阪野 貢 のすべての投稿

じいさん一言多い

じいさん 言わなきゃいい男なのに
間の悪いときに限って 余計な一言
取り巻きたちの心を ざわつかす

じいさん しゃべると滑り出す
いらぬ節介 買って出る
都議選で応援演説 徒(あだ)となる

じいさん ただいるだけでめんどっちい 
ときどきドッキリかまして 窮地に立つ
ヒットラーの動機は正しいと 正気の沙汰ではない

じいさん 明るいキャラクターが玉に瑕(きず) 
自分で蒔いた種の始末が 全くできない
短絡的だから 取り消しと心ない謝罪を繰り返す

じいさん 年の割には気が短い
記者に「赤木ファイル」を質問されて いらだち切れる
「その程度の能力か」 そのまま熨斗(のし)付けて返します

じいさん 事を煽(あお)って出しゃばる
存立危機事態は 集団自衛権の行使だっけ
台湾有事のときには ひとり銃を担ぎなさい

〔2021年7月6日書き下ろし。台湾の日米防衛作戦。中国との戦火を交える覚悟をすれということか。安倍内閣の悪しき置き土産「集団自衛権」の行使を伺う。五輪の次は戦争反対か〕

付記
台湾情勢で麻生氏「次はとなれば存立危機事態に関係も」
麻生太郎副総理兼財務相は5日、台湾海峡情勢をめぐり、「大きな問題が起き、日本にとって『次は』となれば、存立危機事態に関係してくるといってもおかしくない。日米で一緒に台湾の防衛をやらないといけない」と述べた。台湾有事を念頭に集団的自衛権を行使できる存立危機事態の認定につながる可能性を指摘した形だ。
東京都内で開かれた自民党衆院議員の会合で講演し、語った。
存立危機事態は2015年に成立した安全保障法制で新たに規定。日本が直接攻撃は受けなくても、米国など「我が国と密接な関係にある他国」に対する武力攻撃が発生し、これによって「我が国の存立が脅かされる」「国民の生命や自由が根底から覆される」といった事態と判断し、一定の要件を満たせば、集団的自衛権を一部行使できる。
菅義偉首相は今年4月の民放の番組で、台湾有事が存立危機事態に当たる可能性があるかと問われ、「仮定のことに答えることは控えたい」と述べていた。
また、麻生氏は講演で、中国の台湾政策についても言及。「いきなり爆撃するとか、いまの時代はそんなもんじゃないから」と前置きしたうえで、「ストライキやデモが台北市内でわんわん起きて、総統府が占拠され、総統が逮捕拉致される」という想定を披露。そうした場合、中国が台湾側の要請を受けて、即座に鎮圧に乗り出すとの見方を示し、「『中国の内政問題だ』と言われたら、どう世界は対応するか。香港も同じようなことだったのではないか」と指摘した。(朝日新聞2021年7月5日)

大谷翔平選手に感動する

誕生日おめでとう!

27歳のバースデーの5日
アメリカロサンゼルス MLBエンゼルスの本拠地
TVは その熱狂ぶりを実況する
野球ファンは 一挙手一投足に
畏敬の念と愛情を込めて「MVP」と熱唱する
1単打で抑えて 敵将は安堵した

6月中旬から 一気に爆発する
14日 この日の単打のみは7月5日まで封印される
15日 18号本塁打
16日 19号本塁打・セフティーバント
18日 20号本塁打・21号本塁打
19日 22号本塁打
20日 23号本塁打
25日 24号本塁打・セフティーバント
26日 二塁打
27日 二塁打・三塁打・25号本塁打 単打が出ればサイクルヒットだった
28日 26号本塁打
29日 27号本塁打・28号本塁打
7月2日 29号本塁打・30号本塁打
4日 31号本塁打 松井秀喜と並び 松井も称える

投げて 打って 走って
その姿は 外連味(けれんみ)がなく美しい
真剣に立ち向かう姿に 勇気と元気をもらう
ときに 笑い おどけて 和ませる
その姿に 明るく快活で温かい人間性を垣間見る  
そこに 野球少年のような純朴さを見出す

観客は 酔った
彼のプレーに 立ち振る舞いに 素直に感動した
敵味方の区別なく 次に起こる新しいドラマを期待する
彼は 野球を思いっきりエンジョイする
たった一人の存在の大きさを 痛切にアピールしていく
チームに勝って欲しいと切実に願うのは 登板したときだけ
一人でも多く 一球でも多く投げてほしいと 身勝手この上ない
次の二刀流での活躍を 心待ちにする

