「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

ツケを払わされる

テレビで視聴する 参議院予算委員会 
議員の質疑対応に死にものぐるいの 霞ヶ関の公務員
質問に 担当大臣即答できずにうろたえる
担当官僚 メモを走らせ 伝えます
なかには どうでも良いような質問浴びせて
閣僚や担当官僚 応答に困った顔に したり顔

言い間違えや勘違い 
取り違えや早とちり
いろいろあります 国会劇場
そのたびに 資料データで 根拠が問われます
縦系列のピラミッド型の官僚組織
下っ端の公務員 議員の質問回答づくりに 
不眠不休の体制で
きっと対処していることでしょう

いつもと変わらぬ 内閣の独擅場(どくせんじょう)
内閣の おぞましき独断発言 不祥事も
意に返さぬ 責任転嫁の得意技 
尻拭かされるは 官僚の下で働く公務員
新型コロナウイルス感染症対策対応で
無策な上の無理強いに
論理的破綻をきたしてまでも 
屁理屈こいた原稿を 常に求められているのです

本来の為すべき事に発揮する 個々の有能な能力は
志しや意に反した仕事に費やされ
今宵も虚しさ噛みしめる 
仕事だと割り切るしかない 下っ端の公務員
昼は昼で 国民の不安を払拭する慣れない電話相談対応 
1時間も 不平不満をぶちまける相手の話に 心身共に疲れます
悪意に満ちた批判や挑発 からかいの電話も少なくありません
 
新型コロナウイルス感染症対策の最前線で
身を粉にして頑張る 厚労省の公務員
政権のツケを払わされるだけの仕事では
この国の破綻に与(くみ)するだけのこと
公僕の公僕では 決してなりえない
国民が納得し 協働で為すべき対策 明確ならば
どれほど気概と自信を持って
危機打開に挑める仕事になるでしょう
どれほど誇りを持って
危機に向き合う仕事になるでしょう
どれほどポジティブな政策を
提言できる仕事となるでしょう

法の根拠もない 突然の感染症対策に
政権のツケを払わされる 全国の公務員
突然降ってわいた 意に添わぬ政策でも 
地の民の願いを したたかに刷り込むことこそ仕事なり
そこに公僕としての 本懐を是非見てみたい
ガンバレ! 全国の公務員

〔2020年3月4日書き下ろし。霞ヶ関の公務員だけではなく地方の公務員にも、この事態にポジティブに臨んでほしいと願うばかりです〕

逃れるつもりだ

あんなこと 言ってしまった
いまさら 桜のように「な~しよ」って
そんなわけには いかなくなった
引っ込みつかない どうしよう?

対策委員会 集めただけで
たいした対策あるわけでもなし
いい加減に 打開策出せよって
本音は いらいらしてたんだ
だから夜は 友だちとだべって ストレス解消
それがお気に召さないようですが 何か?

でも なんか周りが深刻ぶってきた
北海道で 知事が対策なしで休校をぶち上げた
おいおい 若いのよくやった
これで空気の流れが 変わってきたぞ
基本方針 そっちのけ
前のめりで 全国の臨時休校決めちゃった
千三百万人の子どもの居場所考えず
さてこの始末 誰かにさせれば事は済む
あとは 責任逃れる準備をすればいい

周りから会見せよと せっつかれ 
やってもやらなくても どうせ好き勝手に言われるがおち
側近たちに 適当にあしらう算段立てるよう指示をした
あいつらは ほんとにずる賢い
大して中身のない対策を これだけの原稿に仕立て直した

えっ ちゃんとテレビカメラを見て 国民に訴えるようにゆっくりと
わかった わかっているよ
ようは 神妙に国民の心に伝わるように語りかけることだろう
なに演説とは違うって わかってるよ
空気ぐらいは読めるよ 俺だって
国会での 小馬鹿にした振る舞い禁止です
緊急事態のような顔をして
トーンを落として語りかけ カメラ目線を外さずに
うん~ こんか感じでいいか
リハーサルはバッチリ OK!

