阪野 貢 のすべての投稿

訃報に心揺れる

今日の午後訃報を知った
去年のイブの前の日
心不全で亡くなったという

面識はない
ジャーナリストとしての評価はとても高かった
母親の介護で札幌に戻った
札幌を拠点に道内の様々な人と暮らしを取材した
時に優しいまなざしで
時に厳しい論調で
世界や社会そして人間の問題を訴え続けた

北海道を舞台に生き暮らす人たちへ
道しるべを確かな表現力で書き示した
歴史を見る眼を気負うことなく鍛えてくれた
そこには
豊かな感性とあたたかい人間性がいつも溢れていた
いま掲載された新聞のコラムを読み返す
とても会いたかった人だった
コロナがその機会を奪ってしまった

あっけなく人生の幕をひく
容赦なく人生を寸断する
ためらう間もなく人生のケリをつける
悲しみも悔しさも
残された者たちの悲歎となる

いまは静かに哀悼の意を表したい

〔2022年1月7日書き下ろし。長女の知人であった。彼女は死の前日ラインしていた。妻とふたり訃報を知り絶句した〕

第六波がやってきた

沖縄は米兵にコロナで侵略された
本国では3日100万人を超える大感染
検査もパスして悠々占領地に入る
岩国基地も汚染されている
横須賀基地も三沢基地もフリーパスで
コロナは我が物顔で侵略するだろう
思いやり予算で感染源の撲滅をお願いしよう
舐められた水際作戦こんなもんでしょ
米国の言いなりになるしかない日本の現実

コロナも基地も米兵もすべて琉球王国が被ります
5日新たに623人の感染が確認された
その8割は30歳代以下の若者たちだ
政府にまん延防止等重点措置の適用を要請するという
それで感染が収まるわけではない
金を出すだけで後はよきにはからえか

全国も3ヶ月ぶりの2000人台突破
専門家?は2月には3万人を超えると予想する
道内は年末年始の人流で札幌でも感染者は増えてきた
道知事は仕事始めに将来に希望の道筋を挨拶するが
すでに希望の灯すら揺らいできている
言葉に信念も決意もない空言のアドバルーン
オミクロンも見つかり第六波の予兆が見えてきた
大阪から持ち帰り濃厚接触者は20人を数える
札幌市長は市政百年の礎にと年頭挨拶したが
そこで札幌五輪の誘致を取り上げる
能天気な発言にいささか食傷気味だ
医療体制の整備と確認を市民に周知すべきだろう
医療保健機関の対応が万全なのかは安心の保障である
市民や道民を納得させるだけの手を見せなければならない
いままでの教訓をいかせるのか
政治家のお手並み拝見いたしましよう

移動制限と三密解消は十分やってきた
飲食店に時間制限や人数制限をどこで仕掛けるのか
千歳空港だけではなく
青函トンネルをくぐってくる観光客らに
どう対応するのかもよくわからない
ワクチン2回目接種は道民の8割方は済んでいる
3回目の接種の計画を示さねばならない
治療薬についても確保の時は迫ってきている
10日以降の感染拡大は予想の範囲だろう
2月には「まん延防止等重点措置」の適用も想定される
市中感染作戦で一気呵成に攻めてくるオミクロンに備えよう

12月20日以降の道内の新規感染者数(札幌市分)の推移を記録する
12月20日:14(5):約1か月ぶりに札幌市と旭川市で計2つのクラスター
12月21日:15(7)
12月22日:29(24):約1か月ぶり20人超、全国2番目
12月23日:26(21)
12月24日:12(8)
12月25日:22(15)
12月26日:22(14)
12月27日:11(11)
12月28日:20(15)
12月29日:26(14)
12月30日:32(19):約1か月半ぶり30人台
12月31日:21(12)
1月 1日:23(15)
1月 2日:16(12)
1月 3日:10(7):札幌10日ぶり1ケタ
1月 4日:26(9):道内で「オミクロン株」初確認
1月 5日:34(26):札幌12月23日以来の20人台

