阪野 貢 のすべての投稿

生きたいという心

心平らなれば 寛容なり
心安らかなれば 諍(いさか)うことなし
心満ちていれば 幸せなり

心なければ 無なり

心失えば 闇なり
心渇けば 孤独なり
心折れれば 苦悩なり
心醜ければ 生き恥を晒す
心枯れれば 感動なし

心あれば 有なり

心弾ければ 動なり
心躍れば 自由なり
心挑めば 精気なり
心通わせば 信なり
心感じれば 生なり

人生を決して諦めない
そのおもいの強さと熱さが
生きたいという心を衝き動かす

〔2020年11月21日書き下ろし。こころの有り様が人生の豊かさを左右する。不遇であっても諦めない心こそ失ってはならない。自死を思いとどまって欲しいと〕

あだ花を咲かす

せっかくのGOTOトラベルも
コロナの波に押されて
あだ花となるのか

肝いりのGOTOイートも
マスクしながらの会食は
あだ花と散る定めか

羽田空港は 混雑していた
高速道路や新幹線のホームも
朝から混雑した
3密を避けて 旅を楽しむと
東京から行楽地へ向かっていく

不要不急の外出を控える
札幌市民は 自粛を余儀なくされる
後手に回った その場しのぎの対策
しわ寄せは 暮らしを直撃し脅かす

旅人は 
心苦しく思いながら
自衛しながら
自由往来する

あだ花は 
一時の喜びを与えただけで
感染都市に 花びらを散らす

あだ花を
愛でる余裕もなく
感染都市で はかなく散る

あだ花にならぬよう
GOTOキャンペーンを進めた者たちは
責任をとらず その判断を丸投げする
いつの世も 往生際の悪さが 
政治のあだ花となる

※あだ花(あだばな):咲いても実を結ばない花。外見ははなやかでも実質を伴わないもののたとえにもいう。咲いてすぐ散る。はかない花。

〔2020年11月21日書き下ろし。3連休が始まった。東京は感染者が過去最高の539人。キャンセルできずに旅に出る。どうぞお互いが無事でありますように、そう願うだけ〕

ただいまとおかえり

玄関の鍵を開ける
ただいま
おかえりの声はない
誰も居ない家
外気と同じ寒さを感じる 

ただいま
習慣づけられた挨拶
待つ人がいなくても 
声に押されて 玄関に入る 
靴箱に置かれた消毒液が 日常になる

ストーブをつける
冷えた身体と部屋を暖める
母と妹が戻るまでの留守番
宿題をして ゲームで遊ぶ

ただいま
母の背中で妹の元気な声
おかえり と大きな声で返事する
ただいま きょうもいい子にしてた
母のその一言が 一番嬉しい

お腹減ったっしょ
いますぐ用意するね
お願いね
妹を下ろして コートを脱ぐ

今日も遅かったことを詫びながら
母は3人の無事な1日を喜ぶ
夕餉は出来合いのものだけど 美味しい
「感染リスクを回避できない場合」の仕事しかない
明日もまた リスクに厳しく晒される
決して子どもたちに移してはならない
子どもが健康でいることが いまは一番

明日も無事に帰宅したい
「ただいま」「おかえり」
無事の挨拶が続きますように
子どもの寝顔に 願掛けをする

〔2020年11月20日書き下ろし。道内は今日300人を超えた。コロナ第3波の真っ只中で、リスクを回避できない仕事で頑張る母と留守番の子らとのコロナの闘いは続く〕

眼光紙背に徹す

専門の書物は もう読めない
学生相手の教材研究
一つの字句 一つの事柄
分かりやすく 講義をするのに苦労した
消化不良で授業に臨み 恥をかく

専門の書物は 飾り物
課題研究 気取ってみても
一つの字句 一つの事柄
つまずき転んで 中途で挫折
難解な解釈避けて 放棄する

専門の書物は 代打役 
求めるよりも 求められるがままに
一つの字句 一つの事柄
テーマに合わせて 用語を重ねる 
かくて専門は もどきに変わる

専門の書物は お蔵入り
ストックされた見識も 怪しくなり
一つの字句 一つの事柄
テーマに合わず 自動消去
かっての専門は 専門外に鞍替えする

眼光紙背に徹す
そうありたいと 願いし日も確かにあった
そうしたいと 向き合う喜びの日もあった
歳を重ねて その力の貧弱さを知る

不意を突くように
書き出した文章が 
深意を語れと命じる
眼光紙背に徹せよと
書き手に求める
またまた こうして難渋する

その思考回路から逃れられず
いつまでも あがき続ける

※眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす):書物を読んでただ字句の解釈にとどまらず、その深意を読み取る。

