豊かさは 本物だったのか?
長生きすることは 幸せだったのか?
人の世話になりたくないといっていたのは 本音だったのか?
そんなわたしが わずらわしいと 思っていた
たくさんの手を借りて
いま このまちで生きている
この家で このまちで
いのちの種火が 静かに燃え尽きる日まで
生きていくことが
わたしの たった一つの希望となった
他には もうなにもいらない ほしくない
それは 欲だったと 知ったから
本当の幸せは
自分が 生きていることの喜びを
人と分かち合うときに わきあがってくるものだと 知ったから
豊かさとは もので囲まれた暮らしではなく
信じることのできる人が 私のそばにいることだと 知ったから
ひとりではない ひとりぼっちではない
「大丈夫だよ」
まごころを 感じた瞬間(とき)から
わたしは ここで 生きる希望を 見つけた
「ありがとう」
そう こころから伝えられる人が わたしのまちにいる
わたしの小さな幸せを わたしたちの希望に紡ぐまち
「きずな」を 実感できるまち
それが 福祉でまちづくりをめざし
市民が 躍動するまち
時代を拓く 新しい福祉の実践計画「きずな」を
市民が創り 市民とともに 社協が進める
わたしたちのまち 登別
だから わたしも 行動(うご)く
地域で生きる 地域に生きる 地域が生きる
そんなまち 登別にするために
〔2016年2月。地域福祉実践計画「きずな」寄稿・ふるさと登別のきずな大使拝命中〕