夢織りし子らに

子どもらの夢の世界に遊びたい
思い描くやわらかな世界に迷いたい
やさしく安らぐ世界に包まれたい

見果てぬ夢を追う子らは
儚(はかな)さを乗り越え
流浪し 夢追う旅人となる

夢のひとしずくを 手のひらにのせ
瞳(め)を輝かせて 明日を見つめる
恐れることなく まなざしを注ぐ
凜として すこやかに いまを生きる
ひとりとして 夢をあきらめぬよう
尊き子のいのちとこころを 護りたい

生きる喜びは 夢のひとかけら
昨日とは違う今日を 今日とは違う明日に翔る
世と人を信じて生きる子は 楽しき夢を織る

〔2022年3月3日書き下ろし。今日は師の82歳の誕生日。お孫さんへのたくさんのおもいもここにあるかと〕