机上はカオス
散らかしたまま 整理のつかない状況そのもの
本と雑誌と資料が積み上げられている
小説から評論 歴史書からエッセイ
福祉や教育の専門書や新書や文庫本
1週間分の新聞は 連載をまとめて切り抜く
ネットで必要な情報を 毎日2時間かけて検索し読む
データ化して印字された 1年間分のファイル五冊
コロナや政治と社会情勢 国内外の世界情勢 関心のある論文などなど
日付毎にラベルが貼られ 50センチに積み上げられている
過去の自分のレポートは
机をはみ出し 脇机とプリンターの上と
足下の収納ボックスに放り置かれる
書き始めてる原稿の断片の幾つかが
添削の赤字にまみれて 訂正を待つ
情報の山は 散らかった頭の中のように
何の脈路もなく 机上とその付近に雑然と置かれてる
恩師と新たに取り組む本の執筆が 始まったばかりだ
一年という長丁場で じっくり腰を据えて取り組む
資料のつまみ食いをしながら 原稿の肉付けとなる
周辺情報も 読んでおかないと落ち着かない
いまの構想は仮り住まいのようなもの いつもガラリと変わる
頭のゴチャゴチャを 思うがままに楽しむ
誰にも縛られず 好きなことに時間を費やす
いまはそのことを 楽しむ余裕があるのが嬉しい
ただそれだけのことが 意味もなく面白い
散らかった頭のままで もう少し時間稼ぎをしよう
そうこうしていくうちに 構想が固まりだして
散らかっていた頭で 交通整理がきっと始まる
試行錯誤の連続で 失敗を糧に出来ない性分からか
またやらかすだろうと 内心諦めながら
資料の山の中を 散らかった頭でかき分け始める
そのときを告げるまで あがいている自分がいい
〔2021年1月27日書き下ろし。今日も恩師と原稿チェック。机上の煩雑さにあきれながら、いまを楽しむ自分を映す〕