この春から 民生委員協議会の事務局担当です
上司からは 淡々と従来の事務をするだけ
余計なことは しなくていい
他の業務に差し障りのないよう動けと 指示された
だから 特に何もせず
委員のおじさんおばさんのお相手をしている
ご機嫌損ねぬよう 気遣いが多いこの仕事
淡々なんて 嘘だった
地域のことなんて ちっとも関心なかった
困ったこともなければ
困った人もよく知らない
活動記録集約しても 集計表からは何も感じません
それで地域福祉がなんちゃって わかるはずはありません
たまたま福祉の仕事に配属されただけのこと
三年もすれば別部署にまわっていきます お役所人事
だから
わがまちの福祉の課題や問題にどう取り組もうが
委員が地域で何をしてようが
ちっとも知らないし
知らなくても 仕事はできる
だって ただ指示された事務処理をこなすだけ
夏 年に一度の視察研修旅行の企画する
遠出して 親睦を兼ねた交流会
温泉あれば 最適地
どこのマチにしようか 少し悩んで 相談しながら 決めました
視察は ほどほど成果あり
交流会 少しはこれで知り合えた
これくらいなら 仕事だと我慢もできた
担当 大事にしてくれました
冬 三年に1度の新任研修
地域では 選ぶのも一苦労 難儀した様子です
お願いするだけの担当は
員数揃って ありがとう
今日は 引率するのが 仕事です
歴史やら 役割やら 活動記録の処理の仕方やら
短時間に詰め込まれる過剰な知識
担当してても よくわからない
でも分かったふりをする
研修は 手持ち無沙汰で 時間を潰すのが 苦痛です
民生委員協議会の事務局担当
皆さんが 活動しやすい環境づくりに努めます
でも面倒なケースは 御免こうむります
担当の手に余ります
そっか 別の部署に回せばいい
地域包括支援センター ケアマネさん 保健師さん 頼むよ
生活保護のケースワーカー 頼むよ
委員のおじさんおばさんの 対応スキルは難しい
うまくこなす処世術 これからも磨きます
担当です かわいがってください
〔2019年12月14日書き下ろし。道内の8割以上が民生委員協議会事務局を行政が担当する。主に兼務である。担当者の仕事への姿勢が活動の活性化への鍵を握る〕