている人を助けるための対策を講じられない、いまのだらしない政府への不満と不信という次第」
「私のように世の中のことをさも知ったかぶりをして、何食わぬ顔をしている者に較べたら、ご隠居の怒りはリーマンショックの辛さを身にしみて知ってるだけに、麻生さんの失敗とあわせて、安倍さんの数々の失敗は心底許せないんだろうね」
「ほんとに困っている人に、いまお金を渡すことができなかったら、何のための国なのか。困っていない連中が牛耳るこの国に未来はないと、そう嘆いていました。返す言葉もありません」
「いまこの国を護っているのは、命をかけた本物の人間。〈人でなし〉の化けの皮を剥がす時がようやく来たね。60年代、70年代の安保闘争をしてきた世代、日本の高度経済成長を支えてきた世代の多くが年寄りになっている。その連中がこぞって〈反乱〉を起こす時が来たかも知れない。大きな時代の変わり目に黙って世相を見てるなんぞいかがなものか。年寄りを侮ってはいけないよって」
「おっと、過激な発言!」
「世の中にもの申すことが、最後のご奉公。高齢者の投票率が高い以上、政権をひっくり返す力はあるが、それにしても不甲斐ないのが野党の面々。小粒ばかりで落ち目もいいとこ。政権なんぞ夢のまた夢。結託してぶちかます熱い思いも政策もなく、蚊帳の外で騒ぐばかりの烏合の衆」
「ご隠居も、身の程をわきまえて暮らしてきたけど、もう我慢ならないと」
「安倍さんたちにその身の程を押しつけられ、10万円もの施しを与えるのだから黙って受け取れとばかりの傲慢さ。もう堪え切れなくなったのは、その世代が自律した生き方をしてきたご隠居のような人たちだからじゃないかね」
「年寄りの我慢ならないちいちゃな怒りが、津々浦々に広まっていくと、ほんとに〈反乱〉
が起こるかもしれませんね」
「それはね、まず〈人でなし〉の政治から、人間らしさを取り戻すということだね。日本のことだけに執着してはいけない。このコロナウイルスをやっつけることは、人類の生き残りをかけた今世紀最大の戦い。全人類が病原菌に晒される前で、思想・信条・宗教・性差・年齢・地域・国を論じて何になる。悪夢ではなく、現実に起こっていること。人種差別のひどかったときに活躍した黒人大リーガーのジャッキー・ロビンソンが〈不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ〉と語って、黒人の公民権運動に大きな影響を与えたというけど、不可能を可能にするための挑戦権は、年寄りにも10万円以上の価値として与えられているのが、民主主義という社会なんだよ。」
「お見それしました。大家さんの研いだ爪初めて見せていただきました。あっしの10万円、授業料代わりに納めたいほどのご高説、ありがたく拝聴しました」
「それじゃ後で請求書を届けるから、10万円忘れず入金してください」
「おっと、支払いは勘弁してください。安倍さんとは早々に縁は切っても、あっしとは金の切れ目が縁の切れ目にならぬようお付き合いください。また電話します」

〔2020年4月19日書き下ろし。民主主義的反乱を起こすには、どんな手立てがあるのやら。年寄りの死んだふりは、そろそろ止めにしませんか〉

アフリカの危機

迫り来る恐怖に ただ身を震わせる
避けられぬ恐怖に ただ立ちすくむ
確かな恐怖に ただあっけにとられる
襲い狂う恐怖に ただ身を委ねる

なんの兆しもなく 静寂の闇をついて 
突然黒雲が湧き上がり
猛烈な風と雨のように コロナウイルスが舞った 
アフリカの大地に 染み渡るように
彼の地に生きる者たちを 情け容赦なく叩いた  

その風を
その雨を
凌(しの)ぐことはできなかった
生身を晒(さら)すしかなかった

高熱を出し 起き上がることは二度となかった
乳飲み子は 母の乳房にすがったまま 動かなかった
男は 大地に並べられた家族に 覆い被さっていた
村には 乾いた風が 枯れ草を巻いて吹くだけだった
 
