〇久し振りに内山節(うちやま・たかし。在野の哲学者)の世界を旅し、楽しんだ。立ち寄ったのは(読んだのは)、(1)『民主主義を問いなおす』(内山節と語る 未来社会のデザイン①。以下[1])、(2)『資本主義を乗りこえる』(同②。以下[2])、(3)『新しい共同体の思想とは』(同③。以下[3])の3部作である。これは、35年余にわたって、毎年2月に行われている「東北農家の二月セミナー」の2017年、18年、19年の勉強会での内山の報告を書籍化したものである。農文協から、2021年3月に刊行されている。
〇[1]で内山はいう。世界はいま、分解と混乱を深めている(48ページ)。近代国家とそのもとでの民主主義や「自由・平等・友愛」(フランス革命)などの理念の限界が露呈している。そんななかで、行き詰まる近代的世界を超え、どのような未来社会を構想するか。そのひとつの答えは、農山村や地域社会などにおいていろいろなかたちで始まっている「伝統回帰」に見出せる。伝統回帰とは、昔のかたちに戻ることではなく、近代以前から学ぶということ、「過去に未来のヒントをもらうこと」(10ページ)である。これからの社会のあり方を一言でいえば、「伝統回帰の時代」(50ページ)である。
〇[2]で内山はいう。資本主義は末期的になってきた(14ページ)。貨幣の増殖とその手段としての資本の拡大再生産を追求する資本主義経済が暴走し、世界を荒廃させている。資本主義は「カネでカネを殖やす」仕組みにすぎない(69ページ)。それに対して伝統的な経済は、「自分の利益だけを追求しない」(87ページ)、「皆の利益」「皆があってこその利益」(98、100ページ)を追求する。資本主義が終焉の方向に向かっているなかで、カネに振り回されない、自然や共同体(コミュニティ)ととともにある経済への伝統回帰が始まっている。
〇[3]で内山はいう。ヨーロッパの文明思想が限界を迎えた(14ページ)。ヨーロッパが近代につくりだした思想が、国家・国境や貨幣などの「虚構」に支配されたいまの社会構造・文明世界をつくった。近代的世界が行き詰まるなかで(113ページ)、自然と人間や人間同士がつながり結び合って暮らす共同体的世界・生き方を取り戻すことが求められている。いま、「自然」「労働」「経済」「暮らし」「地域」「文化」「信仰」などがバラバラにではなく、相互性をもって一体的に展開できる、「実体」として存在する共同体的世界への伝統回帰の試みが生まれている。
〇[1]は内山の政治・社会論(民主主義論)、[2]は経済論(資本主義論)、[3]は思想論(共同体論)である。そこに通底するのは、民衆が培ってきた土着・伝統の信仰や思想、文化などへの伝統回帰に基づく「未来への構想力」であり、新しい「変革の思想」である。
〇内山は「伝統回帰」という言葉を好んで使う。その「伝統回帰論」とともに、内山にとって重要な言説のひとつに、人間の本質は「関係」のなかにあるという「関係本質論」がある。その要点はこうである。人は、自然や神仏、社会との関係や、人間同士のさまざまな関係のなかで生きている。その関係を足したもの、いろいろな関係の総和・全体がその人の本質をつくっている。関係がすべてを存在せしめ、関係が実体をつくっている([3]60、73ページ)。つまり「関係こそが真理である」([3]72ページ)。
〇要するに、内山にあっては、日本の伝統的な発想には、「我々はいろんなものとつながって生きている」という生命観や社会観がある([2]100ページ)。しかも、あらかじめ自然があり、神仏や人(他者)が存在するからではなく、自然や神仏、人と関係を結んでいるから自然があり、神仏や人が存在するのである。すなわち、自然や神仏、人間同士の関係を通して社会をつくっているのである([1]104ページ)。