コロナで塞ぎ込んだ社会に 野球に熱中する喜びが再生された
力の限りを尽くしてプレーする姿に 明日への希望と勇気をもらう
野球の魅力をいかんなく発揮するパフォーマンスに 釘付けになる
13日 真夏の夢は醒めずに 史上初の球宴二刀流が実現する
野球の醍醐味を味わう至福の刻は まだまだ続く

米国で五輪が話題になることは ない
五輪は 多々あるスポーツイベントの一つに過ぎない
東京五輪は 政治家の手に塗(まみ)れ 政治の具にされてゆく
アスリートの純粋さを その極限のプレーを 支持率回復に利用する
国威発揚と 国家主義の滑稽な復興を掲げる歴史を学ばぬ者もいる
東日本大震災の復興の開催目的も捨てられ 無観客で開会される
IOCの許し難い者たちが 我が物顔で各国の選手に貴賓席から手を振る
IOCのコロッセと成り果てて まるで檻の中の行進となる 
参加を余儀なくされるアスリートの 歓喜なき入場が悲哀(かな)しい

大谷は日本人ではあるが 国威発揚のために戦ってはいない
純粋に野球を愛し ひたすら努力し邁進する姿に 掛け値なしで感動するのだ
唯一無二の存在として放つ人間力が 惹きつけてやまない魅力そのもの
感動せよと強要する政治家たちは アスリートを飯の種にしようと腐心する
その腹黒さに辟易(へきえき)していることすら 理解できないことが空恐ろしい
東京五輪の中止を 声高に叫びたい!

〔2021年7月6日書き下ろし。都議選の敗北は反省する視点がそもそも違う。どんな分析をしても明白なのは、自民党そのもの改革ないし解体しかない〕

付記
「彼がしているすべてのことに畏敬の念」Rソックス・コーラ監督が大谷語る
レッドソックスのコーラ監督が、エンゼルスとの3連戦を前に投打の二刀流で旋風を巻き起こすエンゼルス大谷翔平投手(27)について語った。
「最もすごいと思うのは、投打両方のプレー準備をするのは本当に大変なこと。投球練習をして、打撃の準備もして、しかもここはトップレベルのリーグだ。正直、彼がしているすべてのことに、畏敬の念を抱いている」とし「当然、MVPの候補になるだろう。彼はベストヒッターでもベストピッチャーでもないがベストプレーヤーだ。彼のために新たな賞を作るべきと思うくらいだ」と話した。(日刊スポーツ2021年7月6日)

きょうは疲れました

朝8時半の予約を取った
6時起床 7時半に車で向かった
通勤時間帯と重なり 信号待ちを久しぶりに味わった
熊の出た丘珠空港を右手に見ながら
心臓・循環器系の病院に到着した
検温と消毒を済ませ 受付した
番号は74番だった
待合室では 多くの患者が呼ばれるのを待っていた

スタッフは機敏に動き 事前の対応も優しかった
名前を呼ぶが返答がなければ 合図があるまで呼ぶ
どのタイミングでトイレに行くかが 問題だった
読み残した文藝春秋のページをめくりながら 待つ

9時10分 服用薬の確認でお薬手帳を手渡す
1時間経っても 何も起こらなかった
10時25分 心電図に呼ばれ10分で終わった
11時15分 検査の段取りの説明を受けた
11時40分 薄暗い部屋に入りABI検査を受けた
手足の血圧を計り比較することで 足の血管の狭窄の程度を調べる
次に担当がかわり 心臓のエコと下半身の動脈のエコが撮られた 
12時15分に終了 13時30分まで待機となる
予定の10分前にコールがあり 検査用の服に着替えて待つ
13時50分 血液検査に誘導された
CT検査のために造影剤を入れる血管も 静脈に確保された
痛みを感じさせないくらい 熟練された看護師の手さばきだった 
固定された長い点滴用注射針を装着して 検査出番を待つ

14時05分 担当に引率され検査室に入る
優しく誘導されて ベッドに横たわる
仰向けに寝て 指示を待つ
CTの土管状の機械の中に入り 両手を挙げてスタンバイは終了した
冠動脈を拡張する薬を 口の中にスプレーされる
造影剤を入れる際 息を止める
その練習を数回して 検査開始
造影剤が3度ほど注入された 一瞬全身が熱く感じた
首から下の足の先までの血管の状況が 撮し出されていく
15分程度で終了した
14時25分 体調に異変なく退室する