町は すでに死に至っていた
市場の人混みは いつしか絶えていた
貧しき者たちの住み暮らす家々からは
強い死臭が 風に漂っていた 
道路には 自転車が乗り捨てられ 車は焼けていた
商店は 略奪の残骸だけが残されていた
行く当てもなく 夢遊病のように歩く女がいた
食べ物を探す 子どもがいた
新型コロナの危険を知らせる緊急ニュースが 
どこからともなく虚しく聞こえてくる

身を護るすべを持つ者たちだけが
したたかに生き残る
無防備な貧しき多くの者たちが
運命に身を任す
アフリカの大地が 新型コロナに冒されていく
いま 生の選別が始まる

〔2020年4月19日書き下ろし。貧富の格差がより鮮明になることに、無力感と罪悪感を痛く感じる〕

付記
アフリカ、コロナで30万人死亡の恐れ=国連委
[ヨハネスブルク/ワシントン 17日 ロイター] 国連アフリカ経済委員会(UNECA)は17日、アフリカで新型コロナウイルス感染により少なくとも30万人が死亡し、2900万人が極度の貧困に陥る恐れがあるとして、1000億ドルの支援を呼び掛けた。
アフリカ地域54カ国でこれまでに確認された新型ウイルス感染者数は2万人以下と、比較的抑制されている。ただ世界保健機関(WHO)は16日、アフリカ地域の新型ウイルス感染者数は向こう3─6カ月で1000万人に膨れ上がる恐れがあると警告した。
UNECAは報告書で、アフリカ各国政府が打ち出す感染拡大抑制に向けた措置について4段階のシナリオを想定。何も対策が講じられなかった場合、人口約13億人のアフリカ地域で、年内に12億人以上が感染、感染により330万人が死亡すると予想。各国が厳しい感染拡大抑制策を実施する最善のシナリオの下でも、1億2280万人が感染、230万人が入院、30万人が死亡するとした。
また、アフリカでは人口1人当たりの病床数が1.8床と少ないことも対応が難しくなる要因の1つとして挙げた。人口1人当たりの病床数は、例えばフランスでは5.98床となっている。ただアフリカでは人口の約60%が25歳以下と、若年層が多いことはプラスになるとした。
新型ウイルス感染拡大でアフリカ経済は最大で2.6%のマイナス成長に陥る恐れがある中、UNECAは感染拡大により、500万─2900万人が1日1.90ドル未満で生活する最貧困層に陥る可能性があるとしている。
国連のグテレス事務総長はこの日、世界銀行と国際通貨基金(IMF)が開催したテレビ会議方式の会合で、アフリカ諸国は新型ウイルス感染拡大に対応するために2000億ドルを超える資金が必要になると指摘。世界の債権国に対し、最貧国だけでなくすべての途上国に債務の一時支払い停止を認めるよう呼び掛けた。(2020/4/18 REUTER 配信)

