「鳥居一頼の世語り」カテゴリーアーカイブ

金持ちは許される

スーパーヒューマン
金持ちは 何でもできる 
金持ちは 気に食わなければ罵倒する
金持ちは 罪を犯してもチャラにする
金持ちは 五億の金も簡単に捨てられる
金持ちは 注目を浴び 英雄気取りで生き残る

憧れる
豪邸に住み 羨望の目を一身に集めることが快感だ
女性はアクセサリー代わりで そばに侍(はべ)らせる
自家用ジェットで 世界中を飛び回る
パスポートは 複数の国から出してもらえる
どんなに苦境に陥ろうと 金に集る者たちが助け船を出す
思う存分自由を満喫し 世界の中心で生きている
 
依存する
金そのものが 人間を評価する
金で 特権階級を 手に入れる
ほしい輩にバラ蒔くことで いつでも安泰だ
ほしい輩がより欲しがるから いつでも家来は傅(かしず)く
ほしい輩はあまたいるから いつでも思惑通り生きていく

人を侮る
日本からトンズラこいた輩は
リストラを強行して得た益金で カリスマと崇められ 巨額の富を得る
このシステムこそが 資本主義
経済の力で 政治も動く世の習い
札束入れた封筒を 配られても知りません
犯罪と知っても しらを切り通すしたたかさ
バレなきゃ 心配入りません
もらったことで 恩義を売り 国を売る
そんな輩がいる限り どこでも平気で生きながらえる

きれいも汚いもない
金で群がる輩の頬をなで回し
強欲さが 人を踏みつける
世界の富の分配など くそ食らえ
自国が富めば それでよし
敵国の英雄を残虐に殺戮し 正月早々世界を震撼させる 
先に仕掛けた張本人 先の報復 テロとは言わず
相手の攻撃未然に防ぐ事前の対処と 正当化の弁をふるう傲慢さ
もう見飽きた 聞き飽きた
あの顔は 強欲張った輩の顔と瓜二つ

もう一人 金よりも権力欲に惹かれ者の顔も同様か
寝耳に水と どんな態度を見せるやら
中東への自衛隊艦船派遣は 何が起こるかわからない
かなりヤバイ状況下になることを 承知で動くことだろう
朋友と共に 
勝てば負く その日の来るのが待ち遠しい

三人の顔が
だんだん 気持ち悪くなってきた

※勝てば負く(かてばまく):勝った後、心が驕って後に負けることが多い。

〔2020年1月4日書き下ろし。傲慢な人間の顔はどうも同じに見えてくる。年明け早々にきな臭い攻撃が、世界を今年も安眠させない。日本はどうするのか〕

下半身を鍛えよ

老化は 足から始まるという
80歳の師は 
毎日8千歩歩くことを 1年間やり遂げた
午前と午後 忙しい時があっても 
雨の日も 風の日も 雪の日も
散歩をやめなかった

いつも 若々しい佇まいでいる
いつも 時代を読み取る情報の中にいる
師が鍛えているのは
歩きながら考える 脳内活性かも知れない

いまの世の中を どう見ていくのか
いまの若い人たちを どう導いていくのか
机上に答えを探すだけではなく
世間のあるがままの暮らしに見出す
福祉の現場で 若き世代の働き方に見つける 
そのセンスを 枯らすことのないよう
日々歩き 読書する
だから 老いることは妨げられた

下半身を鍛えよ
さらば すぐに動くことができる
さらば すぐに応じることができる
下半身を鍛えよ
血の巡りをよくし 健康を維持する
血の巡りをよくし 思考力を維持する
そして 明日の自分を励まし続ける

〔2020年1月2日書き下ろし。体力不足がたたっています。師に習うことばかりです〕

ことばに託す

ことばが 正義を失いつつある
ことばが 邪悪さに冒される
ことばは 巧みに操られ劣化する
ことばは 翻弄され利欲に集(たか)られた
ことばに 説得力は放棄され むなしさが強くなる
ことばに 寄りかかることは すでに危うくなった

