阪野 貢 のすべての投稿

食い物

食べ物は 生き物がそのいのちを維持するに
必要な他のいのちをいただくこと
食べ物は 生き物が生きるために
必要な最小限の他のいのちを奪うこと
いま食べ物は 冷凍庫で何ヶ月も保存された
だから いのちを維持することに汲々としなくなった
食べ物が 満ち足りて食べ飽きた
だから 他のいのちを捨てることに罪の意識はなくなった
もったいないというおもいの行動は 時には罪に問われた

食い物は 食べ物ではない
欲望を満たす 別物である
食い物は 食い物にするための
欲望の塊が なければならない
食い物は そうとは気づかれぬように
薄笑いを浮かべながら 喰らわねばならない
地位 金 情報 人脈 
そして 権力

食い物には 不思議な匂いがする
喰らう者たちは 匂いをかぎ分け集(たか)ってくる
食い物には 魅惑的な毒がある 
喰らう者たちは 中毒症状を自覚できない
食い物には 食物連鎖ができる
喰らう者たちは 争奪戦で生き残りを賭ける

水面下で 分け前を奪い合い
判断を誤らぬよう 果敢に戦う 
露見すると 適時応分に処理される
運悪く世間が許さねば
喰らった者への 社会的制裁が待っている

誰が暴いたのか
なぜ暴いたのか
最後に食い物にされたのは誰なのか
喰らった者が 正直に事の真相を吐かない限り
いつもの醜聞で済まされる

だから 
生き残った者たちは 笑いながら 
この世と人心を食い物にして いまを生きる

〔2019年12月27日書き下ろし。ただただ、おぞましい世の中です〕

20349

1999年 約2000
2008年 7878
2019年 20349
たった20年で 10倍強
何の数字か知って びっくり

地元産業の衰退などで 現役世代の流出が続き
過疎化がより進んで 人口の半数以上が高齢者
地域の衰退 歯止めがかからず
やがて消え去る限界集落
4月の総務・国交両省の調査から分かった
20349の限界集落

手の施しようのない事態です
手をこまねいてばかりではいられない
手の内 見抜かれないように その場しのぎの 施策を立てた
手のかからぬように 手抜きして
手を尽くしたように 見せかけて
最後は手のひら返して 地元の責任と突き放す

いまもまだ 
その地に 民は暮らし続けているのです
その地で 民は生きる覚悟をしたのです   
だから その地は 民の終の住処となりました

地域が 縮んでいます
地域が 荒廃していくのです
地域が 静かに山野と化していきます

〔2019年12月26日書き下ろし。ビックリしました。日本全国津々浦々でいま起こっている事態です。限界集落化は加速していくでしょう〕

闇夜に走れ

潔白です
身に覚えはありません
嘘でしょ
なんで? わかんない
してません
関係ありません
見たことありません
会ったことありません
行ったことありません
言ったこともありません
使ったことありません
何ももらっていません
ただ呼ばれて話しただけです
ただ一緒に飯を食っただけです
合意の上です 問題ありません
誤解があれば撤回します
誰かにおとしめられました
誰かにはめられました
誰かにちくられました
ふざけんじゃないよ!
最後はぶち切れます

身の潔白を主張した者たちよ
みんな ぶつからぬよう
闇夜に走れ!

身の安全をはかる者たちよ
みんな 転ばぬように
闇夜に走れ!

身の丈を超えた者たちよ
みんな バレぬように
闇夜に走れ!

〔2019年12月26日書き下ろし。何事もこのまんま闇に葬られていくのですか?〕

キックオフの研修会

研修プログラムの検討を頼まれました
「8050問題」
社会とつながる仕組みづくりのキックオフ研修
集まるのは 相談を受ける専門職が中心です
高齢 障がい 医療 子ども 行政や地域
だから「8050プラス3010問題」なんですね
こうすれば 子どもから高齢者までつながります

それぞれの機関団体で抱える問題を
一度バラしてみたら
問題は きっとつながってくるでしょう
一度バラしてみたら
あるけど つながらない つなげない 人がいない
支援側の課題が きっと明らかになるでしょう
一度バラしてみたら
対策不能と外したものが 縦割りのバリアを取り除くと
解決の糸口が 見えてくるかも知れません

いつでもどこでも起こってる
複合した問題抱える家庭の支援
そう簡単には 解決しません
それぞれの専門部署の担当者 孤立無援で頑張ります
だからこそ 横につながる研修が必要なのだと
研修プログラムの検討頼まれました
社会とつながる仕組みづくりは
専門部署の担当者が どうつながっているのかがポイントです
まずは 確かめることから始めましょう
そもそもそこが 研修の大事なねらいです