本番は うまくいったと自画自賛
代表質問のみの 前さばき 
事前のシナリオ通りの記者対応で 事進む
彼らこそ 俺の大事なスポークスマン
マスコミは 言ったことだけ記録する
それならコピー渡すだけで 会見必要ありません
でも カタチだけでもしておかなければ 支持率上がらない 
ただそれだけの会見です
追加の質問? 
何もないのに 答えられるわけがない
休校の科学的根拠なんか 何にもない
そんなこと一言でも漏らしたら 万事休す
休業補償の話と人が集まるイベントの開催の自重を促すだけで
国民への説明責任 無事クリア
かったるい 土曜の夜が更けました

ホッとしながら 官邸に戻ります
この程度のことならば 早めに手を打ってもよかったな
台湾の情報戦略見事だな
オードリー・タンのような人がいれば とつくづく思う
この内閣の面々を見てごらん
そこまで考えているやつなんぞ ひとりもいない
足を引っ張るばかりで ガラクタの寄せ集め
イエスマンばかりの閣僚・官僚
だからひとりで決めて 後始末は官僚たちがやる仕事
それはそうだよ 彼らが仕えるのは国民ではない
長年培った尻ぬぐいは お手の物
いままでも 役職賭けたチキンレースを見てきたでしょ
だから安心して 会見の場に臨んだというわけさ
国民を黙らせて騙すぐらい どうってことはない

時間稼ぎをした
官僚たちも これでエンジンかかって
予備費2700億円で 対策案を立ててくれることだろう
果報は寝て待て
予算委員会の 野党の追及かわすのはいつものこと
ウイルスなんかに 負けてたまるか
この座は 誰にも渡さない
「逃れるつもりはありません」と 啖呵は切ったが
「逃れるつもり」で会見したって 見破られた?
ホント!

〔2020年3月2日書き下ろし。記者会見のあの気色悪さがいまも残っています。切り札切ったけど、台湾の感染対策見習って早めに動けば、この失態見なくて済んだ画面です。今日の参議院予算委員会のドタバタ劇、どうにかしてほしい〕
 
付記
「新型コロナ“神対応”連発で支持率爆上げの台湾」
…“神対応”を連発する蔡政権のなかで、世界から注目されているのがデジタル担当政務委員(大臣に相当)のオードリー・タン(唐鳳)氏だ。…タン氏はIQ180ともいわれる天才で、台湾の人々は「彼女の存在は私たちの希望」と慕う。
…日本と同じく台湾でも、1月後半からマスクの在庫不足が問題になっていた。まずは輸出や持ち出し、転売が禁止され、2月6日にはマスクの購入が実名制になり、7日間で2枚しか買えないようにした。厳しい供給規制に反発がおきる可能性もあったが、タン氏は衛生福利部(保健省)中央健康保険署と協力して、台湾国内の薬局にあるマスクの在庫データをインターネット上に公開。すると、民間のITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布した。
それだけではない。緊急時に発生するデマ情報の拡散を防ぐため、ラインなどの通信アプリを通じて間違った情報を信じないよう注意するメールを配信。また、新型コロナウイルスに感染しやすいタクシー運転手やバス運転手にマスクが優先的に届くように求める情報を発信すると、フェイスブック上では、本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれた。台湾の新型コロナウイルス発生状況のホームページはグラフや地図を効果的に使用していて、どの地域にどれくらいの感染者が出たかわかりやすい。台湾にも寄港した国際クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客については、下船してから訪れた場所をすべて公開した。こういったテクノロジーを使用した危機管理に、米国をはじめ世界から注目が集まっている。
タン氏にインタビューした経験がある台湾在住のノンフィクションライターの近藤弥生子は、こう話す。「両親の職業がジャーナリストということもあり、彼女は『情報』が人々にどのような影響を与えるかをとても理解しています。一方で、現役の閣僚でありながらも特定の政治的立場に立つのではなく、むしろ意見の対立をIT技術で可視化して、解決につなげることを考えている。入閣した時に『公僕の中の公僕になる』と宣言したとおり、特定団体の利益のために動くのではなく、テクノロジーを駆使して台湾の人々と行政院をつなぐ“パイプ”になっています」
台湾に防疫や衛生管理を根付かせて伝染病の撲滅に貢献したのは、日本統治時代の1898年に台湾総督府で民生長官を務めた医師出身の後藤新平だ。それから120年以上がたった今、立場は逆転した。日本は、感染症の流行対策について台湾に学ばなければならない。
(AERA dot.2020年2月29日/編集部・西岡千史)