〇本稿でみた内山の「伝統回帰論」や「関係本質論」の展開の前提には、国民国家と市民社会、そして資本主義についての厳しい現状認識がある。内山はいう。近代社会は国民国家、市民社会、資本主義の3つのシステムが三位一体となるかたちでつくられている。その土台にあるのは、国民、市民、労働力などとして成立する個人である。三位一体の体制である以上、ひとつが限界に達すれば、他のふたつも限界にならざるをえない([1]8、9ページ)。現在では、そのすべてが限界を迎えている。国家はいま、国家権力が巨大化し、人びとを煽動しながら政治を進めるデマゴーグ政治(衆愚政治)に陥り、「たそがれる国家」「国家が意味を失っていく時代」([1]19ページ)にある。市民社会については現在は、個人がバラバラになって孤立しており、正義感に満ちた生き生きした社会をつくるという「神話性がはがされていく時代」([1]11ページ)である。資本主義については、経済発展が格差を生んで人々の生活を破壊し、地域・社会を衰退させ、「資本主義が国民全体を支えるという時代」([3]114ページ)は終わっている。
〇こうした内山の議論や視点は、いま流行(はやり)の「コモンズ(共有資源)論」や「脱成長コミュニズム(共同体主義)論」を思い出させる。また、国民国家・市民社会・資本主義の三位一体のシステムについては、「市民社会論」の一環として「まちづくりと市民福祉教育」について論じる際に留意すべき視点でもある。付記しておきたい。
阪野 貢 のすべての投稿
欲をかく
コラム執筆の依頼を受けた
テンションが上がった
引き受ける気は 満々だった
介護に関わる情報紙だった
週1度の連載を頼まれた
書けると思っていた
寝起きに 深い後悔が湧いてきた
すぐに 謝罪と断りのメールを送った
引き受けてはならないと 自戒した
締め切りに追われることは 苦痛となる
気ままな時間が 冒される
自遊人であるいまの暮らし方が こころ休まる
引き受けることの代償は 大きかった
そもそも動機が 不純だった
欲をかいて 何度も失敗してきた
体力も知力も 落ちている
アンテナの感度も 鈍くなってきた
連載は無理だと いまさらながら悟った
己の欲に気づかなかったことは 許せなかった
己の無恥を晒(さら)したことは 幸いだった
己の自由を守ったことは 救いとなった
〔2021年8月5日書き下ろし。新しい事への挑むのは楽しい。ただ時間に拘束されることは避けたい〕
祝祭の後の反動
76年を迎える広島原爆の日
「黒い雨」被害者の早期救済を求めたい
犠牲になられた御霊に 合掌
五輪開催は 正解だった
日本人の五輪好きに 命運を賭けた
メダルで沸き立ち 想定外の活躍が胸を熱くした
五輪開催は 祝祭だった
批判は 見当違いだった
メディアは競って 国威を発揚した
五輪開催は 政治的判断だった
政権は 支持率浮上を狙った
政治家は 有利な選挙戦を狙った
五輪開催は 政治の信頼を失った
政権は リスクの説明を拒否し続けた
政治家は 泥船からの脱出を画策し始めた
五輪開催は スポーツイベントだった
自制は効かず 熱闘に浮かれて外に出た
規制に慣れて 危機意識はぶっとんだ
五輪開催は 人流を全国に引き起こした
デルタ株は 間隙をぬって進撃を開始した
症状の軽重は いのちの選別をする事態を招く
祝祭の歓喜は 瞬時に忘却の河を流れて
日々の鬱陶しい日常が 戻ってくる
祝祭の最中に 失政挽回の舵を切ったが
医療現場も保健所も介護者も無視した 愚策だった
祝祭の後に残る心の澱は 積もるばかりで
深い懺悔と憤怒の やるせなさとなった
祝祭の後の政権は 与党からも支持を失い
見たこともない地平線で たじろぐしかなかった
〔2021年8月5日書き下ろし。命の選別が始まった。貧富の差が命の値段となる。犠牲者が出ないことをただ祈ることしかできない〕
楽観主義の末路
見通しが甘かった
五輪で忙しかった
五輪に影響ないから放置した
見通せなかった