それでもなお 
ことばにしか なしえぬことがある
ことばの生気を 取り戻すことに
あきらめず 誠意を尽くそう 
書くことに 話すことに
いま持てる力を ことばに託そう

〔2020年1月2日書き下ろし。小さな私の決意です〕

言葉が枯れる

元旦の新聞各社の社説のタイトル
毎日 拓論’20 民主政治の再構築 あきらめない心が必要だ 
朝日 2020年代の世界 「人類普遍」を手放さずに
日経 次世代に持続可能な国を引き継ごう
読売 平和と繁栄をどう引き継ぐか…「変革」に挑む気概を失うまい
東京 年のはじめに考える 誰も置き去りにしない
京都 新しい年に「縮小社会」生き抜く知恵を
神戸 視界不良の時代/先人の歩みに未来のヒントが
北海道 多様性の時代に 相互理解と協調への礎を
琉球新報 新年を迎えて 民主主義が機能する国に
河北新報 災害多発の世紀/安全こそが豊かさの基盤だ
秋田魁新報 新年を迎えて 人口減に立ち向かおう
西日本 ワンチーム九州 逆境はね返すスクラムを

各社の論説委員が 年頭に当たって
課題の重さを 書き綴る
一年の計は元旦にあると 
日本の行く末を 書き綴る
ただただ社会の実態は 論ずることの裏返し
許せぬことを 漫然と見過ごしてきた罪過なるかな
社説が担うべき責務は何か 今一度問うてみたい 

その言葉が しおれる
見出しに惹かれる人が どれだけいるのやら 
その言葉が しおれていく
その発する意味を どれだけ理解できるのやら
その言葉が しおれて劣化する
いまを享受する輩には いらぬ説教ばかりやら

捨てきれない 活字文化の最前線
やりきれない 社会認識の低下と貧困の増加
関わりきれない 人や事との複雑なしがらみ
断ちきれない 政権と官僚たちの忖度と傲慢さ

だんだん言葉が 枯れだした
どんなに言葉を尽くしても 益々人は利にさとくなる
さらに言葉が 枯れていく
醜聞だけを追いかけて 低次元の大衆文化に手が染まる
ついに言葉が 枯れはてた
朽ちて土に還らず 霧散する

〔2020年1月1日書き下ろし。新聞の果たすべき役割をふと考えてみた。現代の知的財産の放棄を食い止めるにはどうするのか〕

こころに地図を描こう

きみは こころにどんな地図を描こうとしているのだろうか
きみは どんな希望や夢を持っているのだろうか
きみは どんなことをしたいと強く願っているのだろうか

おもいの叶わぬこともあるだろう
失敗することもあるだろう
受け入れられないこともあるだろう

だから やめろっていうのかい
だから あきらめろっていうのかい
だからって どうだっていうんだい 
あらがい さからい 悩み苦しむ

信じることに 生きたい
叶うために 生きたい
挑むことに 生きたい

きみが挑むのは 
己(おのれ)の夢への たゆまぬ誠意と努力
きみが挑むのは
己の 時に 逃げと虚勢の克服
きみが挑むのは
己の 青春の苦悩と挫折を越える自分史づくり

おもいの強さが きみを明日へと突き動かす
希望の大きさが きみが生きる活力を与える
行動こそが きみ自身となる

その成長を 軌跡に残す 
そこに きみのこころの地図が表われる
そこには 支え励ます人が 必ず表われる
こころの地図を 共に描く人かも知れない

あきらめず ただあきらめず 
ひたすら希望に向かって歩く
その胆力を 鍛えよ

※胆力(たんりょく):ものに恐れずおくしない気力。度胸。

〔2020年1月1日書き下ろし。学歴社会に立ち向かう若者たちへのメッセージ〕

この子らに

この子らのつぶらな瞳が 曇らぬよう
世の中のあしきことを 吹き飛ばしたい
この子らのあふれる笑顔が 引きつらぬよう
世の中のあしき人を 改心させたい
この子らの育ちゆく道が 健やかなるよう
世の中のあしき心を 押しのけたい
この子らの夢ある未来が 揺らがぬよう
世の中のあしき仕組みを 変えていきたい