民心と民力

携帯の着信音が鳴った
「大家さん、いたかい」
「いたかいって、厳戒令もどきが出たからね。どっこも行く当てなんてありゃしない」
「退屈の虫がなってるかと思って、電話したんだよ」
「ありがたいね、久しぶりだよ。いつもばあさんとしかしゃべってないから」
「おや奥さんと話すの? そりゃ奇特ってもんだ」
「なに危篤? バカ言ってんじゃない、ピンピンしてらあ」
「いやいやそうじゃなくて。夫婦の会話も途切れるばかりで、世間じゃコロナ離婚が流行ってるって。だから、奥さんとしゃべるだけでも、救われるかなと」
「なに言ってるんだ。もうかれこれ50年連れ添って、お互い空気みたいなもんさ」
「いま空気っておっしゃいましたね。今日は空気のような話で、大家さんの含蓄(がんちく)を聴きたいもんだと」
「空気? なんだい、それは。どうせ暇だからしゃべってごらん」
「安倍さんが、10万円をバラまって言ったあげくに、麻生のおっさん、リーマンショックのときの自分の失敗棚に上げ、もらいたかったら手を上げろと、ここまでおちょくって、ほんと頭にきてしまって電話したしだいで」
「年金もらうもんや公務員、金持ちだけじゃなく、施し受けるの恥ずかしいもんは、手を上げるなと言ってるようなもんだろう」
「仕事にあぶれて、家賃も払えずに今日まできました。お金をいただきたくまいりましたって顔して、頭を下げにいけっていうのかい。役所の窓口に2㍍間隔で並んで、手続きしますって。もしも外出自粛が続いていれば、こんな行列できること考えてもいない。年寄りも障がい者もみんな並んで、手続きしますって、麻生のボンクラよく言うよって」
「あんたは、もらいに行かなきゃいけないよ。なんせ家賃が一番大事」
「このご時世、空気を読まなきゃ。家賃より命あっての物種、もうしばらく勘弁して」
「わかってるよ、待ってあげます、もらうまで」
「まったく、死んでも金の亡者にはかなわない。地獄の果てまでついてくる。
安倍さんも、かってないほどスピーディにやります宣言していたけれど、いつも自分勝手な言い分に、かってないほどあきれるばかり。こんども麻生のおっさんにブレーキ踏まれて、どうなることかわからない」
「やる事なす事、ダイアモンド・プリンス号から外れてばかり。ドイツのメルケルさんの爪の垢を煎じて飲ませたいほどの、恥ずかしい小粒のリーダー。だらだら小出しするばかりで失態続き。しまいには小池さんと吉村さんらに主役を奪われ、面子をつぶす」
「そもそも30万円没にして、10万円に鞍替えしたのは、世間と政界の空気を読み間違えて、挙げ句の果てにあの読売と産経に三行半を渡された。読売が支持率42%、不支持率47%、産経が支持率39・0%。不支持率44・3%と、安倍政権を支えてきた新聞が、ここに来て世間を見限る空気をつくって、終局間近と警鐘を鳴らす始末です」
「これ以上安倍・麻生のコンビじゃもたないと、金魚の糞の公明党も反旗を翻して超談判というわけかい」
「さすが長老、お見通し。いまテレビで、混乱を招いたことを国民の皆様にお詫びしますって、記者会見が始まったよ。国民の信用を失った男が役人の書いた原稿丸読みながら、医療従事者へ熱くエールをおくっている。支援の中身なんだこれ? さもいま取り組んでいますと言うけれど、いくらでも先にやれたことばかりで、呆れかえって開いた口がふさがらない」
「いまつけたよ。昨日の全国一斉の緊急事態宣言の後始末の会見かね。厳しい現実に立ち向かうことより、未来を変えるために2週間自粛を要請して、人との接触を最低7割から8割減らしたいと、また訴えてるね。未来を語るには、今できることに最善を尽くしてなんぼのもの。それをあんたはやってきたのか。不安をここまで広めた責任、いまさら国民に覚悟を強いても、額面通りに受けとめられない。経済ばかりに目を向けて、失態の空気が読めないやつを担いできた自民党も官僚も、緊急事態への備えも覚悟もその程度と国民に知らしめた。〈長期化の覚悟を促す予見性をもった指針を〉と記者が質問したけど、連休後の抑制の結果を見てから、専門家の意見を聞いて判断するとは、先行き不安を人にかつけて責任逃れのいつもの論調、これじゃあ心許ない。そもそも臨床でない感染症の専門家というだけのこと。専門委員会のメンバーはいつものイエスマンとしか映らない。疑えば切りがないけど」
