阪野 貢 のすべての投稿

だからなんなの

みんな分かっていることなんだ
オリパラで視聴率が上がろうが下がろうが
テレビに毎日かじりついてるバカはいないって
それでさもホームステイ云々なんて寝ぼけたことを
それが都知事や五輪大臣だけに始末におえない

みんな分かっていることなんだ
札幌もキャリーバッグ引きずって観光客は引きも切らず
緊急事態宣言で移動自粛お願いしてもプッツン状態だって
それでさも手を尽す云々なんてポーズだけのこと
これが道知事唯一の仕事だけに始末におえない

みんな分かっていることなんだ
二学期が始まって子どもの感染増えようが
学級閉鎖でその場を凌(しの)ぐだけだって
それでさも放課後児童クラブ云々なんて押しつけだけのこと
これが文科省の対策だけに始末におえない

みんな分かっていることなんだ
12日に緊急事態宣言が解除されるなんてあり得ない
どの面下げて決めたのか呆れかえってるって
それでさも総合的に判断する云々なんて偉そうなだけのこと
これがいつものご都合主義だけに始末におえない

みんな分かっていることなんだ
大阪で野戦病院つくるってようやく動く
野戦が気に食わないと茶々入れただけだって
それでもさも罹れば自助努力云々なんて放置するだけのこと
これがいつものおざなりのやり方だけに始末におえない

緊急事態宣言下
人流制御不能
自粛生活統制不能
道内外移動制限不能

失言恐れて 国会回避
開き直って 現実逃避
逆風堪えて 失地挽回

緊急事態宣言下
総裁選で活気づく
野党共闘で活気づく
世論不支持で活気づく

「だからなんなの」

〔2021年8月30日書き下ろし。レームダックです〕

付記
宣言解除、12日は「難しい」 厚労相、延長の認識示す
新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づき、東京都など21都道府県に出ている緊急事態宣言の解除時期について、田村憲久厚生労働相は29日、「東京を一つとってみても(1日あたり新規感染者数が)500人未満にならないと解除できない。現状を考えると多分かなり難しい」と述べ、期限とする9月12日の解除は難しいとの認識を示した。
緊急事態宣言の解除について政府は、新規感染者数や病床の使用率などを目安に総合的に判断する姿勢だ。NHKの「日曜討論」で田村氏は「9月からは学校が始まるなど、人の行動が変わればまた広がりが出るので、まだまだ厳しい状況が続く」と話した。
田村氏はまた、「病院で病床を増やすとほかの一般医療にかなり影響が出るので、臨時医療施設などで病床数を増やすことが重要」と説明。「(感染拡大が)収まったら閉めるのではなく、いつでも対応できるような態勢をとる」との考えを示した。(朝日新聞2021年8月29日)

恥辱だらけの幕引き

「政治家というのは功名心がなければできない職業だ。功名心と恥辱の感覚は裏表」(『アトミックボックス』池澤夏樹p416から引用)

首相になったのは 強運そのものだった
安倍のお得意の辞任劇で お鉢が回ってきた
予想だにしない展開で あっという間に担がれた
安倍政権の尻拭いをしてきた ご褒美だった
有頂天で何でもやれると 勘違いが始まった
学術会議の五人を拒否して ケチがついた
高名な学者への お粗末な劣等感そのものだった
任命した仲間は皆どんくさく 見事にドジをこいてゆく
二階に扇動された「GOTOトラべル」で トラブった
2回目の緊急事態宣言は 判断遅くズルズルと引きずった
ワクチンワクチンと 寝言のように繰り返す
五輪五輪と さもしい功名心は見抜かれていた
安心安全の呪文を唱えて 世論を無視して墓穴を掘る

コロナ対策後手後手で 無惨な失敗繰り返す
医療のひっ迫は想定されても 対処なく傍観するだけ
先手必勝一度もあらず 政治の信用地に落ちる
専門家の意見は聞き流し データのいいとこ取りで自慢する
政権継続頼りのワクチン接種も 看板倒れで強気に振る舞う
ご都合主義のメッキが剥げて 醜態をさらして支持率暴落
コロナまん延中の五輪の開催 支持率回復願うが大誤算
やる事なす事 国民の命を晒し不評と反感の坩堝と化した
甚大な症状に自宅療養を強要し 数としか映らぬ不遜な態度を続ける
コロナどころか 他の疾病で治療を受けられずに犠牲となる人増える
数でしかないから 他国に比べて犠牲は少ないと暴言を吐く
ひとりのいのちに向き合うことのできない者たちが 暴走を繰り返す