この子らが 生きる喜びを 豊かに感じるように
世の大人よ あしきものは 体を張って取り除こう
この子らが 生きる希望を 強く抱くように
世の大人よ 最善の努力を 惜しむことなかれ

ハグしてくれる子らの無垢なこころにうつる 世の正義が問われている
ハグしてくれる子らの澄んだ瞳にうつる 己の人生が問われている
この子らは 世の光 人類の希望 宇宙の一命
この子らこそは すべての大人が生きる存在理由

新しい年は この子らのためにあってほしい
新しい年に まだ生きながらえる者たちよ
いのちを張って 子どもらを護ろう
その気概を 今の世に満たさねば あの世には容易に旅立てぬ
いのちを張って 子どもらを慈しもう
その気概を 今の世に満たしてこそ 人生の価値が決まると心得よ

〔2019年12月29日書き下ろし。この子らにまとわりつきたいくらい可愛いとおもう、老いる自分にハッとします。この子らにこそよい年になることを切に願っています〕

民よ 世に恥じることなく誇り高く生きよう

たび重なる国家の不祥事 戦争へとつながる道は 今年も続く
身も心も寒々させる つまらぬ者たちが 偉そうにひしめきうごめく
世の中は 官も企業も私利私欲の悪しき塊表出し とどまることを知らない
世も末路 思うがままに掟を変える政(まつりごと) 取り巻きたちが支え預かる
にべもなく 強い者にまかれし民は ひたすら堪え忍ぶ
恥ずかしさを とうの昔に忘れし者たちは 今年も厚顔無恥をさらけだす
次代を生きる子らを 「身の丈 端境期」と残酷に貶(おとし)め 平気で裏切る
涙痕(るいこん)の乾かぬうちの災害も 人災にして民は何度も泣かされる
この国のかたちのデザイン定まらぬ その場しのぎの風見鶏
唱えし言葉は いつもの乾いた口調 仁政の一欠片(ひとかけら)も感じない
ならば民よ 仁愛をいまこそ広げよう
悔いるべきは この国を無能な輩に任せた大罪
誇るべきは 痛みを分かち合う情愛を いまだ民は失っていないこと
超えるべきは この国に蔓延する若者たちの政への無関心と無気力
理不尽な目に遭うのは若者世代 若者よ いまを明日を直視せよ
躊躇(ためら)わず なすべきことに気づき考えよう そしてトライしてみよう
覚醒せよ 民よ いまのままで本当にいいのか 次代の子らを考えよう
苦渋を味わい尽くした民の 世直しの底力を 次代の子らに見せていこう
いま道を間違い 次代に遺恨を抱かす愚かなことだけは 決してしてはならない
気概ある生き方を次代に見せてこそ 我が人生を生きることにならないか
世に生を受け 倖せを手にするためには 一人ひとり果たすべきことがある
憂(うれ)えし世の暗雲を裂いて 誇り高き民として世直しの光を浴びよ 

〔2019年12月29日書き下ろし。かくありたいとおもう民のひとりです〕

指切りげんまん

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます
約束を守る誓いの おまじない
いまも 子どもたちは楽しそうにしています
約束を守らず 嘘をついたら
指を切ります
げんまんは拳万だから 拳(こぶし)で1万回殴ります
さらに裁縫針を千本飲ませます
約束をたがえれば これだけの罰を与えます
だから 守ってください
決して嘘ついちゃなりません
そう唱えて 約束を確かめ合う 
かなり 厳しいおまじない

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます
指を切るのは
室町幕府が 永正9(1512)年に定めた
『撰銭令(えりぜにれい)』の条例に違反した者は
「男は頸(くび)をきり女は指をきらるべし」との
刑罰から始まったという
それが 男女が愛情の不変を誓い合う証にかわり
遊女が客に 小指を切って渡したという
ヤクザが 不義理で指詰めするのは この風習を真似たのだろう
約束や信義をないがしろにする者は
こんなにひどい罰が当たるのですよ
だから 決して破ってはなりません