「そもそもゴールデンウイークの人出を心配してるというけれど、ほんとに動くって思っているのかな。これだけ動くなといっているのに、旅行に行く前提自体がおかしくない。この見識からして、そもそもおかしいとは思っていないのが不思議」
「国民みんなで全力で乗り切りましょうと言ってる先から、旅行に行くバカなやつは必ずいるから気をつけて、みんなで監視し合いましょうというのが本音。そんなやつをほっといてはならない。日本人の誠実さや勤勉さ、高い遵法性を利用して、巧みに情感に働きかけてソフトタッチに誘導しながら〈互いに監視させる〉のがねらいだね。国も国民も信用おけないし、いっそのこと自分らで自衛するのが効果的と言ってるわけで、これが国家監視システムってことなんだね。10万円は、空気を読んでそのシステムに参加する協力金ですとは、恐れいったね。穿(うが)った見方をすれば、ここでもう国民は半分騙されて、これから先は政権の思うままに操られていくというわけさ。戦時中〈非国民〉と言って密告と差別の生まれた国だからね。侮れないのが、大義をかざして私利私欲に奔走する政治家というしたたかな連中さ」
「えっ、怖い話になってきた。大家さんも伊達に年は喰ってない。いまの空気を深読みできるって、さすが鋭い!」
「10万円、いま急ピッチで作業を進めていますって、昨日の今日の話で、申請手続きの簡素化促して早く手渡したいっていうけれど、この内閣まだまだ一波乱起きそうな予見がするね」
「この金の出所も、国が国民に借金して作るって。この国債って借金も後世に垂れ残していくだけのこと。まったくいい気なもんだね」
「医療の崩壊だって、防ぐためにいろいろやってますと言い訳がましく並べ立ててはいたけれど、リスク抱えて頑張る現場に、マスク代の466億円投入して、医療物資の増産や医療報酬の上乗せも危険手当で足すことぐらい、いくらでもできたはず。なのに、昨日生産を催促した企業との電話会談。もしも余ったなら備蓄物資で国が買い取りしますと、企業に気配りばかりして、おべっかいしてる安倍さんを、見るのも腹に据えかねる。いままでの失態はしっかりと記録しておいてほしいね。ほんとにやるべき手立てをだらだら先延ばして、いまさらやってますといわれても、はいそうですかとは素直にいえない。一国の首相に、全く信用がおけないとはなんとも情けない限りだ」
「思わせぶりは得意の安倍さん、いつもその気にさせといて賺(すか)すのは超一流。人としてどうかねと思う振る舞いも目に余る。人ではないかも知れないね」
「どうやら人ではない人たちが、政界にはゾロゾロいるようで、〈人でなし〉の世の中になっていくんでしょうね」
「大家さん、〈政治はスピードと責任を〉と言った以上、もう安倍さんとそのお友だちには表舞台から降りていただく準備をしていただきましょうよ」
「いまは地方が面白い。国を相手にドンドン喧嘩をしてこき下ろすぐらいの覚悟を持って、知事さんたちには頑張ってほしいね。そのためには地方で知事さんと議員の尻を、思いっきりひっぱたくぐらいの切迫した空気を作らなきゃいけないね。地方に財源よこして、地方の裁量に委ねることが、いま〈いのちと地方の働き手を守る〉最大の方策。獲得のために知事さんらのここが踏ん張りどころだ」
「地方の空気が、いま塞ぎ込んでいる場合かよって、ポジティブに政治を考えて変えてゆく、そんな力がみんなに伝染していくといいですね」
「国の政治が失った信頼は、いまこそ地方や地域で人を信じていこうという空気を逆に生んでいく。民が強く結束する〈民心と民力〉で、活路を見出すことになるといいね」
「民心と民力を読み違えたことで、政治が変わる予兆(きっかけ)になったかもしれない」
「長期化の覚悟は、すでにできてきただろう。政治家の目先のご機嫌取りの半端な政策はもう無用。誰がなにをどうしたのか、これまでのことの経緯と結果をしっかりと記憶に残しておきましょう。次の出番がないように、逆に監視をしなけりゃいけません」
「そんな空気が巷に広まるように、あっしも口コミに精出しましょう。空気づくりには、これがSNSより一番手っ取り早く広まります」
「よかったね。口は災いの元ともいうが、あんたの口の軽いのが少しは世間の役に立つのかと思うと嬉しいね。政治家の口は腐ってもタイならず、か」
「お褒めに与(あずか)りましたので、空気を読んでここらでタイがいにしておきましょう」