国益に叶わぬ政権は 放置できない 
制御できない政治家の怠慢と無責任も 糾弾すべき時がきた
ついに鉄槌を下す時がきた
夢想するバカな輩は 身を隠すといい
員数あわせで税金を搾取してきた輩は 覚悟するといい
利己を満足させてきた輩は 追放されるといい
善良な庶民であると高をくくる輩は 反撃されるといい
与野党問わず功名心を満足させたい輩は 恥辱に塗れるといい
御用メディアもそろそろ草鞋を 履き替えたほうがいい

64年東京五輪 池田勇人
72年札幌五輪 佐藤栄作
98年長野五輪 橋本龍太郎
開催の年 皆辞任する
20年東京五輪が開催されれば 安倍晋三
21年に延期されてジンクス背負う 菅義偉
幸いなるかな 強運尽きて不思議は続く

〔2021年8月28日書き下ろし。毎日の世論調査を見てニタリとした。過去25%を切った政権は立て直すことはできない。総裁選はにわかに政局を呈するが、野党は相変わらず共闘がまとまらず躍進の好機を逃す算段中、支持率低迷中〕

付記
菅内閣支持率26% 最低更新 不支持66% 毎日新聞世論調査
 毎日新聞と社会調査研究センターは28日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は26%で、7月17日の前回調査の30%から4ポイント下落した。2020年9月の政権発足以降で初めて30%を切り、最低を更新した。調査方法は異なるが、第2次安倍政権で最も低かった17年7月の支持率と並んだ。不支持率は66%で前回の62%から4ポイント増え、過去最悪となった。(毎日新聞2021年8月28日)

自民党総裁選に願う

すっきりしない いつものドタバタ喜劇
頑として自分の地位にすがりつく 惨めな老人たち
品格を失い 行き場のない連中を集めて気を吐いた
もう見あきた聞きあきた 辛気くさい老人たち
そばで傅(かしづ)く者たちの 離反が始まる
しがらみと欲で固めたドンたちの 凋落が始まる

気色を伺う情けない者たちも ようやくバカさ加減に気がついた
信用なくした者たちが 闇に乗じて票のぶんどりに奔走する
誰も信じちゃならないこの世界に 生き残りを賭ける
不義理をしようが 仁義なき戦いの火蓋は切られる
理を見失い潰してきた民主主義の破壊者たちが 改心するのか
お先の見えぬ総裁選は 実質菅と岸田の戦いとなる

110余万人の自民党員よ
総裁選という不条理なシステムで 国のトップが決まる
一票の重さを どれだけ感じてきたのだろうか
たったこれだけの数で この国の舵取りが決まるのだ
その権利を行使する 特権階級としての栄誉を誇ろう
いまコロナ禍で昏迷する 政権の総括の時が訪れた
自民党員ではなく ひとりの国民として
民心を反映する賢明な判断を 切にお願いしたい
媚びる者に票を売るようなことが あってはならない
子どもたちへ民主政治への信頼という希望を贈ってほしい

〔2021年8月27日書き下ろし。去年の出来レースであってはならない。110余万人ほどの選挙権のある人たちで、国の命運がかかることを承知していただきたい〕

付記
自民党員が政権復帰以降で最多に5万人増の113万人
自民党は1日、2020年の党員数が前年比4・6%増(5万147人増)の113万6445人で、12年の政権復帰後で最多となったと発表した。
党役員会で小野寺五典組織運動本部長が示した。党員数は政権復帰翌年の13年から6年連続で増加したが、19年は初めて減少に転じていた。二階俊博幹事長は会見で「これに満足することなくさらに党勢拡大に努力をしていきたい」と語った。(日経2021年3月1日)

Welcome北海道

首相の楽観ムードの演出が功を奏して旅に出ました
ワクチン接種も無事終わり体調は万全です
五輪のおかげで気と財布が緩み人流に溶け込みました

北の灼熱のひと夏の旅はご満足いただけましたか
自然のおもてなしを精一杯させていただきました
内地より高い気温で気を配り
お気に召めせば嬉しい限りです
内地より広い大地で気を配り
ご馳走がお口にあったなら嬉しい限りです
内地より監視の緩さで気を配り
心のリフレッシュになったなら嬉しい限りです

最北のまち稚内は30度超えの世紀末
旅人はマスクも外して利尻礼文で離島満喫
道民は道内移動自粛の最中で我慢する
旅人はレンタカーでドライブ満喫
五輪マラソンに多くの外国人も来道する
旅人は立ち寄る先で笑顔振りまき観光満喫
旅の恥は掻き捨てならばまたおいでとは言えぬ道民
旅人は感染源の自覚忘れて大手を振って闊歩する