この研修1回こっきりでは 無意味です
だから次年度 継続的に数回予定してるという
ならば どんな課題をもって集まるのか 研修計画しっかり見せて
1回1回意識付けをしてみると いかがでしょう
積極的につながるために 対象者や支援方法の情報交換してみませんか
積極的にサポートするために 支援の協働化を考えてみませんか

この研修はキックオフ
参加者みんなで 研修をどうつくっていくのかを共有する
それが 協働の力の源になるでしょう
この研修はキックオフ
関係者が 横につながることが第一です
きっと 情報と人の顔の見える関係になるでしょう
この研修はキックオフ 
ここで気づいたノウハウを 試さなければなりません
トライしてこそ 事は動いていくのです

研修で培われたノウハウを
当事者を地域で支える方々に
届ける算段しなければ なりません
専門部署の方々が 地域に出向いて
支援の輪を広げていただくことが
必要不可欠になっていくでしょう

困難を抱えて生き暮らす人への支援は
社会で支える仕組みをつくり担う人財こそが
いま求められています
それは あなたではありませんか

〔2019年12月25日書き下ろし。引きこもりが社会問題となり、その支援に汗かく人たちも多い。孤立している家庭もある。研修プログラムをしっかり立て、専門職集団と共有することで有効な手立てが見出されていくことに期待したい〕

おもいをカタチに

セミナー フォーラム 研修会
シンポジウム パネルディスカッション
トークセッション 講演会
ワークショップ グループワーク ケーススタディ
などなど 福祉に関わる 市民教育の場と機会
おもうところから名付けられる 事業名やプログラム

テーマにマッチングするゲストを招聘する
市民の関心度とゲストへの興味心で 事業の成否は概ね決まる
講演主体の事業は 話の中身は講師に丸投げ
だから 一方的に市民は拝聴します

これが 苦手な講師がいます
依頼され 一緒にプログラムを創りたいと意向を伝える
相手の反応を確認して やる気があれば受諾する
面倒くさい講師です
なぜこの事業を 講師を指名して実施するのか
担当者のおもいを 吐き出さなければ
市民におもいを 伝えることは叶わない
だから 手間も時間もかかります
曖昧だった目的が鮮明になって 互いに共有されたとき
はじめて 企画が動きます

企画を共にするということ
その目的や対象により その内容も方法も多種多様
より効果的なプログラムに仕立てるには どうするのか
地域や市民の福祉意識や活動の実態を把握しながら
講師と担当者 協議を重ねて
はじめて なすべき課題が見えてくる

企画を共にするということ
既成のカタチにこだわらず 
ときには殻を破る勢いで もっと面白くしてみよう
アイディアは ワクワクする事業になればなるほど湧いてくる
できるできない後回し まずは机上に乗せて考える

企画を共にするということ
お互いに企画力を磨くチャンスです
どうすればおもいをカタチにできるか
互いにいま持てる力をぶつけ合い
よりよい事業になるように 誠心誠意努力する
問い続ける中で見えてくる 一本のプログラム・ライン
そこに だれを巻き込みながら協働するのか
事業を核に関係する人を集めて 運営力をつけていく
事前準備こそは 協力学習のプロセスそのもの
それが 福祉学習の醍醐味と魅力になるのです

企画を共にするということ
担当者のおもいが カタチとなって成就したとき
自信を持って 市民と向き合います
仕事への喜びと 協働の学びの愉しさが 湧いてきます
市民の反響がよければ 充足感と自負心が 生まれてきます
次の事業への意欲と原動力も 湧き出てくるのです
講師も新しいプログラムを手に実践したことで
創造性が触発され 本気モードが維持されます

企画を共にすることで
仕事ができる人として 成長するのです
福祉の人として 生きる覚悟が生まれてくるのです
ここが「福祉」の学びの怖さです

〔2019年12月24日書き下ろし。イブの夜、福祉の最前線で頑張るすべての人を慰撫したい〕

民児協の担当です

担当になって1年半
事務局として 何をしてきたのだろうか
ふと気にかかった
そもそもの法的根拠を確かめた

〈民生委員児童委員の身分〉は
非常勤特別職の地方公務員(地方公務員法3条3項2号)
俸給または給料を受けない公の職(民生委員法第10条)
活動に必要は実費弁償の手当を受けるだけ
公務中の災害は地方公務員災害補償法による補償制度の適用を受ける
基本は 手弁当のボランティア活動
知らずに 見下す人もいる
これって 許されない態度だと 肝に銘じました