看護師にコールされて レントゲン室に案内される
先に 注射針を抜き 血止めのために5分間患部を押さえるよう指示が出た
5分後血が止まったのを確認し 胸部の写真を2枚撮る
これで予定の検査は全て終了した

CTの結果分析に2時間を要すると 事前に通知されたことから 
後日結果を聞きに来ることで 2日後の予約を取っていた
今日は 会計が済めば放免となった
終了時間は15時を過ぎていた
多くの患者は 不安を抱えて辛抱強く待合室で静かに待機していた
生涯で初めての検査と最も長い6時間半の滞在時間となった

年相応に血流が悪くなっているのか
いまだ血気衰えず 政治への激怒で血流が流れすぎているのか
就寝時 太ももの強い痛みと下肢の不快なだるさが慢性化していた
内科で定期の診察を受けた際 主治医に症状を話したところ
内科系でも整形外科系でもないことから
その病院に週一で来る 循環器系の医師を紹介された
先週診察を受け 早々に予約を入れた
飛び込みだと もっと時間はかかったことだろう
札幌でも 心臓の病院として評判を取っている病院だけに
来院者は 半端じゃなかった
まずは明後日 検査の結果を聞きに来るとしよう
 
初任の時に13しか離れていない教え子との約束があった 
市中に車を走らせた
指定された地下鉄駅で車を止め 合流した
いまは社内の職員研修を担当する管理職になっていた
管理職の苦労話や研修の進め方に花を咲かせながら 2時間半が過ぎた
霧雨の降る中1時間運転して ようやく今日の飯にありついた
疲れ切ってはいたが 久しぶりに何か充実した一日だった
いまは思考を停止させた独り言を綴る

〔2021年7月5日書き下ろし。都議選が終わった。コロナとワクチン接種、五輪の開催の反対票は自民党の目算を見事に打ち破る。ただ疲れて今夜は考えるのが億劫になった〕

政治家失言語録

丸川珠代五輪相 
「五輪は分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある。新たな光を見いだすきっかけになる」(5月11日)
分断してきた者たちは 権勢の絆にすがり命綱に光を求める姿が醜い
「全く別の地平から見てきた言葉をそのまま言っても、なかなか通じづらい」(6月4日)
陽の沈んだ地平線の向こうで必死に叫ぶが 君とは地平が違うので誰にも相手にされない
「大会の性質上、ステークホルダー(利害関係者)の存在があるので組織委はそのことを念頭に検討」(6月22日)
五輪会場での酒類の販売はなくなり スポンサーは煮え湯を飲まされる 
「西村宮内庁長官ご自身の考えを述べられたものと承知している」(6月24日)
天皇の五輪開催への懸念拝察は微妙なタイミング 軽率不埒な高慢さが目につく 
「ボランティアは1回で一次的な免疫を」(6月29日)
バカ丸出しの救いようのない不見識 医学的には理解不能一次的免疫なんてない! 
「五輪の安心安全」と聞くたびに 上書きされた「不安危険」が増長される
膳場貴子アナ「本当に大臣ですか」これ以上の疑念はない

小池百合子都知事
「都にとって今ほど重要な時期はない。どこかでバタッと倒れるかもしれないが、それも本望だと思ってやり抜く」(7月2日)
10日間倒れていて寝起きの一言 女優政治家は点数稼ぎの計算高さを見せつける
今日の都議選 応援に回った都民ファーストの党は巻き返しなるか

小泉進次郎環境相
「私の仕事は雨が上がった後」(7月3日)
熱海で起こった土砂災害 多くの犠牲者が出たその日
雨上がりに対応すればいいと 他人事のような発言
この軽い女好きの男には 何の期待感もわかない
ただ被災地で 救出と復旧に尽くす人たちにはやるせない
いまも 非情な雨が降り続く

西村康稔経済再生相 
「必要となれば、まん延防止等重点措置を出している地域に緊急事態宣言を発出することも、ちゅうちょなく機動的にやるべきだ」(6月27日)
東京の1日当たりの感染者は 15日連続で前週の同じ曜日を上回った
直近1週間の平均新規感染者は 582・0人で、前週から21・9%増加した
11日の解除の芽はなくなった
政治不信は感染拡大に比例して 無観客・テレビ観戦が現実化していく

