三億円余もの おこぼれ
世の中に にぎわいをもたらした
おこぼれにあずかった 人たちは
バレなければ それはそれですまそうと もくろんだ
税務署のお手柄で 白日の下にさらされた
菓子折の下にも 大枚のおこぼれあった
会社に おこぼれを置いとけないから
家に持ち帰って いつか返そうと保管した
言い訳三昧
もらったのではなく あずかった
もらったのではなく 強引に手渡された
おこぼれは 社会通念上許される 儀礼の範疇
おこぼれは 誰でももらっているではないか
悪いことしたなんて これぽっちも思っていない
おこぼれは 心付け
おこぼれは おすそわけ
おこぼれは 賄賂ではない
渡した奴のせいで こんなことになってしまったと
死人に口なし 責任おっかぶせて 一件落着を試みる
関西電力トップの記者会見
詭弁を弄した会見原稿 書いた裏方 すごいの一言
そのせこさ 見事です
おこぼれに群がる
利権をあさる人たちは
私利私欲の 権化たち
恥も外聞もなく 公然と正当性を主張する
おこぼれは 発覚しだいに返却すれば なかったことに
政界ルールが適用されて 問題なし
政界も経済界も おこぼれもらいに 日常茶飯事 列をなす
社会のルール遵守はあってない 横入りも許される
無法地帯化する一方の 国を挙げての おこぼれ争奪戦
民は 安いビール片手に 観戦するが
この勝負 ノーサイドの笛は 決して吹かれない
かくある世界は 閻魔様でも裁けない ジャッジ不要の黄泉国
開催中のラグビーワールドカップ
ノーサイドの清々しさに 国民こぞって感動する
耳を掩(おお)い手鈴を盗んで おられる方々
そのおこぼれこそ 是非いただいてください
世界のラガーマンからの 慎ましいメッセージです
いま 届きました!
関電トップ総辞任です
政界も 政府も 他人事にしてはなりません
お金だけの問題では ありません
未来を担う子らに恥じぬ 生き方を示してください
それが 宇宙一点に 今を生きる
私たちの一人ひとりの
いのちを輝かす 真摯な生き様となるのです
※耳を掩い手鈴を盗む:自分の罪悪が人に知られないようにと思っても、すぐに知られてしまうことのたとえ。良心に背くことを知りつつあえてすることのたとえ。
〔2019年10月6日書き下ろすが、9日夕方の一報で追記。スポーツの嘘偽りのない真剣勝負は、深い感動をもたらす。私利私欲に憑かれた人間たちの臭気に満ちた世界に、爽快な風がいま吹いた!次は誰だ!〕
付記
関電、会長・社長ら幹部大量辞任へ 政府や株主の批判で
関西電力は9日、八木誠会長と岩根茂樹社長が辞任すると発表した。トップ2人を含む役員ら20人が、高浜原発がある福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題の責任をとる。八木氏は同日付で辞任し、岩根氏は今回の問題に関する第三者委員会が年内に再調査の結果をまとめた段階で辞任する。
八木氏は同日午後に大阪市内で開いた記者会見の冒頭で「立地地域や社会の皆さまからの信頼を失墜し、誠に申し訳ない。経営責任を明確にするために辞任する」とおわびした。八木氏は関西経済連合会の副会長も辞任する意向。岩根氏は大手10社でつくる電気事業連合会の会長を同日付で辞任した。電事連会長の後任は、中部電力の勝野哲社長を軸に調整するとみられる。
トップ2人のほかに、約4千万円分を受け取っていた関電の原子力部門トップの森中郁雄副社長をはじめ、常務執行役員の右城望氏、鈴木聡氏、大塚茂樹氏も9日付で退く。豊松秀己元副社長は同日付で非常勤嘱託になる。
八木氏らは当初、続投に意欲を示していたが、政府や筆頭株主の大阪市などからの批判を受けて決断した。(朝日新聞デジタル版 2019年10月9日15時54分)
菓子箱から小判…なんの問題もない/政界地獄耳
▼ 関西電力の原発関連の役員らが福井県高浜町の元助役らから多額の金品を受け取っていた問題は、関電の中でも原発事業とは別の部門の幹部も受領していたことが分かった。また福井選出の自民党幹事長代理・稲田朋美や県警幹部などにも元助役はまんべんなく原発マネーを振る舞っていたことになる。慌てた東京電力など全国の電力各社は自社でも同様な案件はないか点検したといい、東京電力は役員らを対象に聞き取り調査をし、全員が「儀礼の範囲を超える金品は受け取っていない」と回答したという。
▼ おかしな話だ。関西電力も儀礼の範囲といい、菓子箱の下から小判が出て来たり、スーツのお仕立券50万円は受け取っている。関電の監査役会は「(金品受領に)不適切な部分はあるが、違法でないので、報告書はおおむね妥当」と結論づけ、取締役会に議題として諮ることはしなかったという。つまり不適切だが違法ではないという妙な理屈が電力会社全体を覆っているのか、原発マネーは儀礼の範囲内の金品どころではない。このくらいは儀礼として受け取ってもいいというコンプライアンスのなさは国策を推進しているのだから、いいことをしているのだから問題ないという理屈につながる。社会の常識や儀礼の意味をすでにはき違えているのではないか。
▼ 稲田は元助役が筆頭株主とされ取締役を務めていた警備会社「オーイング」と、その関連会社の「アイビックス」から献金を受けていた。政界関係者が言う。「『稲田の面倒を見てやってほしい』と同社側に頼んだのは福井選出の元参議院議長・山崎正昭だ」。稲田出馬に自民党全体が動いた結果だ。政治資金として適切に処理しているというのなら返金する必要はない。ところが自民党の最近のルールは「返せば問題ない」と、なかったことにできるというもの。稲田は前のめりに勇み足になって返金を口走り自爆した格好だ。「会ったこともない」「面識はない」は森友学園の時の逃げ口上と同じだ。でも安心してほしい。野党、ことに電力労組の支援を受ける国民民主党などは本気で追及などしない。やってる感は見せるが、自民党と組んでうまくうやむやにするし、野党共闘にも否定的なはずだ。「なんの問題もない」。(K)※敬称略(日刊スポーツ電子版 2019年10月7日)