長寿を祝う

功なり名遂ぐ者 その人なり

情け深き人 仁成る人
片時も 書を読むことを忘れずにして
絶えることなく 世を読み通す
気は充実し 自由な思考に心遊ばす
世の中の 酸いも甘いも噛み分けた
人生意気に感ずれば ただただ奉ずるのみ
抑えし言葉は あたたかく 決して驕ることなし
いつも笑顔をふりまいて 心遣いをそっと忍ばす
我が人生に悔いなしと 八十年の人生を語りし人よ
宇宙の一点を 継ぎし者たちに指し示す

永久(とわ)なる友愛の真心こそ 人の道
偉業なるは 慕い支えし人の力なり
希望を抱くは 世を変える力なり

英気と剛毅の備わし者 その人なり
包容力と感化力の強き者 その人なり
先見性と知見力の鋭き者 その人なり

これからも 邪魔にならぬよう そばにいたい
これからも 世の行く末を 語り合いたい
これからも 若き世代の活躍に こころ踊らせたい

〔2020年3月3日書き下ろし。師の誕生日。80歳の長寿と健康を祝す〕

ブラックスワンが飛ぶ

ブラックスワンが 飛んだ
国境も県境も なんなく越えて
自由に飛翔する 黒い白鳥
ブラックスワンが 現れた

新型コロナの感染拡大で 
予測不能の事態を 引き起こす
経済に 大きなダメージを与え
世界の株価を いとも簡単に暴落させた
何兆円ものの金が ブラックスワンと 宙に舞う

ブラックスワンは 世界の空を 自由に飛翔する
ブラックスワンが 世界の経済を 無差別に攻撃する
ブラックスワンは 世界の為政者を 沈黙させる
ブラックスワンが 世界中を不安に陥れる

羽ばたきの音が 間近に聞こえてきた

※ブラックスワン:かつてオーストラリアで黒い白鳥が発見され、白鳥は白いという常識が覆されたことにたとえた表現。

〔2020年3月1日書き下ろし。ブラックスワンに例えられる深刻な株価市場のダメージ。日本の経済も回らなくなる事態が見えてきた〕

支持率ガタ落ち

共同通信社が2月に実施した全国電話世論調査
安倍内閣の支持率が 41・0%に落ち込んだ
不支持率は46・1%と 支持と不支持が逆転した

桜に始まる国会答弁の煮え切らない答弁と 品性のないヤジ
黒川弘務東京高検検事長の定年を半年延長
従来の法解釈を変更したと 突然表明
後付けに必死になる 法相と関係官僚の辻褄合わせの滑稽さ
やりたい放題 し放題

ここに来て コロナウイルス対策がピンチとなった
某側近の意見を聞いて 短絡的に突っ走る
エビデンス(科学的根拠)もないまま
全国の学校休校や 受診の自宅待機を要請する
降って湧いた要請に 各地で混乱困惑広がった
場当たり式の軽率さに 批判の声も半端ない
意図するところは 支持率回復しかないこの御仁 
オリンピック開催も危ぶまれるタイミング
まき返しのパフォーマンスを繰り出した
政治的打算でしか動かぬことを 見事に証明
 
新型コロナウイルス対応で 各国の緊急予算対策費を見てみよう
人口560万のシンガポールで6000億円
740万人の香港で3500億円
2354万人の台湾で2200億円
5000万人の韓国で2800億円
笑えない 1億3000万人の日本は153億円

国民ひとり当たりに換算したら 
感染拡大一方の韓国ですら 5600円也
さらに民主化暴動の起こった香港は 4万7297円也
シンガポールに至っては なんと10万7143円也
日本は たったの118円也
なんだ これ!
たったこれぽっち?