〔2020年4月17日書き下ろし。時世の変わり目。冷静な分析と判断、そして地方の暮らしと医療の防衛と発信がいま地方政治に求められ、いまこそ重要である〕

付記
10万円は要望する人に給付と麻生氏
麻生財務相は全国民に向けた一律10万円の給付について、一方的に支給するのではなく「要望される方、手を挙げる方に配る」と述べた。(2020/04/17 12:16 共同通信)

コロナとの闘い 政治はスピードと責任を
新型コロナウイルスとの闘いが一刻を争う展開になってきた。安倍晋三首相が緊急事態宣言の対象地域を全国に広げたのはその危機感のあらわれだが、裏付けとなる医療行政や経済対策は停滞したままだ。スピードの欠如は国民の生命と財産を危うくする。果断な対応が闘いを決するという覚悟で臨んでほしい。(2020/4/17 日経・吉野直也)

ドライブスルー検査始動 厚労省、遅すぎた追認 感染追跡に限界 方針転換余儀なく
新型コロナウイルスの検査を巡り、厚生労働省は「ドライブスルー方式」での実施を認める事務連絡を出した。経路不明の感染者が急増し、感染経路をたどることで拡大を抑え込む従来方式の限界が明らかになり、消極姿勢を改めることを迫られた。緊急事態宣言の対象が全国に広がる情勢下で、担当官庁が不作為を重ねる余裕はない。(2020/4/17 日経)

日本の安倍政権だけが「コロナ危機で支持率低下」という残念さ
新型コロナウイルスによる感染拡大に全く収束の兆しが見えない。安倍晋三首相率いる政府の対策は後手に回ってばかりだ。4月14日発表のNHK世論調査では、内閣に対する支持率は前月より4ポイント下がって39%と、ここ数年で最も低い水準となった。
支持率39%というのはそれほど低くはないように思われるかもしれないが、世界に目を向けると、異様な数字であることがわかる。次のリストをみてほしい。
【新型コロナ感染拡大後の直近の支持率(増減)】(支持率の高い順に)
●アンゲラ・メルケル首相(ドイツ):79%(11UP)
●メッテ・フレデリクセン首相(デンマーク):79%(40UP)
●マルク・ルッテ首相(オランダ):75%(30UP)
●ジュゼッペ・コンテ首相(イタリア):71%(27UP)
●スコット・モリソン首相(オーストラリア):59%(18UP)
●文在寅(ムン・ジェイン)大統領(韓国):56%(17UP)
●ボリス・ジョンソン首相(イギリス):55%(22UP)
●エマニュエル・マクロン大統領(フランス):51%(15UP)
●ドナルド・トランプ大統領(アメリカ):49%(5UP)
●安倍晋三首相(日本):39%(4DOWN)
●ジャイール・ボルソナル大統領(ブラジル):33%(2DOWN)
これは筆者が、欧米の主要国のリーダーに対する直近の支持率をまとめたものだ。右端の数字は新型コロナウイルスの感染拡大前との変化である。これをみると、どのリーダーも支持率を大きく上げているのがわかる。主要国で支持率が下がっているのは、わが国と、「どうせ誰かがいつかは死ぬ」「ちょっとした風邪」と一切の対策を拒否しているブラジルのジャイール・ボルソラノ大統領だけだ。(以下省略)(2020/4/17 プレジデントオンライン・岡本純子)

退陣間近

まじか
4兆円すら出し渋り
30万円 あれだけ物議交わしてチャラにする

まじか
無駄遣いの極みのマスク 惜しげもなく税金投入
マスクの配布 世界中でちゃらけていたのに
先にチャラにするなら 少しは分かる

まじか
世論の内閣支持率 軒並み株価と同様下落する
上がり目探して 最後の手段
この政権ではもたないと
自民党の若手やら 幹事長やら 公明党やらで
徒党を組んで 全国民に10万円 12兆円を出すこと要求
金持ちは 鼻で笑って見抜きもしまいが
貧乏人は ありがたいと手を合わせ
与党の評判あがると 計算する浅ましさ 
どうなりますか お手並み拝見いたしましょう