〔2020年11月17日書き下ろし。読み書きするということ。表現することの難儀をいつも抱えながら、恥ずかしながら言葉と遊ぶ。蔵書は目の肥やしか、見栄か〕

唯々諾々

はいはい 仰せの通り ごもっとも
はいはい あなたが大将 逆らいません
はいはい お好きなようにしてください

刃向かっても 太刀打ちできない
しっぺ返しが おぞましい
いのちの保障も ありません

言うこと聞くだけで 波風立たず気楽です
口を閉じて黙っているのが 身のためです
先読みで動くと 後ろから罵声が飛びます

唯々諾々
どんなことでも言うがままです
決して見捨てないでください
命預けた人生です

唯々諾々
どんなに世事に疎くても
どんなに勘違いしていても
どんなに人間味がなくても
おそばにいつも傅(かしず)きます

どんでん返し
選挙で負ければ ただの人
バッジを外せば ろくでなし
脅し文句も 糠に釘

仕返し
ようやく 呪縛が解けました
これで 思考解除されました
これから 悪行をばらします
どうぞ 首を洗ってお待ちください
えっ 洗ってくれと
どこまでも図々しい恥知らずだこと

おっと待って
その言葉 唯々諾々してきたあんたに
熨斗(のし)を付けてお返しします

※唯々諾々(いいだくだく):何事にもはいはいと従うさま。他人の言いなりになるさま。

〔2020年11月17日書き下ろし。蛇ににらまれた蛙のような政治家が世にはびこる。その呪縛から逃れる術はあるのか。一月解散は予定通りか〕

人を巻き込む

事を為すには ひとりでは出来ぬ
だから 人を巻き込む

事に当たって 助っ人を探す
よって 巻き込むしかない

求める理由をはっきりさせて
相手との合意をはかる
巻き込まれていく序章が始まる

利害関係の一致点を見つけて
相手を乗せる
巻き込まれたとの意識はまだ薄い

互いの立場を調整しながら
相手を引き込む
巻き込まれたと気づきだす

ズレたときには説得しながら
相手を立てる
巻き込まれてると感じ出す

事の大事を言い切って
相手に迫る
巻き込まれるのをよしとする

巻き込まむことで
立場の違いや考え方の違いを
乗り越える努力が始まる

巻き込むことで
互いに持てる力を引き出して
事は成就に向かい動き出す

巻き込むことは
信頼を築く過程そのもの
事を達成するのは 共働の喜びしかない

ミッションの実現を目指して
人を巻き込む能力を
マネージメントともいう

〔2020年11月15日書き下ろし。マネージメント力は、どんな組織でも試される。明確なミッションが提示されなければ、人はその能力を発揮できない〕

札幌はステージ4に

コロナの第3波は 全道一円に猛威を振るう
16日 感染者の100人超えは12日連続となった
毎日新たなクラスターが発生し メディアは危機感を煽る
札幌市の感染状況は ステージ4に相当した

17日「感染リスクが回避できない場合」と曖昧な表現で
札幌市内の外出自粛や市とその他の地域の往来の自粛を
秋元克広市長と鈴木直道知事は 市民と道民に要請する

人の動きを抑えつつ
人の移動を促す「GoToトラベル」は継続
なんのことやら 何をどこまで自粛するのか
さっぱりわからぬ

病院のクラスターが多く発生している
インフルエンザが流行すれば
通院も診察も感染リスクは高くなる
医療の逼迫したサインは出ている
飲食を伴う店の酒の提供時間を制限しても
「 GoToイート」の購入には大勢が並ぶ
経済を回したい思惑と外出自粛がバッティングする
煮え切らない政策に 2月の知事の潔さは消滅した 
さらに11月中に抑え込むと言い放つ
根拠の薄い無為無策のアドバルーン
要は道民よ いままで通り自分で判断して
罹らぬよう移さぬよう 心して暮らしなさい
自己責任だと それだけはハッキリと聞こえてきた

16日午後から会議があった
地下鉄大通駅で 帰宅の電車を待った
コロナ感染予防を啓発する アナウンスが流れていた
電車の中は 女子高生3人がはしゃいでいた
見慣れた風景が 妙に浮いていた
乗客は ただ黙って乗り降りする
自粛できない市民は リスクに晒されながら
自己防御して 今日一日の無事を祈る