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます
子どものたわいないおまじない
こんなに深い意味がありました
子どもの世界のことではなかった 指切りげんまん
大人は平気で嘘ついて 
指を切られて
1万回殴られて
針千本のまされる
そんな覚悟のないままに
平気で 約束破ります

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます
はじめからできぬ約束 
壮言大語(そうげんだいご)で はぐらかす
バレたら 誤魔化すつまらぬ言い訳
誰とも指切りしてません
バレたら 得意の証拠隠滅 早技披露
誰とも指切りしてません
バレたら 丁寧に説明しますのお約束 
一体誰と指切りしたのか わからない
だから ずっとオウム返しのままで許された

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます
大人の醜(みにく)い不正義を
誰か咎(とが)めてくれるまで
唱え続けます このおまじない
大人の許しがたい理不尽を
誰か諭(さと)してくれるまで
唱え続けます このおまじない
大人のさもしい根性を
誰か鍛え直してくれるまで
唱え続けます このおまじない

♪ 指切りげんまん 嘘ついたら針千本の~ます

〔2019年12月28日書き下ろし。シュプレヒコールにしてみると不気味ですね〕

食い物

食べ物は 生き物がそのいのちを維持するに
必要な他のいのちをいただくこと
食べ物は 生き物が生きるために
必要な最小限の他のいのちを奪うこと
いま食べ物は 冷凍庫で何ヶ月も保存された
だから いのちを維持することに汲々としなくなった
食べ物が 満ち足りて食べ飽きた
だから 他のいのちを捨てることに罪の意識はなくなった
もったいないというおもいの行動は 時には罪に問われた

食い物は 食べ物ではない
欲望を満たす 別物である
食い物は 食い物にするための
欲望の塊が なければならない
食い物は そうとは気づかれぬように
薄笑いを浮かべながら 喰らわねばならない
地位 金 情報 人脈 
そして 権力

食い物には 不思議な匂いがする
喰らう者たちは 匂いをかぎ分け集(たか)ってくる
食い物には 魅惑的な毒がある 
喰らう者たちは 中毒症状を自覚できない
食い物には 食物連鎖ができる
喰らう者たちは 争奪戦で生き残りを賭ける

水面下で 分け前を奪い合い
判断を誤らぬよう 果敢に戦う 
露見すると 適時応分に処理される
運悪く世間が許さねば
喰らった者への 社会的制裁が待っている

誰が暴いたのか
なぜ暴いたのか
最後に食い物にされたのは誰なのか
喰らった者が 正直に事の真相を吐かない限り
いつもの醜聞で済まされる

だから 
生き残った者たちは 笑いながら 
この世と人心を食い物にして いまを生きる

〔2019年12月27日書き下ろし。ただただ、おぞましい世の中です〕

20349

1999年 約2000
2008年 7878
2019年 20349
たった20年で 10倍強
何の数字か知って びっくり

地元産業の衰退などで 現役世代の流出が続き
過疎化がより進んで 人口の半数以上が高齢者
地域の衰退 歯止めがかからず
やがて消え去る限界集落
4月の総務・国交両省の調査から分かった
20349の限界集落

手の施しようのない事態です
手をこまねいてばかりではいられない
手の内 見抜かれないように その場しのぎの 施策を立てた
手のかからぬように 手抜きして
手を尽くしたように 見せかけて
最後は手のひら返して 地元の責任と突き放す

いまもまだ 
その地に 民は暮らし続けているのです
その地で 民は生きる覚悟をしたのです   
だから その地は 民の終の住処となりました

地域が 縮んでいます
地域が 荒廃していくのです
地域が 静かに山野と化していきます

〔2019年12月26日書き下ろし。ビックリしました。日本全国津々浦々でいま起こっている事態です。限界集落化は加速していくでしょう〕