〔2022年1月5日書き下ろし。どのタイミングで爆発するのか。油断は許されない事態が続く。まずは年末年始の道内の感染者の記録を残しておく〕

付記
政府、沖縄に「まん延防止」7日にも決定へ 広島・山口も適用へ調整
政府は、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を沖縄県に適用する方針を固めた。感染が拡大している広島、山口両県についても、重点措置を適用する方向で最終調整に入った。7日に専門家らに政府方針を諮り、了承されれば、国会への報告を経て、政府対策本部で正式決定する見通しだ。
政府関係者が明らかにした。全国での緊急事態宣言と、宣言に準ずる重点措置は菅政権下の昨年9月にすべて解除されており、岸田政権では初の適用となる。
沖縄県は5日、新たに623人(米軍以外)の感染が確認されたと発表した。オミクロン株感染は5日までで135人。米軍関係の新規感染は6人で、昨年12月に基地内で大規模なクラスター(感染者集団)が判明して以降の感染は計1001人となった。
玉城デニー知事は5日、重点措置の適用を6日にも政府に要請する考えを明らかにした。適用期間を9~31日とする方向での要請を検討している。
米軍以外の1日あたりの新規感染者が600人を超えるのは昨年8月28日以来。県の集計(4日時点)で、直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は38・99人で、全国で最も多い。確保見込みも含めた病床の使用率は23・5%となっている。
沖縄では昨年12月半ば、米軍基地内で日本側の検疫なしで米国から直接入国した部隊のクラスターが判明。その後、日本人基地従業員のオミクロン株感染が次々と明らかとなっている。県は、ゲノム解析の結果も踏まえ、「米軍由来」のオミクロン株の感染が基地内外で急拡大しているとみている。
山口県では、米軍岩国基地がある岩国市内を中心に感染者数が急増しており、同県に隣接する広島県でも感染が拡大している。政府は両県から重点措置の要請があり次第、適用する方向で最終判断する方針だ。(朝日新聞2022年1月5日)

いまを書き描く

いまを書き描く
限られた認知
限られた思索
限られた生命

いまを書き描く
知に目覚めよ 静かに
知を巡らせよ 速く
知をたぎらせよ 強く

いまを書き描く
言葉をたぐらせ 広く
言葉を引き出せ 豊かに
言葉を吹き込め 深く

いまを書き描くに足らぬ
己の非力を思い知れ 
己の無知を心に刻め 
己の知見に頼るな

いまを書き描くに足らぬ
世のいのちと暮らしに向き合え
世の不条理と不正に目をつぶるな
人の世の深い情けに心を満たせ
人生の機微を鋭く感受せよ

生きてきた情愛を書き描く
宇宙の悠久の時の流れの一瞬に
いまを生きるを書き描く
宇宙の小さな惑星に生命が躍動した事実を
いつか果てるまで書き描く
宇宙の一点に存在した人間の生き様を

〔2022年1月5日書き下ろし。今年も書き描くことに微力ながら挑む〕

馬川友和・公益財団法人北海道民生委員児童委員連盟/令和3年度民生委員児童委員の選任にかかる実態と意向に関する調査(単位民児協分) 暫定結果速報(令和3年10月6日現在)

不満を評価に

世の中や人の為に身を粉にする人たちがいる
蔑ろにできない人たちの活動と心情を詩に表す
おもいと重なる詩情が心に落ちて生き方を確かめる
新しい研修スタイルは共感を持って評価された

多くの人生から学び得たことを発信する
多くの事例から大事な学びをまとめる
多くの事実から共感したものを束ねる
多くの活動から解決の可能性を見出す
多くの思惑からブレない活動指針を確かめる
多くの課題から福祉への道を明らかにする

詩と向き合って心動いた多くの人がいた
詩に共感して意欲を高めた多くの人がいた
詩を介して自らの生き方を振り返る多くの人がいた

ミスマッチ
詩を用いた研修に戸惑う人がいた
詩を受け入れがたい人もいた
詩を書いた者を責める人もいた

ミスマッチ
内容に違和感を憶え拒否する
過去の座学から逸脱できず執着する
新しき方法の欠点を探し糺弾する

ミスマッチ
求めるものが得られない
途端に不満を露わにする
求めるものが満たされない
途端に冷静さを失う
求めるものは何もない
途端に苛立ちをかきたてる

ミスマッチ
求めることが許されない
途端に不平を口にする
求めることからかけ離れる
途端にすべてを否定する
求めることをあきらめる
途端に怒りの感情をぶつける

一人ひとりの要求にはとても応えられない
一人ひとりの要求をとても満足させられない
一人ひとりの要求は決して蔑ろにはしていない

不満と否定の声に感謝する
おかげでこの研修は進化し続ける
非難と批判の声に感謝する
おかげでなすべきことが見えてきた
葛藤と譲歩の声に感謝する
おかげで個々の課題が明らかにされた
評価と激励の声に感謝する
おかげで確信をもって次の研修に臨める

詩を教材にしたユニークな研修プログラム
参加者のおもいを引き受けながら
そのあり方をさらに追求していこう

〔2022年1月3日書き下ろし。始めた者の責務。受け入れがたい人のおもいを受けとめて、前に進もう〕

民意17年の重み

社協の認知度は低かった
何をしているのか知らなかった
市民と福祉をつなぐ道は険しかった

社協は市福祉部局の出先機関と思われていた
市に人件費も人事権も握られていた
社会福祉法人として苦渋の年月を重ねていた

2005年一大改革に打って出た
市民と協働して策定する地域福祉実践計画
道内では事例はなかった
道外も五万人規模の事例は皆無だった
市民主導の計画づくりそのものが挑戦となった

