ラブソングは 書けない
過去に戻るタイムマシン
青春の一片(かけら)
ラブソングは 書かない
美辞麗句で飾る
薄っぺらな独白
ラブソングは 歌えない
想い出にふける
淡い青春賛歌
ラブソングを 書きたい
熱く突き動かされる
おもいを取り戻せるのなら
ラブソングを 歌いたい
熱く歌いあげる
音域を取り戻せるのなら
いまは ラブソングを 聴くだけ
歌詞の一つひとつを噛みしめる
静かに愛せる時間は 残されていると
〔2020年9月10日書き下ろし。老いを労りあう残り時間を感じながら、ラブソングを聴く〕