来道2週間後の体調に変化はありませんでしたか
なければそれはとても幸いでした
その後道内各地で感染拡していきました
いつものパターンが不幸にも繰り返されます
デルタ株も8月には道内を席巻しております
沖縄は聞くに堪えない感染状況ですね

27日から北海道も緊急事態宣言が発令されます
鈴木知事の判断ミスが幸いしていいタイミングで旅されましたね
危ない夏に旅をされた内地の方々へ深謝いたします
道民のひとりとしてささやかなおもいをお伝えします
内地では厳しい医療体制のひっ迫が続きます
自宅療養という名の下に命を落とすことはあってはなりません
ご縁をいただいたからには心よりご無事を願っております

〔2021年8月26日書き下ろし。戻って無事な人は、旅の想い出はきっといいものとなる。逆な人はどうだろう。7月よりも8月の来道者は多いことは確かだ。感染は続く〕

付記
7月の来道者56万6千人、前年比3割増 政府呼び掛け効果薄く
北海道観光振興機構がまとめた7月の来道者数は計56万5602人となり、国の「GoToトラベル」が始まった前年同月に比べ36・4%増えた。道内では先月11日に新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置がいったん解除されてからも、政府が旅行や帰省を慎重に検討するよう呼びかけていたが、効果は限定的だった。
月別の来道者数が50万人を超えたのは昨年11月(57万1048人)以来。輸送機関別では航空機が47万4913人と8割超を占め、フェリーが6万2489人、JRが2万8200人だった。(北海道新聞2021年8月26日)

明かりを灯せ

もっと明かりを
この闇の深淵を照らせ
もっと明かりを
この闇の恐怖を照らせ
もっと明かりを
この闇の死霊を照らせ

一筋の光よ
無力な言葉に支配された闇を突け
楽観に溺れた混沌の闇を裂け
希望を拒むコロナの闇を射よ

明かりを灯せ
不信と憎悪に支配された闇を葬れ
もっと明かりを灯せ 
欺瞞の塊の不誠実な闇を打ち砕け
明かりを灯せ
トリアージの不条理な闇を許すな

一筋の光よ
無慈悲に遺棄される民に救いの光となれ
為政者の罪と罰を白日の下に晒す光となれ
民心を恐れぬ愚者が悔い改める光となれ

〔2021年8月26日書き下ろし。明かりを感じる? まだまだ闇の中でしかない。自宅療養などと平気で惑わす指導者の言葉に真実はない〕

付記
首相、コロナ対策「明かり」強調 「私の言葉への厳しい指摘受け止める」
新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、北海道、宮城県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、岡山県、広島県に緊急事態宣言を発出し、高知県、佐賀県、長崎県、宮崎県にまん延防止等重点措置を適用し、期間は8月27日から9月12日までと決定した。全国的にこれまでに経験のない感染拡大が継続している。各地域の病床の状況などを踏まえ判断した。医療体制の構築▽感染防止▽ワクチン接種――の三つの柱からなる対策を徹底していく決意に変わりはない。自宅療養者に対しては、最初に受診した診療所などで健康観察などを行う体制を速やかに構築する。「野戦病院」をつくるべきだとの指摘をいただいたが、酸素の投与を可能とする緊急の施設をさらに増やす。
9月の新学期を控え、できる限り教育の機会が損なわれることのないよう対策を進める。全国一斉の休校の要請は考えていないが、学校や自治体が休校などの判断を適切に行えるよう速やかにガイドラインを示す。
ワクチン接種は50歳代を含め着実に接種を進める。デルタ株のまん延で感染者を抑えこむことは容易ではない。しかしワクチン接種が明らかな効果があり、新たな治療薬で重症化を防ぐことも可能だ。明かりははっきりと見え始めている。(毎日新聞2021年8月25日)

清水将一/ボランティア活動の発展とそれに伴う諸問題について―心情的理解を越えるために―

出典:清水将一「ボランティア活動の発展とそれに伴う諸問題について―心情的理解を越えるために―」『ソーシャルワーク研究』Vol.19 No.2、相川書房、1993年7月、71~76ページ。
謝辞:転載許可を賜りました相川書房に衷心より厚くお礼申し上げます。