菅義偉首相
「人類の努力や英知を結集してこの(新型コロナウイルス禍の)困難を乗り越えられるということを世界に発信していきたい」(6月4日)
日本人の努力と英知を結集することを拒み 開催の科学的根拠なく説明すらない
ワクチン接種に賭けるという勝負師は 供給量すらご存じなかった
コロナ禍で 困難を抱えているのは世界中だが 
日本人はそれ以上に 指導者の不作と不信にあえぎ 
その国難を越えることすら いまだ出来ずにいる

無観客でテレビ観戦を奨励して それを成功というのなら
そもそも 東京で開催する意味は何もない
無人島に五輪専門競技施設を建設して 恒久的に活用してはいかがなものか
IOCの役員・ファミリー・選手団は 大型船をホテルにするといい
もしも感染症が起こったら 大型船を隔離施設に転用すれば問題ない

大御所登場 安倍晋三前首相
「(五輪に反対)極めて政治的な意図を感じざるを得ませんね。彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています」(7月3日)
国粋主義者の外連味のない「反日」思想口撃 
安倍さんの二極化させる単純思考の いつもの貧しい戦略
五輪に反対すれば反日 賛成すれば愛国者
さて どれだけの人が反対してるでしょうか?
ここで半数を超えた瞬間 安倍さんわかりますか?
反日は 愛国者になるんですよ
安倍さんに 反日のレッテルが貼られてしまいます

〔2021年7月4日書き下ろし。重要な局面を迎えながら、お粗末な権力を笠に着た者たちを見るにつけ、言語道断としか言いようがない〕

老爺心お節介情報/第27号(2021年7月3日)

「老爺心お節介情報」第27号

〇7月に入り、各県でのCSW研修などが開始され始めましたし、各地での地域福祉実践セミナー開催の情報も届くようになってきました。
〇皆さんの地域での新型コロナウイルスの感染状況や新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況は如何でしょうか。
〇私は、インターネットをそれなりに使えますが、それが使えるからと言って、ワクチン接種の予約をインターネットで取ることに“抵抗感”があり、“IT弱者の高齢者”の方の“思い”を少しでも分かろうと考え、電話のみで予約しようと試みてきました。結果は、当初7月15日と8月5日と言われましたが、後に少し早まり、結果的にワクチン接種は第1回目が7月5日、2回目が7月26日になりました。妻からは責められましたが、インターネットは使わずに予約を行いました(インターネット予約のサイトは開いては見ましたが。電話が架からず、大変な状況でした)。
〇これからの社会、生活上でITを使えない高齢者や障害者はますます“不利”になっていきます。それを社会福祉関係はどう考え、どう対応しようとしているのでしょうか。
〇 今回の「老爺心お節介情報」は以下の通りです。

Ⅰ 「障害者権利条約 日本の初回審査とパラレルレポート」(『新ノ-マライゼーション』2021年6月号、公益財団日本障害者リハビリテーション協会発行)

日本は障害者の権利条約を批准しましたが、その実施状況を審査する初回審査が予定されました。実際には、新型コロナウイルスの件で、その審査は延期されました。この初回審査に向けて、政府の報告書とは別に、国内の民間の団体が意見を述べることが規定されており、それが「パラレルレポート」と呼ばれているものです。
『新ノ-マライゼーション』2021年6月号では、「日本の初回審査とパラレルレポート」(長瀬修)、「JDF総括所見用パラレルレポートについて」(佐藤聡)
「障害者権利条約についての日本弁護士連合会の活動――あらゆる差別や人権侵害からの救済とパラレルレポートの作成―」(野村茂樹)の3つの論稿が収録されています。
この論稿の中で、「地域共生社会」の具現化、地域福祉実践において重要な項目をいくつか取り上げます。