デルタ株のまん延は想定外だった
1万人程度の感染は想定内だった
見逃していた
ベッドが早くにひっ迫した
乗り越えられると踏んでいた
見る気もなかった
事実を知るのが怖かった
都合のいいものしか見ない臆病者だった
見るのは好きだった
五輪で君が代を たくさん聞いた
世の困窮を見ると 出番だと気負い立った
見るに見かねてご意見します
旬が過ぎただけに 腐るしかない人です
やっぱりただの人でした
見かけ倒しの人でした
極楽とんぼの人でした
自分に酔う人でした
功績は 実力なくとも首相になれたことでした
功罪は 実力通りお荷物になっただけでした
楽観がまん延して 非常事態です
ない知恵絞って 唐突に入院規制をかけました
与党は反発 見捨てる時を計ります
先手を打ったつもりが 反撃喰らっています
これが命取りとなって 楽観政治は一気に崩れます
「内閣総辞職」
勧告 遅いくらいです
〔2021年8月4日書き下ろし。弱者が捨て置かれていく事態は静観できない。さすがにや与党も業を煮やす〕
付記
自民党からも撤回要求を決定 入院制限の政府方針に
自民党は4日、新型コロナウイルス感染症対策本部とワクチン対策PTの合同会議を開き、感染者が急増する地域で入院を制限する政府方針について撤回を求めることを決めた。患者の健康管理や隔離が難しいなどと指摘した。
この日の会合では、出席者から「自宅療養はさせないのが原則だ」、「医者でなければ症状を判断できない」などと政府方針に批判的な意見が相次いだ。会合後、ワクチンPTの事務局長を務める古川俊治参院議員が記者団の取材に、「自民党としては受け入れられない。撤回をお願いした」と話した。5日に予定されている与党と政府との会合でも撤回を申し入れる。(朝日新聞社2021年8月4日)
夢のない新生活
「夢のない新生活」
50代男性はそう取材に答えた
被災から1ヶ月
熱海は五輪の熱気などさらさらない
家をなくした被災者は
公営住宅入居見学会に訪れ呟いた
五輪が開催されて11日目
台風も東北に逸れ暴風水害もなかった
熱湯列島はメディアに煽られ熱闘列島と化した
残りの日程に事故や不運がないことを願うだけだ
五輪から遠く離れた時空間
東北は見せかけだけの復興五輪が終わった
徒労と無駄と無念さが残された
熱海は観光地の集客を諦めた
悲歎と憤怒と諦めが葛藤する
全国の災害被災地はニュースにならず
日々の暮らしの再建にひたすら汗する
五輪が終わればたくさんの廃棄物が吐き出される
選手村の改装で無用になった物品
五輪会場の整理と整備
湯水のように浪費した税金の収支決算と言い訳
感染拡大で医療機関から出た大量の医療廃棄物
開催に加担した者たちの責任追及と人員整理
廃棄すべき議員の選択作業も 粛々と始まる
彼らに「夢のない新生活」をプレゼントしたい
〔2021年8月2日書き下ろし。熱海の災害は遠い夏の日の出来事。五輪に熱狂させ忘却の彼方に捨て置かれる。政治とはご都合主義の人心操作に尽きる〕
清水将一/地域福祉(活動)計画と福祉教育
出典:清水将一「地域福祉(活動)計画と福祉教育」阪野貢監修 新崎国宏・立石宏昭編著『福祉教育のすすめ』ミネルヴァ書房、2006年4月、165~175ページ。
謝辞:転載許可を賜りましたミネルヴァ書房に衷心より厚くお礼申し上げます。
IOCこそ政治である
AFPBB Newsは 8月2日11:46に配信した
陸上女子砲丸投げ 銀メダルを獲得した
米国レーベン・サンダーズ(Raven Saunders)は
表彰台で 抗議行動をした
「抑圧された人たち」との連帯を表す
腕をクロスさせた「X」のジェスチャー
IOCの最新の指針で 処分を受ける可能性がある
大会前 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は
抗議行動について アスリートを処分することはないと表明