初動から こんな予算しか立てられない
国土防衛 トランプの言いなりで高い武器をバンバン買うくせに
子どものいのちが第一とは 白々しくもよく言った
これが 政権の感染予防対策の意識です
これが 国民を守るといった予算です
これが 国民のいのちと暮らしを軽視してきた政権の正体です

人は 危機に遭遇したときに
その人間の本性が 露見します
これが 安倍内閣です

〔2020年2月29日書き下ろし。政治的計算高い男の正念場。そのさもしい性根がなおも見苦しい〕

付記
「自己責任強調の政府に責任/政界地獄耳」
この対応のどこが先手先手なのだろうか。新型コロナウイルス対策に人口560万のシンガポールで6000億円、740万人の香港で3500億円、2354万人の台湾で2200億円、5000万人の韓国で2800億円。1億3000万の人口の日本は153億円。「国民の生命と財産を守る」と防衛装備の高額買い付けには力を入れる安倍政権の国民の価値はこの程度なのか。(日刊スポーツ 2020年2月28日)

「臨時休校『日本の対応急変』=五輪控え『政治的計算』の見方も」
【ニューヨーク時事】28日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、安倍政権が新型コロナウイルスの感染防止策として打ち出した小中高校の臨時休校が「これまでの慎重姿勢からの急変」だと報じた。同紙は東京五輪・パラリンピック中止の懸念が浮上する中、安倍晋三首相が指導力発揮に躍起になったと伝えた。
同紙は日本での感染状況について、韓国などのように急増しているわけではないと指摘。政府が26日、コンサートなどの大規模イベント自粛を呼び掛けたものの、前日にはこうした自粛対応が不要との見方を示していたと説明した。
記事では、7月の五輪開催を控え、科学的な観点よりも政治的な計算が上回ったとするアナリストらの見方を紹介。また、「子どもはコロナウイルスに感染しにくく、休校は医学的に正当化されない」とする感染症専門家の声も取り上げた。(時事通信 2020年2月29日)

街がすく

友と 昼にそば屋に行く
いつも混み合う店の 混み合う時間
友は 先に行って席を取ると
一足先に 車を出した
遅れて 別の道を走った私が 先についた
駐車できるスペースがあるのも 不思議だった
店に入ると 12時過ぎにも関わらす
席は6割り方 空いていた
すぐに 鴨セイロを注文する
早いねと 店に入ってきた友
空いている店内を見て 驚きを隠さない
二人の好きな鴨セイロを食べながら
コロナウイルス対策真っ只中で 
飲食店のダメージも半端ないことを 知らされた
店の席が空いていたのは
街の人混みが避けられて 街がすいてきた証だった

帰宅して 店の様子を妻に報告
ともかくいまは 外出を避けて 家でじっといること
それが 唯一の防疫防御の暮らし方
スーパーにも 買い出しに行けないだけに
いまは生協頼みの 食糧確保
そのルートだけでも 確保されているだけありがたい
行政 福祉施設 医療機関
飲食店 スーパー 薬局などなど
そして 宅配の仕事に励む人たちが 
危険に晒されながらも 頑張ることで 
世の中を支えていることに ただただ感謝

時代遅れのスピード感が どれだけ迷惑をかけてきたのだろうか
防疫や災害の検証能力を欠如した 内閣の支持率は落ちるばかり
2週間の行動規制は 百年前のスペイン風邪の教訓をいまに生かす
家で仕事をと 就労体制への協力を 産業界に盛んに求める
でも 一部のテレワークなどの可能な企業だけ
時間差出勤 時間差下校 民間もいろいろ手を打ち知恵絞る
プロスポーツもイベントも 軒並み延期の緊急事態
道内の学校を 1週間休校指示した強行策が注目される
得意の後出しジャンケン ようやく出した政府の基本方針
肝心な医療体制の整備強化を どこまではかれるのか
文書で通知しましたと 言ってるだけの答弁聞いて 
感染拡大を抑え込めるか さらに不安は高まる一方
最も深い不安の根源 政治不信 政策不信をもって知るべし

