阪野 貢 のすべての投稿

味覚の劣化

盲養護老人ホームでのワークキャンプ学習
高校生にアイマスクで 食事をさせた
体験後 味気なかったと 多くが語った

高校生の味気なかったそのわけは
味覚ではなかった
視覚だった
見て味わう
小さな頃からの繰り返しが 味覚を鈍らせていった
盛り付けられた料理を 
まず視覚で うまそうまずそうと認知する
すでにそこで 舌の出番は半減する
うまければ 自分の視覚に自信がつき
まずければ 自分の視覚に納得する
見た目よりおいしいときは 裏切られたことを喜ぶ

視覚に頼る者たちは
食材を味わう舌の感覚を 鈍化させ喪失させる
見た目の心地よさに 気を惹かれた者たちは
ことの本質を見抜けず
状況の判断力を 鈍化させ劣化させる
目の前の 見えることに執着し
目の先の 見えることだけの対応で
生命維持の感覚を だましマヒさせる

時には目をつぶり ことの成りゆきを
心静かに 味わい考える
新コロナウイルスに立ち向かい
暮らしを取り戻す闘いは
いまそのときを迎えた

※ワークキャンプ学習:福祉施設での宿泊を伴うボランティア体験学習。

〔2020年3月21日書き下ろし。道の経済回復の手立ては国の指示待ち。中央志向の知事なら仕方ない。さてここまできたら腹をくくって、まずは腹ごしらえ〕

津久井やまゆり園死刑判決を考える

相模原市の障がい施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件
16日 横浜地裁は 元職員の植松聖(さとし)被告に 死刑を言い渡す
翌朝の4社の社説 日経は「不正入試」を取り上げた

[朝日新聞]
「子どもの存在は、私を含め周囲の人を人間的に成長させてくれる」
誰にもかけがえのない生があり、家族との幸せがある。
頭で理解していても、障がい者を差別し、過酷な境遇に置いてきた歴史が厳として存在し、その延長線上に事件が位置づけられると感じた人は少なくないはずだ
障がい者と健常者とを隔てる線をなくし、誰もが個人として尊重される社会をどうつくるか。ボールは、いまに生きる一人ひとりの手の内にある。

学校教育では 頭の理解しか求めなかった
歴然と障がい児を区別することで 暗黙の内に差別を助長してきた
センセーショナルな事件だから 世間の関心を呼んだ
手の中のボールは 一瞬留まり そしてポトリと落ちた
きっと コロナウイルス対策の陰で 忘れ去れていくだけのことか

[毎日新聞]
「意思疎通の取れない人は社会の迷惑」と繰り返した。
しかし、これほどの凶行に至り、人の命に格差があると言い続ける原因や背景は何だったのか、裁判で解明されたとは言い難い。
何の非もないのに名前を明らかにすることを避ける被害者や家族がほとんどだった。
その事実自体が偏見の根深さを示している
事件が起きた意味を社会で考え続けていく必要がある。

社会で考ようと いつもまとめられる一般論 
社会とは 虚実に満ちた 何と使い勝手のいい便利な言葉なのだろうか
殺意を抱いて実行するのは 偏見だけなのか
弱き者への優越感から生まれる
蔑視と差別 そして社会的排除 
いじめの本質と変わらぬ 冷酷性と残酷性
事件の原因や背景が解明されず 闇に葬られ
死刑という社会的制裁に加担して ジエンドとする人間の冷淡さ
繰り返される凶行に 社会は何をもって防御できるのだろうか

[北海道新聞]
「障がい者は生きている意味がない」
差別的言動の背景に何があったのか。障がい者への差別や偏見が社会に根深くあることの表れなのか。それを解き明かさなければ事件は終わらない。
匿名を望んだ家族には、障がい者への差別や偏見に対する懸念があったようだ。
事件を、被告一人の特異さによるものと片付けてはならない。
多様な存在を認め合う共生社会を担う私たち一人一人が、社会に潜む差別意識をいかに取り除くかが問われている。

生きる意味を 自分のスケールで計ることは
決して許されることではない
その傲慢さが殺意を生み 自己正当化を果たす
非情で凄惨な口撃を繰り返す 歪んだ心の匿名者たちは絶えぬ
しかし 殺意を抱いても 実行することは躊躇(ためら)うだろう
その境界線は 一体どこに引かれているのかわからない
その狂気は 社会が生んだと納得して
多くの人間は 平然と暮らし続ける