50余名の委員が各校区から選出された
会議は定刻に始まり2時間で終わる
時間厳守で集中審議を促した
市民参画の揺るぎない態度形成をもたらした

市民アンケート調査は連合町内会の支援を得て実施した
全世帯に配布し回収率6割弱は前代未聞の快挙であった
社協の存在と社会福祉をアピールする手法でもあった
地域座談会も全地区で開催して民意を聴き集めた
手探りの拙い計画づくりではあったが
市民と協働するスタート地点となった

あれから17年の歳月が流れた
コロナ禍で第4期の策定委員会が開けず
第3期計画を1年延ばさざるを得なかった
去年の6月からようやく委員会が動き出した

この17年で求めたものは何か
何を得ようとしたのか
何を得たのか
何が得られなかったのか

この17年で変わったのは何か
何が変わったのか
何を変えようとしたのか
なぜ変わったのか

この17年で変わらなかったのは何か
何が変わらなかったのか
何を変えようとしなかったのか
なぜ変わらなかったのか

その解を第4期計画に求めてきた
これからの5年は予断を許さぬ時代が始まる
変わるべきものを変える
変わらなければならぬものを変える
変えてはならないものを確かめる
いま新たな「きずな計画」が立ち上がる

変えてはならぬことだけは明らかだった
市民一人ひとりの暮らし方を問う「きずな計画」
市民と福祉をつなぐ「きずな計画」
市民が福祉を実践する「きずな計画」

変えた事実も明らかだった
17年の実績は市民も社協もその福祉力を逞しく育てた
社協は市民の民意をきずなに束ねる福祉でまちづくり
社協を市民が民意で支えて築く福祉でまちづくり
社協が市民と民意で創る明日に福祉でまちづくり

わたしがこのマチ登別で
幸せに暮らし続ける理由を添えて
市民の信頼と希望を注いだきずな計画は
新たな役割と展望を持って
市民が躍動する計画となる

〔2022年1月3日書き下ろし。登別市民の願いと希望を第4期きずな計画に託す〕

学生諸君へ生きるを問う

感動ポルノに仕立て上げられた人たちは
非難されないためにも
求められる姿を演じ続けなければならない
欲と金に塗れたIOCの為に

この世界は健常者と障がい者の二種類しかいない
真実か?
健常者の定義は?
そもそもなぜ分けるのか?

匿名であることでしか存在しないゴースト
虚構の世界にすがるしかない哀れなゴースト
嫉妬だけが生きる理由

痛みを分かち合う想像力を鍛えよ
人と人とがつながる確かな力に変えよう
子どもが大人を信じられる世界に変えよう

社会の常識を疑うことで差別と対峙できる
社会の公正を疑うことで偏見と対峙できる
そこから自分が何ものなのかを知る

空気を読むことにしゃかりきになる徒労感
空気に従うことに無抵抗になる隷属感
空気に逆らうことをあきらめた無力感
ならば問う
空気を拒否する意思はあるか

遠慮圧力及び同調圧力
仲間はずれになることへの恐怖
逃げ出せない苛立ちへの自己説得
囚われ者としての集団への固執
集団からの離脱は
抗いから始まり自由への渇望となる

没個性を悩むならば
自己を見つめる可能性は無ではない
重要なのは他人事の評論ではなく
自己の失敗を認めて自らの言葉で語ることだ

軌跡の時空間を共有し共生する
〈わたし〉という唯一無二の存在
世界との関わりの中でその存在を輝かそう

自分らしさとは何か
自分の考えや表現に責任を持つこと
そこに自分の〈生きる〉を常に問う

〔2022年1月2日書き下ろし。授業ノートに書き記した学生へのコメント。授業の核心が少しカタチになる〕

若き君を謳う

君が謳う詩を贈ろう
優しさが満ちる世界を
夢見て挑む君への詩を贈ろう

君に託す詩がある
どんなにか苦痛に満ちた世界でも
心が躍動(おど)る詩がある

君に聴かせたい詩がある
どんなにか不遜に満ちた世界でも
勇気を振り絞り立ち上がる詩がある

君が歌う詩がある
どんなにか不信に満ちた世界でも
明日を逞しく生きる詩がある

君と歌える詩がある
どんなにか名のなき人が満ちた世界でも
手を離さず苦難に踏み出す詩がある

君が心動く詩がある
どんなにか地球をいたぶる世界でも
いのちを包み込む人たちの詩がある

君が君でいるための詩がある
どんなにかいのちの奇跡を信じる世界こそ
いまを生きる喜びの詩がある

君があなたと幸せになる詩がある
どんなにか出会いの不思議を紡ぐ世界こそ
ふたりで人生を豊かに彩る詩となる

〔2022年1月1日書き下ろし。新年に若者たちに伝えたい。君自身の心の詩を歌う人となれと〕