まじか
グダグダ内閣に取り巻くお友だち
これからは 身勝手な政治判断許されず
不信の風吹く包囲網 身動き取れず 
政権の凋落 ここから始まる
ただ政界の混乱と総選挙を避けるため
陥落まで 身辺整理に2ヶ月の猶予は必要か

まじか
退陣間近
もう誰もかばってはくれない  
もう余計なことはしなくていい
もう余計なことは言わなくていい
ここまで 決めたふりしてよくやりました ご苦労様
これで ただの人となって 
ゆったり妻と寛(くつろ)ぎなさい

〔2020年4月16日書き下ろし。内閣の退陣が間近に迫っている兆候を感じませんか? 与党内で次の内閣を誰にするのか、魑魅魍魎の世界だけにすでに動いていることでしょう〕

幼児のいのち最優先

コロナ禍で仕事するため 仕方なく保育園に預ける
緊急事態宣言の中 東京に隣接する横浜市
その中で起こった 市役所の許されぬ失態
「検査の調査結果が出てから」
そんな悠長な対応が 平然となされる 
他人事よそ事 通り一遍のマニュアル対応
一体誰がそんな手順を書いたのか

保育士の感染が確認されたのは 8日夜
市は連絡受けて 保護者へは保健所の調査結果が出てからと 
翌日の登園を促す
9日早朝 園は保健所の調査を待たず 保護者に連絡
濃厚接触者がいるため 現在休園
12日 市は18人の感染確認 医療機関に勤務するリハビリ専門職も感染
市は「院内感染の疑いが十分にあり得る」と報告
13日に「横浜市私立保育園園長会」が対応改善要望書を提出
15日 12日のような事態がいつでも起こる危機管理体制にも関わらず
市は「園内での感染リスクが高まる状況ではなかった」ため適切と弁明
その日 林文子市長は記者会見で市の対応の誤りを認め お粗末さを披露する

この間1週間 東京の感染者は毎日増え続け 
横浜市も切迫していく状況は 手に取るようにわかっていただろう
民間がこんな失態したならば 公権を笠に着て 名前公表 営業停止 厳罰処分
でも市は 正当化の協議に時間を割いて 事態の収拾市長に委ねる 
釈明は「濃厚接触者や休園の必要性など正確な情報を伝えるためだった」
不適切な対応には「心配する気持ちに配慮が足りなかった」
子を持つ親の気持ちを逆なでしてまでも 
「配慮が足りなかった」とは よく使う決め台詞
そもそも保育の担当部署が 
この程度の危機意識しか持ち合わせていないことが発覚
各部署のリスク管理と情報共有の有無が問われる
いつもの改善不能な縦割り行政システム
配慮が足りないのではなく もともと配慮してこなかっただけのこと
責任回避の弁解がましい 心がこもらぬ 役所の回答 
コロナ禍で だれもが罹患する危険性を孕(はら)むこの事態
この程度の判断で乗り切ろうとする浅はかさが 行政の行政たるところか

新型コロナの拡散は 油断は許されぬ
感染しなくてよかったのではなく
感染しないように防止する
この一点で 取り組むその最前線で指揮する保育行政の失態
情報操作や隠蔽が疑われるような この根本的な体質は
横浜市役所ばかりのことではないだろう
行政というぬるま湯の中で 
文書(条例や規則など)で事務仕事をこなす次元とは全く違う
異なる次元のコロナ禍での事態には 柔軟かつ迅速に対応しかない
正確な情報と事態への具体的な対応が 市民に正しく周知されることで 
さらなる深い理解と強い協力が 得られることと心得たい

この教訓を 国も地方公共団体もどのように生かすのか
後手に回って 甚大な被害が出てからでは遅すぎる
子どものいのちを守ることこそ最優先
最前線で頑張る人を ガッツリ応援してほしい

