コロナウイルスの 流行の勢いは止まらない
中国湖北省武漢市で発生した 新型コロナウイルス肺炎
2月1日現在 中国本土の感染者は1万1791人 死者は259人
2002~03年に流行した 重症急性呼吸器症候群(SARS)の
世界全体の感染者数8096人を すでに越えた
日本でも 3次感染が報告されている
アメリカでは インフルエンザが大流行している
連邦機関の疾患予防センター(CDC)のホームページには
今シーズン少なく見積もっても 1500万人が罹患 14万人が入院
なんと 8200人の死者が出ていると 報告されている
センセーショナルなコロナウイルスの報道に押しやられた 深刻な事態
日本も インフルエンザ流行のピークを迎えた
予防接種したから大丈夫という 保障はない
インフルエンザのウイルスも 常に変異を繰り返す
いまは コロナウイルスのワクチンの開発が急がれる
未知なるウイルスに挑む研究者こそ
人類のいのちの鎖を繋ぐ 唯一無二の頼りの綱
不眠不休で没頭している研究者 研究機関に
ただただ すがるしかない
ガンバレ! 世界のウイルス研究者
ウイルスは 人も国も選ばない
アフリカやアジアなどの貧しい国に 蔓延してほしくはない
防疫体制も
医療機関も
医療者も
薬も
万全とは言い難い国に
インフルエンザやコロナウイルスが流行したら
どんなに悲惨な事態を引き起こすのか
過去のエボラ出血熱を想起させる
人びとの自由な往来により
奇しくもコロナウイルスは
自国の防疫体制の不備を見事について 世界に拡散した
観光立国をめざすということは
金と一緒に ウイルスも自由に往来する
それごと引き受けていかなければならない
その事実を 突きつけてきたのだ
旅人を 排除するのではなく
旅先で 罹患した人の不安なおもいに添うあり方が
いまこそ 求められている
いまはただ 感染の終息と
罹患者の早期の快復を 祈るばかりだ
〔2020年2月1日書き下ろし。ウイルスの脅威と防疫の不備をまざまざと見せつけていることの裏で、インフルエンザがアメリカで脅威を振るう。世界がウイルスに席巻され、日本の観光経済も辟易している〕
付記
「中国、新型肺炎感染1.1万人突破 世界62カ国が入国制限」
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は1日、中国本土で1万1000人を突破した。中国政府の同日午前0時(日本時間同1時)時点の集計で前日より2102人増え1万1791人となった。死者は湖北省で45人増えたほか、重慶市でも初めて確認され259人。感染が疑われる例も1万7988人に達した。
江西省では1人の感染者から医療関係者を含む15人に次々と感染したことが報告されるなど、感染拡大の勢いは止まっていない。
中国本土以外でも、英国やロシアなどで初の感染者が確認され、26カ国・地域の150人以上に拡大した。中国外務省は1月31日までに、62カ国が中国人に対する何らかの入国制限措置を導入したとして、国民に注意喚起。同省の華春瑩報道局長は同日深夜、米国の厳格な対応について「世界保健機関(WHO)が各国に渡航制限の回避を呼び掛けていることに反し、良くないことを先導している」と反発する談話を発表した。(時事通信2020/2/1 8:22配信)