① 国連の権利員会からの質問で、「自立した生活及び地域社会への包容」について、「未だ施設にいる障害者、施設から退所した障害者と彼らの現状について、とりわけ性別、年齢、居住地、支援提供の有無によって分類した数値」に関する情報を政府に求めています。――「地域福祉計画」策定時に、地域で一人暮らししている障害者の人数、その障害種別を全国の地方自治体が把握していないことは以前の「老爺心お節介情報」で指摘した通り。
② 日本では成年後見制度で良かれとおもっている関係者が多いが、障害者権利条約では、このような代理決定は認められておらず、“後見制度下にある人達を対象に、支援付き意思決定支援への転換”の指摘。
③ 政府から独立した「権利条約の実施及び監視に関する機関」の設置―――日本にはない。
※1992年に、私がイギリスの在外研究で訪ねたたロンドンのある区では、区長直結のポストがあり、その人は障害を有していた人で、その区のあらゆる政策、事業、条例に関し、障害者に不利益になっていないかをチェエクする機能、役割、権限を担っていたことに驚いたことがあった。
④ 手話言語の認定に関すること。
※ 私も含めて、地域福祉関係者はどれだけ障害者分野が大きく変わり、かつ従来の“障害者福祉”では対応できない課題があることを理解したうえで、地域福祉実践や地域福祉計画づくりを考えているであろうかーー自省的省察。

Ⅱ シルバー産業新聞連載記事第6回

「国際生活機能分類(ICF)と自立生活支援」

社会福祉分野は人力によるサービス提供が、人にやさしいサービスであるという呪縛に長らく囚われてきている。その結果、サービス従事者の腰痛等を引き起こし、介護現場はきつい労働現場というイメージを作り、“3K職場”と言われるようになってしまった。
他方、社会福祉分野は、身体機能の診断とその対応策について1980年に世界保健機関(WHO)が制定した国際障害分類(ICIDH)による失われた機能を補完するという医学モデルに囚われ、その人々の生活環境を改善して、生活の質(QOL)を高め、その人の自己実現を豊かに図るという社会生活モデルからの発想、視点は弱かったと言わざるを得ない。
1990年の社会福祉関係八法改正や戦後の社会福祉行政の基礎構造を改革したといわれている2000年の社会福祉法への改称・改正により、今日の社会福祉における「自立」の考え方は、今までの連載でも指摘してきたように、憲法13条に基づく国民の幸福追求権を前提に福祉サービスを必要とする人の人間性の尊重及び個人の尊厳を踏まえた地域での自立生活支援へと転換された。
従来の社会福祉における「自立」観に大きな影響を与えていたのは、1980年に世界保健機関(WHO)が定めた国際障害分類(ICIDH)であった。それは、身体的機能障害に着目し、それを固定的にとらえ、身体的機能障害があるとそれがその人の能力不全につながり、ひいては社会生活上の不利を産み出すという考え方であり、かつその3つの機能の相関性が強いと考えられた。そこでは、身体的機能障害を医学的に診断することが前提になる。しかも、それらの診断は本来あるべき身体機能が欠損しているというどちらかといえばマイナス的側面に着目した診断と言えた。
ICIDHが2001年にICF(国際生活機能分類)に改訂された。ICFは、その人の身体的機能障害の診断もさることながら、その人の能力不全や社会生活上の不利になる要因として、その人の生活環境にも大きな要因があると考え、生活環境を改善することによりそれらの能力不全や社会生活上の不利を改善できると環境因子の重要性を指摘した。それは言葉を替えて言えば、身体的障害に着目することよりも、生活機能上の障害に着目する考え方であった。ICFという新しい考え方は、ICIDHが医学モデルと呼ばれたのに比して、社会生活モデルと呼ばれている。
その考え方は、何も身体的機能障害を有する人にのみ求められる対策ではなく、一人暮らし高齢者も生活のしづらさという生活上の機能障害を抱えるという意味合いで、支援・対策が必要となる。このように考えると今後は“障害”概念それ自体の見直しが必要になってくる。
総務省は、2021年10月に実施する「社会生活基本調査」の項目に、“心身の状態により日常生活に支障があるかどうか”を質問する項目を加えた。この“生活のしづらさ”を事実上加えたことは、従来のICIDHでなく、ICFの視点に基づいた“生活機能の障害”を問うもので重要な変更である。
病院での疾病治療や身体機能回復訓練としての狭義的な意味合いでの“リハビリテーション”、あるいは入所型社会福祉施設での生活を支援するという場合には、ある意味ICIDHの考え方で対応できたかもしれないが、今日のように地域での自立生活支援が主流になってきている時代においては、より生活環境を重要な要因として考えるICFが重要となる。今、進められているITや福祉機器の活用により、ケアの考え方も一変し、一種の“介護革命”ともいえる時代状況になってきている。
ところで、生活環境を整備しても、要は生活者である住民自身が自らの生活を改善、向上させようという意欲や意志がなければ生活は改善されないし、向上もしない。残念ながら、ICFは、“統計上の分類のための指標”という面があるので、当然のことながら個人因子である個人の意欲、意志、希望などは対象になっていないし、それらに影響を与えている個人の生活歴、生活体験なども指標に組み込まれていない。
また、生活者である住民の置かれている立場、社会環境ということについても考えられていない。つまり、その人が生活上「出来ること」と立場上「せざるを得ないこと」との違い、また、そのことに対して「する意欲があるかどうか」については整理しきれていない。地域での自立生活支援においては、立場上あるいは生活環境上「せざるを得ない」立場の人が生活上それができていないことが問題になるわけで、地域自立生活支援では、単純に身体的にできるかどうかというレベルだけでは対応できない課題を考えてサービス提供の在り方や生活環境を改善する必要がある。
地域での自立生活支援を促進するために、ICFの視点を踏まえた生活環境を変えるICTや福祉機器の役割は大きい。かつての肉体労働とは異なる、ICTを活用した労働の機会が増大している。また、ICTを活用しての意思表明やコミュニケーションが可能となり、自ら感じたことを自己表出させることも可能になる。さらには、座位保持装置や立位保持装置の活用、服薬管理を支援するロボット、脊椎損傷の方の食事介護ロボット等も自立生活支援に大きな役割を担える。
このように考えてくると、これからの福祉サービスにおけるアセスメントではどうICTや福祉機器を活用するかが問われることになり、介護支援専門員や障害者相談支援員の業務におけるICFの視点を踏まえたICTや福祉機器の活用が重要な、かつ大きな課題である。