帰宅して TVニュースを見た
東京オリンピックの開催は コロナに打ち勝った証
鼻息荒い 管首相の言葉に 
砂上の楼閣に過ぎないと 笑うしかなかった

〔2020年11月17日書き下ろし。自粛の判断を個々に丸投げするしかないのか。「GoToトラベル」の継続について西村大臣のコメントが全てだ〕

付記
外出・往来自粛要請へ 知事・市長会談 札幌、感染回避困難なら
道内の新型コロナウイルス感染者の急増を受けて、鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長は16日に道庁内で会談し、札幌市民に対して不要不急の外出自粛を要請することで合意した。札幌市外の道民には、札幌との不要不急の往来自粛を求める。いずれも「感染リスクを回避できない場合」との条件付きで、感染対策をした上での行動は容認する方針。専門家らの意見を聞いた上で、17日の感染症対策本部会議で正式決定する。
会談は冒頭を除いて非公開で、約30分行われた。秋元市長は冒頭、「このままだと市民に適切な医療を提供できなくなる」との懸念を強調。知事は「道内全体への感染拡大を食い止める瀬戸際だ」と述べ、対策を強化する考えを示した。
知事は会談後記者団に対し、感染対策の基準となる道独自の警戒ステージについて、同市内に限定してステージを「4」相当に強化する考えを表明。札幌の繁華街ススキノの酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮を要請しているものの、十分な効果が上がっていないためだ。自粛を求める期間は27日までをめどに調整している。(北海道新聞2020年11月17日)

融通無碍でありたい

事に当たって 融通無碍でありたい
力量のなさが 暴露される
裁量のなさが 露見する
 
事を起こすに 融通無碍の態度を貫きたい
才覚のなさが 思慮を阻(はば)む
度量のなさが 同意を拒む

事を解くに 融通無碍で対処したい
学識の乏しさが 無知を証(あか)す
経験の未熟さが 無能を悟らせる 

事を治めるに 融通無碍で臨みたい
世間の縛りが 思考の自由を奪う
古き因習が 改革の邪魔立てする

何事にも 融通無碍でありたい
己の能力を過信して
横たわるハードルの高さと強さに
押し返されてもなお 生きながらえる

融通無碍になれない 己の現実と向き合う
そこに 確かな成長の兆しを感じていた
そこに 生きている実感を味わっていた
そこに 自分らしさを見つけていた

融通無碍でありたい
そう願いながら
愉快に生きるしか 道はない

※融通無碍(ゆうずうむげ):一定の考え方にとらわれることなく、どんな事態にも滞りなく対応できること。何ものにもとらわれることなく自由である・ことやそのさま。

〔2020年11月15日書き下ろし。己を知るということは、どんな生き方を求めるかで大きく視点が違ってくる。まだまだ未熟者あることを知らされる〕

進化した暗殺者

13日夜 国内で新型コロナウイルスの感染者数は1687人
12日の1634人を上回り 2日連続で過去最多を更新
各地で感染者数の増加に歯止めがかからない状況が続く
道内では 新たに235人が感染
日別の感染者が 200人台となるのは9・12日に続いて3度目
道内の感染者は累計5032人 死者は123人を数えた

札幌市133人 石狩36人 空知16人 後志10人 
上川6人 留萌1人 宗谷6人 渡島1人 檜山1人
胆振6人 十勝8人 釧路4人  
その他 神奈川県・兵庫県各1人 非公表5人

今日は 14管内中11管内だが 全道にまん延している
特養ホームや高校・大学など 次々とクラスターが発生する
札幌のススキノエリアにシフトした規制は 時すでに遅し
行政の後手後手の対策は 市内感染を見事に拡大させた
GOTOトラベルの東京解除以降 道内外の移動が活発になった
観光を中心に経済活動も 活発になった
道民の感染予防意識は緩み 飲食も移動も警戒心が徐々に薄れた
寒くなるにつれ 感染が拡がる予想はすでになされていた
いまの状況が いつまで続くのか全く予見できない
治療病棟の満床や 軽症者の収容ホテルの不足など
このままでは 医療逼迫(ひっぱく)の危機も懸念される

札幌市内のインフルエンザワクチンも 底をついた
ワクチンを探して 病院への問い合わせも終盤模様
在庫がなくなり次第 今年の接種を終了する
次の入荷の目処は 全く立っていない
エッセンシャルワーカーなど 
接種しなければならない人たちが漏れれば
社会不安も 否応なしに増してくるだろう

