極楽とんぼになりたい

2月末から ワクチン接種が始まります
だから 東京五輪間に合います
やるとかやらないとか 言ってる場合じゃありません
いまは どうやるかを考えましょう
またまた失言 女性蔑視の発言が世界中で非難を浴びてます
わきまえない人にわきまえてと言われて どうしましょう
謝罪して撤回し辞任の考えなしと言われて どうしましょう 
尊大な態度にアスリートも五輪ボランティアも 
辞退せざるを得ない空気を作ります
そんな威圧的な会見聞きながら 極楽とんぼになりたい

いつからか 順次一般の人への接種が始まります
まずは聖火リレーをスタートさせて 盛り上げます
都民1400万人への接種は 間に合いますか
札幌200万人すら 夏までは無理そうです
そんなニュース読みながら 極楽とんぼになりたい

コロナ対策 改正特別措置法や改正感染症法
たった4日間のスピード審議で 成立させました
罰則が科される要件や 事業者への財政支援は不明瞭
失業して病院にも行けずに 罰則受けるのは道理に合わない
先に 医療体制と生きていける体制を整備して
そんなおもい感じながら 極楽とんぼになりたい

緊急事態宣言の前段階から 
私権制限を可能にする「まん延防止等重点措置」
ハンセン病患者への 悪しき人権侵害を繰り返す懸念がわく
誰がどんなふうに取り締まるのか
保健所 病院 警察 罰金取り立ては裁判所?
いえいえそれは建前で 世間の監視や密告が頼りです
そんな相互不信の空気吸いながら 極楽とんぼになりたい

営業時間の短縮命令に反した際に罰則適用
「客が居座ったら対象にならず」と答える内閣官房の審議官
「正当な理由がなければ罰則を受ける可能性がある」
西村康稔経済再生担当相は 個別の事情で判断するという
誰がどのように個別の事情を判断するのか 皆目不明
ざる法の抜け道は かなりありそうです
そんな攻略法想像しながら 極楽とんぼになりたい

※極楽とんぼ:のんびりと思い悩まずに暮らしている者をからかっていう語。のんき者。気楽者。

〔2021年2月4日書き下ろし。最近の社会事情に嫌気がさしてきた。極楽とんぼになれたらどんなにかいいだろう〕

付記
札幌のワクチン接種完了は越年か 国の想定週12万回、60会場で毎日 
新型コロナウイルスのワクチン接種について、札幌市が年内に全市民約200万人分を完了できるかどうか不透明な情勢だ。政府は札幌市の規模の自治体に対して1週間当たり12万回の接種を求めており、11月ごろまでに完了できると想定する。だが、国からの情報が少ない中、大規模な接種会場の確保などは見通せず、実現は難航が必至。市は会場となるホテルや医療機関に協力を求める考えだ。
「仮に1日2万人に接種できたとしても200日かかる。ワクチンの提供方法など課題が多い」。秋元克広市長は2日の労組関係者との懇談で、市民へのワクチン接種方法に悩む胸の内を明かした。国から市にワクチンの提供時期や数量などの情報はほとんど提供されず、接種計画づくりは遅れているのが実情だ。
全市民に2回ずつ接種するという初の取り組みに向け、市は国民の半数が接種するインフルエンザ予防接種を参考に試算を進める。希望者のみを対象に、市内の全医療機関の約半数の約800カ所で接種しているが、週5万回のペースにとどまる。この回数を新型コロナに当てはめると20カ月かかる計算になり、4月から市民に接種を始めても完了は来年12月になる。
接種会場の確保も難航が予想される。政府は、1会場の1日当たりの接種回数を280回と想定。週12万回接種するには、60会場が毎日稼働する必要がある。ホテルや公共施設などの活用を想定するが、利用予約などで長期使用できない施設も多い。(北海道新聞2021年2月4日)