清水将一/社会福祉協議会が行う福祉教育の批判的検討―福祉教育の基盤強化のために―

出典:清水将一「社会福祉協議会が行う福祉教育の批判的検討―福祉教育の基盤強化のために―」『ソーシャルワーク研究』Vol.17 No.4、相川書房、1992年1月、60~64ページ。
謝辞:転載許可を賜りました相川書房に衷心より厚くお礼申し上げます。

清水将一/社会福祉協議会における福祉教育の役割と課題

出典:清水将一「社会福祉協議会における福祉教育の役割と課題」『ソーシャルワーク研究』Vol.16 No.4、相川書房、1991年2月、43~48ページ。
謝辞:転載許可を賜りました相川書房に衷心より厚くお礼申し上げます。

道内も25日から3回目の緊急事態宣言

関わる老人施設で小耳に挟んだ
2学期が始まった途端に
近隣の小学校の三つの学年で
学級閉鎖になった
市内の数校が同じように学級閉鎖になった
子どもたちは自宅待機を余儀なくされた
施設の職員の子が感染したり自宅待機したら
シフトの変更を余儀なくされる
子ども感染は働く親や職場へも大きな影響を及ぼす
日々の感染者がどれだけ社会的な損失を与えているのか
子どもへの感染を避けることの大事さを知らされた

コロナは小学校だけではない
札幌市内で保育所のクラスターが絶えない
高校でも大学でもクラスターが起こっている
苫小牧で開催された全国高校選抜アイスホッケー大会
8月3~8日に 全国から26チームが参加した
クラスターが発生し 138人に達した(23日現在)
道内外の選手120人と教職員11人
大会関係者7人の感染が確認された。
デルタ株の感染力は 決して侮れない
鈴木道知事が秋元札幌市長に尻を叩かれて
ようやく国に緊急事態宣言を要請した
9月12日までには解除などあろうはずもない
今週末から来月の予定は全部ぶっ飛んだ
自宅軟禁を余儀なくされる
いつまでも政治的駆け引きで無駄なあがきを繰り返す
多くの政治家の矜持は すでに捨てられ屑となった

いまパラリンピックの開会式の真っ最中(24日20時過ぎ)
TOKYOは感染拡大の真っ最中
自宅療養者は死との闘いの真っ最中
営業規制中の飲食店は死活をかけた真っ最中
子どもらは大人に感染させられる真っ只中

自宅療養中の中年の男が入院できず症状が悪化する
かかりつけの医師も救急隊員も為すすべなく家族に覚悟を伝える
ようやく入院先が見つかるが時すでに遅く数日後息を引き取る
医師は見放さず受け入れ先を最後まで諦めずに頑張る
都知事はキャリアアップの為にだけ動くサディストの如し
都知事は人ひとりの命の重さすら理解できない愛猫家
チマチマした対策とお願いの札を掲げてパフォーマンスを繰り返す
都内の体育館を野戦病院に仕立ててオリパラの医師と看護師を動員すれば
死にゆく命をどれだけ救うことができるだろうか
いまでも遅くはない
酸素センターでやってます感を出すようなレベルで偉がらないで
野戦病院をとっとと設営して助かる命を見捨ててはならない

小池都知事はパラリンピックに都内の小学生を観戦させると意気込む
だあれもほめっちゃくれない意地だけで子らの命をコロナにさらす
無観客の舞台をせめて子どもを入場させることで賑わいを演出する
競技場の観客席からでは遠くにいる選手の表情は見えないだろう
丸川五輪相が奨励するテレビ観戦の方が迫力と感動は倍増する
政治家の薄っぺらな言葉の裏に命の危機を感じる感覚を取り戻そう
コロナ禍で生きる生きてゆく動物的生存感覚を再生させた
子どもたちに伝えるべき残すべき感覚と知見こそ
政治家の反面教師として果たしてきたコロナ禍の大きな教訓である

国立成育医療研究センターがまとめた「子どもの状態を観察する4つポイント」
・機嫌が悪い
・食欲がない
・顔色が悪い
・呼吸の様子が「息苦しそうではないか」
「息を吸う時に胸がぺこぺことへこむ、陥没するような呼吸になっていないか」
さらに意識がはっきりしない、おう吐を繰り返す
担当の保健所やかかりつけ医に早めに相談してください

〔2021年8月24日書き下ろし。無観客の席に子どもを座らし体裁を繕う。なんという政治的動員だろうか。IOCよ、札幌には招待できぬ〕

不作為な教育者たち

広瀬爽彩(さあや)さんのご冥福を心よりお祈りいたします

少女は助けて欲しかった
誰も本気で助けようとはしなかった
少女は信じたかった
誰も少女の言葉を信じなかった
少女は川に入った
少年らはヤバいと思った
少女は転校した
学校は肩の荷を下ろした