〈民生委員の職務〉です(民生委員法第14条)
専門家でもない人たちに これだけの職務を課しているのです
どれだけ安直に考えていたのか 一目瞭然です

《住民の生活状況を必要に応じた調査》
地域での暮らしに困難性を持つ人の把握は活動の基本
行政の目と耳になって 地域福祉を支えます
プライバシーの保護や守秘義務が いつも求められます
でもその調査の結果が どう生かされたのかの報告はしていません
施策に展開できない調査って 意味がありますか
仕事を漠然と放置してきたことで 地域の問題解決を遅らせます
決して委員の皆さんの責任ではありません

《援助を必要とする人への生活相談に応じて助言などの自立援助》
福祉六法(生活保護法 児童福祉法 身体障害者福祉法 知的障害者福祉法 老人福祉法母子及び寡婦福祉法)や売春防止法などによる援助を必要とする者
援助を必要する対象者が これだけいるのは大きな驚きです
役所でこの業務をこなせる者は 一体何人いるでしょう
地域住民の立場で その人の立場に立って 必要な援助を行う
委員の見識や経験も千差万別 
適切な相談・援助を求めているのです
担当には担いきれない多くのことを 
平然と求めてきたことへの恥ずかしさと
それをこなしてきている委員の皆さんの活動には 
ただただ頭が下がります

《福祉サービスを適切に利用するための必要な情報提供》
介護保険制度の運用は 市町村の保健福祉課や包括支援センターの仕事です
事業所の提供するサービスの内容を把握して 
利用者に伝え 納得のいく事業者選択を支援する
役所の業務を 無償で肩代わりをさせて 
楽をするために 委員を効率的に使おうと
そんな魂胆でいるなら 役所は慢心しています
ただ活動記録を整理する
民生委員協議会への出席と 求められれば意見を言う
何事もなければ すべて協議会に一任する
指揮監督(民生委員法第17条2項)するためには
民生委員児童委員の職務の実態 今一度しっかりと認識しなければ 
指揮監督なんておこがましい
委員のおもいを受けとめなければ ともに問題解決なんてできません
地域社会のために貢献すべき公務員 お題目だけ唱えていても 
なすべき仕事に 本気で取り組んでいるのでしょうか
委員が自主的・主体的に動けるように 支援するのが役所の本来業務です
委員の皆さんの真摯な取り組みに 
ただただ頭が下がります

《地域の福祉事業を経営する者や社会福祉の活動を行う者と密接に連携し
その福祉事業や活動の支援》
在宅サービスではもう限界の寝たきり老人 老人ホームに斡旋します
保育に困難性を抱える人を 児童福祉施設に斡旋します
福祉施設の地域貢献事業にも その促進に一肌脱いで動きます
いろんな問題 委員の裁量で動いてくれて助かります
担当は机の前に座って ただ漫然と仕事する
だから現場は知りませんで 
それでいいわけありません
どんどん疑問がわき出てきます

《社会福祉法に定める福祉に関する事務所その他の関係行政機関の業務に協力》
福祉六法に定める援護・育成または更正に関する事務を司る福祉事務所
児童相談所 心身障害者総合相談所 女性相談援助センター 保健所 公共職業安定所
家庭裁判所 健康保険協会 年金事務所 学校 警察 その他の関係行政機関です
困難を抱えている住民が どの窓口へ行くのがいいのか その橋渡しが職務です
地域の住民には 社会福祉に関する理解と関心を高めるよう援助するのです
何をどのように整理して 適切な窓口にどうつないでいくのか
社会福祉への理解と協力をどう得ていくのか
担当として 地域でこなす自信はありません
専門機関や人とのとのつながりを 承知していなければなりません
担当1年半 一体何をしてきたのでしょうか
地域で無償で活動する 委員の気概に圧倒されています

《必要に応じて地域福祉の推進活動》
援助を必要とする者や 個々の生活問題を扱うばかりではありません
地域福祉推進の担い手として 地域づくりに参画するのです
役所でも「地域福祉計画」はずいぶん前に立てました
建前ならべた項目は 多くは記憶に残りません
だから 福祉で地域をどうつくるのかは 社協の仕事と割り切って
予算の案配整えて 安上がりの福祉論議が幅を利かせてきています
地域福祉の実際も 実は何も知りません
本来ならば 地域に密着して活動している委員から
生の情報を寄せられて それを整理分析し 行政施策に反映する
そこで担当部署に なんらかの働きかけをする
これが本来の業務ではないかと はたと気づきました

〈民生委員協議会の任務〉(民生委員法第24条)読み返す
第2項「民生委員協議会は、民生委員の職務に関して必要と認める意見を関係各庁に具申することができる」
ここがおざなりにされてきたのではないかと 反省しきり
委員は準国家公務員であるがゆえに 意見具申することは任務です
問題あると気づいても 委員からの声が上がらなければ そのまま放置
何もしないことが 仕事を増やさない
そんな役所のやり方に 何ら疑問も持たずに大過なくきました
でもいまは 空しさを覚えています
この業務が 地域の住民に支えられている現実を 直視できずに1年半
ただただ無為に過ごしてきたのは 緩慢だと知りました

