夢のひとしずく

なぜか理由(わけ)もなく
こころが動いた
何気ない日々の繰り返し
見あきたこころの景色に
落ちてきた
夢のひとしずく

前ぶれもなく
こころが高ぶる
たわいない日々の繰り返し
覇気のないこころの景色を
濡らした
夢のひとしずく

こころが 乾いていたから
いのちの 夢のひとしずく
こころが 壊れていたから
よみがえる 夢のひとしずく

予期せぬことに
こころが騒ぐ
つまらぬ日々の繰り返し
変わらぬこころ模様に
沁みてきた
夢のひとしずく

目覚めたように
こころが踊る
だらけた日々の繰り返し
すさんだこころ模様に
光さす
夢のひとしずく

こころを 閉じていたから
いのちの 夢のひとしずく
こころを 見失っていたから
よみがえる 夢のひとしずく

〔2020年9月27日書き下ろし。夢の一雫は、心のままに生きる水。枯らしてはならない〕