[東京新聞]
「意思疎通のできない障がい者は不幸を生む」「重度障がい者を育てるのは間違い」「事件は社会に役立つ」「人権で守られるべきではない」
今も社会にはびこる差別や偏見とどう関係するのか。
障がい者も人間であり、その権利を尊重するのは、社会の共通した価値観ではなかったか。
あるいは格差が進む日本社会では「人間は平等」「人権」という価値観も揺らぐのか。
事件はいまだ不可解である。

障がい者も人間である
この表現すら 受け止めがたい
そう押しつけてきた教育に 重大な誤りはなかったのか
北欧でノーマライゼーション運動が起こった 凄惨な福祉の現場
それすら 学ぶことなく 学ぶ機会さえなく 無知のままに暮らす
薬害エイズやハンセン病問題は 国の犯した甚大な人権問題である
それすら 一時のニュース報道でわかったふりをして 忘れる
優性保護法による 障がい者の断種や堕胎の人権問題も ようやくの日の目を見た
しかし 医学は妊娠初期の出生前診断を可能とし 障がい児の出生の是非が 
生きにくい社会の問題として提起されることと 裏腹の関係にあるのだ 
授かりし子に 母が父が語りかけることから 共育をスタートさせたい
関心を持ち続けることが 関心を呼び起こすことが
一人ひとりにできる 小さな一歩である

聖被告の父も母も きっとそう育ててきたに違いない
狂気に走った子を持つ親として いまも社会的制裁を受け続ける
ごくありふれた家庭で育てられた子どもであったことを 覚えておこう
社会規範を逸脱し その狂気を暴走させた生き様は
ごくありふれた子どもでも起こりうることを 覚えておこう 
刑務所に収監され 刑が執行されるまで
きっと生きることに 執着することだろう
そこで初めて生きるという意味を 見出すかも知れない
懺悔よりも 自己愛として生きることの無意味さを 噛みしめるかもしれない
人を殺めたことの罪と罰を 噛みしめてほしい

 
この判決の意味は 社会啓発として
まさに 市民福祉教育のなすべき課題として提起された
大人は 福祉課題と真摯に向き合い 暮らしの中で解決する力を
教える者は いのちと福祉の授業を構築する力を 
共生共育の実現に向けて 社会に満たし培っていかなければならない
そこに 障がい児者への差別や偏見を
社会的に撤廃する芽があるのではないか
 
犠牲になった人や家族の 生きることへの渇望が
心ある者たちに 強く刻まれていくことを信じてやまない
その実践こそが 尊い犠牲者への哀悼にしなければならない
人間として 一人ひとりに課せられている社会的責務そのもの
津久井やまゆり園事件を 決して風化させてはならない

〔2020年3月19日書き下ろし。市民福祉教育の為すべき課題が鮮明に浮かび上がっている。この判決を教材にして、授業に組み込む人はいるのだろうか? いてほしい〕

消費税10%撤廃!

意図的に 大胆な経済政策と 
先にメディアに流し リークさせ
世論の反応探るため
久々にメディアに登場 某議員

いつもと変わらぬ金のばらまきだけのこと
これで 民のご機嫌伺いしながら 黙らせる
支持層の維持と開拓の票読み お見通し 
スポークスマンの如く 小賢しく 
さもやってる感を アピールする  
得意げに語る表情に 不気味さがつきまとう

この非常事態に及んで 
この程度の政策しか 立てられないのか
これで大胆にとは 笑止千万

やるなら
消費税10% 景気回復まで撤廃!
これくらいの度量を 見せてごらんよ
それなら 歴史に名を残す

〔2020年3月18日書き下ろし。正式発表する前に必ずマスコミにリークさせる手法はいつものこと。民よ、惑わされる事なかれ〕

二本の矢

一本は 折れる寸前の経済成長だった
株価市場の世界的な暴落で 年金ファンドは危機に陥る
その場しのぎの税金ばらまき 火に油を注ぐ
残りの二本は 意地でも折られたくなかった
一本は オリンピックの開催
もう一本は 憲法改正

最後のあがきの 国会劇場
オリンピック中止も カウントダウンが始まった
憲法改正 どこの世界の話だと一笑にふされ
成果なき時代の終焉告げる ラストステージ
弄する詭弁も 同じフレーズ 聞き飽きた