(2021年7月3日記)

報道の自由の侵害

心外です
いまさらこの期に及んで 抗議など問答無用です
為すべき事は 中止を世界に訴えることです

心外です
五輪を開催してあげるのだから
黙って言うことを聞きなさい
だめなら 米TV局に中止を訴えなさい

心外です
報道の自由だと勝手気ままに動かれては
一般国民が黙っておりません
いまも中止を叫んでいます

侵害を避けたいのなら
簡単です
来ないでください
一刻も早く中止を叫んでください

侵害しても強行します
IOCバッハは パフォーマンスで被爆地訪問
各国記者やお付きの者も ゾロゾロ随行します
現地を危険にさらし バブルは簡単に崩壊します

侵害を受けるのは一般国民です
あなたの一歩が 一般国民に危険を及ぼします
無差別テロ行為と よく似ています
武器は コロナと記者証です

報道?
TVで観戦して 記事を書いてください
選手のインタビューは Webで共同配信します

現地に来なくても大丈夫!
TV観戦で感動を共有できると 大臣大見得切ってます
必要な映像は 責任を持って配信できます

それでも前代未聞のイベントを取材したい?
その気持ちわかるだけに 迷惑ですから拒否します
基本的人権以上の権利が 報道の自由にはあるのですか?

報道の自由を盾に 特例を認めろとは心外です
そこまで強く抗議するなら
入国を拒否する強硬手段を講じます

来ないでください
えっ IOCの独善と強欲さを 徹底的に叩きたい
2度と東京と同じ轍を踏まぬよう 報道の力で叩きたい
国民が反対しても強行した 日本政府の責任を叩きたい
日本のジャーナリズムは政権に迎合し弱腰なので 叩きたい
本来のジャーナリズムの役目を 正義と良心をもって果たしたい
それなら 再考の余地はあるかもしれない

「こちらから説明し、非常によく理解してもらい『サンキュー』と言われた」「(今後は)より分かりやすくご理解いただけるようにし、しっかり取材できる体制が取れるかも含めてやっていきたい」(スポーツ報知2021年7月2日)
えっ 橋本聖子会長 社交辞令のサンキューを真に受けるのかい
しっかり取材できる体制ってなに?
これじゃ足下見られて なし崩しにされていくでしょう

アメリカの属国の日本じゃ かれらは大手を振って取材する
なにせ特ダネ欲しくて 危険地帯を拡大する
ペイするだけのネタが欲しくて 自由奔放に動き回る
掟破りは かれらの世界じゃ当たり前の記者魂 
そもそも かれらに与えられた特権意識は侵害できない
「報道の自由」という 天下の通行手形が幅をきかせる