不眠不休で 正念場を迎えて奮闘中
防疫の最前線で頑張る人こそ 健康第一
世界のいのち綱です
決して倒れないでください

不幸にも罹患した方々の 
一日も早い快復を ただただ祈るばかりです  

〔2020年2月27日書き下ろし。世界の7割が罹患すると予想した科学者もいる。一刻も早い治療薬が開発されるよう願うばかりだ〕

学童保育は対象外

たった一日で コロナウイルス対策の基本方針翻り
27日 首相は全国小中高と特別支援学校に
3月2日から 臨時休校要請すると表明する
子どもを護ると言いながら 
それ受けて どこまでは間の抜けた通知を出すのか厚労省
保育所と学童保育は 一斉休校の対象外の見解発表
護る先を替えただけの 無策の責任転換 許しがたし

学童は 長期休みと同様に 開所時間を早めて柔軟に対処する
学童の実態に疎い 霞ヶ関のお偉い官僚の書きし作文 
現場の混乱知りもせず
いけしゃあしゃあと よくも見解発表するもんだ
まかり間違えば 船内感染の二の舞 想像できますか
子らの世話だけでも 毎日疲労困憊している人も少なくない
狭い空間に押し込まれた 子らのストレス一体誰に向かうのか
指導員の言うこと聞かぬ子らが 好き勝手にかき回す
多くの学童に勤める指導員の 最大の悩みです
学校の教員と違い 保護者にも子どもにも
見下した態度が少なからずあることは ご存じないか
さらに 防疫予防までも指導員に 担わすつもりなんですか

緊急事態だからこそ 教員の経験値と資質を鍛えるチャンスです
高給取りの教員が この非常事態にお休みですか
社会的身分も待遇も 子どもの指導力も 充分とは言いがたい
学童保育の指導員に 丸投げする暴挙に 怒りを込めてもの申す

千葉市長は 立ち止まり考えた
低学年と特別支援の子を擁するために 学校で預かることを
そのための具体的な方策は 検討中
どんどん知恵を絞って 協働で対処しなければならない緊急事態
その取り組みを 注視したい

学校教員こそ 子どもを護る急先鋒に立ってください
学校の信頼と教員の信頼を いまこそ深めるチャンスだと
「任せてほしい」
そんな気概が いま求められているのです
それが 子どものいのちを護る経験というかけがいのない
国民の共有財産になるのです

〔2020年2月27日書き下ろし。19年11月23日(131)にアップした「放課後児童クラブの指導員」をお読みいただけば、私の憤りの意味がおわかりになるかと。政府の無責任な言動が現場の混乱を引き起こし、他に責任を負わせていきます〕

闇鍋

魚のあらは 冬の鍋には欠かせない
身も骨も内臓も 野菜と炊き合わせた ごった煮
三平汁が 大好きだ
シャケのあらを 存分に入れて
大根 ジャガイモ ニンジン 豆腐も入れておこう
おっと長ネギは 忘れてはならない
塩味だから 野菜の甘みも充分堪能できる
一日おくと 汁のしみた大根の味と食感はたまらない
あらは骨とひれ以外 なめるようにして身をほどく

今冬も 内閣という魚のあらを 国会という大鍋で炊いている
材料は いままで 冷凍保存していたあらを解凍した
身の削がれたあらは 腐敗したまま 瞬間冷凍された
だから 鍋の中は 腐敗臭が充満し 鼻をつまむしかない

勇気ある官僚は それを食する
悪しき出世ゲームは うまいと言わねば 左遷の憂き目
身近に数年見てきただけに 我先にと パフォーマンスを繰り返す
まずいといった瞬間に 言い間違えましたと即訂正
あり得ないコトバも態度も 鍋奉行の顔色次第で踊らされる

あら探す輩は 鍋の中 もたもたとひっかけまわす
食(しょく)せぬあらしかないのに 身を探す
鍋奉行 さらに面白がって不気味なあらを足してゆく
鍋奉行 ようやく鍋に飽きが来た
鍋奉行 世の中騒がす 新型肺炎流行の感染予防も鍋に足し
あとはよきに計らえと お友だち誘って美味しい店で舌鼓

あら探す輩の前に 出された新たな鍋ひとつ
得体の知れぬ その鍋は
いまの不信なご治世炊きあげた 闇鍋(やみなべ)だった  
いまの不安なご時世炊きあげた 闇鍋だった