第1次・第2次流行時とは 全く違う異常事態
コロナウイルスの変異に一因するとも指摘され
ウイルスは 進化した暗殺者に変わってゆく
13日世界の感染者の累計は5255万6751人
死者は129万427人
12日世界の死者数は1万1671人 過去最多を更新
欧州では6395人 中南米でも2000人に迫る
米国は大統領選後 毎日10万人以上の感染者を出し
すでに1051万人 死者24万人を数える
都市封鎖も始まろうとしている
選挙後の混乱は 感染拡大に拍車をかける
コロナ禍は 過去最悪のペースで世界中を震撼させる
そして 弱き者たちが犠牲を強いられてゆく  

対策に正解はない
千思万考の時は終わった  
二月以降 コロナとの闘いで知り得た知見を検証し
先手先手に為し得る最大の対策を 迅速に実行するしかない
そのための10兆円の予算ではなかったのか
デジタル庁や携帯料金で 得点稼ぎを狙うよりも
コロナ対策に腰を据えた重点政策を 
政党の思惑を超えて展開するしかない
危機管理能力は いまこそ発揮しなければならない
管政権に ビジョンがなくとも 
存在そのものの 真意が問われている

カウントするのではない
一人ひとりのいのちと痛みを 
政治は想像しなければならない

〔2020年11月13日書き下ろし。世界的に最悪のペースで拡大する一方で、けったるい的を射ない首相のコメントが不安と不満を増長させる。現在の感染者数1万1083人〕

付記
コロナ感染拡大、経済活動が影響か 中年層も重症化注意
新型コロナウイルス感染症は夏以降の「第2波」が収まらないまま、流行の波がやってきた。「第3波」との見方もあり、1日あたりの国内の感染者数は13日も過去最多を更新。感染が広がりやすくなるとされる冬を前に、経済を守りながら感染を抑えられるのか。予断を許さない状況だ。
第3波は懸念材料が多い。第2波は当初、大都市の歓楽街など感染リスクの高い場は限られていた。しかし今、東京都などの感染者が集中する地域では、家庭内、職場、高齢者施設や病院などが主な感染の場となっている。
…冬は寒さや湿度の低下、換気や紫外線の減少などが影響し、感染が起きやすくなるとみられている。新型コロナと症状が区別しづらいインフルエンザの流行も懸念される。
感染者が急増し始めた北海道で、重症者の治療にあたる札幌医科大病院高度救命救急センターの文屋尚史医師は、道内で春に新型コロナが流行した際は「これから暖かくなって患者が減るかもしれない」という希望があったという。しかし今は「流行がどれくらい続くのか、まったく予想できない」と懸念する。
急速な感染拡大を受け、政府の新型コロナ対策分科会は9日、クラスターへの対応強化などを緊急提言した。分科会メンバーで、日本感染症学会理事長の舘田一博・東邦大教授は「緊急提言から1週間ほどたっても止まる気配がなければ、より強い措置をとらざるを得ないだろう」と指摘する。感染に気づいていない人を早く見つけ、感染の連鎖を断つことが急務だとして「発熱や嗅覚・味覚の異常、のどの違和感などがあれば、早く検査を受けてほしい」と話す。(朝日新聞2020年11月13日)

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
そこからのリスタート
だれが担うのか
きみかい
それともあなたかい
担いきれない大きな荷物を背負って
バイデンとハリスは 融合を求めてゆく

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
まずは終わりを見極めよう
だれが判断するのか
きみかい
それともあなたかい
迷走した国難に立ち向かう
バイデンとハリスが選ばれた

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
そうだよ 民主主義を否定できる?
だれが唆(そそのか)しているの
きみかい
それともあなたかい
未練たらしく恥をさらす男たちに
バイデンとハリスは別れを告げる

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
そうだよ 内戦でも起こそうと旗を振る?
きみかい
あなたかい
銃を手にすることだけはしたくない
だからバイデンとハリスの声に心開こう

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
そうだよ 星条旗と合衆国憲法の下に集おう
きみも
あなたも
平和を求めていがみ合うことはやめよう
バイデンとハリスに夢を託そう

結局のところ僕らみんなが米国人なのだから
いいね アメリカに生まれここにいる
きみも
あなたも
アメリカ人としてのアイデンティティーを貫く
バイデンとハリスもアメリカという国と生きる

〔2020年11月12日書き下ろし。そうだよみんな米国人。ひとりの強烈な個性のリーダーにかき回された国は幸せだったか落ち着いて振り返ってみよう。翻って日本は首相降ろしが始まる気配、3度目の復活を目指す者の不気味な動きが始まった〕