置いてきぼりにする
口では命と暮らしを守ると言いながら
GOTOありきで
大事な守るべき事が 後回しにされていく
置いてきぼりにさらす
取り返しが つくことならにべもない
コロナが勢いを増して 命と暮らしを叩いている
GOTOキャンペーンの停止の判断 遅きに逸する
今さらかと 呆れかえって言葉を失う
置いてきぼりを食う
政治的判断をさもしたという
強いおもいの一欠片(ひとかけら)もない
ちまちまと打ち出す お願いメッセージ
いまさらのことかと 憤りは半端ない
いつも弱い者が 貧乏くじを引く
置いてきぼりにするな
7兆円もの予備費は いつでも使える態勢できていた
対策が遅れた分だけ 手間も費用もかさむ
衆議院の解散も 取り巻きたちが空気を作る
選挙どころではないと ようやく気づく鈍(どん)くささ
大事なことは捨て置いて 余計なことには力を注ぐ
ビジョンに乏しい 傀儡内閣
置いてきぼりにしてほしい
東京オリンピックも さして盛り上がらず
政治ショーに集う ピエロたち
10月 IOC会長との会談も無事終わり
そのタイミングでの GOTO対策
おやおや 何か気づきませんか
勘ぐられても仕方ない 野暮な流れです
置いてきぼりにするしかない
足かせの東京オリンピック
3月末 オリンピックの延期が決定
4月初 ようやく緊急事態宣言を発した
2ヶ月近く 人の移動も経済活動も止まった
オリンピック優先の政治判断
前首相と同じ轍を踏み 継承は見事に実証された
置いてきぼりにしてはならない
政治家の狭い了見と GOTOへの執着が
年末商戦の稼ぎ時に 急ブレーキをかける
師走に倒産の風が吹き 仕事をなくす者たちが
寒風の中に放り出される
命と暮らしを守れぬ者たちが
置いていかれた者たちへ
容赦なく自助を求める
〔2020年11月27日書き下ろし。7兆円もの予算を有効に使えない内閣ほど使えない。都道府県知事も金を引き出す綱引きで、好機を逸する。情けない政治家たち〕
付記
「GOTO」札幌、大阪出発分の利用控えるよう呼び掛け 首相
菅義偉首相は27日、新型コロナウイルス感染症対策本部で、観光支援事業「GOTOトラベル」について、「札幌市、大阪市の出発分についても利用を控えるよう直ちに呼び掛ける」と述べた。キャンセル代については「利用者やホテル、旅館の負担がないよう措置をする」と述べた。(北海道新聞2020年11月27日)
「この仕事が命綱 どうしたら」札幌の接待店に休業要請 収入、居場所は…広がる不安
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道と札幌市は28日から2週間、市内全域の接待を伴う飲食店への休業要請に踏み切る。7日から営業時間の短縮を求められてきたススキノ地区の飲食店で働く女性たちには、仕事や収入だけでなく、自分たちの居場所を失うことへの不安も広がる。「私たちは、この仕事で生きている。行政はそのことを忘れないで」。女性たちの叫びは、コロナ禍にかき消されている。
「ここの仕事が命綱だったのに。どうすればいいのか」。ススキノのスナックで働く女性(34)は、がらんとした店内で肩を震わせた。
18歳から交際していた男性に力ずくで金を無心され、600万円の借金を背負わされた。返済資金などを稼ぐため、ススキノで働き始めて6年。男性と別れた今も、昼間の事務員の仕事を終えた後に週6日、午前1時まで店に立ち、月30万円の返済を続けている。
ところが、コロナ禍でスナックの客は減り、給料は月約25万円から10万円に激減。手取り16万円の事務員の給料と合わせても毎月の返済額を下回るようになった。常連客に来店を頼むことも考えたが、「もし新型コロナに感染したら、昼の仕事にも行けなくなる」。電話を鳴らすこともできず、返済と生活費のために新たな借金を重ねざるを得なくなった。
同僚のホステス8人は給料が減ったことなどを理由に店を去った。女性も将来への不安で体調を崩したが「ママやお客さんと話す時が、つらいことを忘れられる唯一の時間だった」。
スナックは28日から休業するが、道などからの支援金60万円は例年の売り上げにはほど遠い。同じビルでは廃業した店もある。「ススキノは生きるために夜の仕事に飛び込んだ私を受け入れてくれた。私の生活の一部でもあるこのマチを守ってほしい」(北海道新聞2020年11月28日)