不始末の始末

人生の始末のつけ方 こうありたい
せめて他人(ひと)から 
事に当たって 
一念通して生きた人だと
言われたい

批判を恐れず のうのうと
国の財政の 舵を取る
毎年膨張する予算の認可と
借金財政放置する 
お役目ご苦労さまです

相手の痛みに添えぬ口害 数知れず
ジェンダー差別の発言も
今年も期待通りの 堂々不名誉連覇中 
刃向かいそうな輩には 
恫喝(どうかつ)まがいの すごみをきかせ
強面(こわおもて)を して見せる
怯(おび)えた者は 身が縮こまる

国会で 人を食ったような薄笑い
老後資金の二千万円の具申も
ないことにする離れ業 見事なり
誰に 顰蹙(ひんしゅく)買おうとも 
揺るがず生きるしぶとさは 彼の持ち味 
へたらない
こびらない
へこたれない
世間の常識通じない 
叩かれても 叩かれても
懲りない 懲りない
この御仁
恐れを知らぬ 政界の猛者(もさ)なり

総理の中東3国歴訪の 留守を預かる副総理
いつもの通り やらかした
一文化 一文明 一民族 一言語の国は 日本のほかにはない
制することもできず 制する者もいない 独断場
自由奔放好き勝手 こうして生きられるこの国は
なんて素晴らしい国だと言いたくて
思いつきで 考えなしに口走る
大陸や朝鮮半島から来た民が 文明文化を伝え
建国の礎になったことは ご存じないか
他国に占領されたことがないとはよく言った
GHQは なんなのさ
「誤解があれば」と失言訂正 
枕詞は 聞き飽きた
誤解した民に非ありと 言うが如し
民は 一言語の日本語の意味を 
取り間違うことはありません
ただし 沖縄の人と青森の人との
土地のコトバでの 意思疎通は難しい
コトバも文化も慣習も 大きな違いがあるのです

失言と 知ってか知らずか 
芯が通っていると 受けとめられて
地元ファンには たまらないキャラクター
郷土の誇り 郷土のたから 郷土のボンボン
だから選挙は 落ちません 落としません

不始末の始末のつけ方 こうありたい
あの人だから いまさら言っても仕方ない 
事に当たって 一念通して生きた人だと
きっと言われる人となる
そんなあなたに わたしもなりたい

〔2020年1月14日書き下ろし。懲りない面々の代表です。そのしたたかさにあやかりたい〕

付記
政治家のジェンダー差別発言 麻生氏がワースト「連覇」
2019年の政治家のジェンダーに関する問題発言を取り上げ、ワースト1位を決めるインターネット投票の結果が11日発表され、1位は麻生太郎財務相の少子化に関する発言となった。麻生氏は昨年も1位に選ばれており、ワースト「連覇」となった。麻生氏への投票理由「問題発言多いのに反省ない」
投票を実施したのは、上智大の三浦まり教授(政治学)らによる市民団体「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」で、今回で3回目。同会のウェブサイトであらかじめ提示された8発言に対して1人最大2票投票できる仕組みで、19年12月30日~今年1月9日の投票期間中、前回より約1800人多い3820人が参加し、投票総数は7593票だった。その結果、1位は麻生氏、2位は安倍晋三首相、3位は平沢勝栄衆院議員となった。(毎日新聞2020年1月11日)

麻生氏「2000年にわたり同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝…日本しかない」 批判呼ぶ可能性
麻生太郎副総理兼財務相は13日、地元・福岡県飯塚市で開いた国政報告会で、「2000年にわたって同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝を保ち続けている国など世界中に日本しかない」と述べた。「アイヌ民族支援法」はアイヌを「先住民族」としており、日本が単一民族国家と受け取られかねない発言は批判を呼ぶ可能性がある。
麻生氏は講演で世界の中での日本の存在感を語り、日本人が自国に誇りを持つべきだなどという話の流れで、この発言に及んだ。
アイヌ民族支援法は昨年4月に成立した。法律として初めてアイヌを先住民族と明記し、アイヌの独自の文化の維持・振興、アイヌ以外の国民との共生などを掲げている。(毎日新聞 2020年1月13日 )