委員との信頼関係や協働関係をつくろうともせず
地域で身を粉にして活動する方々に 一体何をしてきたのだろうか
真剣に地域の困りごとを考え 困っている人を援助しようと
強い気持ちで 仕事と向き合ってきたのだろうか
共に歩もうと 委員に寄り添ってきたのだろうか
委員をまるで行政の手足のようにしてきたのではないだろうか
委員の申し出に ぞんざいな扱い方をしてはこなかったろうか
傲慢以外なにものでもない自分に 
ただただあきれるばかりです

民児協の担当です
この改選期は 大事なリスタート
うちのマチの民生委員児童委員さん
私 担当です
皆さんと行政・機関をつなぐ 調整能力を磨きます
困ったときにはすぐ駆けつけて 一緒に問題解決に努めます
私 担当です
私も悩みます 困ることもあります
でも 皆さんのお力借りて仕事に励みます
私 担当です
行政の一番大事な住民サービスの前線にいる 
皆さんの力を集めて 今の時代を乗り切ります
私 担当になって
粗末にしてはならない 事の重要性に目覚めました
真摯に 皆さんと当事者や福祉の問題に向き合っていきます
いまの仕事を 我が子に誇れるよう努めます

〔2019年12月22日書き下ろし。市町村の民生委員児童委員協議会の担当の仕事への意識と意欲が変われば、委員もきっと元気が出て、マチの福祉力が強くなります。ガンバレ担当さん〕

おくれています

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原稿書きが 間に合いそうもありません
焦れば焦るほど
言葉が ぶっ飛んでいきます

おくれています
いまの流行(はや)りには ついていけそうもありません
感じれば感じるほど
会話が ぶっ飛んでいきます

おくれています
横文字の氾濫には 理解できそうにありません
読めば読むほど
文字が ぶっ飛んでいきます

時代おくれになりました
過去に執着してはおりません
でも 未来志向を絶やすことはありません
ただ 社会の急激な価値観の変化には ついていけそうもありません
ただ 社会の問題に無関心になる傾向には ついていきません
ただ 人間のあるべき生き方を求めることには ついていきます

時代おくれになりました
過去に学んだ大事なことが
いまのわたしを生かしています
だから これから先も 人のこころを見つめ続けて
時代おくれのままに 生きていきます

〔2019年12月22日書き下ろし。河島英五の「時代おくれ」が好きです〕

官僚劣化

情報は 金になる
タイミングがズレたらただのゴミ

情報は 金を生む
誰かにとっての価値査定

情報で 地位を手にする
売り手と買い手の 明日の保証

情報は 地位を支える
漏洩(ろうえい)がバレぬ限りは鉄面皮(てつめんぴ)

情報を 歪曲させて桜に変える
常套手段は 使用不可 

情報は 時に命取りと悟るべし
官僚への信用は さらに崩れし前兆か

トップの総務次官が 自ら手を汚した情報漏洩(ろうえい) 
与えられし高度な地位・職権を利用して 
官僚劣化を 露呈した
周りを見事に欺く卑劣さは さりありなんと驚かず 
情報を操(あやつ)る者は 見境なく人智を貶(おとし)める

官と民間の癒着(ゆちゃく)は 馴れ合いでは済まされない
政治家と官と民間の三つ巴 ないこともないだろう
隠さねばならぬ すねに傷もつ者たちは
箝口令(かんこうれい)を発して 急ぎ封印するだろう
暴(あば)かれぬよう おぞましく師走を走る 

〔2019年12月21日書き下ろし。総務次官による行政処分情報の漏洩問題。日本郵政グループの問題だけではない、根の深さを暗示している〕

歩みし跡に道はできる

君がいま 
おもうところを 生きよ

君がいま
困難だと おもうところに 挑めよ

君はいま
自ら歩みし跡に 目を向けよ

いまこそ君は
その実践と課題をもって 
同じおもいを持つ者に 投げかけよ

いまこそ君は
自信と確信をもって
同じおもいを持つ者に 熱く伝えよ

いまこそ君が 
なさねばならないことを
同じおもいを持つ者と 共有せよ

いまこそ君は
いのち紡ぐ者たちこそが
この時代を拓く力に満ちていることを 知らしめよ

君はいま
ひとりから 始めよ
ことは そこからしか始まりはないのだ

〔2019年12月20日書き下ろし。30年も昔、こんなおもいで市民活動に取り組んだ。いまそのおもいを気づいた次代のきみに伝えたい〕