晋の解字は かくの如し(「漢字源」から)
二本の矢が並んで 目標向かって突き進むさま
ずんずん伸びすすむこと

二本の矢を射る力は すでに残っていない
いままでやりたい放題 言いたい放題 
我が世の春を謳歌した そのツケが
見事に 己に突き刺さる

自分のおもいは叶わず 新コロナに負ける 
長い間政権執って 何の実績も人も残せなかった
歴史の評価に耐えぬ 公文書しか残せなかった
この情報化時代 関心は薄れ すぐに過去の人となる

晋の一字に刻まれし 己の目標(欲望)果たし得ず
退場の舞台は すでに忖度せし者たちが準備する
最後の教え 準備を怠れば政治にあらず
心のこもらぬスローガン 薄っぺらなキャッチコピー 
歴史には 最も言葉の軽い宰相と名を刻む 

〔2020年3月16日書き下ろし。近未来を描いてみた。彼の大きな成果は、政治家の言葉の劣化だけだった〕

東京オリンピック開催したい

東日本大震災。の復興をアピールすると
国と都が一緒になって 誘致を決めた
どれだけ余計な財源を投資しものか
当初予算を大幅に超過した 莫大な開催経費
計算するのも 恐ろしい
明細出すのは 恨まれる
桜のホテルの明細どころの 騒ぎでない

札幌にマラソン会場を移す決定したときに
都民の税金は 一円たりとも使いませんと
都知事が 啖呵を切ったその実は 
ふんだんに税金使った 後祭り
当たり前の発言に
都民も騙されやすいのか
よく言ったと称賛したとは あきれかえって声を失う

新コロナウイルス 世界に広がり
もう おもてなしどころでなくなった
延期か中止か IOCの判断に委ねるばかり
IOCはWHOの判断仰ぐと 責任転嫁の放言吐くが
開催可能な根拠も 日々弱まるばかりで不安が募る
オリンピック商業主義のリスクを背負い込み
都民も国も 丸呑みさせられるのに 
何の対策講じずに 他人事のように
都知事も首相も 開催すると虚勢を張る

何があっても開催しますと 予告宣言繰り返す
本望 開催します しなければ投資は無駄になります
希望 開催したい しなければ経済が失速して回復が遅れます
切望 開催してほしい しなければ選挙に負けます

タイムリミットが近づく中で
まずは 新コロナウイルス対策に 命運がかかっている
いまだ 失速している経済を 立て直すには時間がかかる
だから 新年度予算の見直しをしなければ 先には進めない

経済対策も その場しのぎの無為無策を棚に上げ
「次元の異なる対策」「未来を先取りする変革」「笑顔を取り戻したい」
歯の浮くようなメッセージ だれがまともに受け止めますか
世界の救難に立ち向かうべきリーダーシップなんか だれも求めてはいません 
この程度のつまらぬ原稿書いた裏方は だれもがうらやましい
本音ではイメージづくりも信頼も地に落ちたと だれかに教えてあげなさい

国の命運を 委ねることの危うさを 
民のいのちを削る 暮らしの不安を
「一気呵成に」と 言葉に酔うリーダーたちに 
あなたは 委ねることが出来ますか

オリンピックの損得勘定は すでに終わっている
開催するも 中止も 延期も 政治そのもの
誰もが リスクは 負わねばならない
開催したところで 
外国から人は来るの?
選手派遣は大丈夫?
防疫を誰に求めるの?
そして 経済は回復するの?

政局を迎える算段を怠らぬよう 周到に準備がなされている
すでに 都知事選も 衆議院の解散も 視界に入ってきた
だから 裏では議員もその秘書も 
選挙区に走り出す タイミングを計っている
その息づかいが 聞こえてきた

いま世論調査が ネットニュースで報道された
70%は 東京オリンピック開催無理だって!

〔2020年3月16日書き下ろし。オリンピックと政治の動向、併せてご注目〕

付記
「五輪開催できない69%」
共同通信社の世論調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、東京五輪を予定通り開催できるかどうかについて「できない」との回答は69.9%だった。「できる」は24.5%。(共同通信社2020年3月16日)

学童保育の実態は

全国の学校を休校させた
行き場のない低学年の子どもの受け皿に
放課後学童保育に丸投げされて 強制的に担わされた
青天の霹靂 
エビデンスの全くない独断
政策的な準備が 全くない 
鈴木道知事の思いつきのパフォーマンスに
遅れてはならぬと 飛びついた