〔2020年4月15日書き下ろし。あえて横浜市の失態を取り上げたのは、コロナ禍での未知なる事態での行政の従来の方法では判断を誤ることがありうる事例として、他の公共団体への注意を喚起したかった。3新聞の見出しと報道時間にも注目を〕

付記
「判断は適切」と横浜市 保育士の感染公表阻止
横浜市の認可保育園で保育士の新型コロナウイルス感染が判明した当日に市の担当者が保護者に感染を伝えないよう園側に求めていた問題で、市は15日、「判断としては適切だったが、保護者の不安な気持ちに寄り添えていなかった」との見解を示した。
市は「保健所の調査を待ち、休園の必要性などを正確に伝えるためだった」と主張。ただ、今後は調査前に休園や保護者へ連絡することを検討するとした。
市によると、保育士が感染した横浜市神奈川区の保育園では、職員37人全員と園児13人が濃厚接触者と判明した。保育士の陽性が分かったのは8日夜だったが、3月30日に発熱や頭痛の症状があったものの熱が下がったため、同31日~4月3日まで勤務。その後は自宅待機していた。(共同通信 2020年4月15日 14時6分)

保育士感染、横浜市が情報口止め「調査結果出てから公表を」 市長が謝罪
横浜市内の保育園で、保育士が新型コロナウイルスに感染したと確認された日に園が保護者らに情報を伝えようとしたにもかかわらず、市が保留するよう求めていたことが15日、明らかになった。林文子市長は同日、市の対応の誤りを認め、今後は速やかに保護者に知らせる考えを示した。市によると、同市神奈川区の私立認可保育園で8日夜、20代の女性保育士の感染が判明した。連絡を受けた市は園に、翌日は通常通り開所し、保護者らに対しては保育士の行動について保健所の調査結果が出てから伝えるよう要請した。
園は、当日の連絡や休園を検討したが、市の指示を受けて対応を保留。翌9日早朝、保健所の調査を待たずに独自の判断で、園関係者が感染したことを保護者らにメールで連絡した。登園した園児はいなかったという。その後、園の職員37人全員と、保育士が担当したクラスの園児13人が濃厚接触者とされ、休園となっている。
市の担当者は、情報提供の保留を園に求めたことについて「濃厚接触者や休園の必要性など正確な情報を伝えるためだった」と釈明。一方で「心配する気持ちに配慮が足りなかった」と不適切な対応だったことを認めた。林氏は15日の定例記者会見で「保育所が閉めたいとおっしゃるんだから、直ちに閉めるべきだった」と述べた。
この問題を巡っては、保育園長らでつくる団体「横浜市私立保育園園長会」が13日、市の対応改善を求める林氏宛ての要望書を提出。要望書で「情報操作や隠蔽(いんぺい)ともとれる対応を直ちにやめ、保育所が保護者へ公表することを妨げない」よう求めていた。(毎日新聞2020年4月15日最終更新 19時55分))