抗議した選手へのIOCの処分は
「混乱のレベル、そして規則違反と五輪の価値との隔たりの程度に比例する」
IOCこそ処分の対象ではないか
混乱は 緊急事態宣言中に強引に開催させた政治的干渉と欺瞞のカオス
規則違反は 五輪憲章そのものの重大違反と五輪への信頼の失墜
五輪の価値の損壊と装飾だけでも 処分に該当する
その隔たりに比例するなら
肥大化した商業五輪こそ 糾弾されるべきだろう
五輪を娯楽化したIOCの功罪は 重罪に値する
IOCの存在そのものが 疑惑の塊
選手を処分する権威は すでにない
選手を擁護する理念は すたれた
選手へのリスペクトも 消え失せる
〔2021年8月2日書き下ろし。不信の塊となったIOCは組織延命に走る。五輪を煽るメディアは政権批判を封印し、情報操作の片棒を担ぐ〕
冬期札幌五輪の招致反対
東京五輪2020から 何を学んだのか
批判が 金メダルで弛(ゆる)むようなら思う壺だ
IOCは何をしたのか
五輪憲章を踏みにじった金儲けの祭典は 忘れてはいけない
政権は何を強いたのか
コロナ対策を疎(おろそ)かにして 開催に前のめりなった挙げ句に
緊急事態宣言を全国に発出した失態を 今秋まで覚えておこう
どれだけの犠牲を払ったのか
莫大な血税を搾取(さくしゅ)され 借財を抱えなければならない
コロナで生活が困窮し 愛する人の命を奪われた
踏んだり蹴ったりされながら 規制強化に知事会が動く
危機管理不能で不信を纏(まと)う者らの迷走は エンドレスか
2030冬期五輪
札幌は誘致に動いた
何のためにやるのか
誰のためになるのか
何が得られるのか
どれだけの市税が浪費されるのか
いつ誰がどんな犠牲になるのか
鴨が葱を背負って IOCを喜ばす
血税が浪費され 市民は臍を噛む
誘致市長は対立の禍根(かこん)を残して 金満五輪に加担する
市議会も道議会も 誘致に賛同するならば
果たして 道民の反応はいかがなものか
次の選挙は 五輪誘致の是非で論議せよ
東京の二の舞は 御免被(こめんこうむ)る
30年まで残り9年
アフターコロナの世界の変貌(へんぼう)は 予見できない
10年周期で現れる新型ウイルスが 世界を脅かす
天変地異に見舞われ 自然環境は悪化する
大地は渇き作物は育たず 土地を棄て死の旅路への流民となる
政治や社会の問題が噴出し 内戦とテロが頻発(ひんぱつ)する
政治不信が募って 不安定な政権は腐敗していく
経済は低迷して 不景気と失業でさらなる社会不安がまん延する
世界は貧富の格差が拡大し 飢えと紛争は絶えることがない
多くの貧しき民の屍(しかばね)を踏んで 金の亡者たちは儲けに走る
世界に娯楽をもたらすスポーツイベントは いつの世も繁盛する
IOCの悪しき実態があからさまにされた
だれも美辞麗句に惑わされることなく 幻想は抱かない
だれも平和の祭典などと口にはしない
もうだれも人間尊重とは決して思わない
そこにあるのは 搾取する者とされる者の醜い関係だけだ
アスリートは 搾取する側の思惑の中で生かされる
競技場は 権力者とIOCの道楽の場と化してゆく
札幌五輪は その延長線上にしかない
地球の温暖化は 決して侮れない
そのことだけは 覚えておこう
地球上のすべての命が 危険に晒される
10年は 世界が変わるには十分な時間だ
いまよりも悪くなる想定の下に
政治も経済も動かなければならない
暮らしと福祉が蹂躙(じゅうりん)されぬよう
指導者は覚悟しなければならない
その覚悟のなさが いまの事態を引き起こしている
この批判こそ いつの選挙でも示威していこう
欲に塗(まみ)れた五輪など 決して許されない
札幌冬季五輪の誘致に
断固反対を表明する
〔2021年8月1日書き下ろし。札幌にマラソンを持ってきた汚いやり口を見る。駆け引きはすでに始まっている。いまから明確に五輪誘致反対を表明する〕
付記
IOCのからくり露呈「冬季」意欲の札幌どうする?