侵害されるのは 一般国民です
海千山千のなんぼの世界に生きる強者ばかり
とてもかなう相手じゃないから やっぱり来ないでください
それでも大手を振って来日します

一般国民よ 
記者には決して逆らうことなく 自由往来と取材の権利を護りましょう
ははぁ 仰せの通り準備万端整えて お待ち申し上げます
もしかして 災害や事件の発生もあるかもしれません
地震 台風 異常高温 テロ サイバー攻撃などなど 
自分の身は自分でお守りください
医療機関も避難所も 緊急対応不能となる予定です
緊急の場合は もよりの自国の大使館領事館に駆け込んでください

一般国民は 家に閉じ籠もり決して外には出なかった
記事は 世界に配信される
開始直後「死か五輪か 歓声も感動もなく 一般国民は自宅軟禁された」
開催中「バブル崩壊し 選手村にウイルス拡散 選手帰国を急ぐ」 
閉会後「開催で儲けたIOCは高笑い 日本は被害甚大 一般国民窮地に陥る」
 
〔2021年7月2日書き下ろし。当然の抗議。弱腰の組織委員会、なし崩しに規制を緩和して開催危機に油を注ぐ。6月8日付『記者は特ダネを狙う』を読み返してください〕

付記
全米有力紙12社、東京五輪組織委に抗議 取材制限は報道の自由侵害
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック報道のため来日する記者らの行動制限に対し、ニューヨーク・タイムズなど全米有力紙のスポーツ部門責任者らが連名で抗議の書簡を大会組織委員会に送ったことが1日、分かった。報道の自由の侵害だとして懸念を表明している。
組織委は1日、厳しい措置への理解を求める返書を送ったと明らかにし、「現下の情勢に鑑みれば、非常に厳しい措置が必要であり、全ての参加者と日本居住者のために重要なことと考えている」とのコメントを出した。
書簡はワクチン接種状況などによらず一律で報道陣に外出や観客取材の制限を課すことは「感染拡大防止に必要な範囲を超えている」と訴えた。新型コロナウイルス変異株の水際対策や国内の感染再拡大に政府や組織委が苦悩する中、海外メディアの反発は、さらなる頭痛の種となりそうだ。
書簡は6月28日付。組織委の橋本聖子会長や国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に宛てられ、ワシントン・ポストやUSAトゥデー、AP通信など活字系メディア12社のスポーツ編集者が名を連ねた。
東京五輪・パラリンピック関係者向けの新型コロナウイルス水際対策スマートフォンアプリ「OCHA(オッチャ)」を特に問題視。サイバー攻撃の格好の標的になるとし「(移動履歴など)機微に触れる個人情報がどのように収集、共有され、どれだけの期間保存されるかや、どのようなセキュリティー対策を講じるかが示されていない」と批判した。
ニューヨーク・タイムズ紙スポーツエディターのアーチボルド氏は、共同通信の取材に対し「五輪憲章は世界中の読者に五輪関連ニュースを届けるため、必要な全ての手段を取ると定めている」と指摘。過度な行動制限は「自由な報道を脅かす危険な前例となる」と強調した。(共同通信2021年7月2日)

選挙初めて行ってみようかな

ようやく 政治ってなにか見えてきました
これだけ世の中を ぐじゃぐじゃにできるんだって

ようやく 政治を避けてはよくないと知りました
こんな世の中を ぼんくらが偉そうに仕切っているって

ようやく 次の選挙には初めて行ってみようと決めました
これだけ世の中が まっとうでないのは政治が悪いって

ようやく 40越えて選挙権を行使します
いままで どうでもいいと仕事してきました
それじゃ 世の中変わりません
きっと 無関心な若い仲間も 気がついています
だから 選挙に行こうって 誘ってみます

ようやく おかしいことをおかしいと 声に出します
きっと 俺が政治に目覚めたら 周りは面白がります
いままで 年寄りの票で政治家が喰っていたことを知りました
それじゃ 世の中廃れるだけで もう持ちません
たった一票ですが 同じ考えの人はきっといます

でも いざとなったら迷うでしょう
そもそも 政治家を信じられません 
だから 誰を選ぶといいのか迷います
いつも 口先だけの者たちが林立する 選挙戦を眺めていました
そこから 今度は誰を選ぶのか 一か八か賭けるしかありません
ただ はっきりしてるのは いまの政権は選ばない
そこで 明確なビジョン(公約)を掲げる候補者に注目します
だから 早めに手を挙げて アピールしてください
でも ずるいやつほど 世渡り上手で受けがいいのもあなどれません
だから 初めての投票は 悩んで悩んで決めるとしましょう