民は 闇鍋の不気味さを 感じ始めた
民は 闇鍋には 決して手は出したくなかった
民が 闇鍋の鍋奉行の差配を 拒む日は近くなっていく 

〔2020年2月26日書き下ろし。死後ウイルスに感染していたと報道された。道内の感染地帯が闇鍋のように不気味に広がる〕

見えしもの

人は 見えるものを ただ信じた
人は 見えにくいものには 不安を感じた
人は 見えないものには 無頓着だった

コロナウイルスは 見えないものだった
だから 脅威とはならなかった
コロナウイルスは 静かにその姿を現した
でも 無警戒だった
コロナウイルスだと 見えたとき
中国は箝口令をしき 闇に葬られた
コロナウイルスが 顕著に見えたとき
その感染力は ものすごく強く成長していた

症状は重篤化し 日々死亡者の数が積み上がっていった
防疫体制は 見事に破られ 日本中にも広がり始めた
見えないウイルスは 確実に列島を汚染し始めた
無頓着だった者たちは ようやく事の重大さに気づいた

国は 予防対策を講じるが 
見えにくい展望に 民の不安を増幅させていく
見えてきたのは 防疫意識の甘さと見通しの甘さだった
見えてきたのは 防疫対策や体制の不備ともろさだった
見えてきたのは 基本的な対策すらできない統制機関の人的問題だった

人は 見えるものを信じた
罹患して 重篤化すれば死に至る病であるという事実を見せられた
短時間でいつも終わる対策会議の かったるい成果を見せられた
統制権者のまわりに集まる者たちの 無能さを見せられた

人は 見えるものを信じたい
確実に 防疫や罹患者のケアが進んでいる事実を見たい
丁寧な 防疫や罹患者の情報が行き届いている事実を見たい
全力で 奮闘する医療者の姿を見て 撲滅を信じたい 

〔2020年2月24日書き下ろし。ガンバレ医療者!信じて支えよう〕

変わり者

変わり者
理解不能な人を
このカテゴリーに入れる

変わり者
理解不可の人を
このカテゴリーに入れる

変わり者
交わることを拒絶する人を
このカテゴリーに入れる

ふる里が 大好きだった男がいた
自腹を切って特産品を持ち歩き 全国を駆け回った
そこで出会った文化人やボランティアに 
おもいとともに 直接手渡した
その人柄に惚れて 熱い志に惹かれて
辺地のふる里に 著名な人たちが自弁で駆けつけた
ふる里に 一流の文化人が招かれ 子どもたちと 直接触れ逢った
全国でも 地域づくりに奔走した先駈けの一人となった

オホーツクの町役場の吏員だった
いつも 年休(有給年次休暇)と給料は 使い果たした
あるとき 職場に戻った時には 机が別の部署に移されていた
奇想天外な 愉快な男であった
人懐っこい 憎めない男であった
仕事のできる 有能な男であった
語ると熱く フットワークは軽い男であった

市町合併後 男は市役所職員になった
そして ふる里の支所長になって戻って来た
異動に異議ある心ない者は 陰口を叩く 
正当に評価されることは 稀である
羨望ややっかみ中傷は 世の常とあしらい
男は ふる里でまた息を吹き返すだろう
その期待感を抱かせるに足る 人財が帰ってきた

変わり者の男が何をしても 
許される キーワード「変わり者」
変わり者の男だからできる 
ワクワクする ふる里づくり
変わり者の男になってこそ
魅了されて 人が集まり育ちゆく環境づくり
変わり者の男の本懐を継ぎし 
次代の人財を育てる 土壌の耕し

男を変わり者のカテゴリーに まだ入れし者は
ただただ 無駄に傍観するのみ
男を変わり者のカテゴリーから 外してみると
きっと その男を知り価値観が変わる
変わり者のカテゴリーを 広げてみると
あなたも ふる里を熱くする人となる

〔2020年2月24日書き下ろし。19日オホーツクにいた。旧友が彼のふる里の支所長になっていた。電話口で元気な声を聞き、次代を育ててほしいと切に願った〕