今朝は1行も書いていない
早くにプラゴミを出しに行く
昨日とうって変わって
爽やかな風を顔にまとった
透けるような青空に深呼吸した
庭に出た
1週間前に蒔いた枝豆の芽が4つ
土を押しのけ芽を出していた
ホッとするのとなんか嬉しかった
ビニールでぶざまに囲われたゴーヤーは
新芽の横からか弱そうな蔓(つる)を巻いていた
ボッコを立てネットを張る準備をするか
トマトもそろそろボッコにくくらねばならない
2坪農民の畠は 心地よい朝に吉報をもたらす
ブルーベリーは小さな釣り鐘のような白い花を
いまを盛りに鈴なりに咲かせている
シャクナゲはその枝先に幾多の葉を開いて
空のエリアを開拓するのに忙しい
5種類の紫陽花はまだ葉を競って育てる
でもその1本にはもう花の芽を葉に包んでいた
名を忘れた芝代わりのハーブも
ピンクの花をいっぱいに咲かせる
芝草を根こそぎ剥いで 占領地の拡充を図る
これから咲くラベンダーは 古株の枯れかかった枝から
縦横無尽に柔らかな新緑を吹き出す
何かいいことがありそうな穏やかな一日の始まり
そう思うだけで 何か得したような気分だった
書けずに悶々としていた目覚めから いま解放された
〔2021年5月26日書き下ろし。昨夜からテーマが浮かばず、今朝の目覚めも悪かった。昨日の不愉快な世情が原因だった。澄んだ天気と爽やかな風に救われた朝となった〕