ねえ 若者 あんたらはどうする?
このまんまじゃ あんたらは喰いぱっぐれるよ
ほったらかしたら あんたらが一番痛いおもいをする
だって 俺がこの年で 政治の怖さを痛いほど味わったからさ
必ず投票するって 心の底から初めてそう思ったんだ
そこで あんたらが昔の俺のように思えて 心配なんだ
だから 友だちと誘い合って 投票場に行ってみない
世の中を変えるには 一度も投票してない者が動くしかない

おっさんがマジにそう言うなら わかった!
コロナで気持ちが塞がってるから 憂さばらしにもってこいかもね
SNSで「投票しよう!」って 拡散してみるのも面白い
五輪よりも 選挙の祭りの方が盛り上がるかもね
まずは 軽いノリで声がけから始めてみるよ
選挙の日まで おっさんのおもいがみんなに広がっているといいね

〔2021年7月2日書き下ろし。政治に翻弄された居酒屋を営む男の声。初めて投票に向かう人が増えるほど、政権は危ない。まずはひとりで動くことから事は始まる〕

大橋謙策/第一回・第二回・第三回四国歩きお遍路紀行―人間像と地域福祉―

第1回四国歩きお遍路紀行/2010年9月20日~11月8日

第2回四国歩きお遍路紀行/2014年4月3日~5月10日

第3回四国歩きお遍路紀行(前半)/2020年4月3日~4月20日

第3回四国歩きお遍路紀行(後半)/2021年4月3日~4月28日

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おわりに
第1回



第2回

第3回(前半)





第3回(後半)


若者はなにも知らない

自分が大好きだった
みんなが知っていると思っていた
政治家として 有能だと思い込んでいた
野党のリーダーだと 自負していた

分解と結合を 繰り返した
アメーバーもどきの党だった
党首は 猫の目のように替わった
党を再編した
勝手気ままな党風は 一掃された
いまでは 反論も愚痴となり 統制された
周りには 独善とも陰口された

難しい舵取りだった
連合(日本労働組合総連合会)には 逆らえなかった
共産党との連携は 御法度だった
海千山千が群れる中で 力量不足は否めなかった
仲良しの取り巻きも 大して有能ではなかった
国会の論議も いつも中途半端で期待を裏切り続けた

若者たちは 自民党を支持した
理由は 大してない
新聞もネットのニュースも 読むことない
関心なんてあるわけない
いまのまんまで 不都合ない
いまさら 世の中が変わるなんて思っちゃいない
ましてや 政治や政治家なんか信じちゃいない

立憲民主党?
知らない
自民党の揚げ足取ってる政党?
ただそれだけのことだった

立憲民主党?
知らない
自民党しか知らない
たったそれだけのことだった

〔2021年7月1日書き下ろし。政治に関心を持たない若者たち。政治に風を起こせない野党の党首。そもそも立憲民主党?って、ただ期待度も知名度も低いだけのことだった〕 

いまさらやめられない

♪ やめられない やめられない カッパえびせん
CMソングのノリで 突き進んで行きます
我らの世代を謳歌した このノリしかありません

元々は 大本営がノリにのったフレーズです
勝つことなんか あり得ない
分かっていても 止められない
♪ やめられない とまらない 東京五輪

凡人が 議員のバッチをつけました
ただそれだけで 勘違いばかりです
暴言 失言 軽言 妄言 数知れず
♪ やめられない やめさせられない 上級国民

判断を引き延ばし しまいに悪化を招く
五輪の中止なんか いまさらあり得ない
わけも言えずに 突っ走る
♪ やめられない とめられない 総理大臣

やる事なす事 外れっぱなし
リバンドなんか 無視するほかない
聞き耳持たず 取り巻きたちも戦々恐々
♪ とめられない たまんない 緊急事態宣言

ワクチン接種が 命綱
せっせせっせと 打てばいい
五輪でバブルの崩壊 起きようと
♪ とめられない とまんない IOCの規制解除

あんたが大将 あんたは偉い
誰もが そうは思っていない
都議会議員選挙の 旗色しだい
♪ やめられる とめられる 東京五輪

〔2021年6月29日書き下ろし。都議会議員選挙で麻生副総理の失言。立憲の泉健太政調会長の失言。良くも悪くも、いまさらとめられぬ劣化した人間の証明。議員辞めなさい〕