保育士感染で横浜市「公表控えて」 園長会「隠蔽だ」
保育士が新型コロナウイルスに感染した事実を保護者に伝えようとした横浜市内の私立保育園に、市が公表を控えるよう求めた上、翌日も開園するよう指示していたことが15日、分かった。市私立保育園園長会は市の対応を「情報操作や隠蔽(いんぺい)だ」と批判。市は「適切な判断だった」としつつ、「保護者の不安に寄り添えていなかった」と釈明している。市が同日に会見を開き、明らかにした。
市などによると、同市神奈川区にある西寺尾保育園で8日、勤務する20代の女性保育士の感染が判明。園はその夜、区に報告し、すぐに保護者に感染の事実を伝えようとした。だが区から連絡を受けた市は、公表を控えるよう求めるとともに、翌9日の開園を指示した。園は独自の判断で、9日午前6時頃、保護者にメールで感染を報告し、登園を保護者の判断に委ねた。結果、登園する子どもはいなかった。
一方、市は保育士が3月まで担当していた園児13人と職員37人の計50人を濃厚接触者と特定。9日夕になって、10日から18日まで休園することを決めた。
事態を重く見た市私立保育園園長会は13日、改善を求める要望書を提出。「感染状況の公表は園児、職員らの命を守るために必須であり、情報操作や隠蔽は到底、許されない」と市の対応を厳しく批判した。
15日に会見した市は「保護者への公表は、保健所の調査結果が出るまで待つよう指示したもの」と説明し、隠蔽には当たらないと主張。開園の指示は、感染が判明した8日の時点では園内での感染リスクが高まる状況ではなかったためとした。その上で、保護者の間に不安が広がったことを認め、「今後は園関係者の感染が分かった段階で休園とすることも検討する」と見直しを示唆した。
林文子市長は15日の定例会見で、開園を求めた市の対応は間違っていたとの認識を示した。会見ではほかに、同市磯子区の保育園でも保育士が感染し、休園していることも明らかにされた。(神奈川新聞 2020年04月15日 22:09)

参考
横浜市で新たに18人の感染を確認 院内感染の疑いも
新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市は12日、10~90代の男女18人の感染が新たに確認されたと発表した。調査中の1人を除いて軽症。このうち男女3人は市内の同じ医療機関に入院する60、70代の患者だった。
市によると、この医療機関に勤務するリハビリ専門職の女性の感染が既に判明していた。市は「院内感染の疑いが十分にあり得る」として、3人以外にも感染者がいないか引き続き調査する考えを示した。
このほか、市内の別の医療機関に勤める20代の男性看護師の感染も判明。この看護師を含めて計10人の感染経路が不明という。(神奈川新聞 2020年04月12日 18:15 )

泣く子と寛容

乳飲みが泣く
大きな声を張りあげて 懸命に泣く
不安の中で 母を呼ぶ
乳がほしくて 母を呼ぶ
おしめが濡れて 母を呼ぶ
かまわれたくて 母を呼ぶ

乳飲み子が泣く
しゃくりあげながら 懸命に訴える
母のぬくもりを探しあて
くしゃくしゃになった泣き顔が
目にいっぱい涙をためた泣き顔が
ほどけ緩んで 笑顔に変わったその一瞬
言葉にならぬ 愛らしい甘えた声に早変わる

周りを気にする若い母
冷たい視線を痛く感じつつ
身を縮めて 辛抱強くあやし続ける
ようやく 二人に安堵の一時が訪れた

コロナ禍で 乳飲み子を連れ歩かねばならぬ母
不要不急の外出自粛が要請されても
家に子どもを置いて 用を足すことなどありえない
コロナ禍で 乳飲み子を連れた母親に
世間は冷たく視線を注ぐ 
コロナ禍で やむにやまれずする外出に
強い不安と恐れをもって 我が子をギュッと抱きしめる

コロナ禍で そんな母子を守りたい
乳飲み子の泣き顔に 元気をもらおう
コロナ禍だからこそ 無事な成長を祈りたい
乳飲み子の泣き顔に 勇気をもらおう
コロナ禍に出会った 母子に言葉をかけよう
乳飲み子の泣き顔に ありがとうと

乳飲み子の泣き声こそが 懸命に生きている証
母子の明日の仕合わせが 約束された日となるように
乳飲み子の泣き顔を しっかりと目に焼き付けたい
コロナ禍に冒された社会に
乳飲み子の泣き顔が 寛容のこころを呼び起こす

この災難に立ち向かう あるべき人の道を指し示す
乳飲み子は 寛容のこころの拠り所
母子もまた 社会とともに
コロナ禍の時代に生きる力を 育てられて強くなる

〔2020年4月14日書き下ろし。乳飲み子の泣き声を久しぶりに聞いた。外出を自粛された中で、否応なく連れ歩く母に向けられる視線の冷たさをせめて温かさに変えることができれば、ギスギスした気持ちが少し和らぐ。乳飲み子が社会の寛容のこころに訴える〕