腰の痛みは 1ヶ月近く続いた
あまりの痛みに ようやく整形外科の専門医の診察を受けた
レントゲン MRI 骨密度検査 最後に血液検査
MRIと骨密度検査は 任意であるが この際チェックを希望する
腰と骨のチェックから 病名が判明
1ヶ月の痛み止めが処方され 3ヶ月のリハビリが必要と診断された
初診料2,820円 検査費用13,310円 画像診断19,860円
その他併せて37,080円で 負担額3割11,120円
プラス 痛み止めの薬代 4,690円 負担額1,410円
合計41,770円の内 約3万円が医療保険からの支出となった
1週間後 電気と温湿布を10分ずつ施術された後
理学療法士から リハビリ計画作成のデータとして 20分間問診と機能チェックを受け
20分間 簡単にできる丸棒を使った 日常的なストレッチなどを習う
4,480円(負担額1,340円)のうち
計画作成のチェック(20分間)経費3,700円を
1時間に換算すると なんと11,100円!
ちなみに 三大都市圏(首都圏・東海・関西)のアルバイトの平均時給は 1,044円
近くのホームセンターで 木工用材料の60㌢の丸棒を 350円で購入する
その週3日間 針で刺すような神経痛的な痛みが 襲い寝込む
次週 痛みが和らいだところで 腹にサラシを一反(いったん)巻いて 病院に行く
さっそくリハビリを受け 電気と温湿布で 5,630円 負担額1,690円
なにこれって窓口で聞いたら リハビリの計画書1枚の作成費4.850円
笑うしかなかった
病院のリハビリ室の 乾いた空気感
かったるいリハビリと称する運動も 全く性には合わなかった
会話も事務的 電極の取り付けも マニュアル通りに患部にセット
まるで 流れ作業のような冷めた雰囲気だった
こんな調子の 週1回のリハビリの効果を 悠長に待ってはいられない
たまった仕事への焦りも 生まれていた
8年前に通った整骨院に 病院の帰り立ち寄って 予約を入れた
帰宅後 横になるしかなかった
翌日 午後から整骨院に行った
院長と 病状と治療方法について話し合った
確かに難しい病気であることは 間違えなかった
できる限りやりましょうと 心強い言葉をもらった
話をしながら 患部への施術方法について 事細かく説明し
さらには 患部の周辺まで範囲を広げ 電極をあてる
その後 軽いモミに入る
心地よさを久しぶりに味わう 40分の治療を終えた
負担額1,160円 初診料込みである
次回(680円だった)からは もっと安くなるという
その場で 2週間分の予約を入れた
だから 帰宅後すぐに 病院のリハビリ予約をキャンセルした
問題は この後である
病院で2週間も経って ただ薬を飲むだけの生活では 何の改善もなかった
いま施術後5時間ほど経過し 座ってパソコンに向かっている
この原稿を打つ作業が 小1時間にもなる
突然立ち上がっても 痛みがなくスクッと立ち上がることが出来るのだ
いままで 腰を屈めて立ち上がり 痛む腰に手を当てながら伸ばしてきた
その動作が 改善されたことだけでも なんと嬉しいことか
病院で 詳しい検査結果を聞くのは 初診から1ヶ月後に予約されていた
とても流行っている 評判のいい病院だというが
ドクターとは 1度しか会ってはいない
それも10分程度だろうか
権威のある専門医の診断を仰いだのだから その指示に従えばよい
そう思い込むのも 人それぞれだ
なぜか 治療は 血の通った人間同士が行うもの
治癒に向けて協働するには 信頼を構築するか否かが 鍵となる
たとえ 快復まで同じ時間がかかろうが
年金暮らしには 厳しい倍の経費がかかろうが
信じることから始めたい
緻密な検査や診断は 病院の権威に依存するとしても
その後の治療は 整骨院を選ぶことに 躊躇はない
整骨院を 選択した理由
多くの患者の身体に触れてきた 臨床の経験値と
痛みに対処した ベテランの確かな施術の質と量
使命感をもって挑む 仕事への熱意と適切なアドバイス
治癒に向けて 患者と協働するという強い意志
そして 患者の痛みに添う 人間くささがあること
そこに 尽きる
〔2019年9月10日書き下ろし。腰痛が改善しない。病気になっても病人ではいたくはない。専門医の診断と整骨院の治療の併用で乗り越えたいという切なる願い。そして少しでも医療保険の負担軽減をと、高齢者の小さなおもいやり?〕
付記
三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は 1,044円
株式会社リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」が、2019年3月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」をまとめた。
3月度平均時給は前年同月より26円増加の1,044円、増減率+2.5%となった。職種別では「事務系」(前年同月比増減額+40円、増減率+3.8%)、「販売・サービス系」(同+31円、+3.0%)、「製造・物流・清掃系」(同+27円、+2.6%)、「フード系」(同+21円、+2.1%)など全職種で前年同月比プラスとなった。前月比は「専門職系」(前月比増減額+4円、増減率+0.3%)、「販売・サービス系」(同+2円、+0.2%)など3職種でプラスとなった。
(株式会社リクルートジョブズHPより)