あれから2週間余
学童保育の現場から 子どもが罹患したという情報はない
現場の指導員らの手によって
防疫の細かな努力がなされてきた この事実 
ただただ感謝の気持ちが わき上がる

ちょっと待ってよ
子どもの密集する 学童保育の施設の中で
なぜクラスターが 発生しないのか
それなら 広い校舎を持つ学校が
なぜ 集団罹患が発生するといえるのか
この矛盾に 誰が答えてくれるのだろうか

文科省よ
厚労省よ
専門委員の方々よ
この事態について 科学的根拠に基づいた説明を
なぜ いままでしないのか
学童保育は対象外としてきた休校処置が 
正しいと主張するなら
学童保育の現場の 罹患率ゼロのこの事態を 
納得できるよう 説明してほしい

子どもを守ると見得を切り
政治的な判断を下したその先の
感染予防物資の支給に どれだけ万全を期しているのか
学童保育の指導員の心労を どれだけ緩和しようとしているのか
子どもを守る最前線に どれだけ手厚いフォローをしているのか

実態を把握し 適時正しい情報を伝えることを 第一義にしてほしい
もうつまらぬ情報操作や隠蔽は この期に及んでやめてほしい
それが信を失った為政者の 最後の失地回復のチャンスと心得よ

[2020年3月15日書き下ろし。タイミングよく毎日新聞から記事が出た。遅きに逸する感もなきにしもあらず。そもそも子どもを学童保育に丸投げしてほっかぶり。厚労省の管轄には文科省はもの言わぬ縦組織の弊害から、教員も学童に関与せず。ここは取り組んでいる自治体をモデルにして、首長と教育委員会の自主的・自治的判断を急ごう]

付記
「学童保育学会が緊急声明 学校以上に感染リスク高い 予防物資の支給も要請」
児童福祉の研究者や学童保育関係者で作る日本学童保育学会は14日、新型コロナウイルス感染症対策の緊急声明を公表した。子ども同士が密接に関わる場所のため学校以上に感染リスクが高く、国や自治体に感染予防に必要な物資の支給などを求めている。
同学会によると、安倍晋三首相の全国一斉休校要請を受け、多くの自治体の学童保育では朝から児童を受け入れている。だが、消毒液などの物資不足で感染防止対策が十分に取れず、職員の不足や長時間労働も続いている。また、小学校教職員の支援があっても有効な連携が取れないなどの問題が生じているという。
声明では、マスクや消毒液などの物資の支給▽学校や公共施設の有効活用と学校教職員による協力体制の推進▽代替職員人件費などの増加を踏まえた国の交付金の見直し――などを国と自治体に求めた。
学童保育は共働きや一人親家庭の子どもの生活の場。国の補助事業で、自治体や自治体の委託を受けた団体などが放課後におやつを食べさせたり遊ぶ場を提供したりしている。補助事業の枠外で行う民間企業の学童保育も増えている。(毎日新聞2020年3月14日)

屋外での卒業式

3月20日の天気予報を見ていた
内地は晴れ 気温は20度前後のところが多い
子どもらの旅立ちには 良い日になりそうだ
北海道は まだ肌寒い

屋外の運動場での卒業式
放送設備は 運動会で実証済み
味気ない会場を どうするか

まずは 建設用の足場を使おう
心意気に感じる 資材屋さんや職人さんもきっといる
ステージも組んでもらって 外枠をつくる
体育館ステージのバックの幕は 取り外し自由
袖幕も 取り外せるだろう
それで足場を 囲ってしまう
卒業式の看板も 難なく飾ることができるだろう
1日足らずで 会場設営完了
撤廃も 半日あれば余裕だろう

春の日差しを 浴びながら
春の風を 受けながら
想い出の学び舎とのお別れを
こんなカタチで できるのならば
子どもたちが ほんとに大切ならば
最善のプレゼントを 贈ることができるだろう
教育者の心意気を 本気で見せることができるだろう
コロナウイルスに負けぬ強い意志を 伝えることができるだろう
社会の閉塞感を 子どもらの笑顔で打ち破ることができるだろう

既成概念を破らなければ 事は始まらない

〔2020年3月14日書き下ろし。全国一律の休校措置に違和感を強く感じるだけに、自分がもし校長ならば、きっとこうしただろう。いま首相の記者会見を聞いた。唐突に卒業式を挙行せよとのご指示承って参りますか〕