2月厳冬の旭川の街で死に場所を探す
公園でうずくまり凍死した
3月雪が融け発見されたときはまだ凍っていた

文春砲で教育委員会や学校の対応のまずさが曝かれた
市教委は釈明に追われた
おぞましい事件の実相が次第に浮かび上がってきた
警察の事件の処理も加害者の処分も疑義を生んだ
いじめというレベルを超えた凄惨な事件
一人のか弱き少女が受けた性的虐待
助けを求めても真剣に受け止めなかった担任教師
不作為を決め込んだ市教委と学校管理者

一人娘を失った母親の訴えは悲痛である
「『10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください』これは、教頭に言われた言葉です。
私は、爽彩がいじめに遭っているのではないかと、学校、教育委員会に何度も相談しました。学校、教育委員会は、爽彩も、家族も、だれも相談することはなかった、いじめの認知には至らなかった、などと繰り返し主張しています。教育委員会の態度は、『いじめ』をもみ消そうとしているようにさえ見えます。…第三者調査委員会は、だれが、どこで、どんな調査をしているのか、全く公にしていません。貴重な情報を持っている人がいても、これでは情報を提供する先がないに等しいと懸念しています。今後、もし、何か情報をお持ちの方がおられたら、旭川いじめ事件を担当する弁護団に、情報をお寄せ頂きたいと思います。爽彩のメッセージを後世に伝え、教訓として残すため、どうか、皆さまの中で情報をお持ちの方がおられたら、弁護団に情報提供して下さいますよう、お願い申し上げます」

第三者委員会辻本純成委員長の談話に強い違和感を覚えた
「地域の人たちが安心して暮らせるよう、役に立つものを残したい」
地域の人ではなく 子どもが学校で健やかに育つよう
広瀬爽彩さんの死に 教育者と加害者は真摯に向き合うことではないか
不信を抱かれる第三者委員会の透明性と迅速かつ適切な調査が急がれる
市教委や学校に与することは決してあってはならない
母親へのすみやかな納得できる報告が待たれる

〔2021年8月22日書き下ろし。母親の手記を是非読んで欲しい。第三者委員会の事実の究明は旭川の市教委と学校教育のあり方を検証すると信じたい〕

付記
聞き取り調査、7月にも着手 旭川中2死亡で第三者委
旭川市内で3月に遺体で見つかった当時中学2年の女子生徒について、いじめとの関連を調べる市の第三者委員会の第2回会合が4日、市内で開かれ、関係者への聞き取り調査を来月にも始める方針を決めた。空席だった委員長に市内の弁護士の辻本純成氏を選出、委員に新たに弁護士3人を追加し、計11人へ体制を強化する。
今後は聞き取りのほか、女子生徒を巡るトラブルを見聞きした可能性がある生徒らへのアンケートも行う。委員長に就任した辻本氏は「地域の人たちが安心して暮らせるよう、役に立つものを残したい」と述べた。(北海道新聞2021年6月5日)

「加害者にも未来がある」教頭の言葉に涙…”いじめ”調査めど立たず
北海道旭川市の公園で当時14歳の女子中学生が遺体で見つかった問題で、8月18日に開かれた遺族の弁護団の会見で、遺族の手記が公開されました。遺族は「何があったのか知りたい」とし、情報提供を求めています。
この問題は2021年3月、旭川市内の公園で当時14歳の広瀬爽彩さんが遺体で見つかったものです。広瀬さんは2019年4月に旭川市内の中学校に入学後、6月に複数の小中学生に囲まれる中、川に飛び込む自殺未遂を起こし、8月に別の中学校へ転校。2021年2月に行方不明となり、3月に遺体で発見されました。旭川市教委は4月に「いじめの重大事態」と認定し、いじめがあったのか第三者委員会で検証を進めています。遺族は真実を知ってほしいと実名と手記を公表しました。…(北海道新聞2021年8月19日)

旭川中2死亡「事実究明願う」文科相
萩生田光一文部科学相は20日の閣議後会見で、旭川市内で3月、中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が遺体で見つかり、いじめを受けていた疑いのある問題について「適切に一つ一つの事実が究明されることを願っている」と述べた。萩生田氏は市教委、道教委に対し、これまでも「迅速かつ適切な調査」を指導してきたと説明。第三者委員会による結論を待つ考えを示した。母親の代理人弁護団は18日、同市内で記者会見し、生徒の氏名や、母親の手記を公表していた。(北海道新聞2021年8月20日)