ハラハラドキドキ

ハラハラドキドキ
米国大統領選
大方の予想を見事に外して
最後の最後までもつれ込む大接戦
エキサイティングな攻防戦は続く
まるでハリウッド映画のように

ハラハラドキドキ
上院と下院のねじれ現象は 解消するのか
下院は民主が優勢で 主導権を握る
上院は共和が健闘し 拮抗している
民主主義を守るには 議会の力を取り戻すしかない
議員にその気概が求められた もう一つの最前線

ハラハラドキドキ 
根拠なき勝利宣言をして 身内からも叩かれる
見え透いた陰謀説を吹聴し 自ら笑いものとなる
分断した社会を当てに 支持者の暴走にも期待する
郵便投票の不正を訴え 法廷闘争にシフトする
敗北を認めず 負ければ弾劾裁判が待っている

ハラハラドキドキ
保身第一の側近らは 回顧録の執筆にしのぎを削る
選挙後は 暴露本で市場は賑わう
権力の中枢にいた彼らの手で 暴政が白日の下にさらされる
世界をカオスからコスモスに変えるパワーになるか
ここにも民主主義を取り戻す チャンスの芽はある 

ハラハラドキドキ
14歳の子どもが手にする銃は 使われてはならない
自暴自棄の輩が 暴動を起こす可能性は否定できない 
無差別に殺戮する銃社会の悲劇は この国では起こりうる
それに乗じて国内テロも 懸念される
なんとおぞましい国になったのだろうか

ハラハラドキドキ
国の命運がかかった 大統領選挙
決着はいずれつく
差別で分断した米国社会を どう立て直すのか
コロナの感染も 1日10万人を超えていた
勝った者が 何を為すのか
最初の仕事は 米国統一しかない

〔2020年11月5日書き下ろし。18時現在、いまだ決着を見ず。ハラハラドキドキは続く。日本は与党が派閥闘争でトップを選ぶ民主主義もどきをいまだ続ける〕