五輪とパラリンピックを開くために、開催都市は巨額の財政負担を強いられ、納税者に押しつけられる。ホスト国が借金を背負い込んでも、国際オリンピック委員会(IOC)は穴埋めする義務を負わない。コロナ禍で1年延期になった東京五輪で、日本国民は開催都市契約の内容がいかにIOCに有利に結ばれているかを痛感した。そのからくりは世界にも伝わったはずだ。(中略)
昨年1月、札幌市の秋元克広市長はスイスのIOC本部を訪ね、バッハ会長に30年冬季五輪招致への意欲を伝えた。札幌は会長から称賛され、相思相愛の空気が漂った。直後に世界をコロナ禍が覆い、動きは止まっている。東京五輪の迷走を経て、日本国民は五輪に懲りてノーを突きつけるのか。とくに札幌市民、北海道の人々は傍観は禁物だ。ブリスベンの例は外堀があっという間に埋まることを教えてくれる。(朝日新聞2021年7月31日)
清水将一/福祉教育実践の評価の実態と課題―愛知県における社会福祉協力校の実践活動を通して―
出典:清水将一「福祉教育実践の評価の実態と課題―愛知県における社会福祉協力校の実践活動を通して―」阪野貢編著『福祉教育の理論と実践―新たな展開を求めて―』相川書房、2000年5月、135~152ページ。
謝辞:転載許可を賜りました相川書房に衷心より厚くお礼申し上げます。
TOKYO4058
五輪は メダルラッシュに湧き上がる
コロナの悪いイメージ 封印されて
メディアは 連日加担する
日の丸のプレッシャーは 半端ない
五輪の魔物は すっと心に入り込む
期待に反して 実力出せずに敗退する
勝てば勝ったで 世界のアホども
SNSで中傷誹謗を 繰り返す
人格破綻者 匿名投稿意気地なし
人流は減ったと 都合のいい情報流布させ
五輪開催してるから バカな奴らは街に出る
安心安全 楽観バイアスモードに泥酔中
ワクチンとホームステイの効果あり
根拠は 視聴率ドラマ並みの10%台
五輪に夢中なんて 嘘っぱち
インド株は パアーアップして全国席巻
感染者 ついにTOKYO4千人を突破する
IOC 五輪の影響ではないと責任回避
東京五輪は 中止すべきだ
五輪憲章の 人間の尊厳すら護れない
悪の権化のIOCは 弾劾に値する
〔2021年7月31日書き下ろし。倍々ゲームの如き感染者は増加する。首都圏は軒並み過去最高の感染者数をカウントする。五輪中止しかない。全国12,248人も最高感染者数〕
付記
東京都で過去最多4058人の感染確認 初の4000人超え
東京都は31日、新型コロナウイルスの感染者が4058人、死者3人が報告されたと発表した。1日の新規感染者数は過去最多を更新し、4000人を超えたのは初。都内の累計患者数は217,968人になった。このうち現在入院している重症患者は95人。新規感染者数(1週間平均)は、31日時点で前の週に比べて117・0%増え、2920・0人となった。 これまでにないスピードで感染者数が増加している。
年代別では、20代が1484人、30代が887人、40代が583人、50代が398人などとなっている。65歳以上の高齢者は106人だった。死亡したのは60代の男性1人と70代の男性2人。(東京新聞2021年7月31日)