法の専門家

法の専門家と 豪語した
弁護士出身と 胸を張る
法に仕える者と 威厳を保つ

法の専門家と自認する 
森雅子法務大臣たるものが 
「東日本大震災時に 検察官が逃げた」
場当たり的な答弁で 根拠も示さず 暴言吐いた
大きな間違えが すぐに発覚した
口頭決済ではない 公文書
そこに記録された内容は まさに己にブーメラン

「質問に誠実に答弁していくように」
首相の実質おとがめなしの厳重注意
12日 恥知らずの謝罪のポース 
内に隠した 更迭回避のしたり顔
手にした権力は 離さぬものか
これが 政治家の政治家たる 己への誠実さ
神妙な演技に 如実に表われていた

13日の衆院法務委員会
首相に誠実にと その信託に応える
躊躇なく誠実に 彼を守る答弁拒否を繰り返し やり過ごす
使命感に燃えて すぐさますり寄るしたたかさ あっぱれなれ!

法の専門家の権威を 貶(おとし)めた
法律家としての 清廉潔白な態度を変節させて
政治家としての 誠実さを立派に身にまとい
人間としての 品性を自らの手で汚す

仕えるは 法にはあらず
それだけは 誰もが知るところとなった
信なくば 立たず
それだけは 誰もが首を縦にふった

〔2020年3月13日書き下ろし。役立たずの者たちが時に専門家と称し国会を闊歩するその滑稽さに失笑。この緊急事態を誰に任せられますか?〕

沈黙の螺旋

無知なるウイルスへの不安が 恐怖心を煽る
マスクで顔を隠し 黙したまま他人を避ける
猜疑心だけが鋭く働き 時に攻撃的な同調圧力となる 
罹患者や医療者からの感染リスクを妄想し 排斥排除する
貧富の格差は広がり さらなる社会の分断を促す

いつまで続くのか 終わりの見えない感染世界
誰が罹患しても 不思議ではない感染世界
どこにも逃げようない 閉ざされた感染世界

いまはただ押し黙って 流行の去るのを耐えて待つ
いまはひたすら罹らぬよう うがい手洗いを励行する
いまはイベントもスポーツも 抗うことなく中止する
いまは空気を読んで 大勢(たいせい)に身を委ねる

世界を襲ったウイルスが 静かに世界を征服する
人の移動も 多くの国で制限された
株価が落暴し 経済活動は 破綻するかもしれない
物流も 制限されていくだろう
医療が パンデミックにより 崩壊しかねない
情報が錯綜し 暴走し始めるだろう
人間の本性が曝け出され 社会規範が自壊する
国は 独断的な統制力を強化し 不信感をさらに深めるだろう

それでも人類は 幾多の病原菌と 時に闘い時に共存してきた
そして人類は 滅亡することはなかった
だからいま人類は 自然から挑まれた危機に その叡智をかけ臨む
それは人類が 病原菌克服への歴史を刻む 共存への歩みとなる

世界中で 人間と自然の共存が またも試されていく
生存をかけた 歴史的な瞬間に 立ち会い立ち向かう

※沈黙の螺旋(らせん):多数派に圧倒された少数派が,孤立を恐れて意見を表明しなくなり,多数派が実体以上に増幅され,少数派が軽視される現象。
※パンデミック(pandemic):病気が世界の複数の地域で同時に大流行すること。感染爆発。一定の地域から周辺地域へ大きな広がりをみせるエピデミック(epidemic)に対していう。

〔2020年3月12日書き下ろし。「緊急事態宣言」を可能にする特別措置法の改定案が13日成立する。今日もまた日本でも死者が出た。哀悼の意を表したい〕

矢幅清司「高校福祉科教育に関する資料」(平成7年度~平成22年度)

第01回(1995年度)/第02回(1996年度)/第03回(1997年度)/
第04回(1998年度)/第05回(1999年度)/第06回(2000年度)/
第07回(2001年度)/第08回(2002年度)/第09回(2003年度)/
第10回(2004年度)/第11回(2005年度)/

第12回(2006年度)/第13回(2007年度)/第14回(2008年度)/
第15回(2009年度)/第16回(2010年度)/

備考
上記の文字列をクリックすると、PDFファイルに保存されているそれぞれの資料が表示されます。

参考
〈ディスカッションルーム〉
(64)高校福祉科教育の原点に立ち返る:教師の思いと願い―資料紹介―/2016年11月24日/本文