中庸 第23章

其次致曲 曲能有誠 誠則形 形則著 
著則明 明則動 動則變 變則化
唯天下至誠為能化

小事を軽んじず 至誠を尽くせ  
小事に至誠を尽くせば 誠となる
誠あるものは にじみ出る 
にじみ出れば 表れる
表れれば いよいよ著しく 
著しければ 感動を呼ぶ
感動は 変化を起こす 
変化は 万物を生育する
天下において 至誠を尽くす者のみが
己と世を 変えることが出来る
(韓国映画『王の涙~イ・サンの決断』から引用:訳者不明)

小事を軽んじ 嘘で固めて
不誠を体現せし者
そこに滲み出る 不遜な言動
隠しきれずに 表れし
著しければ 不信が強まる
不信は 世に変化を促す
変化は 不誠な者を拒み退ける
民に 至誠を尽くさぬ者は
己を偽り 世に能(あた)わぬ者となる

同郷の吉田松陰に傾倒し者よ
座右の銘は「至誠」と聞き及ぶ
松陰の教えの深さと重さを 
いまのあなたは 耐えられるのか 

「子曰 過而不改 是謂過矣」
(子曰わく 過ちて改めざる 是れを過ちと謂う)

※『中庸』(ちゅうよう):儒教の四書五経の四書の一つ。君子が国家や政治に対する志を述べる大説。四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」。五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」。

〔2020年4月8日書き下ろし。感動のなき世はつまらない。感動は変化であり成長となる。なお私は漢文の素養は皆無であり、無知を承知で無恥を晒す)